ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
ロジスティクス・ビジネスはロジスティクス業界の専門雑誌です。
2008年2号
特集
物流企業番付平成20年版 国際物流の取り込みで明暗

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大株主 会社名 総合評価売上規模利益規模累積 利益率 売上高 伸び率 利益 伸び率 一人当 収益所在地決算期売上高当期利益従業員数 主な営業種目主な荷主 (売上高、当期利益は単位:百万円) 総合 順位 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1  平成20年版 総合ランキングTOP10 コマツ物流                       日立建機ロジテック 名港海運                        ハマキョウレックス                   マロックス                       三菱倉庫                        安川ロジステック                    大興運輸                        トライネット トヨタ輸送                       535.34 97.98 98.81 90.10 67.91 84.33 96.21 川崎市 07.03 95,618 3,407 613 522.19 91.34 94.50 96.42 63.77 80.02 96.14 茨城県 07.03 32,949 913 196 514.38 95.87 98.17 73.74 69.34 90.38 86.88 名古屋市 07.03 53,917 2,596 805 505.51 88.58 95.60 82.25 67.45 92.48 79.15 浜松市 07.03 23,648 1,230 513 502.96 98.62 98.63 88.52 52.55 79.93 84.71 広島市 07.03 101,718 2,456 1,328 502.48 99.11 99.73 73.52 41.74 91.02 97.36 東京都 07.03 164,656 13,481 1,041 500.43 81.78 91.66 73.18 69.35 91.38 93.08 北九州市 07.03 14,251 741 141 498.71 91.90 95.23 89.33 78.71 82.77 60.77 愛知県 07.03 32,695 1,289 1,164 497.31 93.36 93.31 87.85 55.45 68.93 98.41 東京都 07.03 38,158 774 106 496.22 97.41 97.53 82.34 61.10 70.39 87.45 愛知県 07.03 87,073 2,202 995 運送、倉庫、機工 小松製作所 コマツ、コマツユーティリティー、コマツハノマーグほか 運送、倉庫、梱包 日立建機、波南 日立建機、日立建機ティエラ、日立建機ヨーロッパほか 港湾運送、倉庫 明治安田生命、名古屋銀行、商船三井ほか 商船三井、ホンダ、ナゴヤシッピングほか 運送、倉庫 大須賀正孝、日本マスター信託口、日本トラスティ信託口ほか プリマハム、ゴールドバッグ、平和堂、伊藤忠商事ほか 港湾運送、運送、倉庫 マツダ マツダ、住友商事、ヒロクラ、王子物流ほか 倉庫、港湾運送、不動産 明治安田生命、東京海上日動火災、キリンビール、三菱地所ほか マースク、日本郵船、ワンハイラインズ、三菱重工業ほか 運送、倉庫 安川電機 安川電機、安川モートルワイイーデータほか 運送、倉庫 豊田自動織機、太田洋、鬼頭敏夫 デンソー、豊田自動織機、アイシン精機、広島アルミニウム工業ほか 利用運送 三井物産 三井物産、名港海運、英国三井物産ほか 自動車輸送、梱包業 トヨタ自動車、愛知トヨタ自動車ほか トヨタ自動車、トヨタ系ディーラーおよび部品メーカー、US物流ほか  国際物流の取り込みで明暗 建機・自動車系が上位を独占  建設機械と自動車──内需依存を脱して輸出型へ と事業構造の転換を遂げた二つの産業が、今日の物 流市場で最大の成長分野となっている。
この波をつ かんだ物流企業は過去三カ年で爆発的に収益を拡大 させている。
