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2024年6月号 |
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Cover Story |
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特集 荷主満足度調査 2024
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【解説】
荷主の物流担当1千人が協力会社を採点
主要な物流企業の顧客満足度を調査した。全国の荷主の物流担当1千人に、物流企業を選ぶ際に重視している評価項目と、取引実績のある物流企業の満足度を尋ねた。その結果を基に物流サービス商品別の評価ランキングや企業別のレーダーチャートを作成した。個別企業に対する回答者のコメントも掲載した。
掲載企業INDEX
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【貸切トラック部門】3割が運賃より車両確保重視
本誌が2019年に実施した前回の調査では、貸切トラックを評価する際に最も重視する評価項目として「運賃(運賃は安いか)」を挙げた荷主が50.3%を占めていた。それが今回の調査では43.4%に低下した。代わって「車両確保(必要に応じて車両を確保できるか)」を最重視するとの回答が前回の22.9%から31.5%に上昇した。続いて「汚・破損(荷物の汚損・破損やトラブルは少ないか)」を最も重視するとの回答が16.6%だった。
サービス評価基準/総合評価ランキングTop10
項目別ランキング
有力各社評価レーダーチャート
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Interview 貸切トラック部門 総合ランキング第1位
JPロジスティクス 長谷川 実 社長
「実運送をテコにBtoB事業の裾野を広げる」
日本郵便グループのBtoB物流事業を担う中核子会社で特積み輸送がメーン。かつては西濃運輸、福山通運と並ぶ“路線御三家”として知られた旧フットワークエクスプレスを前身とする。その輸送ネットワークと顧客基盤をベースにして、3PLやフォワーディングの取り扱い拡大を図る。
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【特積み/共配部門】業種別にプラットフォーム化
不特定多数の発荷主・着荷主を結ぶ汎用的な特積みよりも、同業種の荷主から集めた荷物を同じ納品先にまとめて納品する業種別共配のほうが総じて評価が高かった。特積みの実勢運賃が近年大きく値上がりした結果、共配との価格差は縮まっている。特積みの締め時間の前倒しやリードタイム延長などサービス条件の見直しも影響していると推測される。
サービス評価基準/総合評価ランキングTop10
項目別ランキング
有力各社評価レーダーチャート
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【フォワーディング部門】スペース確保の重み増す
前回の2019年調査では、荷主がフォワーディングを評価する際に最も重視する点は「運賃」(42.4%)に次いで「早さ(荷物が届く早さ)」(17.8%)だった。しかし、今回の調査では「スペース確保(必要に応じて輸送スペースを確保できるか)」(15.3%)が「早さ」(10.3%)を抜いて2番となった。コロナ禍に経験した極端なスペース不足と運賃の高騰、港湾混雑によるリードタイムの大幅な遅延など、国際物流の混乱が荷主の評価軸に影響していると考えられる。
サービス評価基準/総合評価ランキングTop10
項目別ランキング
有力各社評価レーダーチャート
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Interview フォワーディング部門 総合ランキング第1位
ロジスティード ロジスティードエクスプレス 黒梅裕一 社長
「ものづくりのDNAで専業者と差別化する」
設計や梱包などの上流工程に入り込んで運賃を抑制し、汚損・破損を未然に防止する。トラブルが発生すれば、荷主を先回りして代替案を準備して解決まで寄り添う。日立グループ時代に培ったものづくりのDNAを差別化の武器として、フォワーディング専業者とは一線を画すサービスを打ち出している。
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【3PL/倉庫部門】コストと品質のバランスを評価
3PL/営業倉庫を評価する際に最も重視する項目として「料金(料金は安いか)」を挙げた回答者は2019年調査の44.3%から37.2%に低下した。一方で「作業ミス(作業ミスは少ないか)」を最重視する荷主は15.9%から18.2%に、「汚・破損(荷物の汚損・破損は少ないか)」は11.3%から13.2%にそれぞれ上昇した。
サービス評価基準/総合評価ランキングTop10
項目別ランキング
有力各社評価レーダーチャート
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Interview 3PL/倉庫部門 総合ランキング第1位
ロジスティード 西川和宏 副社長執行役員
「荷主の潜在ニーズを掘り起こし先手打つ」
今年4月、顧客指向型組織に改編した。荷主のサプライチェーンを図示化して、まだカバーできていない領域を洗い出し、先回りして提案する。日本市場で勝ちきることでグローバル化を加速する。再上場に向けて物流資産は売却、M&Aは促進して、欧米の物流大手に比肩する資本効率と事業規模を獲得する。
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海外論文
物流に関する顧客サービスの意志決定
“Logistics customer services”
米ボーリング・グリーン州立大学 MD Sarder教授
国内外の研究者たちは、注文充足率、配送頻度、サプライチェーンの可視性など、比較的重要な顧客サービスの60%はロジスティクスにかかっていると結論づけている。それに対して本稿はロジスティクスにおける顧客サービスの構成要素と各要素の重要性を整理した上で、売り上げ・収益とサービスの関係を理論的に定式化した各種のモデルについて説明する。
