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2019年4月号 |
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Cover Story |
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特集 物流コンペ再考
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物流企業に提案や見積もり価格を競わせる「物流コンペ」が曲がり角を迎えている。実施してもコスト削減を期待できない。むしろコストの大幅な上昇を招く恐れが出て来た。新たなパートナー探しや支払い費用の妥当性の確認、あるいは既存協力会社とのなれ合いを防ぐ手段として、これまで荷主企業に都合良く利用されてきたが、もはや通用しなくなった。物流企業の評価方法とパートナーとの関係性を再構築する必要がある。
【第1部】日系荷主の海外コンペで欧米系が圧勝
ロジ・ソリューション 中谷祐治 プリンシパル・コンサルタント
釜屋大和 シニア・コンサルタント
欧州市場における日系荷主のネットワーク再編を支援した。最適な物流パートナーを選ぶために現地で本格的なコンペを開催した。既存の協力会社を含む日系物流企業3社と現地系企業、グローバル3PLの計8社が参加した。結果はグローバル3PLの圧勝だった。
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【第2部】 日本型VSグローバルスタンダード
ロジ・ソリューション 中谷祐治 プリンシパル・コンサルタント
釜屋大和 シニア・コンサルタント
コンペに参加した物流企業の提案は日系と外資系で大きくアプローチが異なっていた。提案書の構成やスライドの作り方、アピールのポイントまで、ことごとく対照的であった。それは欧米の荷主企業のマネジメント手法を反映したものであった。日本の物流管理、そして3PLがガラパゴス化していることを痛感せざるを得なかった。
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【第3部】失敗事例に学ぶ成功のポイント
船井総研ロジ 田代三紀子 ライン統括本部 コンサルティング事業部 ロジスティクスコンサルティング部 グループマネージャー
船井総研ロジでは年間10数本の物流コンペを荷主と物流企業の双方の立場から支援している。荷主と物流企業の当事者同士では手に負えなくなったトラブルの収拾に駆り出されることも多い。それらの事例から得られる教訓とコンペの運営を成功に導くポイントを紹介する。
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【第4部】 WMS導入プロジェクトの基礎知識
シグマクシス 近藤倫明 ディレクター
WMSは今や物流センターの必需品だ。パッケージソフトの導入実績も積み上がり、完成度も上がっている。しかし、立ち上げ時の混乱はいまだに付き物で、時には深刻なトラブルに発展することもある。WMS構築の豊富な実績を持つコンサルタントが導入プロジェクトのプロセスと成功のポイントを解説する。
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【第5部】自動化物流センターを立ち上げる
物流システムマネジメント研究所 尾田寛仁 所長
人手不足で庫内作業の運営に支障を来すようになってきた。自動化設備を活用して安定運用を維持したい。しかし、社内にマテハン設備の専門家や拠点の立ち上げを経験した者などいない。どのようにプロジェクトを進めていけばよいか。延べ80カ所以上の拠点の新設に携わってきたスペシャリストが解説する。
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【第6部】《海外論文》
実証研究:荷主企業の競争戦略と3PL選択
“Types of logistics outsourcing and related impact on the 3PL buying process : empirical evidence”
荷主企業の物流アウトソーシングには「戦略型」と「戦術型」の2種類がある。どちらのタイプに属するかによって、何を3PLに求めるかが異なってくる。本研究では荷主が3PLに対して重要視する競争優位性と、選考基準に関する調査を実施。明確かつ包括的な分類を行うことで、選定プロセス全体を捉え直した。
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Key Person |
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「コンペは効力を失い3PLは終わった」
日本ロジファクトリー 青木正一 代表
元請けが必要な車両台数を確保できず、ギブアップするケースが増えている。ボリュームディスカウントを狙った一括委託が逆作用を起こし、全拠点一斉値上げを突き付けられる荷主も出てきた。しかし、現在の環境で物流コンペを開催すれば、むしろ返り討ちにあってしまう。アウトソーシング戦略の再考が必要だ。
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Case Studies |
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いすゞ自動車〈物流改革〉
82億円投じ藤沢工場に物流センター新設
分散していた拠点を再編し業務を整流化
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福岡運輸〈情報システム〉
バース予約・受け付けシステムを自社開発
多様な業務に合わせた柔軟な運用を実現
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Columns |
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《新連載》ビジキャリ ロジスティクス管理2級 対策講座
講師 梶田 ひかる
企業経営とロジスティクス管理(1)
ビジキャリ「ロジスティクス管理2級」は、ロジスティクス部門のマネージャーを目指す人たちの職業能力を認定する公的資格だ。毎年10月(前期)と2月(後期)に試験が実施される。合否の目安は正答率60%以上。合格率はこれまで40%前後で推移している。その突破に向けた学習のポイントを標準テキストに沿って解説する。
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《新連載》実録 ラストワンマイル
青山ロジスティクス総合研究所 代表 刈屋大輔
誰が荷物を届けるのか?
