|
|
|
2018年08月号 |
|
|
|
|
|
Cover Story |
|
|
特集 沸騰!中国物流
|
20 |
|
【第1部】
異常発達したECが産業を飲み込む
中国物流が極端な発展を遂げている。巨額の資金が物流産業に流れ込み、最先端ロボットや人工知能を活用した未来型オペレーションが現実化する一方、不配・誤配が横行し、無理なスピード配達による交通事故が急増している。カオスの様相を呈する巨大市場から次の時代のビジネスモデルが生み出される。
|
23 |
|
【第2部】
アリババvs京東商城の物流戦争
ロボット&AIが動かす京東のSF的物流
菜鳥の物流情報プラットフォーム戦略
中国全土を網羅する自社配送網の構築で先行した京東はオペレーションの自動化にひた走る。一方、アリババは傘下の菜鳥に膨大なトランザクションデータを集約して、物流産業の情報プラットフォーム構築を目指す。物流ビッグデータの覇権を巡り、二大陣営の競争が激化している。
|
26 |
|
【第3部】
「物流自動化がIoT競争の鍵を握る」
Interview JD.com京東日本 荒井伸二 日本業務最高責任者
約10万人の配達員を社員として抱え、中国の人口の99%を網羅する当日配送網を運営している。その一方で物流の自動化に向け巨額の先行投資を続けている。サービスレベルの向上とビッグデータの収集が目的だ。ビッグデータを握った者が次の時代の勝者になると見定めている。
|
30 |
|
【第4部】
狂乱のECラストワンマイル
流通経済研究所 李 雪 特任研究員
中国で「即時物流」と呼ばれる新サービスが登場し、ECラストワンマイルの担い手として急成長を遂げている。対象エリアを半径数キロ圏内に限定し、リアルタイムで店舗発・個人着のBtoC配送サービスを提供する。そのビジネスモデルは既存の宅配便とは全く異なっている。
超スピード配達「即時物流」の台頭
宅配大手vs即時物流の新興勢力
蜂鳥配送──アリババが親会社を1兆円で買収
新達達──京東到家と合併しネットスーパーに特化
美団外売──テンセントの出資を受け基盤強化
|
36 |
|
【第5部】
質的変貌を遂げる巨大物流市場
法政大 李 瑞雪 経営学部教授
中国物流の膨張が峠を越えた。量的拡大のペースが鈍化、社会的規制の強化も始まり、市場の軸足はコスト競争から業態開発やサービス開発にシフトしている。インフラ投資も幹線道路や港湾の建設が一段落し、輸送モードの連結など「マイクロ環境」の整備に矛先が移っている。
物流産業の高度成長が終わった
インフラ整備からマイクロ環境改善へ
規制強化で運送業の淘汰・集約が進む
新産業政策「インターネット+流通」
「一帯一路」で鉄道輸送が復権果たす
|
41 |
|
【第6部】
《海外論文》グローバル3PLの中国事業戦略
豪RMIT大 シャムス・ラーマンほか
“Critical Barriers for Multinational 3PL Providers(in Doing Business)in China”
中国市場に参入した外資系3PLにとって最も重要な課題は「コネ(guanxi=関係)」である。つかみどころのない中国特有の社会的慣習だが、それなしには競争力の確保はおろかオペレーションの継続さえ危うくなる。コネは取引コストを削減し、業績を向上させ、企業に利益をもたらす資源である。
|
|
|
|
Key Person |
|
6 |
|
「技術革新で物流施設を進化させる」
プロロジス ハミード・モガダム 会長兼CEO
スペースを貸すだけの時代は既に終わりを告げた。グローバルで課題となっている物流現場の人手不足にデベロッパーとして対応が求められている。業務効率化に資する先進技術を持つスタートアップ企業へ投資するなど、イノベーション(技術革新)で物流施設を進化させる努力を重ねていく。
|
|
|
|
Case Studies |
|
46 |
|
アイカ工業〈物流改革〉
実務に強い物流会社と機能ごとに直接契約
3PLとは対照的な手法で独自の配送網構築
|
|
50 |
|
スクロール360〈ラストワンマイル〉
低料金で「コンビニ受け取りサービス」
宅配便の値上げに悩むEC事業者を支援
|
|
56 |
|
サプライチェーン解剖《第29回》
上野善信 金沢工業大虎ノ門大学院MBAプログラム 教授
サプライチェーンのクラウド化
米ジョージア工科大の提唱する「Cloud-Based Design and Manufacturing」によってサプライチェーンのクラウド化がいよいよ設計や製造の領域にも広がろうとしている。注文に合わせてサプライチェーンの構造自体を組み替える究極のマスカスタマイゼーションの道が開ける。
|
|
|
|
Columns |
|
62 |
|
物流企業の値段《特別編》
2018年3月期
物流企業決算ランキング
|
|
66
|
|
海外トレンド報告
《欧米&アジア編》米アマゾンが宅配の起業支援を開始
《中国編》アジア最大の貨物ハブが湖北省で2021年に稼働へ
|
|
70
|
|
NEWS ROOM
オリックスが物流施設向け半年間無料貸与のロボット見学会
きくや美粧堂が自社運営物流センターの改革加速
|
|
78 |
|
湯浅和夫の物流コンサル道場
《第195回》〜温故知新編 第76回〜
リーマンショック後の物流業界
|
|
82 |
|
佐高信のメディア批評
黙殺された田中均の安倍批判
メディアの忖度が国益を害す
|
|
84 |
|
物流指標を読む《第114回》
進まぬ価格転嫁が品質低下を招く
日通総合研究所 佐藤信洋
|
|
86 |
|
事例で学ぶ現場改善《第181回》
化学品U社のボトムアップ型現場改善
日本ロジファクトリー 青木正一 代表
|
|
90 |
|
The International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]日本支部報告
ビジネスエンジニアリング序説
|
|
|
|
Information |
|
|
|
CLIP BOARD
|
|
54
|
|
●鴻池運輸がインドで医療物流センターの建設構想
|
|
60
|
|
●東京海上日動火災が先進技術で物流支援
|
|
61
|
|
●JLLがリポートでブロックチェーン技術の影響を分析
●日銀がレビューでインターネット通販利用拡大が物価上昇を抑制と分析
|
|
77
|
|
●三菱総合研究所がドローン物流実現へ課題指摘
●国土交通省審議会が港湾関連政策の方向性を大筋了承
|
|
83
|
|
●プロロジスのモガダム、山田両氏が記者会見
|
|
89
|
|
●物流連が第19回物流環境大賞表彰式
●西日本の記録的豪雨で物流も混乱
|
|
93
|
|
●JILSの2018年度物流合理化賞
●日本郵便とサムライインキュベートが物流改革促す新事業アイデアを募集
|
|
94
|
|
●大和ハウス工業が18年の物流施設事業方針を説明
●東京電力グループとゼンリンの「ドローン専用飛行ルート」構想に楽天が協力
|
|
|
|
DATA BANK
|
|
95 |
|
●国土交通月例経済(国土交通省)
|
|
|
|
主要記事索引
|
|
102 |
|
編集後記 |
|
103 |
|
広告索引 |