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2008年11月号 |
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特集
物量減少
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14 |
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解説 荷物が減ると何が起こるか?
リーマン破綻で突然、荷動きが止まった。トラックや物流施設など設備稼働率の低下が現場を襲う。需要の低迷は国際物流にも広がっている。物流企業に逃げ場はない。一方、荷主企業は固定費負担の増大による物流コスト比率の悪化と直面している。突破口はどこにあるのか。
荷動き----輸出入貨物も減少へ
トラック運賃----値上がり基調は沈静化
国際輸送----供給過剰で海空とも総崩れ
3PL----問われる契約ノウハウ
物流子会社----外販拡大再び
物流不動産----オフバランス化台頭
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20
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Interveiw 「リーマン破綻で市場は一変した」
プロロジス 山田御酒 プレジデント兼日本共同CEO
物流不動産ファンドの活動に急ブレーキがかかっている。大型施設の新設ラッシュは完全に峠を越した。ファンドの優勝劣敗が進み、今後、市場は物流施設の開発から維持管理に軸足を移していく。
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Report 固定費を変動費に変える
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22 |
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■ポスト日雇い派遣の新ソリューション
物流現場の労働力を変動費化する日雇い派遣が事実上、使えなくなった。グッドウィル、フルキャストが作った2000億円市場にぽっかり穴が空いた。そこを狙って新たなビジネスモデルを引っさげたベンチャー企業が本格的な参入を開始している。
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26 |
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■投資不要・低料金ITは使えるか
パッケージソフトを販売するのではなく、その機能をインターネット経由で提供し、利用に応じて課金する新たなITサービスが注目を浴びている。「SaaS」と呼ばれる。これまではCRM(顧客管理)やSFA(営業支援)などのソフトウェアが中心だったが、物流IT分野のサービスも始まっている。
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28 |
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■物流機器レンタルはここまできた
物流関連機器のレンタル市場が活況を呈している。物流コストのうち備品・消耗品は無視できないボリュームがある。物量が減れば不要になってしまう設備を資産として所有するのは得策ではない。そのことに気付いた荷主や物流企業の利用が広がっている。
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Case
Study 逆風をバネに事業を拡大
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30
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■専用センターの汎用化を進める
──ハマキョウレックス
物流センター事業は特定荷主の専用センターから始まった。しかし、荷主の物量は常に変化する。荷主数が増加していくのに伴い、物量が減少した専用センターを汎用化して、空いたスペースに新たな荷主を取り込んでいった。その結果、現在では自社で所有するセンターの大部分が汎用センターになった。
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32
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■KPIの活用で不合理を排除
──DHLサプライチェーン
かつて英エクセルは世界で最もKPIの活用に優れた3PL企業として知られていた。そのノウハウは同社を2005年に買収した現在のDHLサプライチェーンに受け継がれている。KPIに基づく合理的な管理は、物量の減少時にも大きな威力を発揮する。
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34
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■変化に対応するマテハン投資
──カンダコーポレーション
物流センター事業は特定荷主の専用センターから始まった。しかし、荷主の物量は常に変化する。荷主数が増加していくのに伴い、物量が減少した専用センターを汎用化して、空いたスペースに新たな荷主を取り込んでいった。その結果、現在では自社で所有するセンターの大部分が汎用センターになった。
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■建築業界にJITを導入──HOTTA
直近3年間の売上高成長率は年平均15%を超えている。今後さらに成長スピードを加速し、10年後に売上500億円を目指すという。そのターゲットは市場規模の縮小著しい建築業界。「不況はチャンス」と言い切る堀田社長は、建築物流の構造改革という壮大な構図を描いている。
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4
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KEYPERSON
「不況だから経費削減では進歩はない」
日本パレットレンタル 山崎純大 社長
不況の時こそ、その会社の実力が現れる。業績が悪化したからと物流コスト削減に走るのは、決まってダメな会社だ。じたばたしても経営トップの不見識を露呈させるだけで、効率化など実現できるはずがない。物流を分かっている会社は平時から合理化に不断の努力を怠らない。
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リコーロジスティクス〈環境対策〉
一運行ごとにCO2排出量を算出
作業別にマスターつくりデータ取得
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42 |
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ミズノ〈3PL〉
20年かけ住友倉庫への業務委託を拡大
新DC稼働の次の課題はロジスティクス
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46 |
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らでぃっしゅぼーや〈静脈物流〉
環境NPO発の食品個配ビジネス
有機野菜と環境対応で事業規模拡大
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物流企業の値段
《第44回》
ヤマトホールディングス
野村證券金融経済研究所 企業調査部 村山 誠
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物流IT解剖《第20回》
ハマキョウレックス
複数のITパートナーを競争状態に置き
各現場のニーズに対応したシステム構築
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■■欧州レポート■■
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海外トレンド報告【Report】
欧州SCM会議(4) サプライチェーンの機能不全が
経営指標に与えるインパクト
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海外トレンド報告【News】
欧米編・中国編
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湯浅和夫の物流コンサル道場
《第79回》
〜大先生の日記帳編 第14回〜 御社の強みは何ですか?
