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2015年1月号

    2015年01月号
     
   
   
特集物流ビッグデータ

18

 

【解説】加速する物流インテリジェント化

 オムニチャネル戦略は物流の裏付けがあって初めて機能する。しかし、これまでは販売チャネルごと、工程ごとに物流が分断されていた。その統合を目指し、物流のインテリジェント化が進んでいる。ビッグデータの活用範囲が顧客の囲い込みからオペレーションの最適化に広がってきた。


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【第1部】ケーススタディー

エステー

需要予測した「独自指数」で販売店サポート

 民間気象情報最大手のウェザーニューズと連携し、気象データや過去の販売動向を基に防虫剤と使い捨てカイロの需要動向を予測した独自の指数を算出。販売店に提示し、販促活動の時期の検討などに役立ててもらっている。防虫剤のトップメーカーとして、サプライチェーンの川下を担う最前線の営業現場サポートに余念がない。


22

 

日本通運

トラック1万台超の業務を可視化

 デジタコとスマートフォンを連携させて、車両の運行情報と作業進捗をクラウド上でリアルタイムに管理するシステムを開発した。部門ごとにまちまちだった作業計画・実績管理の仕組みを一本化、運行管理機能とも統合して運送業務の可視化を実現。全事業統一の評価指標を設けて目標管理を行い、利益率向上を図る。


26

 

SGホールディングス

宅配便1個単位の収支を把握

 70テラバイトにも上る過去3年分の実績データを、あらゆる角度から解析できる「ビッグデータ分析基盤」を稼働させた。宅配便1個単位の収支を把握し、営業戦略やコスト削減策の効果を高速シミュレーションすることができる。売り上げ拡大路線から収益重視に転じた経営戦略を新システムでサポートする。


28

 

セイノー情報サービス

納品先情報をデータベース化

 西濃運輸の基幹システムに集積された送り状データや貨物追跡データをBIツールで利用できる仕組みを構築した。億単位のデータを分析することで、重点営業先の選定や車両の生産性向上に役立てている。加えて自社の3PL顧客の詳しい納品先情報を一元管理し、納品時の品質向上を図る。


30

 

日本郵船

実航海データを分析し燃費効率改善

 定期航路のコンテナ船から大量の航海データを取得し、航行方法と燃料消費量の関係を分析することで省エネ航行モデルを導き出した。これを水平展開するとともに、解析の過程で得た個々の船舶の正確な燃費性能データを航路設計にも活用。最適運航と最適配船によってコンテナ船隊全体の燃費効率を向上させた。


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トランコム

オーダー解析を用いて高確率な予測営業

 1日当たり1万件以上の物流情報を基に業務プロセスを1時間単位で解析。パートタイマーの活用によるオペレーション効率化、顧客のオーダー特性を予測した高精度な営業活動で成果を挙げている。統計データをさまざまな局面に落とし込んで業務改善を進める一方、パートナー企業にもメリットを提供できる機能開発も進めている。


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住友電工システムソリューション

交通情報から配送プランの最適解を導く

 全国の主要な道路交通情報を解析して最適かつ正確な配車計画の立案を支援。固定観念や個人レベルでとどまっていた運行情報をデータによって見える化を図り、効率的な配送ルートの構築やコスト削減、労務負担の軽減につなげている。GPSを活用した動態管理で情報サマリーの細分化を進め、ドライバー不足や手待ち時間といった物流業界が抱える課題の解決にも意欲を見せる。


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【第2部】

物流センター運営の新しい方向性

アビームコンサルティング

プロセス&テクノロジー第3事業部 SCMセクター 寺西雅尚シニアマネージャー、細井裕介シニアコンサルタント
 物流の作業負荷や作業時間は処理行数だけでは分からない。その日に出荷する荷物の荷姿、SKUの集中度、作業員のスキルなどさまざまな要因で生産性は大きく違ってくる。その管理を従来はセンター長個人の経験と勘に頼ってきた。しかし、庫内で発生する膨大なデータを利用すれば、センター運営を新たな次元に進化させることができる。


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【第3部】

コントロールタワーを立ち上げろ!