その一方、国内の3PLや一般の貨物 運送事業は、企業間の収益格差が大きく拡がる傾向 にある。
 昨年の〇七年二月号に続き、本誌はこのたび国内 物流業売上高上位約二〇〇〇社を対象に、直近三カ 年の業績数値を分析。
各社の成長力、収益性、安定 性を評価し、物流会社の強さを検証する「平成二〇 年版・物流企業番付」を作成した(十三頁「評価の 方法」参照)。
その結果、総合番付の上位は、建機・ 自動車メーカーを主な荷主とする物流子会社や港湾 業、総合商社系物流会社がほぼ独占した。
 総合トップは昨年に続きコマツ物流、二位には日立 建機ロジテックが昨年の三位から一つランクを上げた。
もちろん、いずれも大手建設機械メーカーを親会社 に持つ物流子会社だ。
日本の建機業界は公共投資の 抑制に伴う国内需要の減退から、一九九〇年代中頃 から二〇〇〇年初頭にかけて深刻な業績悪化に苦し んでいた。
ところが、にわかに火のついた中国をは じめとする新興国の開発ラッシュで状況が一転。
市 場が海外に広がったことで、この五年間は空前の活 況を呈している。
 荷主と同様、市場環境の変化に素早く反応した物 流子会社もまた業績の急拡大を果たしている。
コマ ツ物流は従来の国内市場依存型から国際物流に急旋 回することで、二〇〇〇年前後には四〇〇億円以下 に低迷していた売上高を〇七年三月期には九五六億 《平成20年版》 特 集 解 説 FEBRUARY 2008  10 大株主 会社名総合評価売上規模利益規模累積 利益率 売上高 伸び率 利益 伸び率 一人当 収益所在地決算期売上高当期利益従業員数 主な営業種目主な荷主 (売上高、当期利益は単位:百万円) 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 総合 順位 総合ランキング 11〜30位 495.72 88.74 93.68 77.28 82.80 85.24 67.98 神戸市 06.09 23,618 1,140 739 494.06 84.13 97.07 44.99 79.05 97.89 90.93 東京都 07.03 14,594 2,887 199 487.07 89.64 96.88 60.74 53.56 95.33 90.92 東京都 07.03 24,672 1,382 296 486.32 84.53 90.65 86.24 69.78 83.59 71.53 宮城県 07.03 17,664 617 452 485.07 91.82 94.96 47.12 78.11 81.76 91.30 横浜市 07.03 30,096 1,369 340 484.39 95.14 96.15 89.52 49.37 77.73 76.48 名古屋市 07.03 50,197 1,135 884 483.92 88.26 90.74 85.23 66.87 75.89 76.93 東京都 07.03 29,018 804 557 482.86 99.51 99.91 48.25 54.68 96.24 84.27 神戸市 07.03 195,712 13,018 3,578 482.34 94.33 96.79 54.03 71.18 85.33 80.68 名古屋市 07.03 40,803 1,659 764 481.80 98.14 96.98 63.91 86.88 57.47 78.42 東京都 07.03 89,081 2,292 1,553 481.67 92.47 98.08 61.03 54.06 96.33 79.70 横浜市 07.03 32,060 2,186 735 481.03 84.62 94.87 54.80 56.72 94.59 95.43 北海道 07.03 16,584 837 126 480.42 97.73 99.18 44.27 53.91 91.57 93.76 大阪市 07.03 80,820 3,630 721 479.92 82.67 94.13 63.92 69.23 94.96 75.01 新潟市 07.03 14,568 917 389 479.63 90.53 99.27 49.88 42.93 99.73 97.29 東京都 07.03 44,938 1,480 225 479.44 75.22 93.58 81.37 62.06 96.88 70.33 三重県 