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2008年5月号

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    2008年5月号
     

特集 これが日本の物流現場だ

 我が社の物流オペレーションの実力は、どのレベルにあるのか。効率は改善されているのか。それをどのような指標で測れば良いのか。目標はどこに定めるべきか。国内211社・297拠点の現状調査から、これまで誰も明確には答えることのできなかった問題に新たな指針を打ち立てる。



 16  

第1部 国内297拠点の現場の実態

 
延べ床面積約3,000坪の施設に66人余りのスタッフを投入し、1日当たり11.2時間稼働して、平均で2,655件を出荷する。納品リードタイムは受注翌日もしくは当日。注文充足率は95%以上。作業スタッフ1人当たり1時間で12.8行の注文を処理している──それが日本の物流現場の実態だ。

解説 (1)1人1時間当たり出荷行数 (2)保管型(DC):通過型(TC):複合型(DC/TC) (3)アウトソーシング(運輸業除く) (4)労働力構成 (5)1日当たり平均処理行数 (6)1日当たり平均出荷件数

サービスレベル (1)納品リードタイム (2)完全注文充足率 (3)出荷ロット(バラ出荷比率)

在庫関連
(1)在庫日数 (2)取扱アイテム数 (3)在庫アイテム数 (4)在庫アイテム比率 (5)延べ床面積 (6)1人当たり延べ床面積

バーコード活用 バーコード活用と生産性

マテハン活用 (1)仕分け機 (2)DPS・ピッキング台車 (1)自動倉庫 (2)ラック (3)パレット (4)フォークリフト (5)コンピュータ・WMS (6)マテハン活用と生産性


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第2部 数字が示す現場運営の法則

 優れた現場は普通の現場とどこか違うのか。それを明らかにするために、作業生産性で上位20%に入る拠点のスペックを、様々な角度から平均値と比較した。そこから導きだされた現場運営の法則は、従来の物流管理の常識とは必ずしも一致していない。

(1)生産性上位20%平均と全体平均の差 (2)アウトソーシング (3)労働力構成 (4)納品リードタイム (5)注文充足率 (6)在庫日数と生産性 (7)地域別生産性


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  「効率の良い拠点を望むなら大阪を選べ」
ロジスティクス・サポート&パートナーズ 吉原和彦 副社長


26   

第3部 業種別ベストプラクティスを知る
加工型製造業/生活関連型製造業/商業(卸・小売り)/運輸業


   

第4部 物流現場の達人たちに訊く

30
 

平居義徳 ロジスティクス・コンサルタント 技術士(生産管理部門)
「改善の秘訣は“欲張らない”こと」

 

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カート・サーモン・アソシエイツ 中間昭登 シニア・マネジャー
「欧米流の作業者管理は日本に合わない」


 

32

 

 

船井総研ロジ 三上信一郎執行役員 ライン統括本部3PL事業部長
「『5S』が上がると生産性も上がる」


 

33

 

 

豊田自動織機 岡部尚志 物流エンジニアリング営業部東京エンジニアリング室営業技術G係長
「物流マンの適正評価は3PLの死活問題」


 

34

 

 

マンハッタン・アソシエイツ 楢崎芳樹
ソリューション営業部 ソリューションコンサルタント

「現場に依存しないことが生産性向上のカギ」



 

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調査の概要


 

2

 

 

KEYPERSON
「ほんの1日で現場の効率は3割上がる」

鈴木震 物流技術研究所 代表
 
販売物流は事前に計画を立てたり、平準化して労働力のムダを省いたりすることができない。販売物流とは顧客サービスだ。生産管理の技術はそこでは通用しない。生産性ではなく顧客サービスに軸足を置いて、需要の波動に柔軟に対応する新たなエンジニアリングに挑め。


     
  36  

富士通フロンテック〈JIT生産〉
ICタグ付の“かんばん”を導入
部品在庫の6割削減を目指す


  40  

横浜ゴム〈組織改革〉
新設のタイヤ物流本部がBPRに再挑戦
製配販のムダ取りを社長直轄で主導


  44  

ジュピターショップチャンネル〈物流拠点〉
拠点の新設に伴い管理を自社化
テレビ通販のインフラ作り進める



 

60

 

 

物流IT解剖 《第13回》
日本貨物鉄道(JR貨物)
コミュニケーションを重視したIT運用で
先進技術の活用とコスト4割削減を両立


  48   物流企業の値段 《第39回》
日本梱包運輸倉庫
一柳 創 大和総研 企業調査第一部

     
     

■■欧州レポート■■

  52  

海外トレンド報告【Report】
欧州サプライチェーン&ロジスティクス会議
(最終回)
ボーダフォン
調達の世界一元化でコスト削減へ
KPIでサプライヤー管理強化