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佐高信のメディア批評
問題CMと低俗番組を垂れ流すフジテレビ
老害日枝会長と高給に支配される社員たち
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奥村宏の判断学《第78回》
1929年大恐慌の再来か?
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The International
Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告 米オーランドの年次総会報告(前編)
国防総省のアウトソーシングの内実
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事例で学ぶ現場改善
《第70回》 新興外食チェーンM社の勇み足
日本ロジファクトリー 青木正一 代表
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物流不動産市場レポート《第17回》
兵庫県
大阪に次ぐ近畿圏の物流拠点集積地
尼崎市湾岸部を中心に大型開発進む
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DATA BANK
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●2007年度 物流システム機器生産・出荷統計
●国土交通省 月例経済報告
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CLIP BORD
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●プロロジスが中国で積極投資/成長著しい東北部に期待
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主要記事索引 |
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編集後記 |
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広告索引 |
[ keyperson ]
日本パレットレンタル 山崎純大 社長
2008年11月号
不況の時こそ、その会社の実力が現れる。業績が悪化したか
らと物流コスト削減に走るのは、決まってダメな会社だ。じた
ばたしても経営トップの不見識を露呈させるだけで、効率化な
ど実現できるはずがない。物流を分かっている会社は平時から
合理化に不断の努力を怠らない。
[ NEWS ]
海外トレンド報告
2008年11月号
チームスターズがフェデックス批判
スミス体制は株主利益損ねる
■同組合プレスリリース 9・2など
チームスターズ(全米トラック運
転手組合)はフェデックスの株主に
対し、フェデックス創業者のフレデ
リック・スミス氏の会長職とCEO
(最高経営責任者)職兼任は、株主
利益を損なっている、とスミス体制
を批判する文書を送付した。
[ NEWS ]
海外トレンド報告(中国編)
2008年11月号
中国郵政集団と奇瑞自動車
戦略的協力協議を締結
■9・5
中国郵政集団(チャイナポスト)
と中国奇瑞自動車は、『戦略的協力
協議』を締結したと発表した。
今後、中国郵政集団は奇瑞自動
車から配送車両を購入する。一方、
奇瑞自動車は完成車と自動車部品
の輸配送業務で中国郵政集団の物流
ネットワークを利用する。
[ SOLE ]
国防総省のアウトソーシングの内実
