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2021年7月号 |
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Cover Story |
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特集 物流を学ぶ
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【第1部】
海外のビジネススクールが教える物流
野村総合研究所 藤野直明 主席研究員
海外のビジネススクールで、物流・ロジスティクスは「オペレーションズマネジメント(OM)」の科目に組み込まれ、経営システムの設計・運用・管理という重要なマネジメント課題として教えられている。実はOMはトヨタ自動車をはじめとする日本の有力企業の研究が基礎となっている。日本発の経営理論といってもよい。世界中のエリートにとってOMは常識だ。しかし、日本での学習機会は乏しい。
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【第2部】
日本型SCM人材戦略が持続的発展もたらす
京都産業大学 経営学部 教授 中野幹久
同志社大学 社会学部 教授 松山一紀
高度な専門知識を備えた欧米型のSCM人材が日本で増えていくことは今後も期待できそうにない。しかし、SCM人材を広義に捉え、サプライチェーンに関わる全ての人に「SCMフィロソフィー」を植え付けることで、組織力の持続的な強化が可能になる。日本型のSCM人材戦略だ。
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【第3部】
《座談会》DX時代の新しい高度物流人材像
国土交通省 金井昭彦 大臣官房審議官(公共交通・物流政策・危機管理)
CBcloud 松本隆一 代表取締役CEO
日本マクドナルド 梶野 透 サプライチェーン本部ストラテジックソーシング部長
日立物流 石山 圭 経営戦略本部経営戦略部長
ヤマト運輸 齊藤泰裕 EC事業本部ゼネラルマネージャー
ファシリテーター:東京大学 先端科学技術研究センター 西成活裕 教授
これからの物流業界には、どのような資質を持った人材が必要なのか。高度物流人材を育成するにはどのような「場」を設ける必要があるのか。産学がどのように連携・協力して学生を育てていくべきか、立場の異なる5人が議論する。
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【第4部】
流通経済大流通情報学部の産学連携プログラム
学部方針の中心に「ロジスティクス」を据え、体系的なカリキュラムを整備している。理論に加え、実務家を中心とする客員講師による実践講座や現場訪問を組み込むことで座学だけではイメージしにくいロジスティクスへの理解を促している。産学連携プログラムでは約90人もの客員講師による実践講座を設置する。IoTや地域ロジスティクスをテーマとする新たな実践講座も開設し、最前線の動向を講義している。
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【第5部】
SCM/ロジスティクス管理の資格を取る
ビジキャリ ロジスティクス検定
年間9千人が受験する裾野の広い公的資格
厚労省、経産省、国交省の後援を受け中央職業能力開発協会が運営している。2007年に「2・3級ロジスティクス管理」「2・3級ロジスティクス・オペレーション」からスタートして、15年に「BASIC級ロジスティクス」、17年に「1級ロジスティクス」が加わった。毎年、受験申請者は増え続け、2020年度は9千人を超えた。
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物流技術管理士
日本のロジスティクス知識の共通基盤を形成
日本ロジスティクスシステム協会の物流技術管理士資格認定講座は約半年間にわたる密度の濃い教育を通じて、1万1671人のロジスティクスのプロを世に送り出してきた。荷主や物流事業者などサプライチェーンに関与する幅広い層が同講座を受講することで、共通の知識基盤が形成されている。
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APICS(CPIM、CSCP、CLTD)
世界15万人が保有するSCMの国際標準資格
日本生産性本部 APICS担当 深谷 健一郎(CSCP)
世界で最もよく知られたSCMの職業資格が米国のAPICSだ。SCMの専門用語や概念もAPICSの定義が世界標準となっている。英語で受験する必要があるため、今のところ日本での認知度、資格取得者数は限られている。それだけに日本人資格取得者には“多士済々”のメンバーがそろっている。
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CPSM(Certified Professional in Supply Management)
米ISMが認定する購買・調達スペシャリスト
購買・調達の職業資格は米サプライマネジメント協会(ISM)の「CPSM」と英国の「CIPS」が国際標準だ。日本ではISMの日本支部がCPSMの取得を支援している。受験するには3年以上の実務経験が必要で、試験は英語。資格の更新には3年間で計60時間の継続学習が求められる。
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【資料】
高度物流人材の育成・確保に関する調査
●物流やサプライチェーンの担当役員を設けている日本の上場企業
●日本:物流・サプライチェーンのカリキュラムが設置されている大学
●米国:主要大学におけるSCM/Logisticsに関する主なプログラム例
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【海外論文】
ロジスティクス専攻学生のインターンシップ
“Early career job choice in logistics:Comparing shifts in attribute importance between internship and full-time roles”
米セントラルミシガン大 Michael Scott Garver教授ほか
米国でロジスティクスを専攻する大学生の過半数がインターンシップを経験している。インターンシップ制度は学生と企業の双方にメリットがある。優秀な人材の“青田買い”には特に有効である。ロジスティクス専攻の学生はインターンシップを選ぶ時に何を重視するのか。それは就職先の選択とどのような関係にあるのか。
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Key Person |