大手宅配会社のインフラから荷物が溢れ出した。ヤマト運輸「宅急便」の誕生から40年以上が経過して、箱の中身は商業貨物からネット通販貨物にシフトした。宅配便市場が歴史的な転換点を迎えている。日本のラストワンマイルはどこへ向かうのか。物流業界を長年見続けてきたジャーナリストがリポートする。
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《新連載》運輸・倉庫 経営ワークショップ
船井総研ロジ 河内谷 庸高
中小物流会社の「時流適応」戦略
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サプライチェーン解剖《第32回》
上野善信 金沢工業大虎ノ門大学院MBAプログラム 教授
グローバルSCMにおけるCSR
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物流企業の値段《第140回》
姫野良太 JPモルガン証券 エグゼクティブディレクター
山九
物流は適正単価収受の進展で利益率改善
海外成長の鍵は新規受注の確実な消化
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海外トレンド報告
《欧米&アジア編》デロイトなどが国際物流向けにブロックチェーン技術を実用化
《中国編》アリババ傘下の菜鳥網絡がロシア郵便公社と戦略的提携へ
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NEWS ROOM
アサヒビールが新潟の新拠点活用で長距離トラック削減
ホームロジがスワップボディコンテナ輸送トライアル
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湯浅和夫の物流コンサル道場
《第203回》〜温故知新編 第84回〜
経済同友会の大胆な物流政策提言
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佐高信のメディア批評
入管法改正法案の踏み絵が明らかにする
「保守」標榜し保身に走る一般メディア
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物流指標を読む《第122回》
世界経済減速で1月の実質輸出は急減
日通総合研究所 佐藤信洋
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The International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]日本支部報告
ダイナミックプロジェクトへの対応
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Information |
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CLIP BOARD
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●楽天と中国EC大手の京東集団がドローン配送で連携
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●PwCが商用車業界の動向に関するセミナー
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●クラフト外装袋の新たな可能性
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●三菱UFJリースがファイナンスなど通じ物流施設開発を積極支援
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●JPRが「半歩先を行く物流効率化」セミナー
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●住友商事が物流施設開発差別化へ新機軸
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●陸上自衛隊とJUIDAが大規模災害時のドローン活用した応援協定締結
●SBSHD・鎌田社長が経営説明会で売上高3千億円達成に自信
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●ラサールが2019年の不動産投資戦略で物流施設推奨を継続
●日本通運が新たな経営計画を発表
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●CBREが初の物流施設テナント意識調査
●富士通グループが災害時の物流拠点周辺渋滞状況を予測
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●「第6回トラックドライバー甲子園」を開催
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DATA BANK
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●国土交通月例経済(国土交通省)
〜物流施設の賃貸マーケットに関する調査〜
東京圏の空室率3.3%で需給改善
一五不動産情報サービス
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主要記事索引
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編集後記 |
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広告索引 |
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