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2008年12月号

    2008年12月号
     
   
   

特集 物流資格ガイド

 12  

解説 生き残るには専門を2つ持て
 資格だけでメシが食えるほど世の中、甘くはない。それでも物流のキャリアをコアにして、もう一つ専門領域を持つことで、職にあぶれるリスクは格段に下がる。物流とサプライチェーン、物流とIT、物流と語学、物流と営業等々──資格でキャリアを武装して世界同時不況を生き延びろ。




 

Interveiw 「資格取得者が日本の物流を支えている」
物流技術管理士会 重田靖男 会長



14

 

マネジメント関連
ロジスティクス管理 2級・3級
物流管理分野唯一の公的資格/手軽さ・信頼で今後一気に普及する可能性
物流技術管理士
荷主向け資格のスタンダード/人脈を求めて受験する物流会社も
ロジスティクス経営士
業界きってのエリート資格/取得すれば一目置かれる
グリーンロジスティクス管理士
環境負荷低減は錦の御旗/受講者の狙いはコスト削減にあり
SCORアドバイザー
日本で生まれたSCM国際資格/企業における活動実績を書類で審査
CPL(Certified Professional Logisticians)
米SOLEの主催する超難関資格/日本人受験者はいまだゼロ


20  

作業関連
ロジスティクス・オペレーション 2級・3級
作業スタッフの実務能力を資格で証明/でも現場経験だけじゃ受からない
包装管理士
輸送包装の技法から設計まで/二度の合宿研修で徹底フォロー
ロジスティクス・MH管理士
受講者の8割が3PL事業担当者/現場改善提案力を養う


23   

国際物流関連
通関士
貿易関連資格の王様/出題形式変更で近年は難化傾向
貿易実務検定 C級・B級・準A級・A級
輸出入全域にわたる実務をカバー/4段階でステップアップ
国際物流管理士
世界企業のマネジャーを対象に/グローバル・ロジスティクスを伝授
国際複合輸送士
陸海空一貫物流を体系的に学ぶ/第一人者を講師に実務から条約まで
IATA/FIATAディプロマ
世界中で通用する国際資格/フォワーダーの実務能力を向上


28  

運送業関連
物流経営士
トラック運送会社の幹部を育成/長期研修で経営スキルと人脈を構築
運行管理者(貨物)
運送業のコンプライアンス責任者/車両30台ごとに一人以上必要


 

30

 

 

資料 「ロジスティクス管理3級」に挑戦
 平成19年度後期ビジネス・キャリア検定試験の「ロジスティクス管理3級」の試験問題を中央職業能率開発協会(JAVADA)の許可を得て以下に転載する。問題は全部で50問。配点は1問2点。回答は選択式で電卓の使用が許可されている。試験時間は120分。60点以上が合格となる。ストップウォッチを横に置いて、いざ挑戦。


 

4

 

 

KEYPERSON
「ロジスティクスに理工系の知恵を」

苦瀬博仁 東京海洋大学 教授
 
欧米の有力企業はもちろん中国をはじめとする新興国でも、ロジスティクス部門には理工系出身のエリートが投入されている。ところが日本企業の多くは、いまだにロジスティクス部門を文系の仕事として位置付けている。その役割や専門性に対する経営層の理解が薄い。


     
  42  

TOTOハイリビング〈トレーサビリティ〉
ICタグで原材料の製造ロットを特定
現場改善にも活用して投資回収狙う



  46  

ブックオフコーポレーション〈在庫管理〉
拠点集約をきっかけに在庫管理を刷新
店舗ごとの“自給自足”から全社管理へ


  52   物流企業の値段 《第45回》
日本郵船
クレディ・スイス証券 株式調査部 板崎王亮

  64   物流IT解剖《第21回》
鈴 与
09年末をメドに時期WMSの開発を急ぐ
グループに拡散したIT部門の統合が課題


     
     

■■欧州レポート■■

  56   海外トレンド報告【Report】
欧州SCM会議(5)

親会社向け事業でノウハウを蓄積
外販に“シックス・シグマ”活用
キャタピラー・ロジスティクス・サービシーズ(CATロジスティクス)

  60  

海外トレンド報告【News】
欧米編・中国編



  68   湯浅和夫の物流コンサル道場 《第80回》
〜大先生の日記帳編 第15回〜

戦史に見るロジスティクス

  74  

佐高信のメディア批評
朝日を批判する産経や読売も所詮は同じ穴の狢
北朝鮮への「帰国」を煽ったメディアの無責任


  72  

奥村宏の判断学《第79回》
金融工学の犯した罪



  82   The International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告

米オーランドの年次総会報告(後編)
セキュリティのグローバリズムが台頭

  77   事例で学ぶ現場改善 《第71回》
協力運送会社見直しと運賃体系変更
──日配食品メーカーC社
日本ロジファクトリー 青木正一 代表

  80   物流不動産市場レポート《第18回》
愛知県
小牧市や名古屋港周辺に施設集中
着工数は増加傾向も賃料は安定推移


  86   ARC Advisory Group レポート
好調な輸送管理システム(TMS)市場は
金融危機でどのような影響を受けるのか?

     
 