07.03 10,700 842 344 476.06 82.59 92.30 56.11 68.82 91.84 84.40 東京都 07.03 14,292 781 248 472.73 80.65 91.20 65.90 61.33 91.20 82.45 東京都 06.08 12,976 600 230 471.90 94.66 96.70 87.10 65.93 82.86 44.65 愛知県 07.03 47,208 1,683 2,500 470.47 69.88 65.26 93.74 87.22 56.00 98.37 神戸市 07.03 8,945 203 26 運送、港湾運送 役員持株会、従業員持株会ほか 神戸製鋼所、神鋼物流、神鋼エンジニアリング&メンテナンスほか 梱包、倉庫 ヤマトホールディングス ヤマト運輸、新キャタピラー三菱、日経BP、スズキ、コマツ物流ほか 倉庫、不動産 ゴールドマン・サックス、損害保険ジャパン、明治安田生命保険ほか 日本IBM、ジレットジャパン、テルモほか 港湾運送、利用運送 日本製紙 日本製紙、石巻合板工業、三菱商事、日本製紙総合開発、住友商事ほか 港湾運送、倉庫 商船三井、三井物産、日本トラスティ・サービス信託銀行ほか 商船三井、三井物産、ワレニウス・ウィンヘルムセン・ラインズほか 倉庫、運送、物流情報サービス ラネット、チェース(ロンドン)オムニバス、武部宏ほか ユニ・チャーム、スズケン、シージーシー東海本部、東海コープ事業連合ほか 運送取扱(複合一貫輸送ほか) 住友商事 住友商事、ジュピターショップチャンネル、TREADWAYSCORPORATIONほか 倉庫、港湾運送、運送 日本マスター信託口、日本トラスティ信託口、かみぐみ共栄金ほか JFEスチール、新日本製鐵、コニカミノルタ、川崎汽船、トヨタ自動車ほか 港湾運送、倉庫 五洋海運、三菱東京UFJ銀行、伊勢湾陸運、ニッセイ同和損害ほか 新日本製鐵、五洋海運、コクサイ物流ほか 倉庫、利用運送 住友金属工業、住友金属小倉 住友金属工業、住友商事、住金鉱化、住友金属建材、住金大径鋼管ほか 運送、倉庫、利用運送(航空) アルプス電気、日本マスター信託口、TDK、日本トラスティ信託口ほか アルプス電気、TDK、アルパイン、TDKマーケティング、太陽誘電ほか 倉庫、港湾運送 日本政策投資銀行、王子製紙、苫小牧市、苫小牧港開発、日本通運ほか 全国農業協同組合連合会、苫小牧サイロ、全国食糧保管協会、三菱商事ほか 倉庫、港湾運送、不動産 日本マスター信託口、住友不動産、大和ハウス工業、三井住友海上火災ほか 美津濃、APL、住友不動産、上海市錦江航運、住友ゴム工業ほか 輸送、ホテル、海運 川崎汽船、JFEスチール、三井住友海上火災、みずほ銀行ほか ホテル新潟、北越物流、神原汽船、三栄海運、双葉貿易、新潟吉野石膏ほか 倉庫・保管、リース、不動産 三菱商事 三菱商事、三菱自動車工業、三菱ふそうトラック・バス、バルスほか 運送、梱包、倉庫 日本梱包運輸倉庫 本田技研工業、今仙電機製作所、トステム、メイラ、高尾金属工業ほか 港湾運送、倉庫 ファーストサービス、鈴木宏、鈴木健雄、関東港運、村松和夫 三井物産、三菱商事、スターゼン、野村貿易、ニチロ、伊藤忠商事ほか 運送、倉庫 大園博史、大園千恵子、南国興産、トランスディリー、南国物流 日本アクセス、ミニストップ、廣屋国分、旭食品、ナックス中村ほか 運送、倉庫 平野和一、豊田自動織機、藤井俊彦、杉野進三 デンソー、アイシン・エイ・ダブリュ、トヨタ車体、アイシン精機ほか 運送、運輸貨物取扱、築炉工事 三輪運輸工業 三輪運輸工業 三輪運輸工業 ヤマトパッキングサービス 安田倉庫 南光運輸 宇徳 トランコム 住商グローバル・ロジスティクス 上組 伊勢湾海運 住友金属物流 アルプス物流 苫小牧埠頭 住友倉庫 リンコーコーポレーション 三菱商事ロジスティクス 日本陸送 二葉 南日本運輸倉庫 カリツー 大三運輸工業 円へと急伸させた。
日立建機ロジテックの売上高も過 去五年間で四倍以上に増えた。
 また今回の番付では自動車関連の輸出物流が建機 と並ぶ強さを見せつけた。
三位の名港海運、五位の マロックス、八位の大興運輸、一〇位のトヨタ輸送は、 いずれも自動車メーカーが主要荷主だ。
総合商社系 の物流会社や港湾業が上位に目立ったのも、建機や 自動車関連の好調な輸出が大きく寄与している。
