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MARCH 2007 62
スも活用する。
さらにTNTポストはイギリス国内
の大手ガス会社セントリカ(Centrica)
とも郵便事業で二年契約を結んだ。
年間一億七〇〇〇万通の郵便物を配
達し、二年間の収入は七〇〇〇万ユ
ーロ(一一〇億六〇〇〇万円)とな
る見込み。 BTと同様、二日間で配
達するサービスを利用する。
TNTポストはBTやセントリカ
のほかに、イギリス国内で大手小売り業者のセインズベリーや携帯電話
のT―モバイルなどと郵便事業の契
約を交わしている。
蘭CEVAロジスティクス
新CEOを発表
■同社プレスリリース
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CEVAロジスティクス(旧TN
Tロジスティクス)は、DHLエク
セルの役員の一人であるジョン・パタ
ロ氏を新CEOに迎える。 パタロ氏
はP&Gでサプライチェーン事業の責
任者を務めた後、DHLエクセルに
移り、欧州・中東・アフリカ部門の
COO(最高執行責任者)として活
躍した。 パタロ氏が正式にCEVA
のCEO職に就くのは二〇〇七年下
期となる。 現在のCEOであるデー
ブ・カーク氏は役員会の副会長に昇
格する。
独DBロジスティクス
キューネ&ナーゲルと業務提携
■同社プレスリリース
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ドイツ鉄道のロジスティクス部門で
あるDBロジスティクスとキューネ&
ナーゲルは今後、業務提携関係を深
めていく方針だ。 とくに鉄道輸送分
野に重点を置く考えで、具体的には
ドイツ―スカンジナビア半島間の輸送
力を強化する。
DBロジスティクスのノーベルト・
ベンセル会長は、「世界規模で事業を
展開するキューネ&ナーゲルが、当社
との業務提携を選んだということは、
鉄道輸送が今後、より重要になるこ
とを示している」と語った。
米スイフト・トランスポート
元CEOの買収提案を受諾
■同社プレスリリース
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アリゾナに本社を置くトラック輸送
業者のスイフト・トランスポートは、
同社の創業者であり、元CEO(最
高経営責任者)のジェリー・モイヤ
ーズ氏からの買収提案を承諾した。 同
社はナスダック市場の上場企業。 買
収金額は二七億四〇〇〇万ドル(三
三四二億八〇〇〇万億円)で、現金
で支払われる。 買収金額には三億三
米リンデン・インターナショナル
ジョイントベンチャーを立ち上げ
■同社プレスリリース
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シアトルに本社を置く航空フォワー
ダーのリンデン・インターナショナル
(Lynden International
)は、ケリー・
ロジスティクス(Kerry Logistics)と
ジョイントベンチャーを立ち上げた。
新会社「ケリー・リンデン」は荷
主企業にエンド・ツー・エンドでサプ
ライチェーン業務を提供する3PL
企業。 センター業務や輸送業務、フ
ォワーディング業務に加えて、IT
(情報技術)のバックアップも請け負
う。
同社はアジアと北アメリカの拠点
として三〇カ所をオープンした。 ア
ジアでの拠点としては中国や韓国、フ
ィリピンなどがあるが、日本にはまだ
進出していない。
米キャタピラ・ロジスティクス
欧州で自動車メーカーの業務受注
■同社プレスリリース
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キャタピラ・ロジスティクスは、韓
国サンヨン自動車(S s a n g y o n g
Motors)から五年契約で欧州の補修
部品に関するロジスティクス業務を受
注した。 オランダの物流センターを
使って、サンヨン自動車のパーツセ
ンター構内業務、在庫管理、輸送業
務、カスタマーサービスなどロジステ
ィクス業務全般を引き受ける。 倉庫
マネジメントシステムにはSAPのソ
フトを使用する。
オランダの物流センターは延べ床面
積一万一〇〇〇平方メートル。 欧州
のディーラーや自社の販売拠点に配
送する補修部品を管理する。 約二〇
人の専従社員を配置して、二〇〇七
年の第一・四半期より業務を開始す
る計画。
蘭TNT
イギリスで郵便事業の大型契約
■同社プレスリリース
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TNT傘下の郵便事業会社である
TNTポストは、イギリスの電話会
社BTから郵便業務を受託した。 取
扱量は年間一億七〇〇〇万通、契約
期間の三年で売り上げは一億三四〇
〇万ユーロ(二一一億七二〇〇万円)
に達する見通し。 イギリスで二〇〇
四年に郵便事業が自由化されて以来、
海外の郵便事業者が請け負った最大
の契約となる。
TNTポストは事前に仕分けされ
た請求書などの郵便物を配達する。 B
Tが利用するのは発送から二日間で
到着するサービス。 貨物追跡サービ
2007年1月発表分
63 MARCH 2007