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Key Person |
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「だからEC物流を一気通貫で内製化した」
イオンネクスト 野澤知広 副社長 兼イオンネクストデリバリー社長
イオンは都市型の新ネットスーパー「グリーンビーンズ(Green Beans)」で、センター運営からラストワンマイルまで自社物流を徹底した。そのために英オカド(Ocado)とも手を組んだ。2000年代に全国の専用センターの運営を物流各社に委託して日本の3PL市場の端緒を開いた大手荷主が、EC物流では内製化を選んだ。
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Case Studies |
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アスクル〈EC物流〉
関東DCを竣工して東西にマザーセンター
自社物流を磨き上げ環境変化に先手打つ
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カクヤスグループ〈物流改革〉
コロナ後の環境変化を見越して物流網を再編
グループのインフラ使い冷蔵品の提供も開始
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Columns |
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物流企業の値段《第192回》
土谷康仁 モルガン・スタンレーMUFG証券 エグゼクティブ ディレクター
SGホールディングス
株式市場も2024年問題の影響に注目
費用増を上回る運賃上昇による増収を予想
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高度物流人材のためのリスキリング講座《第3回》
ICTと経営戦略
講師 梶田 ひかる
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フィジカルインターネット通信《第22回》
欧米におけるモーダルシフトの最新動向
野村総合研究所 水谷禎志 エキスパートコンサルタント
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海外トレンド報告
《欧米編》貨物飛行船の利用に向け、政府機関や製材業者が開発企業と提携
《アジア編》メキシコ事実上の対中制裁関税、「影響は比較的大」と中国報道
《アフリカ・中南米編》ソマリア海賊が活発化、ハイジャック・銃撃も発生
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湯浅和夫の物流コンサル道場
《第265回》〜温故知新編 第146回〜
物流統括管理者とCLO
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国際ロジスティクス学会[SOLE]日本支部報告
ヒューマンウェアからのロジスティクス
《第2回》 台湾新幹線
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佐高信のメディア批評
上品な「正論」ばかりの“朝日岩波文化人”
下品なスキャンダルの追求が真実を暴く
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Information |
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CLIP BOARD
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●「2024年問題」対策で荷待ち・荷役時間短縮図る改正2法が成立
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●自動倉庫システムのオートストアが事業戦略説明会
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●ブルーイノベーションなどがドローンによる能登半島地震復旧支援を報告(前編)
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●日本郵便とセイノーHDが幹線輸送の共同運行で基本合意
●ロジスティードがアルプス物流買収を発表
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●佐川グローバルロジがコンサルティング部新設/物流診断「ロジカル」の普及促進
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●出版取次大手の日販グループが戦略発表会で物流変革の方向性説明
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DATA BANK
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●国土交通月例経済(国土交通省)
●デカルト・データマイン 海上コンテナ輸送量実績調査
●賃貸物流施設マーケット動向(2024年第1四半期)
シービーアールイー 首都圏は空室率が9.7%、外縁部で空室消化進まず
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主要記事索引
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108 |
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編集後記 |
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109 |
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広告索引 |
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ロジビズ・オンライン ピックアップ(2024年4〜5月配信分より) |