 続く〇八年三月期の決算で、これら輸出関連物流 企業の業績がさらに上向くのは必至だ。
実際、番付 で上位にランクされた物流企業は上半期の中間決算 で軒並み前年実績を大きく上回る数字を残している。
ただし、中国をはじめとする世界的な好況の追い風 は、今期がピークとなる可能性がある。
 来期以降はサブプライム問題に端を発した世界同時 不況が懸念される。
いったん物量が減少に転じれば、 輸送積載率や施設稼働率、作業効率など、すべてが マイナスの影響を受ける。
特定荷主に対する依存度 の高い物流企業は、荷主と運命をともにするしかな い。
外部環境に恵まれて業績を伸ばしてきた物流企 業は、改めてその真価を問われることになる。
アセット戦略が収益性を左右  一方、国内物流がメーンとなる3PLは、勝ち組 と負け組との差がいっそう顕著になってきている。
日 本の3PL市場は、市場規模の拡大に伴って、参入 する事業者数が増え、競争の激化から事業収益性が 悪化する傾向にある。
採算がとれずに市場から撤退 する企業も今では珍しくなくなった。
 海外でも同様で、〇五年にロジスティクス部門を売 却したTNTをはじめ、国際インテグレーターや有力 物流企業の多くが、3PL事業の赤字や収益性の低 11  FEBRUARY 2008 下に頭を悩ましている。
ところが今回の総合番付で 四位にランクしたハマキョウレックスでは、3PL事 業の営業利益率が八・八%に達し、収益性はむしろ 上昇に向かっている(〇七年三月期)。
 同社の展開する物流センターの多くは複数の荷主が 同居している。
当初は専用センターとして出発して も、時間と共に荷主の物量は変化する。
施設稼働率 を維持するには、荷主の配置を再調整する必要が出 てくる。
現在、同社は全国に四九センターを構えて いるが、各センターは独立採算制をとっており、す べて黒字だという。
事業規模の拡大が、荷主の再配 置を容易にし、同業他社との収益格差を広げている。
 さらに総合十三位の安田倉庫では、物流事業セグメ ントの営業利益率が十一・五%にも達している(〇七 年三月期)。
同社の売上構成は物流以外の不動産事 業が全体の二割、営業利益では四割を占めているが、 その比率は一般の倉庫会社と比べると格段に小さい。
それでいて利益率は他の財閥系倉庫会社をはるかに 凌ぐ。
首都圏に集中して配置した倉庫群の高い稼働 率が収益性を支えている。
 ノンアセットが中心の海外の3PLとは異なり、ハ マキョウレックスと安田倉庫はいずれも3PL事業で 使用するアセットの多くを自社の資産として所有して いる。
海外と比較して土地単価の割高な国内の3P L事業では、用地の確保とその有効活用が収益性を 左右する大きな要因となっていることがうかがえる。
物流業界にも格差社会の波  このように番付上位の物流企業には、それぞれビ ジネスモデルの裏付けがある。
差別化手段を持たない 3PLや貨物運送事業者の姿はそこにはない。
全日 本トラック協会の調査によると一般貨物運送事業者 大株主 会社名総合評価売上規模利益規模累積 利益率 売上高 伸び率 利益 伸び率 一人当 収益所在地決算期売上高当期利益従業員数 主な営業種目主な荷主 (売上高、当期利益は単位:百万円) 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 総合 順位 総合ランキング 31〜50位 470.28 56.44 72.32 97.21 76.39 80.29 87.63 大阪市 07.02 6,738 221 85 469.07 94.09 97.80 75.48 60.65 93.77 47.28 堺市 07.03 40,899 2,230 2,309 468.92 98.54 99.08 46.38 46.76 88.54 89.62 東京都 07.03 92,123 2,294 912 467.51 70.69 89.73 48.13 70.67 95.42 92.87 東京都 07.03 8,522 731 93 466.17 78.79 82.13 91.08 69.33 73.05 71.79 横浜市 07.03 12,727 317 285 463.72 97.33 97.89 34.04 65.94 76.44 92.08 東京都 07.03 77,640 2,233 712 463.60 98.38 99.36 62.05 45.52 92.58 