ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
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2008年10号
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新技術で処理能力を従来比約六倍に向上ダイフク・ケース自動倉庫「DUOSYS」

*下記はPDFよりテキストを抽出したデータです。閲覧はPDFをご覧下さい。

37  OCTOBER 2008  マテハン大手のダイフクはこのほ ど、高能力ケース自動倉庫「DUO SYS(デュオシス)」を開発した。
九月九日〜十二日に開催された「国 際物流総合展二〇〇八」への出展後、 販売を開始した。
 同機はケース自動倉庫「シンクロナ イズドシステム(国際物流展二〇〇 六出展機)」の同調制御技術と軽量 化技術をさらに発展させたもの。
自 動倉庫の一アイル(通路)に二台の スタッカークレーン「ラックマスター (以下、RM)」を設置し、同調制御 技術により互いに干渉を避けてすれ 違い移動をすることで入出庫を行う ことができる。
世界初となるこの仕 組みは、現在特許出願中だ。
 それを二層構造にして、一システ ム計四台のRMを同時に稼働させる ことにより、毎時二二〇〇ケースと いう世界最高速度の入出庫処理が可 新技術で処理能力を従来比約六倍に向上 ダイフク・ケース自動倉庫「DUOSYS」 能になった(ダイフク調べ)。
これは 同じスペースで従来機(毎時三三〇 ケース)を使用していた場合の、約 六倍の処理能力となる。
 また、同機は自動倉庫を単なる保管 システムとしてだけでなく、その後工 程にあたる仕分けや荷揃えまで行える 出荷処理システムとして活用できる、 ダイフク独自の新DA(Distribution Automation)システムとして開発し ている。
 立体的な仕分けシステムなので、ソ ーターのような平面的な仕分けシステ ムと比べ、物流センター自体の規模を 縮小することも可能だ。
建築費など の投資額を抑えることができる。
 物流センターにおいては、上位側 のシステムによって作業を平準化し荷 捌き側のカテゴリー別(店舗別、通路 別)仕分けを簡素化することで、大 幅に人員を削減できる。
 標準的な価格は、国際物流総合展 に出展した一〇〇〇ケース保管、RM 四台のタイプで約三〇〇〇万円。
年 間一〇〇システムの受注を目標にし ている。
お問い合わせ先 株式会社ダイフク 広報部 田中/笹川 電話番号 〇三─三四五六─二二四五

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