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「世界標準のSCMを体系的に学ぼう」
APICS認定インストラクター 水谷禎志
SCMの国際資格APICSの知識体系に準拠した教本が初めて日本語で刊行された。そこではSCMの全体像が「Manufacturing Planning and Control(MP&C:製造計画と統制)」と呼ばれるフレームワークで整理されている。世界共通の専門用語でSCMを体系的に学ぶことができる。
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Case Studies |
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日清食品ホールディングス〈組織〉
フィジカルインターネット視野に共同化推進
物流改革をサプライチェーンDXにギアチェンジ
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シップヘルスケアホールディングス〈自動化〉
オープンイノベーションで新センター構築
医療材料2万5千品目をRFIDで管理
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Columns |
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物流企業の値段《第163回》
甲斐 友美子 いちよし経済研究所 副主任研究員
トランコム
物流危機を事業機会の好機と設定
輸送「機能」提供で高成長を目指す
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ビジキャリ ロジスティクス管理2級 対策講座《第28回》
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事例に学ぶ物流会社のM&A《第3回》
老舗の通関業者を経営陣ごと譲り受け
関東圏進出と国際物流事業強化を実現
──中部の総合物流B社
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シーオスのDXカッティングエッジ《第4回》
フェーズゼロ:DXの前にやるべきこと
シーオス 松島 聡 代表
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海外トレンド報告
《欧米&アジア編》アマゾン・ドット・コムが米にロボティクスFCを開設
《中国編》京東物流が香港上場して株式時価総額4兆円
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湯浅和夫の物流コンサル道場
《第230回》〜温故知新編 第111回〜
共同化の取り組みに着荷主を巻き込む
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物流指標を読む《第149回》
まだ小さい製造業の国内回帰の動き
日通総合研究所 佐藤信洋
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事例で学ぶ現場改善《第208回》
物流会社T社の経営層高齢化問題
日本ロジファクトリー 青木正一 代表
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佐高信のメディア批評
五輪中止論を報じない「菅さまのNHK」
新聞社もスポンサー就任で「報道の死」
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国際ロジスティクス学会[SOLE]日本支部報告
モデリングとシミュレーション
──LSEの新体系化に向けて
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Information |
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CLIP BOARD
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●ニチレイロジグループ本社、欧州の拠点3カ所増強へ
●三菱商事がロボット導入支援のラインアップ拡充
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●ヤマハ発動機とティアフォーの共同設立会社、来夏に物流など向け自動運転開始目指す
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●東急不動産が物流施設の“竣工前セキュリティ認証”を国内初取得
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●OKIがAI活用した配送最適化サービスを提供へ
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●先進的物流施設の開発続く
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●トレードワルツの新コンソーシアムに40社が参画、貿易実務の電子化に向け活動拡大
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●セイノーHDとエアロネクストが山梨・小菅村でドローン配送を常時実施へ
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●丸協運輸、近畿で初めて三菱ふそうのEVトラック導入へ
●GROUNDが庫内作業の進捗状況可視化する新システム開発
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DATA BANK
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●国土交通月例経済(国土交通省)
●デカルト・データマイン 海上コンテナ輸送量実績調査
●物流施設の賃貸マーケットに関する調査
首都圏は需給逼迫、関西圏は安定した環境となる見通し
一五不動産情報サービス
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主要記事索引
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編集後記 |
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広告索引 |
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ロジビズ・オンライン ピックアップ(2021年5〜6月配信分より) |