65.71 東京都 07.03 91,051 3,829 2,895 463.56 90.85 97.16 21.51 71.50 95.23 87.31 東京都 06.12 25,811 1,814 409 462.20 21.46 83.50 95.44 76.14 98.44 87.22 東京都 07.03 3,210 373 53 461.37 95.06 97.25 68.65 51.29 84.42 64.70 大阪府 06.09 47,037 1,415 1,410 459.38 98.87 98.72 34.09 59.44 77.91 90.35 東京都 07.03 103,329 2,896 1,036 457.36 84.21 92.67 77.10 27.84 90.74 84.80 東京都 06.09 19,696 438 253 457.20 73.20 87.26 90.40 57.83 89.46 59.05 愛知県 07.03 9,946 374 370 456.95 85.99 88.63 52.43 59.73 75.25 94.92 大阪府 07.03 18,046 483 129 456.37 78.54 82.68 70.28 63.10 74.06 87.71 大阪市 07.03 11,654 302 133 455.83 86.56 77.36 83.78 81.15 41.70 85.28 東京都 07.02 19,379 283 194 455.64 91.50 95.14 68.73 52.13 83.68 64.46 東京都 07.03 29,973 912 905 455.01 80.40 89.18 62.73 54.31 86.80 81.59 名古屋市 07.03 12,759 454 220 454.75 86.07 89.92 70.98 59.79 78.09 69.90 高知県 07.03 18,597 537 466 453.86 99.84 99.54 50.72 78.25 59.49 66.02 東京都 07.03 335,554 7,251 8,675 国際運送業 矢倉英一、波床知喜、井口敦、馬上真一、従業員持株会ほか ニッセン、住友ゴム、伊藤忠商事、三菱商事、三井物産インターナショナルほか 運送(引越)、保管 アーイ、田島治子、田島憲一郎、田島、田島哲康ほか 一般顧客、三井不動産レジデンシャル、三菱地所住宅販売ほか 運送、倉庫 三菱電機ほか 三菱電機、三菱電機グループ、ケーズホールディングス、イケア・ジャパンほか 倉庫、通関、不動産 テイ・エス・ケーほか テラダロジコム、アマナ、ビットアイル、ヨウジヤマモト、大庄ほか 運送、倉庫 日本発条、日発販売、スミハツ、ロジコム、日発精密工業ほか 日本発条、トープラ、市光工業、ブリヂストン、オートリブ、横浜機工ほか 倉庫、港湾運送、不動産 日本日本マスター信託口、日本トラスティ信託口、三井生命ほか 東レ、三井物産、韓進海運、三井化学、WANHAI LINESほか 運送、倉庫 日本トラスティ信託口、日本マスター信託口、黒岩恒雄ほか 本田技研工業、ヤンマー農機、東陶機器、東陶バスクリエイト、YKK APほか 港湾運送、船舶運輸代理、倉庫ほか 川崎汽船 川崎汽船、横浜川崎曵船、海豊国際航運日本、JFE物流、アスクルほか 利用運送・船舶運航管理ほか 三井物産 三井物産 運送(引越)、自動車販売 寺田千代乃、寺田寿男、寺田政登、寺田秀樹、日本トラスティ信託口ほか 一般顧客、テルウェル東日本、テルウェル西日本、イオングループほか 利用運送(航空)、倉庫 近畿日本鉄道、近畿日本ツーリスト、日本マスター信託口、商船三井ほか 東芝、松下電器産業、豊田通商、信越半導体、ロームほか 運送、倉庫、賃貸、通関ほか 日陸、新日鐵化学、川崎重工業、東急車輌製造、三井住友銀行ほか 三井化学物流、大日本インキ化学工業、旭化成、チッソ、JSR物流ほか 倉庫 豊田通商 豊田通商、鈴木金属工業、ポリプラスチック、昭和電工、神戸製鋼所ほか 運送、倉庫、物品販売ほか フレッシュネットワークシステムズ 明治乳業、ケーシーエス、日本テトラパック、サンディほか 港湾運送、通関 日立物流 日立金属、モリリン、サンテイ、日立物流、豊田通商、NI帝人商事ほか 冷蔵倉庫、食品卸売 港倉庫、日本水産、五十嵐みつ、五十嵐康之 スターゼン、日本ハム、三菱商事、ジャパンフード、東海澱粉ほか 