ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
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2006年2号
メディア批評
四分の三の中学生が男に生まれ変わりたい国その日本で最も信用できるのは右翼の街宣車

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

佐高信 経済評論家 67 FEBRUARY 2006 『マスコミ市民』の一月号が「マス・メディ アの?今〞を問う」特集をしている。
その巻 頭のシンポジウムで、元NHKの川崎泰資 (椙山女学園大学客員教授)が、ベンジャミ ン・フルフォードの次の発言を紹介していて、 なるほどと思った。
元『フォーブス』アジア太平洋支局長のフ ルフォードは、 「日本で信用できるメディアの順位を挙げれ ば、第一番目に右翼の街宣車、二番目は週刊 誌、三番目は『日刊ゲンダイ』などの夕刊紙、 四番目が新聞と民放、五番目がNHK」 と言ったという。
川崎は、竹下首相の時の「ほめ殺し」や、 「従軍慰安婦」の問題でも真実を伝えたのは右 翼の街宣車だから、「残念ながら」フルフォー ドの指摘は正しいとし、四番目の『朝日』と 五番目のNHKのどちらが正しいかと言えば、 四番目が勝っていると付け加えている。
方向こそ違え、たしかに右翼の街宣車は、 『朝日』やNHKが伝えられないことを伝えて いるのだろう。
NHKよりは『朝日』がマシと言った川崎 は、その上で、『朝日』の問題点を突く。
市民の「知る権利」に新聞は応えていない が、やはり、最大のタブーは創価学会であり、 たとえば、民主党代表の前原誠司が初の代表 質問で、 「?比例は公明〞という自民党との協定は、政党のルール違反ではないか」 と尋ねたのに、その事実を『朝日』は一行 も報じなかった。
ところが、『朝日』よりもおそまつと思われ ていた『読売』はそれを書いたという。
一時、「朝日の読売化」といわれたが、今や、 『読売』の方がまともなのだ、と川崎は怒って いる。
また、前原は妻が創価短大を卒業したこと を隠して公明党批判をしているのに、そうし たことも新聞は一切報道していない。
「今日は創価学会のことだけ言っておきます が、これは日本が亡国の危機になっているこ とを感じなければいけないのです」 川崎の嘆きは深刻である。
「ジャーナリストと市民を結ぶ情報誌」と銘 打った『マスコミ市民』には辛淑玉の「山椒 の ひとつぶ」というコラムが連載されている。
私はこれを楽しみにしているのだが、一月号 の「女になりたいですか?」も痛烈だった。
ある中学校で、将来生まれ変われるとしたら、 男と女のどちらがいいか、聞いてみたという。
すると、男はほとんど次も男にと言い、女は 半数が男に生まれたいと言った。
すでに女は損だと見抜いているわけだが、 女に対して、男について疑問に思っているこ とを尋ねたら、こんな答が返ってきたとか。
辛は「よく見ている」と書いているが、「男 の子」を小泉純一郎に置き換えるとピッタリ というのもいくつかある。
「なんで小泉は鈍感なの?」「なんで小泉は 考え方が幼稚なの?」などである。
暮に、一年を振り返るTBSの「ニュース 23 」に出て、自民党の刺客の片山さつきや佐 藤ゆかりと一緒になった。
小泉と似た感じの 小泉チルドレンだが、小泉が好きだという残 酷な織田信長をあなた方も好きなのかと聞い たら、答はなかった。
彼女らは男化した女な のかもしれない。
四分の三の中学生が男に生まれ変わりたい国 その日本で最も信用できるのは右翼の街宣車 ・なんで男の子は運動神経がいいの? ・なんで男の子はどんどん背が伸びるの? ・なんで男の子は一度に何人も好きになれるの? ・なんで男の子は浮気するの? ・なんで男の子はケンカした後、仲直りできないの? ・なんで男の子はおそろいのグッズを隠すの? ・なんで男の子は鈍感なの? ・なんで男の子は掃除や給食当番をしないの? ・なんで男の子はカッコつけるの? ・なんで男の子は考え方が幼稚なの?

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