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JANUARY 2007 56
別の調査では、中国の大手・中堅
物流企業(国有企業、民間企業、外
資・合弁企業を含む)が現在一万社
を超えていることが分かった。
中国最大のお茶物流センター
紹興市で〇七年初頭に建設開始
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浙江省紹興市によると、「浙江華髪
お茶物流センター」プロジェクトが二〇〇七年初頭に同市で正式に建設
を開始する。 同センターは〇八年に
竣工して営業を開始する見通しだ。
同プロジェクトは総投資額が一億
一〇〇〇万人民元(一六億五〇〇〇
万円)で、竣工後は中国最大のお茶
物流センターになるという。
杭州市が物流関連企業に税優遇策
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浙江省杭州市政府はこのほど、「杭
州市現代物流発展計画に関する実施
意見」を打ち出した。
同政策は、杭州市政府が物流産業
の発展を極力支援するほか、同市の
物流ソフト開発、物流技術とコンサ
ルティングサービス、物流情報サー
ビスに従事する新設企業に対し開業
一〜二年は企業所得税を免除するこ
とを明確にした。
公共倉庫企業が一万社を突破
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中国倉庫業協会の調査データによ
ると、現在、中国の公共倉庫企業は
一万一七七社、従業員は三九万九〇
〇〇人、倉庫企業の資産総額は二五
七八億人民元(三兆八六七〇億円)
に達している。 これら企業は主にユ
ーザーに倉庫の貸出、倉庫サービス
を提供している。
APモラー・マースクグループ
東莞市にコンテナ生産企業を設立
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APモラー・マースクグループは、
七五〇〇万米ドル(八七億七五〇〇
万円)の投資で広東省東莞市に設立
した「馬士基コンテナ工業公司」が
正式に開業し、コンテナの生産・販売・メンテナンスなどに従事すると発
表した。
中外企業がRFID実験室
HPほかと合併で北京に
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中外運空運発展公司(SinoAir)、
ヒューレット・パッカード、
Printromixは、RFID技術の中国
中国の鉄道輸送量は世界トップ
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中国鉄道部によれば、現在、中国
鉄道の営業道程は世界の鉄道営業道
程総数の六%しか占めていないが、輸
送量は世界の鉄道総輸送量の四分の
一を占め世界トップとなった。
データによると、二〇〇六年一月
〜九月に中国鉄道は二一億二七〇〇
万トンの貨物を輸送し、前年同期比
七・三%増となった。 うち石炭輸送
量は一〇億一七〇〇万トンで前年同
期比八・三%増、石油輸送量は一億
一六〇〇万トンで同四・四%増、化
学肥料・農薬の輸送量は六〇九四万
トンで同四%増、物流費の輸送量は
七七三二万トンであった。
〇六年上期の中国社会物流費
二六兆八〇〇〇億人民元に
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中国物流・買付連合会の最新デー
タによると、二〇〇六年上半期の中
国社会物流費の総額は二六兆八〇〇
〇億人民元(四〇二兆円)に達した。
うち工業品の物流費は二三兆四〇
〇〇億人民元(三五一兆円)で前年
同期比一五・六%増、輸入貨物物流
費は二兆九五〇〇億人民元(四四兆
二五〇〇億円)で同一四・二%増、
農産物物流費は四六一五億人民元
(六兆円九二二五億円)で同五・一%
増となった。
シンガポール最大の物流企業
瀋陽市に物流プロジェクトを設立
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シンガポール最大の物流企業、シ
ンガポール迅通公司(CWT)は、
遼寧省瀋陽市細河経済区に総合物流
団地プロジェクトを設立すると発表
した。
この物流団地は同市の石油化学工
業・機械・電子・自動車および部品
製造企業に物流サービスを提供する
ことになる。
中国物流市場に巨大商機
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国際貨物運輸代理協会連合会は、
今後数年における中国物流市場の規
模は年間二〇%以上の成長速度を維
持し、中国物流産業に商機と活力が
潜んでいると表明した。
中国物流市場の全体規模は二〇一
〇年までに五〇〇〇億米ドル(五八
兆五〇〇〇億円)に達し、その時点
で中国物流産業の規模は日本を超す
見通しだ。
2006年11〜12月発表分
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物流産業への進出を早めるため合弁
