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2014年5月号

    2014年5月号
     
   
   
特集通販物流

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【解説】アマゾン後のBtoC最適解を探る
 eコマースの拡大がサプライチェーンの姿を変えようとしている。市場の最前線は小売りの店頭からネット端末に分散して広がった。従来のマーケティングは通用しない。物の流れも一変する。ロジスティクスの再構築を迫られる。新たな最適解をいち早く実現した者が次の時代の覇権を握る。


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【第1部】ラストワンマイル 機能別に分派
ヤマト運輸──当日配達化でコスト効率は向上する

Interview 長尾裕 常務執行役員
 ラストワンマイルのオーダーメードに見向きはしない。eコマースの物流ニーズは宅急便の高度化で吸収できる。翌日配達を当日配達に進化させればサービスレベルが向上するだけでなくネットワークの運用効率も改善する。

 

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日本郵便──「商品ゆうメール」でシェア奪還へ

Interview 鶴田信夫 執行役員
 通販会社向けに「ゆうメール」で通常商品を配送するサービスの拡販を開始する。ソリューション営業の新組織も設立した。総額1800億円を投じて2018年度までに新型ターミナルを全国20数カ所に建設。インフラ整備を加速してサービスレベルの向上と効率化を進める。

 

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プラスロジスティクスグループ──家具向けのローコスト宅配網構築
 家具をはじめとする大型商品のBtoCインフラの整備を進めている。運賃を抑えたワンマン配送と、付加価値の高いツーマン配送の2種類のネットワークを構築。将来はそこに家電製品を加えた3系列のラストワンマイルを整備する。独自の配送ネットワークを通販向け3PL事業の武器にする。

 

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事例で学ぶ現場改善《第134回》

かさ高な荷物の輸送問題に挑む

日本ロジファクトリー 青木正一 代表
 長尺品や大型製品など、かさの張る荷物の輸送が大きな課題となってきた。宅配会社や路線会社がサイズ通りの運賃収受を進めたことで個建ての実勢運賃が大幅に上昇、貸切輸送も荷扱いを嫌がって取り扱いを避けるケースが増えている。この問題に取り組む各社の現状を報告する。


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【第2部】倉庫オペレーション 改善VS機械化
シーオス──「店舗型セル方式」で坪効率を最大化
 物流センターを通販会社にとっての「店舗」と位置付けている。倉庫面積1坪当たりの商品の回転率が管理指標だ。アイテム別の需要予測に基づき、その日の最適な庫内レイアウトを設計。毎日ロケーションを変える。「店舗型セル方式」と名付けている。

 

Interview 松島聡 社長

「日本型アプローチでアマゾンを超える」

 

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MonotaRO──700万アイテムをコントロール
 産業用間接資材というニッチな市場でネット通販を展開、取扱アイテムは約700万に上る。工具や部品などの調達を効率化したい中小製造業者らの支持を得て急成長を遂げている。ロングテールの末端までカバーする豊富な品ぞろえを強化するため、新たな大型物流センターを兵庫県尼崎市に今年開設。自社在庫の拡大に向け、庫内オペレーションの改善が続く。

 

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マガシーク──現場改善へ荷主と委託先がスクラム
 アパレルのネット通販を展開している。サービスレベルを向上させるため、岐阜の倉庫2カ所を神奈川県座間市の大型施設に集約した。昨年ごろからは業務フローの抜本的な見直しに着手。優秀な委託業者に庫内作業を任せきりにせず、荷主として現場とスクラムを組み、安定稼働から次のフェーズに踏み出そうとしている。

 

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ベルーナ──130億円投じた新センターが7月稼働
 今年7月、総額130億円を投じた大型物流センターが埼玉県で稼働する。3カ所以上に分散していた総合通販事業の拠点を新センターに集約。庫内作業の効率を3割高め、施設の減価償却が進む5年後には約5億円のコスト削減を見込む。2006年から取り組んだ物流改革で平均14日から4日まで早められた商品配送のリードタイムも、さらに1日短縮する。

 

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【第3部】ネット通販向けサービス 異業種が乱戦
SAVAWAY──新興通販のバックヤード業務を効率化
 ネット通販会社約1000社を顧客に抱え、バックヤード業務の効率化を支援している。複数のネットショップの運営を一元管理するシステムをベースに、WMSのロジザードや通販物流特化型の3PLと連携して包括的なサービスを提供している。

 