2008年11月号
SOLE日本支部では八月度の
月例フォーラムは休会とし、八月一
九日から二一日に米国フロリダ州オ
ーランドで開催された総会「SOL
E2008」へ代表を派遣した。今
回のメーン・テーマは「ロジスティ
クスの変革とグローバル・エコノミ
ー」。米国防総省( Department of
Defense:DoD)を筆頭に、産・
官・学の要人が出席した。今号では
会議の前半の概要を紹介する。
[ CLIP ]
プロロジスが中国で積極投資成長著しい東北部に期待
2008年11月号
物流不動産開発大手のプロロジスが
プレスツアーを企画。本誌も参加した。
視察したのは中国の北京、天津、大
連。金融不安の影響が比較的微少とさ
れ、成長著しいこの三都市は、同社に
とっても有望な投資対象地域のようだ。
[ ケース ]
環境対策 リコーロジスティクス
2008年11月号
一運行ごとにCO2排出量を算出
作業別にマスターつくりデータ取得
[ ケース ]
3PL ミズノ
2008年11月号
20年かけ住友倉庫への業務委託を拡大
新DC稼働の次の課題はロジスティクス
[ ケース ]
静脈物流 らでぃっしゅぼーや
2008年11月号
環境NPO発の食品個配ビジネス
有機野菜と環境対応で事業規模拡大
[ データ ]
2007 年度 物流システム機器生産・出荷統計
2008年11月号
概要はありません
[ メディア批評 ]
問題CMと低俗番組を垂れ流すフジテレビ老害日枝会長と高給に支配される社員たち
2008年11月号
一〇月二四日号の『週刊ポスト』に「政界
診断ワイド」として、フジテレビと日本テレビ
に「創価大学」のCMが放映されたことが書
いてある。
これまでもローカル局では「提供 創価学会」
とかの番組はあった。しかし、いわゆるキー
局への登場である。学会の?東京上陸?と言
ってもいい。フジテレビの局内からも疑問の
声があがり、当の番組スタッフがこうコメント
している。
[ 海外Report ]
サプライチェーンの機能不全が経営指標に与えるインパクト
2008年11月号
サプライチェーンは従来、無駄がなく低コストであれば良いとされてきた。
しかし、企業活動が海外に広がり、サプライチェーンが複雑になるにつれ、
これまでとは違う基準でサプライチェーンを考えようという動きが活発化し
ている。ジョージア工科大学の危機管理に関する論文がその契機となった。
SCMにおける危機管理を専門とする米独立系コンサルティング会社、イー・
ノーションのダグラス・ケントCEOが解説する。
[ 現場改善 ]
新興外食チェーンM社の勇
2008年11月号
新興外食チェーンが将来的な店舗網の拡大に備え、専用物
流センターの設立に動いた。運営費はベンダーから徴収する
センターフィーでまかなう計画だ。しかし、現状の物量は専
用センターを所有できるレベルには達していない。プロジェ
クトに必要な人材も確保されていない。危うい見切り発車だった。
[ 値段 ]
ヤマトホールディングス
2008年11月号
「宅急便」への依存体質からの脱却、他社
との提携、創業以来のオペレーション改革な
どの施策を次々に打ち出しているが、今のと
ころ大きな効果は上がっていない。中長期的
な利益成長の牽引役を育てなければ、市場か
らの評価は得られない。
[ 道場 ]
御社の強みは何ですか?
2008年11月号
3PL、アウトソーシング、ロジスティクス、さらに
はSCM 等々、昨今の物流会社のパンフレットには、
仰々しい横文字がいくつも並んでいる。それで本当に
荷主に訴求するだろうか。改めて足元を見つめてみよ
う。これまで見過ごしていた自社の強みが見つかるか
も知れない。アピールすべきはそこにある。
[ 判断学 ]
1929年大恐慌の再来か?