で北京にRFIDソリューション連
合実験室を設立したことを明らかに
した。 同実験室はRFIDの中国物
流産業への進出に技術サポートを提
供する。
ドイツのFIEGEグループ
成都市に物流公司を設立
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ドイツのFIEGE国際物流グル
ープはこのほど、四川省成都市に「飛
格物流(成都)公司」を設立した。
同社は主に中国西部地区に物流サー
ビスを提供する。
FIEGEグループはヨーロッパ
最大の専業物流サービス会社の一つ。
一九八一年に中国市場に進出し、現
在、台湾・香港・北京・上海・蘇
州・深
・アモイなどに支社を展
開している。
中国最大の商業石油備蓄倉庫
洋山港に設立
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中国発展改革委員会は、上海盛港
エネルギー投資公司などが洋山港(上
海から約四〇キロメートル)で合弁
建設・経営する「洋山石油倉庫運輸
一期工事」プロジェクトが正式に許
可され、竣工後は中国最大の商業石
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油備蓄倉庫になる(石油タンク総容
量は四二万立方メートルに達する)と発表した。 同プロジェクトの建設期間は約一
〜二年だという。
米国の長距離貨物運輸企業
相次いで中国市場に進出
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中国経済の急速な発展と全国道路
網の完備に伴い、米国の長距離貨物
運輸企業が中国の長距離貨物運輸市
場に進出しつつある。
米国最大のトラック運輸会社シュ
ナイダー・ナショナルは、現在、コ
ンサルティングサービスを提供する事
務所を上海に設立し、かつ営業免許
を申請していると表明した。
同じく米国企業のYRCワールド
ワイドは、中国で二番目に大きい空
運公司である上海錦江国際実業投資
公司と合弁で運輸企業を設立すると
表明した。
金具・工具小売りチェーンAce
上海に倉庫センターを設立
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金具・工具小売りチェーンの米エ
ースハードウェアは、上海に物流セ
ンターを設立すると発表した。
同センターは上海市浦東区外高橋
上海物流協会が正式に発足
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上海市物流業協会が正式に発足し、
百聯集団副董事長の呂勇明氏が同協
会の会長に就任した。
成立式典で同協会担当者は、上海
の物流産業は規模が大きく、海運を
例にとっても、現在、世界トップ二
〇の海運企業はいずれも上海港に航
路を設立したと語り、二〇〇六年に
上海港は国際航路を三〇本増設し、
ダイヤ密度は二一七三回/月に達し、
うち国際ダイヤ九七八本、航路は世
界二〇〇数カ国・地区の三〇〇数港
湾をカバーしていると表明した。
中国港湾コンテナ取扱量調査
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中国交通部によると、対外貿易の
急成長により二〇〇六年一月〜十一
月の中国各港湾のコンテナ取扱量は八三六〇万TEUで前年同期比二
三・三%伸びた。 〇六年通年の取扱
量は九三〇〇万TEUに達し、四年
連続で世界トップとなる見通しだ。
また、上海海運取引所の予測によ
ると、〇七年の中国各港湾のコンテ
ナ取扱量は一億TEUを超え、〇八
年には一億一五〇〇万TEUに達す
る見通しだという。
保税物流園区に位置する。 センター
設立後は中国で各種金具製品を買い
付けて直接出荷するため、米国中継
を必要としなくなる。
新国美電器グループ
中国全土に三〇カ所の物流拠点
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大手家電チェーンの国美集団と永
楽集団の二社は二〇〇六年十一月末、
正式に合併し、新国美電器集団を設
立した。
新国美電器集団の設立セレモニー
において同集団総裁は、まず北京・
上海・広州など大都市に新型の近代
的な物流拠点を設立し、今後五年の
うちに中国全土に三〇カ所の大型物
流拠点を設立すると表明した。
上海宅配便業界の現状
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上海市で宅配便事業への参入が相
次いでいる。 宅配便会社が約六〇〇
〇社、従業員は一〇万人を突破。 主
な取扱品目は書類と贈答品だという。
同業界が抱える問題点としては、企
業規模が小さい(小規模宅配便企業
は従業員が約一〇人、大型企業は従
業員が約一〇〇人)ほか、サービス
品質も低い(配達の時間遅れや荷物
の遺失)などが挙げられる。
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