運送、倉庫ほか ユービエスセキュリティーズエルエルシーカスタマーセグリゲイティッドアカウント、ニチロ、農林中央金庫ほか シジシージャパン、ライフコーポレーション、ニチロ、菱食ほか 港湾運送、利用運送 日本郵船、川西倉庫 日本郵船、東京船舶、石川島芝浦機械、ニチレイ、INAXほか 運送 旭食品 旭食品 物流、機工、建設ほか 日本トラスティ信託口、日本マスター信託口、新日本製鐵ほか 新日本製鐵、三井化学、JFEホールディングス、日揮、旭硝子ほか エーアイテイー サカイ引越センター 三菱電機ロジスティクス 寺田倉庫 日発運輸 三井倉庫 日本梱包運輸倉庫 ダイトーコーポレーション 東洋船舶 アートコーポレーション 近鉄エクスプレス 日本陸運産業 豊通物流 カントラ 日新運輸 五十嵐冷蔵 ヒューテックノオリン 旭運輸 旭流通システム 山九 FEBRUARY 2008  12 国内物流業 当期利益 上位100社(直近決算単独) の平均営業利益率は、このところ〇・二%〜〇・三 %で推移している。
物流市場の二極化は明らかだ。
 九〇年の「物流二法」以降、増え続けてきたトラ ック運送事業者数も直近の〇六年度は新規参入者数 が頭打ちになった。
その一方、倒産や廃業などによ る市場からの退出は年間一二二八社と過去最高を記 録している。
燃料費の高騰に拍車がかかった昨年は、 さらに退出が増加したもようだ。
折からの物流不動 産相場の高騰も、適正な賃料を捻出できない収益性 の低い物流事業者を、市場から排除する力となって 働いている。
 運賃相場の下落は既に底を打った。
規制緩和から 一五年にわたって続いた物流業界の混乱は、ようや く静まろうとしている。
しかし今後もパイの拡大が 期待できない以上、淘汰と上位集中には拍車がかか る。
業界の勢力図は一変した。
もはや揺り戻すこと はない。
              (大矢昌浩)  日本の物流企業の売上高上位約2000 社を対象に した。
過去3期分の単体業績を?売上規模、?利益 規模、?売上高伸び率、?利益伸び率、?累積利益率、 ?一人当たり収益──の6項目から評価。
各項目を 100点満点で指数化し、6項目の合計得点を総合評 価とした。
利益は当期利益を採用。
弊誌の調査で過 去3期分の決算データが揃わなかった企業、および 対象期間中に決算期変更があった企業は評価対象か ら除外した。
ただし、「当期利益上位100 社」「売上高 上位500 社」ランキングについては、直近決算期の データが揃った企業すべてを対象にしている。
直近 決算期は2006年7月期〜07年6月期を対象とした。
直近決算期以降の合併や社名変更等は、原則として 反映していない。
また、前回の「物流企業番付(07 年2月号)」の結果との単純な比較はできない。
調査 対象企業が前回と若干異なるため。
評価の方法 特 集《平成20 年版》 13  FEBRUARY 2008 日本通運 三菱倉庫 上組 ファミリーコーポレーション ホンダロジスティクス 山九 日立物流 TSネットワーク 日本梱包運輸倉庫 住友倉庫 コマツ物流 近鉄エクスプレス ヤマトパッキングサービス 鴻池運輸 丸全昭和運輸 郵船航空サービス 名港海運 マロックス 大日本倉庫 DNPロジスティクス センコー 三菱電機ロジスティクス 住友金属物流 日本郵便逓送 三井倉庫 サカイ引越センター トヨタ輸送 日本貨物鉄道 アルプス物流 新開 ダイトーコーポレーション 日本トランスシティ カリツー 日新 伊勢湾海運 セイノーホールディングス 東芝物流 バンテックワールドトランスポート NECロジスティクス 月島倉庫 三菱商事ロジスティクス JFE物流 アートコーポレーション 安田倉庫 宇徳 澁澤倉庫 三菱化学物流 西武運輸 大興運輸 ハマキョウレックス 一般貨物 普通倉庫 港湾運送 利用運送 梱包業 一般貨物 一般貨物 特定貨物 一般貨物 普通倉庫 特定貨物 利用運送 梱包業 一般貨物 一般貨物 利用運送 港湾運送 一般貨物 普通倉庫 一般貨物 一般貨物 一般貨物 海上運送 特定貨物 普通倉庫 一般貨物 特定貨物 利用運送 一般貨物 梱包業 港湾運送 普通倉庫 一般貨物 港湾運送 港湾運送 一般貨物 運送取次 利用運送 普通倉庫 普通倉庫 普通倉庫 利用運送 一般貨物 普通倉庫 港湾運送 普通倉庫 利用運送 一般貨物 一般貨物 一般貨物 21,117 13,481 