2020年9月号
特集3PL白書 2020
解説
19
環境変化と市場の混乱で明暗分かれる
10年近く続いた3PL市場の成長にブレーキがかかった。伸び率が鈍化、減収企業は3割以上に達している。事業ドメインの違いが各社の明暗を分けている。自動車やハイテク、アパレルなどのグローバル案件が低迷する一方、国内はECの成長が続き、流通センター向けは値上げが浸透、収益が安定している。
▶3PL市場規模
▶ 2019年度 3PL売上高ランキング
22
【収益性】成長鈍化も営業利益率3%以上が7割超
▶増収率 ▶営業利益率 ▶収益性傾向
23
【M&A】トラック運送と物流子会社の買収計画増加
▶M&A計画 ▶M&A対象の割合
23
【自動化・省人化】先進テクノロジーの導入意欲さらに高まる
▶物流センターの自動化・省人化投資の実態
24
【海外展開】ベトナムに次いで中国本土にあらためて注目
▶海外進出状況・計画
25
【ビジネスモデル】傭車から自社輸送へのシフトさらに拡大
▶アセット保有比率と今後の見通し
Topic
26
新型コロナの影響・対策・エピソード
当面の影響と対策/中長期的な影響と対策/エピソード・意見
新型コロナウイルスが国内3PL各社に与えた「当面の影響と対策」「中長期的な影響と対策」「エピソード・意見」について、各社から寄せられた生の声を紹介する。現場で何が起きているのか、想定外の事態にどう対応しているのか、市場の最前線からの報告だ。
インタビュー
30
日立物流
中谷康夫 社長
──非接触型オペレーションへの投資を加速
コロナ禍を受け、自動化投資のスピードを上げる。今年度中をめどに各地の既存施設にパレタイザー・デパレタイザー、ピースピッキングロボット、AGV、無人フォークなどの先端設備を導入していく。ポスト3PLのビジョンとして掲げる「LOGISTEED」に向けて業態革新を加速する。
32
C&Fロジホールディングス
林原国雄 社長
──「チルド+冷凍」の独自業態を作り上げる
チルド輸送の名糖運輸と冷凍倉庫のヒューテックノオリンの経営統合により、1千億円規模の定温物流会社として2015年に再出発した。自社配送比率は60%以上。物流拠点も自社スタッフで運営している。自前主義は成長に時間がかかる。それでもチルドと冷凍を組み合わせた独自モデルの構築に向けて、わが道を進む。
34
大塚倉庫
濵長一彦 社長
──物流のデジタル化を次のステージへ進める
「ID運輸・ID倉庫」をキーワードに進めてきた物流のデジタル化が、ウィズコロナのオペレーションに威力を発揮している。今後、非接触は常態化する。作業指示書に続いて、紙の伝票も電子化される。その変革を先導して「コネクティッド物流」をいち早く実現する。
Column
36
〈事例で学ぶ現場改善 特別編〉
3PLのアフターコロナを考える
日本ロジファクトリー 青木正一 代表
コロナは荷主に物流体制の見直しを迫る。3PLとのパートナーシップも再検討される。3PLの本質は課題の克服であり、「一括受託」と「提案力」がそのキーワードだ。その意味をあらためて問い直し、次のステージを見定める必要がある。先進的な3PLは既に、従来の3PLの定義から踏み出した独自の進化を遂げている。
海外論文
38
グローバル3PL市場調査2020
“The 2020 24th Annual Third-Party Logistics Study:The State of LogisticsOutsourcing:Results and Findings of the 24th Annual Study”
米ペンシルベニア州立大 ジョン・ラングレー教授ほか
米ペンシルベニア州立大が中心となって1996年から毎年発表されている3PL市場レポートの最新版を抄録した。今回、3PLビジネスが直面する課題として挙げられたのは「eコマース」「不安定な経済情勢」「ドライバー不足」「破壊的技術」「協力関係」の五つであった。
Data
44
国内有力3PL企業プロファイル
主要48社の最新事業概要と業務領域