米医薬品業界におけるSCMの変革

米キナクシス&米アクセンチュア
 米国を中心とした医薬品業界に今、大きな変化が訪れている。それは医薬品メーカーやドラッグストアのSCMにどのような変革をもたらすのか。米アクセンチュアのロディー・マーティン マネージングディレクターと、ソフトウエアベンダー・米キナクシスのトレバー・マイルズ ソートリーダー(思想的指導者)が共同で発表する。


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【第4部】日本政策投資銀行の提言

「“攻めのIT投資”への転換を」

産業調査部 清水 誠 次長
 ビッグデータのビジネス利用はまだ限定的で、検討段階にとどまる企業が多い。とりあえずデータを集めて分析してみるのではなく、まず自社や社会が抱える課題を明確に捉え、どのように解決するかを見いだし、“攻めのIT投資”に転じることが肝要だ。個々の企業の取り組みにとどまらず、業界横断的に活用することで川上から川下までバリューチェーン全体の価値向上が期待できる。


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【資料】政投銀ビッグデータ関連調査結果


  6  
KeyPerson

「PDCA型の組織では生き残れない」

ジェンパクトコンサルティング 入江仁之 社長
 PDCAサイクルを回している組織にとってビッグデータは何の意味も持たない。常に変化する市場では計画は常に後手に回る。変化を知覚し、その意味を判断して即座に適応する「OODAループ」への変革を急ぐ必要がある。その時に初めてビッグデータは有効なツールになる。

 

     
 
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TOTO〈コスト削減〉

4年間の物流革新活動で23億円を削減

大型投資とICT活用で次のステップへ


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米ガートナー『サプライチェーンTop 25』〈海外論文〉

“The Gartner Supply Chain Top 25 for 2014”


     
 
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物流企業の値段
《第100回》

姫野良太 バークレイズ証券 ヴァイスプレジデント

日本郵船

15年度以降も業績の回復基調は継続へ
自動車船事業などが今後も成長を牽引

 

  60
 
海外トレンド報告【News】

《欧米&アジア編》DHLがアジア域内で急送サービス拡大
《中国編》シルクロード経済圏の物流連盟が発足


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NEWS ROOM

ヤマト「三河GW」建設開始/官民がコンテナラウンドユース促進へ

特別編 2015年の3PL市場を展望する


  70  
湯浅和夫の物流コンサル道場

《第153回》〜温故知新偏 第34回〜

物流再構築時代の到来

 

  74  
奥村宏の判断学《第152回》

朝日新聞をどうするか?


  76  
佐高信のメディア批評

メディアの姜尚中的上品さがはらむ危険

ジャーナリストは下品に身を落とす覚悟を

 

  78  
物流指標を読む《第73回》

14年度下期は輸出が景気を下支えか

日通総合研究所 佐藤信洋


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東工大キャリアアップMOT 
サプライチェーン戦略スクール報告

《第10回》SCMにおける数理最適化とは

キヤノン 情報通信システム本部 中川義之


  83  
事例で学ぶ現場改善《第142回》

新春提言! 物流会社が生き抜くための10の経営改革

日本ロジファクトリー 青木正一 代表

  86  

The International Society of Logistics

国際ロジスティクス学会[SOLE]日本支部報告
米国防調達大の概要

 

     
 

 

 

CLIP BOARD

 
48
 

●異彩放つ前田建設のPR活動「ファンタジー営業部」

 
77
 

●国が阪神港運営会社に3割超出資

 /丸紅と国分が食品卸事業で提携協議を開始
 
82
 

●東京都市圏交通計画協が関東の物流施設調査

 /ラサール不動産投資顧問が投資市場見通し解説
 
89
 

●帝国データ調査で運輸・倉庫業の4割が人手不足懸念

 /日本通運がハラル物流の認証取得

 

 

 

 

DATA BANK

 
90
 

●国土交通月例経済(国土交通省)
●物流施設の賃貸マーケットに関する調査

 一五不動産情報サービス

 

     

94
  主要記事索引
  98   編集後記
 
99
  広告索引

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