  52  

海外トレンド報告【News】
欧米編・中国編



  66   湯浅和夫の物流コンサル道場 《第73回》
〜大先生の日記帳編 第8回〜

ロジスティクスを始めよう

  65  

佐高信のメディア批評
マスコミが無節操に持ち上げてきた石原慎太郎
文春と新潮を尻目に週刊朝日のみが批判を敢行



  70  

奥村宏の判断学《第72回》
規制緩和という悪夢



  72   物流格差社会─フリーターが見たネット通販の裏側 《第3回》
誤出荷3回でバイトは更新しない
強引な“アマゾン化”で荒れる現場

中村文丈

  82   事例で学ぶ現場改善  《第64回》
運送業創業社長T氏の苦悩
日本ロジファクトリー 青木正一 代表

  80   物流不動産市場レポート《第11回》
千葉県
交通利便性良好な湾岸部に施設集中
低廉な地価で大型施設の供給相次ぐ


  76   The International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告

業務プロセスの革新と新たなIT活用
大手コンビニS社の事例に学ぶ


 
 

85

 

DATA BANK
●国土交通省 月例経済報告


 
 

 

 

CLIP BORD

 

51

 

ドイツ・デュッセルドルフでSCM会議/本誌読者は参加料金を四万円割引 ワールド・トレード

 

64

 