二〇〇万ドル(四〇五億四〇〇万円)
の累計損益も含まれる。 これにより
スイフトの株主は、一株当たり三一
ドル五五セント(三八四九円)の現
金を受け取る。 これは発表同日の一
月一九日の株価に三一%のプレミア
ムを上乗せした金額となる。
モイヤーズ氏の買収提案が最初に
持ち上がったのは昨年十一月。 その
際には一株あたりの買収金額が二九
ドルであったため、スイフトの役員会
が「不十分な額」として申し出を拒
否していた。
スイフトは一九六六年創業。 現在
の売上高は三二億ドル(三九〇四億
円)で、トラック一万七九〇〇台を
保有する。 買収は関係機関の承認を
経て二〇〇七年下期に完了する予定。
仏ジオディス
荷主とICタグ投資を折半
■同社プレスリリース
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仏ジオディスは荷主企業に対し共
同でICタグを開発することを提案
している。 投資とリターンを荷主と
分け合うことで、ICタグの開発が
これまで以上に実行可能なプロジェ
クトになることを目指す。
ICタグのプロジェクトが立ち上が
る際の大きな難関は、その効果がは
っきりと見えないことだ。 そのため、
荷主企業が投資に二の足を踏むケー
スが少なくない。 ジオディスは初期
投資を分け合うことで、荷主が抱えるROI(投資利益率)悪化への懸
念を軽減する。
ジオディスは過去六年間にわたりI
Cタグへの投資を続けており、自動
車やアパレル産業、日用雑貨の分野
で実績を積み重ねてきた。 二〇〇二
年にはICタグを使った優れた貨物追
跡システムに贈られる「トロフィ・G
S1・EAN」を受賞している。
米ワールプール
CO2削減プログラムに参加
■同社プレスリリース
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米国家電メーカー大手のワールプ
ールは、アメリカ環境保護局が二〇
〇四年から進めている「スマートウ
エイ・トランスポート」プログラムに
参加する。 同社は二〇一二年までに
輸送効率の向上などを通じて、ロジ
スティクス活動で排出される二酸化
炭素を三三〇〇万トン、窒素酸化物
を二〇万トン減らす。
ワールプールは大部分の輸送業務
について同プログラムの認定したロジ
スティクス企業を利用しなければなら
ない。 同社では同プログラムに参加
することで、環境にやさしい企業イ
メージを確立したい考えだ。
二〇〇四年に始まった同プログラ
ムでは年間一億五〇〇〇万バレルの
〇〇六年一〇月に始まり、ペンスキ
ーが雇用した従業員が作業に当たっ
ている。 同工場は年間に八万台の小
型トラックを生産する。
業務の詳細は明らかにされていな
いものの、ペンスキー・ロジスティク
スは米国内でフォードのパートナー企
業の一社に選ばれており、それが英
国での業務受注につながった。 フォ
ードの本社と英国の子会社は、これ
まで業務内容などをめぐり対立を繰
り返してきた。 今回ペンスキーを指
名したのは本社が信頼する3PL企
業を英国に送り込むことで、本社優
位で業務を遂行していこうという狙
いがあるようだ。
米フェデックス
インドの宅配業者を買収
■同社プレスリリース
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米フェデックス傘下のフェデック
ス・エクスプレスは、インドの宅配
業者プラカシュ・エア・フレイトの買収を完了した。 オーナー企業であっ
た同社は、インド国内に三八四カ所
の拠点を持ち、四四〇〇カ所へ配送
していた。 創業は一九八六年で、二
〇〇二年からはフェデックスの下請
け業務を行ってきた。 フェデックス
は急成長中のインドが将来、世界経
済のけん引役となることを見込んで、
直接投資に踏み切った。
燃料削減を目標にしている。 現在、
参加企業は荷主とロジスティクス企
業を合わせて四五〇社に上る。
英ウィンカントン
フォルクスワーゲンの業務受注
■同社プレスリリース
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英ウィンカントンはドイツ東南部の
ブラウンシュヴァイクなど七カ所でフ
ォルクスワーゲンのロジスティクス業
務を受注した。 ウィンカントンが受託
したのは、ワーゲンが「ノン・プロダクション・マテリアル」と呼んでいる
返品や梱包資材、組み立てのための
部材などの貨物に関する業務。 それ
らを一カ所にまとめて保管・管理し、
残りの六カ所へ輸送する。
ウィンカントンのウエ・マルテン部
長は「ワーゲンのロジスティクス部門
と何度か協議するうちに、当社の能
力を理解してもらったことが今回の受
注につながった。 それまでの自動車
産業での幅広い業務経験が受注の決
め手になった」としている。
米ペンスキー
英国でフォードの業務受注
■アイ・フォー・トランスポート
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など
米ペンスキー・ロジスティクスは、
フォードの英国サウサンプトン工場の
調達物流業務を請け負っている。 二
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