13,018 10,896 7,352 7,251 4,644 4,296 3,829 3,630 3,407 2,896 2,887 2,836 2,733 2,665 2,596 2,456 2,429 2,389 2,376 2,294 2,292 2,281 2,233 2,230 2,202 2,199 2,186 2,090 1,814 1,697 1,683 1,660 1,659 1,607 1,606 1,573 1,569 1,543 1,480 1,420 1,415 1,382 1,369 1,357 1,342 1,294 1,289 1,230 1.60 8.19 6.65 17.97 11.23 2.16 1.98 0.35 4.21 4.49 3.56 2.80 19.78 1.76 3.61 3.59 4.81 2.41 215.49 4.43 1.36 2.49 2.57 4.59 2.88 5.45 2.53 1.34 6.82 6.73 7.03 2.19 3.57 1.25 4.06 78.05 1.42 4.45 1.85 21.59 3.29 0.78 3.01 5.60 4.55 2.87 1.55 1.53 3.94 5.20 123456789 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 順位会社名主な業務当期利益 (百万円) 当期利益率 (%) 川西倉庫 日鐵物流 王子物流 三輪運輸工業 トランコム 中央倉庫 キリン物流 ヤマトロジスティクス 全農物流 大塚倉庫 濃飛倉庫運輸 ユニエツクス 東海運 パシフィックグレーンセンター 富士フイルムロジスティックス エヌ・ティ・ティ・ロジスコ リンコーコーポレーション 日立建機ロジテック ヒューテックノオリン 長崎運送 ヤマタネ ソニーサプライチェーンソリューション 三洋電機ロジスティクス 沖縄ヤマト運輸 日本陸送 苫小牧埠頭 トナミ運輸 キユーソー流通システム 第一倉庫冷蔵 住商グローバル・ロジスティクス カトーレック ロジワン バンテック 二葉 トライネット 清水運輸倉庫 ゼロ アイ・ロジスティクス 大和物流 カンダコーポレーション 安川ロジステック 東京団地倉庫 フットワークエクスプレス 寺田倉庫 キムラユニティー クレハ運輸 イヌイ建物 ビーエス物流 南総通運 アサガミ 普通倉庫 港湾運送 利用運送 一般貨物 特定貨物 普通倉庫 利用運送 一般貨物 利用運送 普通倉庫 普通倉庫 港湾運送 海上運送 港湾運送 利用運送 利用運送 港湾運送 一般貨物 一般貨物 利用運送 普通倉庫 利用運送 一般貨物 一般貨物 一般貨物 一般貨物 一般貨物 利用運送 冷蔵倉庫 利用運送 一般貨物 一般貨物 一般貨物 港湾運送 利用運送 普通倉庫 特定貨物 利用運送 一般貨物 一般貨物 利用運送 普通倉庫 一般貨物 普通倉庫 梱包業 一般貨物 普通倉庫 利用運送 一般貨物 港湾運送 1,217 1,196 1,156 1,140 1,135 1,095 1,091 1,085 1,073 1,030 1,010 997 995 965 950 943 917 913 912 894 884 879 859 856 842 837 835 815 814 804 795 795 786 781 774 767 750 745 745 743 741 740 732 731 720 712 708 704 685 675 5.76 2.72 1.38 4.83 2.26 4.67 1.22 1.66 1.98 3.51 3.88 4.15 2.66 15.62 1.44 2.16 6.30 2.77 3.04 17.17 1.95 1.24 1.95 10.04 7.87 5.05 0.84 0.87 6.86 2.77 2.14 2.30 1.11 5.46 2.03 12.32 1.54 1.67 2.17 3.48 5.20 14.06 1.26 8.57 2.08 8.60 8.95 1.37 6.45 2.16 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 順位会社名主な業務当期利益 (百万円) 当期利益率 (%)

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