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71 OCTOMBER 2007
佐川急便は創業五〇周年記念事
業の一環として九月一五日、「佐川
美術館・樂吉左衛門館」をオープン
した。 樂吉左衛門は茶道の千家十職
の一つに数えられる茶碗師で、千利
休が重用した初代長十郎から樂家が
代々襲名している。 一五代目となる
当代は、伝統工芸の枠にとらわれな
い斬新な作風で、現代陶芸の第一人
者として高い評価を得ている。
同館は、当代が二〇〇〇年以降
に作陶した比較的新しい作品を中心
に展示する。 当代の設計による展示
室のほか、水庭に浮かぶようにデザ
インされた茶室を建設。 作品を鑑賞
するだけでなく、一般来館者が当代
の茶碗を実際に手にとってお茶を飲
むことのできるプログラムなども計
佐川美術館に「樂吉左衛門館」を開館
佐川急便創業五〇周年記念事業として
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画しているという。
佐川美術館は佐川急便が創業
四〇周年を迎えた九八年三月に滋賀
県守山の琵琶湖のほとりに開館した。
創業者・佐川清氏のコレクションを
ベースに、日本画の「平山郁夫館」
と、彫刻の「佐藤忠良館」を常設。
このほか東西文化交流をテーマとす
る企画展などをこれまで行ってきた。
館長を務める佐川急便の栗和田榮
一社長は「今回『樂吉左衛門館』
が加わったことで、佐川美術館に日
本画、彫刻、工芸という、日本文
化を代表する三つの柱が揃った。 こ
れを活かし、文化事業を通じて広く
社会に貢献したいという創業者・佐
川清の思いを受け継いでいきたい」
と抱負を述べた。
佐川美術館ホームページ
http://www.sagawa-artmuseum.or.jp/
焼貫黒樂茶碗
銘「篠舟」(ささふね)2002年
佐川美術館の栗和田榮一館長(写真左)と15
代樂吉左衛門氏
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