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トラスコ中山──通販ニーズに合わせて物流機能を強化
 小売店やホームセンターなどの既存顧客に加え、通販会社向けの販売が伸びている。その要求に応えるため流通加工や長尺異形物のBtoC輸送など、従来の卸にはない新たな物流機能の開発を進めている。

 

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オイシックス──食品通販会社にフルフィルメントを外販
 食品宅配事業の物流センターを自社運営している。3温度帯の商品の注文を効率的に1つにまとめて出荷する独自のオペレーションを構築している。その実績を武器に、食品通販に特化したフルフィルメントサービスの外販を開始した。

 

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3PL再入門《第10回》

eコマース拡大をビジネスチャンスに

梶田ひかる トランコム ロジスティクスソリューションアドバイザー

 eコマースの物流システム構築は、今のところモール運営事業者と大手通販会社、そして大手宅配会社の主導で進んでいる。3PL事業者は後手に回っている。しかし、巻き返しのチャンスはある。ラストワンマイルを含めた新たな輸送ネットワークの構築が、その鍵を握っている。


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KeyPerson

「再定義したドメインで攻勢に出る」

佐川急便 荒木秀夫 社長
 佐川急便のドメインは260サイズ以下のBtoB物流にある。そこに軸足を置いて、国内外の調達から効率的なセンター運営、ラストワンマイル、さらには回収に至るロジスティクスの全体最適化を支援する。決済サービスや返品商品の再流通でも、強みを生かした新たなスキームを構築した。


     
 
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味の素〈BCP〉

在庫を東西に分散してネットワーク再編

輸送力の安定確保へモーダルシフトを拡大


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アイリスオーヤマ〈SCM〉

「メーカーベンダー」として卸機能を内包

効率的なサプライチェーンを武器に躍進


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豪アコレード・ワインズ〈欧米SCM会議34〉

投資ファンドによる買収を機に改革着手

中間管理職を対象にS&OP教育を徹底


     
 
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物流企業の値段
《第93回》

土谷康仁 メリルリンチ日本証券  調査部 ディレクター

日立物流

外注費が増加も収益性は維持の見通し
今後の企業価値上昇はROE向上が鍵に

 

  68
 
海外トレンド報告【News】

《欧米編》UPSが独ケルンの空港で過去最大級の施設投資
《中国編》中国のオンライン小売取引は世界最大の31兆円超


  72
 
【短期集中連載】中国鉄道コンテナ輸送 Part2《第2回》

重慶と昆明の鉄道センター駅と物流集積

李 瑞雪 法政大 教授

 

  78  
湯浅和夫の物流コンサル道場

《第145回》〜温故知新偏 第26回〜

自動補充システムの構築と運用

 

  82  
奥村宏の判断学《第144回》

地に落ちた東大の権威


  84  
佐高信のメディア批評

偽造を認めた側が全面勝訴した理不尽な判決

裁判官の知られざる世界を描く『法服の王国』

 

  86
 
東工大キャリアアップMOT 
サプライチェーン戦略スクール報告

《第2回》コラボレーションの重要性

藤野直明 野村総合研究所 主席コンサルタント


  88  
物流指標を読む《第65回》

強気になれない増税後の景気見通し

日通総合研究所 佐藤信洋


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The International Society of Logistics

国際ロジスティクス学会[SOLE]日本支部報告
自律・協調・分散型のSCM

ニチバンの取り組みを振り返る

 

     
 

 

 

CLIP BOARD

 
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●医療機器メーカーのクック ジャパン/ヘルスケアSCMの専門部隊を組織

 
65
 

●首都圏でもドライバーの需給ギャップ広がる/求職者数は1万人割れで前年同月比2桁減

 
94
 

●フェデックスが関空に北太平洋地区のハブ施設/甲子園球場並みの規模、アジア〜欧米間の輸送能力増強

●郵船ロジスティクスが新たな中期経営計画を発表/未達成だった前中計を踏まえて現実的な目標を設定

 
95
 

●トラック運送業界の健全化、活性化へ本格議論開始/国交省が有識者懇談会を設置、人手不足対策も焦点に

●日本は自動車と産業機械分野に注力/UPSが2014年度の事業戦略説明会

 
96
 

●ローソン社長に玉塚COOが昇格/「物流というインフラの価値最大化図る」と抱負

●運輸業・郵便業で労働力の不足感広がる/厚労省の2月判断指数は11期連続悪化

 

 

 

 

DATA BANK

 
97
 

●国土交通月例経済(国土交通省)

 

     

100
  主要記事索引
  104   編集後記
 
105
  広告索引

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