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2025年5月号

    2025年5月号
     
      Cover Story
   


特集 実勢トラック運賃 2025


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【解説】運賃水準はこれからも上昇していく

ロジスティクス・サポート&パートナーズ(ロジSP)

吉原和彦 代表、石橋岳人 常務
 調査対象の全料金体系で上昇が続いている。運賃交渉が値上げで決着した割合は9割を突破し、過去最高水準だった前回調査を上回った。値上げ幅も拡大している。特に長距離運賃は値上げが著しく、5%以上の値上げが過半数に達する勢いだ。告示当初は実勢運賃との乖離が指摘されていた国の「標準的な運賃」の水準に向けた運賃の底上げが本格的に進んでいく。

 

運賃交渉──「値上げ」成立が9割を突破
特積み運賃──平成11年タリフの採用が拡大
距離制運賃──長距離帯の値上げ止まらず
時間制運賃──中・大型車急伸も稼働日数は低下

標準的な運賃──運賃交渉現場での活用が進む


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【第1部】 求貨求車事業者に相場観を聞く

成約運賃はコロナ前を超え過去最高に
「WebKIT」日本貨物運送協同組合連合会 永嶋 功 専務理事

 

消費増税前の駆け込み需要期超える上昇率
トランコム 中根英昭 執行役員

 

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【第2部】緊急調査 標準的運賃の現在地

交渉機会生み出す“因数分解”ツール

Interview 船井総研ロジ 河内谷 庸高 執行役員

 時間外労働の上限規制がドライバーに適用される直前の2024年3月、国の「標準的な運賃」(標準的運賃)が見直された。まだ実勢運賃との差はあるものの、運賃交渉機会を創出するツールとしての存在意義は大きい。運送事業者への適性対価を弾き出すための「運賃」要素と「料金」要素の“因数分解”は、コンサルティングの手法にも一脈相通ずる。

 

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《資料》船井総研ロジ:「標準的運賃のしくみ」

標準的運賃の狙いと期待する効果
標準的運賃の算出方法
荷主企業はどこまでの値上げを許容すべきか? 運賃交渉のポイント

 

28

 

着実に認知度向上するも評価は二極化

 運賃交渉における「標準的な運賃」の利用状況を聞いた。約半数が参考にするなど着実に浸透している一方、評価は二極化している。実勢運賃と乖離が大きすぎて参考にもならないという企業もいれば、運送コストの根拠として提示し、段階的な値上げを目指す企業もいる。アンケートでは荷主と物流事業者それぞれのリアルな声が出てきた。

 

物流事業者

──実勢運賃と比較しギャップを可視化

──2030年を目標に段階的な値上げを目指す

 

荷主企業

──自社製品の値上げ幅以上に物流費が高騰

──業界トレンドの把握として注目続ける

 

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【第3部】

《海外論文》マルチモーダル輸送の障壁とその対応策

“Analysis of the barriers to multimodal freight transport and their mitigation strategies”

デンマーク オールボー大学 Ahmed Karamほか

 マルチモーダル輸送は貨物輸送コストの削減手段として導入されてきたが、数多くの利点にもかかわらず輸送全体に占める割合は低く、トラック輸送は依然として最も多く使われる輸送形態となっている。それはなぜか。104件の先行研究を基に、マルチモーダル輸送の普及を妨げる31の障壁と、その改善策を考察する。

 

        Key Person
 
2
 

「物流施設の持続可能性重視は今後も続く」

プロロジス ハミード・モガダム 会長兼CEO

 賃貸物流施設市場をグローバルで成長させてきた立役者が2026年1月1日付で経営トップの座を後進に譲る。トランプ米大統領の相次ぐ関税引き上げで世界経済が混沌とし、事業環境は不透明さを増しているが、先進的な機能を持つ物流施設は今後も必要とされると確信。再生可能エネルギーの活用など持続可能性重視の動きも続くと展望する。

 

        Case Studies
 
42
 

山善〈物流事業化〉

子会社を3PL化して物流のプロフィット化へ

全国120カ所の物流拠点網を外販拡大に活用


  46  
オリンパス〈物流改革〉

メーカーの供給責任重視し自動化を推進

新たに梱包機導入しコスト4%削減目指す


        Columns
 
50
 

物流企業の値段
《第201回》

唐木健至 QUICK シニアアナリスト

NIPPON EXPRESSホールディングス

中計1年目を終えM&A中心に投資上積み
半導体など重点産業5分野の事業を強化

 

  52  

高度物流人材のためのリスキリング講座《第14回》

マーケティングの基礎知識(1)製品政策

講師 梶田 ひかる

 

  60  
フィジカルインターネット通信《第33回》

欧州に学ぶ物流データ共有戦略

野村総合研究所 水谷禎志 エキスパートコンサルタント

  62
 
海外トレンド報告

《欧米編》月面への星間物流、米2社が新規達成──日本のロボも輸送
《アジア編》中国海関総署、大湾区〜福建省のワンストップ通関にマカオ追加

《アフリカ・中南米編》貿易手続き自動化へ、マラウイでデジタルPFが稼働


  66
 
NEWS ROOM

北越コーポやダイハツなど4社が異業種ラウンドマッチング輸送


  74  
湯浅和夫の物流コンサル道場

《第276回》〜温故知新編 第157回〜

荷主とトラック業者の関係に変化の兆し

 

  78  
物流指標を読む《第187回》

事業者による荷主企業の選別が始まる

NX総合研究所 佐藤信洋


  80  

国際ロジスティクス学会[SOLE]日本支部報告

システムダイナミクス

システム思考へのモデルベースアプローチ

 

  84  
佐高信のメディア批評

批判的意見を議会に届けない小選挙区制

見識持たぬ者らの浅はかな発言に呆れる

 

        Information
 

 

 

CLIP BOARD

 
49
 

新型AMRなど405社のソリューションが集結、「第6回関西物流展」会場リポート

 

 
59
 

プロロジスの日米トップが記者会見

 

 
61
 

関西で大型の冷凍・冷蔵倉庫が相次ぎ完成

 

 
65
 

SGホールディングスが新たな中期経営計画を公表

 

 
83
 

ミスミグループ本社が製造業の調達効率化支援で新サービス開始

日本郵政と日本郵便の次期社長が記者会見

 

 

 

 

DATA BANK

 
86
 

国土交通月例経済(国土交通省)

デカルト・データマイン 海上コンテナ輸送量実績調査

 

 

90

 

主要記事索引

  94   編集後記
  95   広告索引
  95   ロジビズ・オンライン ピックアップ(2025年3〜4月配信分より)

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