「Xチェーン経営 これで事業に差をつけよう」/日本ビジネスクリエイトが上梓

 
88
主要記事索引
  92   編集後記
 
93
広告索引

PDFバックナンバー

[ keyperson ] 鈴木震 物流技術研究所 代表 2008年5月号
 販売物流は事前に計画を立てたり、平準化して労働力のムダ を省いたりすることができない。販売物流とは顧客サービスだ。 生産管理の技術はそこでは通用しない。生産性ではなく顧客 サービスに軸足を置いて、需要の波動に柔軟に対応する新たな エンジニアリングに挑め。
[ NEWS ] 海外トレンド報告(中国編) 2008年5月号
中鉄快運 クール便サービス開始 ■3・7  鉄道部傘下で宅配事業などを行う 中鉄快運は、クール便サービスを開 始した。食品や薬品メーカーなどの 低温輸送の需要に応える。  同社は北京天壇生物製品研究所、 通化東宝薬業、瑪氏集団愛芬(北京) 食品など、国内外の企業二〇社と同 サービスによる輸送契約を締結した もよう。
[ 海外Report ] ボーダフォン 2008年5月号
携帯電話事業世界最大手のボーダフォンが、調達プロセスの大幅な見直しに着手したの は二〇〇三年のことだった。新たにグローバル・サプライチェーン・マネジメント部門を本 社に設置し、それまで各国のグループ企業ごとに分散管理していた調達機能を統合、サプ ライヤー管理を強化した。同社のシニア・マネージャーを務めるマイケル・プロイガー氏が、 その取り組みを語る。
[ SOLE ] 業務プロセスの革新と新たなIT活用大手コンビニS社の事例に学ぶ 2008年5月号
SOLE日本支部では毎月「フォ ーラム」を開催し、ロジスティクス 技術、ロジスティクスマネジメントに 関する活発な意見交換、議論を行い、 会員相互の啓発に努めている。三月 のフォーラムでは大手コンビニエン スストアの総合情報システムの開発 を経験された、フューチャーアーキ テクトの碓井誠副社長を招き、「業 務プロセスの革新と新たなIT活用」 と題した講演を頂いた。講演内容を 報告する。
[ CLIP ] ドイツ・デュッセルドルフでSCM会議本誌読者は参加料金を四万円割引 2008年5月号
 ロンドンに本社を置くワールド・ト レードは、五月十三日〜一五日の三 日間、ドイツ・デュッセルドルフの スイソテル( SWISSOTEL)デュッ セルドルフで、一〇回目となる「欧 州サプライチェーン&ロジスティクス 会議=European Supply Chain and Logistics Summit 2008」を開催する。
[ CLIP ] 「Xチェーン経営 これで事業に差をつけよう」日本ビジネスクリエイトが上梓 2008年5月号
 「ビジネスプロセスの強化で事業が 生まれ変わる。成功の鍵は『Xチェー ン』にあった」。SCM領域でのコン サルティングのパイオニアとして知ら れる日本ビジネスクリエイト(JBC) が、現役コンサルタントの活動成果を 総括。経営管理の在り方、コンセプト を世に問う。
[ ケース ] JIT 生産 富士通フロンテック 2008年5月号
サプライヤー六〇社を巡回集荷  富士通グループは二〇〇三年からトヨタ生 産方式(TPS)による生産革新活動を展開 している。富士通フロンテックの新潟工場で は〇四年にこの活動を本格的にスタートした。 同社は金融機関向けのATMや流通業向けP OS端末、RFIDタグ(ICタグ)などの 製品と、これらに関連するソリューションを 提供し、新潟工場はハード製品の大半を製造 する国内唯一の工場となっている。
[ ケース ] 組織改革 横浜ゴム 2008年5月号
新設のタイヤ物流本部がBPRに再挑戦 製配販のムダ取りを社長直轄で主導
[ ケース ] 物流拠点 ジュピターショップチャンネル 2008年5月号
拠点の新設に伴い管理を自社化 テレビ通販のインフラ作り進める
[ データ ] 国土交通省 月例経済報告 2008年5月号
概要はありません
[ メディア批評 ] マスコミが無節操に持ち上げてきた石原慎太郎文春と新潮を尻目に週刊朝日のみが批判を敢行 2008年5月号
 『週刊朝日』『週刊文春』『週刊新潮』と並 べれば、誰でも勇ましいのは『文春』か『新潮』 だと思うだろう。  ところがこの両誌とも、石原慎太郎に対し ては及び腰である。いや、まったく批判しない。  『新潮』には石原の次男の良純の「石原良純 の楽屋の窓」という連載があり、文春は慎太 郎の全集を出しているからか。
[ 現場改善 ] 運送業創業社長T氏の苦悩 2008年5月号
 白トラのドライバーから出発して年商五億円の運送会社 を築いたT社長。創業から四〇年を経て今や世代交代の 時期を迎えている。しかし、経営基盤は盤石とは言えない。 そのまま二代目に継がせても、皆が不幸になることは目に 見えている。残された時間は限られている。
[ 値段 ] 日本梱包運輸倉庫 2008年5月号
 自動車関連物流に強みを持ち、業界屈指の 収益性を誇っている。今後も増収増益基調を維 持する見通しだが、荷動き鈍化や労働需給の 逼迫がみられるなど、事業環境は厳しい。国 土交通省による燃料サーチャージ制に関するガ イドラインも、外注費の負担増につながる可 能性がある。いかに持続的な利益成長を果た していくのかが問われている。
[ 道場 ] ロジスティクスを始めよう 2008年5月号
ビジネスの最前線に、必要なものを必要なだけ送り届ける。 そのためにマーケット情報を把握し、顧客に約束したサービス レベルを満たせるだけの在庫を手当てする──ロジスティクスを 機能させることで、物流は最小限に抑えられる。どんなビジネ スにも通用するマネジメントの原則だ。
[ 判断学 ] 規制緩和という悪夢 2008年5月号
米証券大手ベアー・スターンズの救済に公的資金が投入されることになった。 これに合わせて米政府は金融機関に対する規制強化に動く。80 年代から続いた世 界的な規制緩和の流れが変わった。その理論的支柱となってきた新自由主義は今、 大きな転機に立たされている。
[ 物流IT解剖 ] 日本貨物鉄道 2008年5月号
 ITの素人集団が開発したコンテナ管理システムが、JR貨物の歴史を変えよう としている。勘と経験に頼っていた現場業務を近代化し、長年の懸案だった列 車へのコンテナ積載率を向上させた。最近では、システムに蓄積されたデータを 使った業務改革も進む。一時は“お荷物プロジェクト”とまで言われた取り組み が、革新の原動力として機能しはじめた。
[ 物流格差社会 ] 誤出荷三回でバイトは更新しない強引な“アマゾン化”で荒れる現場 2008年5月号
 著者がアルバイトをしていたPCサクセス物 流部は、初の物流システム「ミニ基幹システム」 導入直後の混乱を乗り越えた。待望の新リーダ ーに竹原課長が就任するも、その期待はすぐに 裏切られる。知識や経験によらず「誰でもでき る」という新システムの導入を機に、既存のア ルバイトを派遣に置き換える方針が明らかにな った。サクセスのこの決断の裏には、アマゾン の物流現場を紹介した本の存在があった。
[ 物流不動産市場レポート ] 千葉県 交通利便性良好な湾岸部に施設集中低廉な地価で大型施設の供給相次ぐ 2008年5月号
大型施設のニーズは堅調  千葉県では浦安市から千葉市にかけての湾 岸部や、内陸部の柏ICに代表される国道一 六号線沿線、成田空港周辺に物流施設が集積 している。湾岸部は東京都内へのアクセスが良 好で、古くから物流施設や工場のストックが形 成されている。近年は神奈川県横須賀市から 千葉市を走る、国道三五七号線の立体化など による交通利便性の向上により、企業進出の 上でも良好な環境にある。二〇一一年には東 関東自動車道湾岸船橋ICが完成する予定で、 国道三五七号線、京葉道路等の渋滞の緩和に より、千葉市内へのアクセスが向上する。今後 さらなる企業進出が期待されるエリアだ。
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