2014年2月号

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【解説】3PLに続く市場の牽引役を模索
　物流業売上高上位約2000社を対象に直近3カ年の業績から各社の“強さ”を評価した。その結果、総合ランキングの上位には、環境変化を味方に付けて事業規模と収益性を飛躍的に向上させた、サービスに特徴のある企業が並んだ。これまで市場を牽引してきた3PLや国際物流の有力企業は一歩後退した。

●総合ランキングトップ50社

●当期利益　上位100社

■注目企業─トップが語る強さの秘訣

【第5位】 トライネット・ロジスティクス　橋本茂　社長
──コンサルティング会社を吸収し提案力強化
　三井物産物流部門の中核子会社として、物流センター業務を展開している。波動対応とオペレーション品質の高さで、アパレルや通販、健康食品といった荷主をつかんでいる。2012年4月に、物流コンサルティングやノンアセット型3PLなどを展開してきた三井物産ロジスティクスマネジメントと合併。改善力、提案力を新たな差別化の武器にする。

【第12位】 ワールドサプライ　中川和浩　社長
──百貨店育ちの高品質サービスを水平展開
　百貨店の納品代行業がメーン。2009年にSGホールディングスグループ入りし、再建を進めている。パート管理の高度化でコスト構造を改革。時間品質の改善を進めてシェアを伸ばした。百貨店育ちのサービスをショッピングモール向けの館内物流に応用。次々に新規案件を獲得している。

【第13位】 ジーエフ　児玉和宏　社長
──完全自社運営の検品をアジア全域で展開
　中国や東南アジアから日本に輸入されるアパレル品に特化している。100％自社運営のセンターを中国40カ所、アジア10カ所超に展開。検品・検針や流通加工を現地で処理して、日本国内の店頭に至る一貫サービスを提供している。中国では国内物流にも手を広げている。

【第20位】 エーアイテイー　矢倉英一　社長
──中国輸入に特化して事業領域を拡大
　中国から輸入する海上貨物の取り扱いで特に大きな強みを持つフォワーダー。アパレルと雑貨品をターゲットに据えて、海上輸送を中心に航空輸送、通関、3PL事業へと事業領域を広げて一貫物流体制を構築した。輸入専門の営業マンを大量に投入して積極攻勢を展開、増収増益を続けている。

【Date】
●総合ランキング50音別索引
●売上高（単独）上位500社
●グループ売上高 上位50社
●総合ランキング 上位500社

「生き残るため物流不動産に転じた」

中央自動車倉庫　新井越雄　社長
　実父の急逝を受け、兄と共に家業のトラック運送会社を継いだ。しかし、苦労ばかりで利益が出ない。倉庫業に転じても打開はできなかった。生き残りをかけ倉庫の賃貸に特化した。業界仲間からは“邪道だ”と陰口を叩かれた。しかし、その後の物流不動産市場の台頭で自らのビジネスモデルに確信を持つことができた。

全国6拠点体制を東西2拠点体制に刷新

漫画喫茶やレンタル店へコミックを供給

2013年9月中間期

《第142回》〜温故知新偏 第23回〜

単品管理の始まり

私の中国体験

秘密保護法も吹っ飛ぶ『週刊文春』のスクープ

外交官出身日本版NSC初代局長の黒い人脈

大谷巌一　イーソーコドットコム 会長

見積もり精度を向上させる

梶田ひかる

トランコム　ロジスティクスソリューションアドバイザー

ドライバー確保に運賃引き上げは不可欠

日通総合研究所　佐藤信洋

物流行政を斬る《第35回》
軽油高騰で中小の収益は足踏み
トラック事業者の規模拡大に向け
最低保有台数規制の再強化を
産業能率大学　経営学部　准教授　寺嶋正尚

The International Society of Logistics

国際ロジスティクス学会[SOLE]日本支部報告
サプライチェーンセキュリティー管理

米スターバックス社、STマイクロ社の事例に学ぶ

建築資材卸R社のセンター拡張プロジェクト

日本ロジファクトリー　青木正一　代表

DATA BANK

●国土交通月例経済（国土交通省）