2008年11月号
100 年に一度ともいわれるほどの金融危機が発生した。個人投資家が主役であ
った前回の世界大恐慌と違い、今回は企業が主役である。しかし新自由主義政策
の下で巨利を得てきた会社を税金で救済するということは、戦前の国家独占資本
主義へと再び戻るということなのだ。
[ 物流IT解剖 ]
ハマキョウレックス
2008年11月号
「収支日計表」や「日替わり班長」など、ITに依存しない独自の現場
管理ノウハウを3PL事業の武器にしてきた。しかし連結売上高が800億
円を超すまでに成長した現在、情報システムの標準化が新たな課題に。
外部の協力ITベンダーを巧みに使って、わずか4人の本社スタッフでこな
してきたIT戦略が転機を迎えている。
[ 物流不動産市場レポート ]
兵庫県大阪に次ぐ近畿圏の物流拠点集積地尼崎市湾岸部を中心に大型開発進む
2008年11月号
湾岸部で交通インフラの整備進む
尼崎市湾岸部、神戸市湾岸部のポートアイ
ランド、六甲アイランドとその周辺エリア、内
陸部の工業団地に物流施設が集積している。
巨大消費地である大阪府に近接しているため、
企業進出の上でも良好な環境にある。
[ 特集 ]
物量減少 荷物が減ると何が起こるか
2008年11月号
リーマン破綻で突然、荷動きが止まった。トラックや物流施設
など設備稼働率の低下が現場を襲う。需要の低迷は国際物流にも
広がっている。物流企業に逃げ場はない。一方、荷主企業は固定
費負担の増大による物流コスト比率の悪化と直面している。突破
口はどこにあるのか。
[ 特集 ]
物量減少 「リーマン破綻で市場は一変した」
2008年11月号
物流不動産ファンドの活動に急ブレーキがかかって
いる。大型施設の新設ラッシュは完全に峠を越した。
ファンドの優勝劣敗が進み、今後、市場は物流施設
の開発から維持管理に軸足を移していく。
[ 特集 ]
物量減少 ポスト日雇い派遣の新ソリューション
2008年11月号
物流現場の労働力を変動費化する日雇い派遣が事実
上、使えなくなった。グッドウィル、フルキャストが作
った2000億円市場にぽっかり穴が空いた。そこを狙っ
て新たなビジネスモデルを引っさげたベンチャー企業が
本格的な参入を開始している。
[ 特集 ]
物量減少 投資不要・低料金ITは使えるか
2008年11月号
パッケージソフトを販売するのではなく、その機能を
インターネット経由で提供し、利用に応じて課金する新
たなITサービスが注目を浴びている。「SaaS」と呼ばれ
る。これまではCRM(顧客管理)やSFA(営業支援)
などのソフトウェアが中心だったが、物流IT分野のサー
ビスも始まっている。
[ 特集 ]
物量減少 物流機器レンタルはここまできた
2008年11月号
物流関連機器のレンタル市場が活況を呈している。物
流コストのうち備品・消耗品は無視できないボリューム
がある。物量が減れば不要になってしまう設備を資産
として所有するのは得策ではない。そのことに気付い
た荷主や物流企業の利用が広がっている。
[ 特集 ]
物量減少 専用センターの汎用化を進める──ハマキョウレックス
2008年11月号
物流センター事業は特定荷主の専用センターから始まっ
た。しかし、荷主の物量は常に変化する。荷主数が増加
していくのに伴い、物量が減少した専用センターを汎用
化して、空いたスペースに新たな荷主を取り込んでいった。
その結果、現在では自社で所有するセンターの大部分が汎
用センターになった。
[ 特集 ]
物量減少 KPIの活用で不合理を排除──DHLサプライチェーン
2008年11月号
かつて英エクセルは世界で最もKPIの活用に優れた3PL
企業として知られていた。そのノウハウは同社を2005年に
買収した現在のDHLサプライチェーンに受け継がれている。
KPIに基づく合理的な管理は、物量の減少時にも大きな威
力を発揮する。
[ 特集 ]
物量減少 変化に対応するマテハン投資──カンダコーポレーション
2008年11月号
カンダコーポレーションは今年8月、物流センターの仕分
けシステムを刷新した。従来の大型自動仕分け機を廃棄し、
日本ではまだ馴染みの薄い音声対話型の業務システムを新
たに採用。これを契機に、物量の変動や荷主企業の顔ぶれ
の変化に対する柔軟性向上を目指す。
[ 特集 ]
建築業界にJITを導入──HOTTA
2008年11月号
直近3年間の売上高成長率は年平均15%を超えている。今
後さらに成長スピードを加速し、10年後に売上500億円を目
指すという。そのターゲットは市場規模の縮小著しい建築
業界。「不況はチャンス」と言い切る堀田社長は、建築物流
の構造改革という壮大な構図を描いている。