ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
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2023年11月号

    2023年11月号
     
      Cover Story
   


特集 AI×物流


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【第1部】

 

デジタル人材の穴が埋まりDXが動き出す

Interview ライナロジクス 朴 成浩 社長

 生成AIはデジタルソリューション導入の障壁を取り除く。ITの知識やプログラミングスキルがなくても、最先端のテクノロジーを思い通りに利用できるようになる。デジタル人材の不足で停滞していたDXが一気に動き出す。AIの特性と限界を理解した上で、有効な活用法を見極めろ。

 

16

 

【第2部】

 

ChatGPTが物流業界に与える影響

アセンド 日下端貴 社長

 ChatGPTはデジタル技術を用いた経営改革、すなわちDXの強力な武器になる。物流分野においては、配車、データ分析、需要予測、プライシングなどでの活用が期待される。その運用は、1データの蓄積、2ユースケースの蓄積、3適切な運用体制の構築の三つがポイントになる。

 

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【第3部】

 

米アマゾンにおける物流分野のAI活用

ジャーナリスト 小久保 重信

 昨年来、アマゾンがAIを活用した物流自動化技術を立て続けに発表している。ピースピッキングから庫内搬送、検品、梱包設計、配送ルート作成、在庫配置の最適化まで、その対象はあらゆる領域に広がっている。同社は過去最大規模のレイオフや不採算事業の見直しなどコスト削減策を進める一方、自らの強みに経営資源を集中している。

 

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【第4部】

 

英オカドと組みネットスーパーにAI搭載

イオンネクスト 野澤知広 副社長

 7月にオンラインマーケット事業Green Beansを本格稼働させた。英Ocadoと組んでAIを駆使することで、商品の品切れを最小限に抑える在庫管理、人気の時間帯でも最大限の配送枠を提供する配送サービス、ロボット化された顧客フルフィルメントセンターなどを展開。首都圏都心部を中心に、新たな買い物体験を提供する。


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【第5部】ケーススタディ

 

ファミリーマート

配送効率化にAIシミュレーターを自社開発

 AIを使った配送シミュレーターを自社開発した。配送センターのWMSやGPS車載端末をデータ連携、シミュレーションに必要なデータを自動で切り出しAIで分析する仕組みを構築した。定温品の配送から実用化、本格稼働から半年ほどで約10%のコース数削減を達成した。冷凍や常温への応用も目指す。

 

30

 

日本製紙

配船計画支援システムをスタートアップと開発

 木材チップを輸入する配船計画を高度化するため、AIスタートアップとソリューションを開発した。海外サプライヤーの生産計画、国内工場の在庫、港湾使用条件、輸送コストやCO2排出量、海象・気象などの情報を基に、AIが配船計画案を作成する。物流コストとGHG排出量の削減、および配船業務の効率化を図る。


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アスクル

サプライヤーの納品量平準化システムを構築

 主力のBtoB通販は毎回の発注量が変動することで、サプライヤーに追加車両の確保などの負荷が生じていた。そこで、1回当たりの納品量が平準化される発注方法をAIで導き出すシステムを独自に開発した。取扱量が多いコクヨ、花王と実証実験を行い、トラック使用台数減などの成果を挙げている。


34

 

オルビス

DATAFLUCTと組み梱包サイズを最適化

 物流関連コストの上昇を受け、ECの梱包サイズダウンを目指し、出荷時に最適な梱包を自動算出するシステムを構築した。実証実験の結果、出荷件数の15%でサイズを小さくすることに成功。「2024年問題」を考慮し、荷主の立場から配送効率化によるドライバーの負荷軽減にも貢献できると期待している。


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NTTロジスコ

AIやロボットで再整備センターを自動化

 回収されたレンタル通信機器一式の動作確認やクリーニング、セット化などを行うリファビッシュ業務の拠点で、AI画像認識技術を用いた自動検品システムやクリーニングロボットを運用している。個別クリーニングなどを行った本体とACアダプター、本体台座を梱包前に再度組み合わせる際の検品作業にAIを活用することで、生産性の向上と検品ミスをなくすことに成功している。


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トランコム

荷物情報からマッチング難易度を自動算定

 求貨求車サービスのオペレーターを支援するAIを共同開発した。過去3年分のマッチング成立・不成立の実績データをAIが学習。荷物情報を基に空トラックの見つけやすさをスコアで可視化する。従来は荷請けできなかった荷物のうち約1割を新たにマッチングできるようになった。


40

 

日本パレットレンタル

23業種170社の定期便ルートをマッチング

 AIが共同輸送の最適な組み合わせを割り出すマッチングサービス「TranOpt(トランオプト)」を自社展開、現在23カテゴリー・約170社が参加している。システムのライセンス提供も本格的にスタートした。大手化学品商社がトランオプトを用いて化学品業界に特化したマッチングサービスを始めている。


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【第6部】山口雄大の需要予測サロン「デマサロ!」

 