2020年7月下旬、国内の主要3PL企業に本誌編集部からアンケート用紙を配布し、48社から有効回答を得た。掲載している各種データは基本的に各社の自己申告に基づくが、一部企業の3PL事業売上高は本誌ヒアリングと各種調査から推定した。
日立物流/センコーグループホールディングス/日本通運/日本アクセス/郵船ロジスティクス/近鉄エクスプレス/ヤマトホールディングス/キユーソー流通システム/SGホールディングス/SBSホールディングス/C&Fロジホールディングス/山九/ニチレイロジグループ本社/ハマキョウレックス/日通・NPロジスティクス/丸和運輸機関/トランコム/三井物産グローバルロジスティクス/セイノーホールディングス/大和物流/鈴与/三菱商事ロジスティクス/アサヒロジ/丸全昭和運輸/伊藤忠ロジスティクス/トナミ運輸/丸紅ロジスティクス/日通NECロジスティクス/NTTロジスコ/住商グローバル・ロジスティクス/アサヒロジスティクス/日本ロジテム/富士ロジテックホールディングス/ダイワコーポレーション/日本トランスシティ/プラス ロジスティクス/商船三井ロジスティクス/第一貨物/丸協運輸/新開トランスポートシステムズ/キムラユニティー/三菱ケミカル物流/キリングループロジスティクス/遠州トラック/名港海運/東海運/住友倉庫/OOCLロジスティクス(ジャパン)
Key Person
4
「フィジカルインターネットを主導する」
ヤマトグループ総合研究所 木川 眞 理事長
インターネットの設計思想を物流に適用する「フィジカルインターネット」の研究が日本でも始まった。ヤマトグループ総合研究所は昨年9月、米ジョージア工科大フィジカルインターネットセンターと、日本における革新的な物流システムの構築に関する覚書を締結、産官学連携の専門研究会を組織して本格的に活動を開始した。
Case Studies
70
日本精工〈物流拠点〉
流山の新拠点に関東の産業機械向けを集約
外部委託の方針を見直し運営を一部自社化
Columns
74
物流企業の値段《第154回》
甲斐友美子 いちよし経済研究所 副主任研究員
ハマキョウレックス
3PLは顧客選定戦略の見直しが必要
貨物運送事業と3PLのシナジーに注目
76
ビジキャリ ロジスティクス管理2級 対策講座《第18回》
物流原価計算
講師 梶田 ひかる
80
実録 ラストワンマイル《第18回》
外国人ドライバーの門戸は開くか
青山ロジスティクス総合研究所 代表 刈屋大輔
84
海外トレンド報告
《欧米&アジア編》DHLサプライチェーンがAMRロボットを1千台に拡大
《中国編》JDロジスティクスが無人ソリューションの研究開発を加速
88
NEWS ROOM
ワコールがEC強化と発送効率化を目的に拠点増強
94
湯浅和夫の物流コンサル道場《第220回》〜温故知新編 第101回〜
この10年の物流をいま振り返る
98
物流指標を読む《第139回》
荷動き指数が示す景気のさらなる悪化
日通総合研究所 佐藤信洋
100
国際ロジスティクス学会[SOLE]日本支部報告
信頼性重視保全(RCM)と保全革新
第2回 RCMの概要
103
佐高信のメディア批評
安倍政権閣僚は半分が世襲議員
「国民政党」改め「階級政党」に
Information
CLIP BOARD
83
- 次期総合物流施策大綱の官民検討会が初会合
- MUJINが東京・辰巳のロボットセンター公開
93
- 千葉・浦安市に10年ぶり大型マルチテナント型物流施設着工
104
- 大和ハウス工業が2020〜24年度にマルチテナント型物流施設68棟の完成見込む
- 国内初、コンビニ大手3社が店舗への商品共同配送実験
DATA BANK
105
- 国土交通月例経済(国土交通省)
- デカルト・データマイン 海上コンテナ輸送量実績調査
- 賃貸物流施設マーケット動向(2020年第2四半期)
首都圏は引き続き需給逼迫の傾向にあり
シービーアールイー
110
主要記事索引
114
編集後記
115
広告索引
115
ロジビズ・オンライン ピックアップ(2020年7~8月配信分より)

