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2020年11月号 |
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Cover Story |
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特集 EC物流
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【第1部】アフターコロナに向けたEC通販戦略
スクロール360 高山隆司 常務取締役ECフルサポート推進室長
EC物流が大手宅配会社の処理能力をはるかに超えて急拡大を続けている。巨大プラットフォーマーは自社物流網の整備を急ぐ。EC事業者、流通業者、メーカーはどう動くべきか。これまで約200社に上るEC事業の立ち上げと物流業務委託を統括してきた実務家が解説する。
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【第2部】自動化設備のコストパフォーマンス
SBロジスティクス Interview 松浦 学 Chairman
ソフトバンクGの物流構想がベールを脱ぐ
物流不動産のESRが千葉県市川市に開発した延べ床6万8千坪のマルチテナント型施設を全棟賃借。うち約1万5千坪を使って昨年12月にフルフィルメント事業を開始した。既に大小100社以上のEC事業者が入居している。水面下で進められてきた大規模な物流プラットフォーム構想がベールを脱ぐ。
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日立物流
「ECプラットフォームセンター」事業の現在地
自動化設備を駆使した次世代型拠点「春日部ECプラットフォームセンター」の稼働から1年が経過した。現在、EC事業者約20社の物流をシェアリングして従量課金制でサービスを提供している。特定荷主の物流を最適化する従来の3PLからの業態転換が進んでいる。
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オルビス
1オーダーにAGV1台を割り当てる独自方式
ECの利用増加と人手不足に対応するため、東日本の物流拠点でオペレーションを大胆に自動化。AGV330台を導入して、1つのオーダーに1台を割り当てピッキングから検品のラインまで商品を自動搬送するという独自の手法を採用した。出荷能力を1.3倍に高められるとみている。
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【第3部】ポスト宅配便のラストワンマイル
西濃運輸 Interview 小寺康久 社長
「LCC宅配」でBtoC市場に再び切り込む
「特積みのセイノー」から「ロジのセイノー」へ業態転換を進める。路線ターミナルの上層階に営業倉庫を置いた複合型施設「ロジ・トランス」の開発を加速する。並行して特積みの幹線輸送とギグワークのラストワンマイルを組み合わせた低コスト宅配サービス「LCC宅配」でBtoC市場に再び参入した。
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MagicalMove
最短7時間・早朝深夜を1時間幅で届ける
出荷から最短7時間、早朝と深夜は1時間幅の指定時間に届ける独自の宅配サービス「Scatch!」を運営している。アスクル、イオン、ロコンドなどの大手荷主が相次いで採用している。9月にはそのシステムをSaaS型の配送管理サービスとして提供する「Scalle」をローンチした。
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受取人のGPSで在宅を判定して宅配効率化
宅配業務効率化アプリ「TODOCU」を提供する。スマートフォンのGPS情報で受取人の在宅を判定して配達ルートを最適化する。GPSをオフにしている場合でも、アプリやSMSを通じたドライバーとの情報交換によって確実な受け取りと無駄のない配達を実現する。実証実験では単位時間当たりの配達個数が2倍近くに向上した。
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【第4部】EC物流専門企業のフルフィルメント
関通
EC物流センターのドミナント展開で波動に対応
ネット通販の黎明期に手探りで開始したEC物流事業が市場の拡大とともに成長している。倉庫のドミナント展開によって波動に対応、現場改善を重ねて運用レベルを向上している。今年3月に株式上場。拠点網の増強と「倉庫のショールーム化」をさらに推し進める。
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イー ・ロジット
多様なニーズに柔軟に対応してメニューを拡充
それぞれのEC事業者にカスタマイズした物流サービスを提供している。商品カテゴリーが異なる多様な荷主の要望にきめ細かく対応することでサービスメニューを拡充していくサイクルを確立した。直接雇用のパートを主役とする現場の改善活動を軸とした品質と生産性向上にも力を入れる。
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エスプールロジスティクス
「単品リピート通販」向けサービスが急拡大
定期的に商品を購入する「単品リピート通販」向けに開発したサービスが伸びている。リピート購入回数に応じて異なる同梱物やチラシを入れる仕組みを構築。購買分析システムも独自に開発した。基幹拠点の品川センターは次世代技術のラボとしても運用している。
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Qxpress Corp.
