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2015年12月号 |
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特集包装にメスを入れる |
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【解説】物流コスト構造は設計で決まる
過剰包装や必要以上に大きな箱の使用をやめれば、輸送費を即座に削減できる。保管スペースも小さくて済む。物流のコスト構造を劇的に変える余地が、多くの企業で手付かずのまま残されている。トラック運賃や人件費の高騰でコスト負担が上昇している今がチャンスだ。包装にメスを入れる時がやって来た。
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【Part1 ケーススタディー:包装改革】
包装KPI「デンシティ」の導入
エルディーシー研究所 酒井路朗 所長
医療機器・試薬メーカー大手のシスメックスは2014年6月、出荷包装の管轄部署を生産部門からSCM部門に移管した。同社は12年に「デンシティ(包装密度)」をKPIに採用し、物流の視点に立った包装改革を実施して成果を挙げた。その取り組みが組織改革へとつながり、改善活動を加速させている。
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TOTO──1人の異端児が革命を起こした
かつての問題社員が約30年前、包装の意義に目覚め、最小限の資材で強度を保ちながら物流や施工現場の負担も減らす革新的な技術を次々に開発。包装を刷新し、社内の意識も根底から変えた。60歳の定年を迎えた今も会社にとどまり、後進の指導に情熱を燃やし続けている。
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YKK AP──開発と物流を両輪に部門横断チーム
アルミサッシなど製品輸送時に起こる商品破損が問題となっていた。2012年から包装の設計技術などの部門横断チームが包装改革を本格的に推進。トラブル件数半減と成果が表れてきた。物流現場の人手不足に伴い、輸送負担軽減を考慮した取り組みも検討している。
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【Part2 3PL&物流子会社の取り組み】
日通NECロジスティクス
──製品設計に踏み込み包装体積を6割圧縮
メーカーの設計部門との連携によって家庭用蓄電システムの包装仕様を改善し、包装状態の体積を6割以上も圧縮した。またコンビニ端末の半製品輸送でトラックの荷台内部で使われていた養生材を改良することで、荷役時間を短縮。1日3便の専用トラック運行ダイヤを実現させた。
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三菱電機ロジスティクス
──試験施設を刷新して評価力強化
物流企業として国内トップレベルの試験施設を有し、緻密で高精度な評価・分析を通じて最適包装を提案。今年4月には試験施設をリニューアルするなど、体制強化を着々と進めている。『包送』と称するサービス展開で事業拡大を目指す。
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富士物流──メーカーと協業し自販機包装を木枠レス化
本社と主要包装事業所のそれぞれに包装設計の専門家を配置し、包装技術を軸にした物流合理化提案をしている。自動販売機の包装材削減案件ではメーカーの設計部門と共同で合理化に取り組み、従来まで採用していた木材による包装を廃止。包装材の大幅な簡略化を実現した。
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郵船ロジスティクス
──オープンイノベーションで差別化徹底
日本郵船グループの技術基盤、国内メーカーや研究・学術機関に加え、海外企業の特許技術を活用したオープンイノベーションで、競合他社との差別化を徹底して先行者利益を追求。コスト概念・収益構造の変革をもたらす梱包ビジネスを展開する。
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KeyPerson
「設計と物流の分断を乗り越えろ」
アビームコンサルティング 赤石 朗 執行役員 プリンシパル
現状の包装設計には物流管理の視点がほとんど反映されていない。製品開発部門と物流部門が連携すればトラック積載率や保管効率は大幅に向上する。しかも今後は女性や高齢者でも荷物をハンドリングしやすいように、作業負荷に配慮した設計が大事になってくる。物流部門は声を上げる必要がある。
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ロジスポ〈物流子会社〉
元・親会社の戦略転換で再子会社化
釣り具の業界プラットフォーム構築
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三菱食品〈拠点政策〉
「RDC-FDC」から「総合センター」へ
複合機能を備えた物流拠点を全国展開
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インドの自動車産業はハイペースで成長を続けている。しかし、そのサプライチェーンはいまだ脆弱であり、インド固有の問題も数多く抱えている。外資系を中心とする有力自動車メーカーのインド市場における具体的な取り組みを見ながら、同国の自動車産業におけるサプライチェーンの課題と解決策を探る。
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物流企業の値段《第109回》
板崎王亮 SMBC日興証券 株式調査部 シニアアナリスト
商船三井
課題はコンテナ事業改善による収益水準向上
将来を見据えLNG、海洋事業の投資を拡大
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海外トレンド報告【News】
《欧米&アジア編》欧州の物流大手DSVが米UTi買収で合意
《中国編》天津市が港湾や道路で危険化学品をモニタリングへ
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NEWS ROOM
【ロジビズ最前線】
EYアドバイザリー、東京海上、日立物流/コニカミノルタ&DHLSC
【ニュースルーム特別編】
●物流不動産のキーパーソンに聞く《第2回》
メープルツリー、オリックス、ラサール、グッドマン
●2017年末までに完成予定の物流施設一覧・全国編
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湯浅和夫の物流コンサル道場
《第163回》〜温故知新編 第44回〜
生産・販売と物流を連携させる
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奥村宏の判断学《第163回》
ジャーナリスト独立宣言
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佐高信のメディア批評
政教分離問題のけじめもつけず連立政権へ
権力欲しさにかつての敵に擦り寄る公明党
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物流指標を読む《第84回》
宅配再配達で9万人分の労働力損失
日通総合研究所 佐藤信洋
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事例で学ぶ現場改善《第153回》
外資系化学品D社の供給網再構築
日本ロジファクトリー 青木正一 代表
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The International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]日本支部報告
事業変革プロジェクト参照モデルの開発
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集中連載 実践!通販物流
《第5回》大型商品の物流ネットワーク構築
プラス ロジスティクス 圷 信明
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ARC Advisory Group リポート
成長する輸送管理サービス市場
──荷主と3PL事業者の双方にメリット
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CLIP BOARD
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●UDトラックスが運転手らへの意識調査/世界最大級の物流展示会「独セマット」開催へ |
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●三菱総研が自動運転技術の実現予測公表/丸紅と国分が食品卸事業の提携で合意 |
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●日野自動車が全国サービス技術大会開催 |
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●日野自・渡部常務が整備士不足対策など充実を強調
/大和ハウスが千葉・流山で国内最大級の物流施設開発へ
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●CBREが関西の物流施設市場動向を予測/油井文江氏がセミナーで女性活躍推進を解説
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●東京モーターショーでトラック4社が先進モデル公開
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●GLPのミン・メイCEOが来日会見
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●物流連がモーダルシフト取り組み優良事業者賞発表/佐川急便の「東松山SRC」稼働
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DATA BANK
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●国土交通月例経済(国土交通省)
●賃貸物流施設マーケット動向(2015年第3四半期)
首都圏の空室率にエリア間で温度差、湾岸と圏央道は上昇
シービーアールイー |
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主要記事索引
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編集後記 |
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