イノベーターと語る日本のSCMの近未来

NEC 山口雄大 需要予測エバンジェリスト

B-Rサーティワンアイスクリーム 梶野 透 SCM推進ディレクター

 日本のSCMはコロナ禍を経てどこに向かうのか。NECの需要予測エバンジェリスト・山口雄大氏が最前線のサプライチェーンイノベーターと議論した。P&G、日本マクドナルド、アマゾンでサプライチェーンの変革をリードし、現在はB-RサーティワンアイスクリームでSCM推進ディレクターを務める梶野透氏だ。

 

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ケーススタディ:ヤッホーブルーイング

マーケティングとSCMを連携させる

 「よなよなエール」をはじめとする個性的なクラフトビールを製造・販売している。昨年7月には同社初の低アルコール飲料「正気のサタン」を発売してヒットとなった。難易度の高い新製品の需要予測にどう取り組んだのか。同社のマーケッターとSCMマネジャーの2人に話を聞いた。


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【第7部】海外論文

 

SCM&オペレーション管理におけるAI活用

“Artificial intelligence in supply chain and operations management: a multiple case study research”

伊カルロ・カッターネオ大 Violetta Giada Cannas 准教授ほか

 SCMおよび業務管理におけるAI活用はその重要性にもかかわらず、研究は立ち遅れ、専門的知見にも乏しい。企業の多くはAIの可能性を十分に理解していないため、導入に二の足を踏んでいる。米SCCの「SCORモデル」の定義するプロセスに沿ってAI活用の現状を見た上で、普及を阻害する要因を検討していく。

 

        Key Person
 
4
 

「超小型FCで日本の小売業を変革する」

ROMS 前野洋介 社長

 日本のEC・ネットスーパー向けに100平米から実装できる「ナノ・フルフィルメント・センター(NFC)」を開発した。既存店舗や物流センターの空きスペースにそのまま導入できる。自動化投資のハードルを大幅に引き下げた。デジタル技術とロボティクスを駆使して、日本の小売業に変革を仕掛ける。

 

        Case Studies
 
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薬王堂〈製配販連携〉

PALTACのセンターで日用品と加食を統合

店舗納品パターンを見直して車両台数抑制


  60  
トンボ〈物流拠点〉

首都圏の新センターで2024年問題に対応

岡山からの長距離トラック輸送を効率化


        Columns
 
64
 

【集中連載】ウクライナ侵攻後のユーラシア物流
《第1回》

シベリア鉄道の現状と代替策を探る動き

ロシアNIS貿易会 ロシアNIS経済研究所 中居孝文 所長

 ウクライナ戦争は世界の物流を一変させた。ロシアを非難する欧州や日本の企業が、ロシア経由のルートを忌避するようになったのである。それに代わって、ロシアを迂回する中央アジア経由の物流ルートに注目が集まりつつある。現地を調査したロシアNIS貿易会(ROBOTO)と明治大の町田一平教授が6回にわたり報告する。

 

  70  
物流企業の値段《第186回》

一柳 創 大和証券 エグゼクティブIBマーケット・スペシャリスト

セイノーホールディングス

成長の鍵は物量確保と収受料金のバランス
ロジや貸切輸送の収益性の底上げにも注目

 

  72  

ビジキャリ ロジスティクス管理2級 対策講座《第56回》

復習12 ロジスティクス評価指標 その1

講師 梶田 ひかる

 

  76  
フィジカルインターネット通信《第16回》

配送時間帯指定の革新への期待

野村総合研究所 水谷禎志 エキスパートコンサルタント

  78
 
海外トレンド報告

《欧米編》英飛行船メーカーとBAEシステムズ、空の兵站強化に共同研究へ
《アジア編》韓国CJロジスティクス、ウクライナ復興支援事業に参画

《アフリカ・中南米編》エチオピア航空、メキシコでカーゴ事業を促進


  82
 
NEWS ROOM

NECや花王などが共同輸配送プラットフォーム実験


  88  
湯浅和夫の物流コンサル道場

《第258回》〜温故知新編 第139回〜

Hacobuの物流ビッグデータ活用

 

  92  
物流指標を読む《第177回》

日本経済は回復に向かっているのか

NX総合研究所 佐藤信洋


  94  

国際ロジスティクス学会[SOLE]日本支部報告

SOLE基本教材「LEM」を読む

第7章 生産/構築段階のロジスティクス

 

  97  
佐高信のメディア批評

手のひら返しのジャニーズ報道に呆れる

立川志らくのジャーナリスト批判に頷く

 

        Information
 

 

 

CLIP BOARD

 
63
 

アマゾンジャパンが東日本初の災害対応専用設備をメディアに公開

 

 
69
 

花王が2025年にもドローン物流開始目指し実証実験を開催

 

 
77
 

TuSimpleが開発中の自動運転トラックをメディアに披露

YKK APが埼玉・加須に新設の物流拠点を公開

 

 
81
 

船舶運航支援手掛けるNAPAのクオサCEOが来日会見

建材サンプル配送サイトが全国展開開始

 

 

 

 

DATA BANK

 
98
 

国土交通月例経済(国土交通省)

デカルト・データマイン 海上コンテナ輸送量実績調査

 

 

102

 

主要記事索引

  106   編集後記
  107   広告索引
  107   ロジビズ・オンライン ピックアップ(2023年9〜10月配信分より)

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