独自のスキームで低コストの越境EC物流
eBay Japanが運営するECモール「Qoo10」の物流を支える。シンガポール、韓国、中国、台湾、マレーシア、米国のグループ会社と連携して、少量でも低コストの越境EC物流サービスを実現している。Qoo10以外に出店しているEC事業者の取り扱いが既に3割に達している。
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【第5部】EC自社化・EC物流市場参入の落とし穴
ロジ・ソリューション 釜屋大和 プリンシパル・コンサルタント
サイトの運営やフルフィルメントをECモールに依存する体制から脱して、自社化を進める荷主企業が目立ってきた。ニーズの拡大を受けて、EC物流事業への参入を図る物流企業も増えている。しかし、甘く考えない方がいい。軽率なEC戦略は深刻な経営危機を招く恐れがある。
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【第6部】海外論文
ビッグデータ時代の物流革新・最適化戦略
“Innovation Mode and Optimization Strategy of B2C E-Commerce Logistics Distribution under Big Data”
寧波職業技術学院 Yingyan Zhao氏ほか
EC物流におけるビッグデータの活用は、その理論さえまだ十分に確立されていない。本稿では物流ビッグデータのデータ処理、ビジネスプロセス、ルート最適化について検討を行う。さらには、EC通販において商品の販売と配送を統合して最適化する手法について見ていく。
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Key Person |
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「テクノロジーが物流の阻害要因を取り除く」
日本3PL協会 川村勝宏 EC物流委員会委員長
アスクル 執行役員LOHACO事業本部長
テクノロジーの役割はモノの流れを阻害する要因を特定して取り除くことにある。デジタル化とAIがそれを可能にする。オペレーションの完全自動化も既に手の届くところまで来ている。ただし、大規模投資を実施できるプレーヤーは限られる。オープン化とシェアリングが次の時代を切り開く。
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Case Studies |
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全国農業協同組合連合会〈標準化〉
フレコンの全国規格統一と一貫パレチ化で
手積み・手降ろしの荷役作業の解消めざす
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Columns |
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物流企業の値段《第156回》
山崎慎一 岡三証券 シニアセクターアナリスト
日本郵船
最大の課題は事業ポートフォリオの見直し
日本貨物航空を中心に聖域なき改革が急務
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ビジキャリ ロジスティクス管理2級 対策講座《第20回》
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実録 ラストワンマイル《第20回》
配達ロボットが日本の公道を走る
青山ロジスティクス総合研究所 代表 刈屋大輔
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海外トレンド報告
《欧米&アジア編》DSVパナルピナが新本社にロボット倉庫導入
《中国編》韻達控股股份有限公司が5Gドローンの商用化に成功
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湯浅和夫の物流コンサル道場
《第222回》〜温故知新編 第103回〜
物流コンサルティングこぼれ話 その2
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物流指標を読む《第141回》
個人消費は今後さらに悪化の可能性
日通総合研究所 佐藤信洋
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事例で学ぶ現場改善《第202回》
電子部品メーカーH社の物流最適化
日本ロジファクトリー 青木正一 代表
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佐高信のメディア批評
共同通信元記者を首相補佐官に起用
裏で糸引く「政界のフィクサー」の存在
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国際ロジスティクス学会[SOLE]日本支部報告
信頼性重視保全(RCM)と保全革新
第4回 RCMによる保全革新の概要と展望
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Information |
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CLIP BOARD
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●アライプロバンスが東京・東葛西の工場跡地の開発に本格着手
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●JUIDAなどがドローンの国際展示会を開催
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●日立物流とSGHDが統合協議を当面見送り
●鈴与の物流拠点でATOUNのパワードウェアテスト開始
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●日本郵便が配送ロボットの公道走行実験を初公開
●ニチレイロジと豊田自動織機が冷蔵・冷凍倉庫内でフォークリフト自動運転実証実験
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DATA BANK
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●国土交通月例経済(国土交通省)
●デカルト・データマイン 海上コンテナ輸送量実績調査
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主要記事索引
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編集後記 |
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広告索引 |
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