 

 

DATA BANK

 

87

 

●国土交通省 月例経済報告
●物流施設の賃貸市場に関する短期予測 一五不動産情報サービス


     
 

 

 

CLIP BORD

 

51

 

●書評 神奈川大学の中田信哉教授が新刊を上梓/小売業態を進化論の視点で考える野心作

 

55

 

●山九が国内外をつなぐ3PL事業に本腰/09年12月に首都圏で大型拠点を竣工

 

75

 

●マンハッタン・アソシエイツのシニシガリ社長/「景気後退は飛躍のチャンス」と意欲示す

 

76

 

●明治ロジテックが液体輸送で「ソフトタンク」活用/コスト削減と環境負荷

 
92
  主要記事索引
  96   編集後記
 
97
  広告索引

PDFバックナンバー

[ ARC ] 好調な輸送管理システム(TMS)市場は金融危機でどのような影響を受けるか? 2008年12月号
輸送管理システム(TMS:Transportation Management System)市場は、ARCの市場 成長予測を超えて二〇〇七年にほぼ一〇%伸 び、約一二〇億ドルに達した。〇八年前半も 成長基調を維持し、調査したうちの三分の二 以上のベンダーは前年に比べ売り上げを」伸ば した。
[ keyperson ] 苦瀬博仁 東京海洋大学 教授 2008年12月号
 欧米の有力企業はもちろん中国をはじめとする新興国でも、 ロジスティクス部門には理工系出身のエリートが投入されてい る。ところが日本企業の多くは、いまだにロジスティクス部門 を文系の仕事として位置付けている。その役割や専門性に対す る経営層の理解が薄い。
[ NEWS ] 海外トレンド報告(中国編) 2008年12月号
仏SDV 東莞に物流センターを設立 ■ 10 ・8  フランスの物流会社SDVは、広 東省東莞市に事務所を設立後、物 流センターを設置する計画を進めて いるようだ。  同市で現地調査を行い、投資事 項に関して市政府などと会談した。
[ SOLE ] セキュリティのグローバリズムが台頭 2008年12月号
 前回に引き続き、米国フロリダ 州オーランドで開催された年次総会 「SOLE2008」の会議の概要 を報告する。会議後半では「ロジス ティクスの変革とグローバル・エコ ノミー」のメーン・テーマの下、D oD(米国国防総省)やNASA、 DHS(米国国土安全保障省)、産 業界の関係者により活発な議論が行 われた。
[ CLIP ] 神奈川大学の中田信哉教授が新刊を上梓小売業態を進化論の視点で考える野心作 2008年12月号
 社会の変化を理解する研究と、ダ ーウィン流の進化論には多くの接点 がある。当のダーウィンが一七〇年 前にマルサスの『人口論』を読んで、 自然淘汰や生存競争のアイデアをひ らめいたエピソードはよく知られてい る。進化論が広く認知されて以後は、 今度はこちらが社会科学に影響を及 ぼすようになった。
[ CLIP ] 山九が国内外をつなぐ3PL事業に本腰〇九年十二月に首都圏で大型拠点を稼働 2008年12月号
 山九の3PL事業が順調に拡大し ている。二〇〇九年三月期の同事業 の売上高は、計画通り五〇〇億円に 達する見込みだ。次年度からは、社 内処理の事情で過去には3PL事業 として計上してこなかった国際分野 での活動も本格化する。
[ CLIP ] マンハッタン・アソシエイツのシニシガリ社長「景気後退は飛躍のチャンス」と意欲示す 2008年12月号
マンハッタン・アソシエイツは一〇 月三一日、都内で事業戦略説明会を 開催した。ピート・シニシガリ社長兼 CEOは業績について「世界的な景 気後退の影響で売り上げの伸び率は下 がる」としながらも、「当社のソリュ ーションは企業の効率向上に貢献でき る。企業の予算は縮小傾向にあるが、 サプライチェーンの改善には高い優先 度がつけられる」として、「今後一〜 二年は当社にとって飛躍の年になるだ ろう」と語った。
[ CLIP ] 明治ロジテックが液体輸送で「ソフトタンク」活用コスト削減と環境負荷低減を両立、品質も向上 2008年12月号
 明治ロジテックは、液体食品原料輸 送に折りたたみ可能な袋状容器「ソフ トタンク」の活用を進めている。昨年、 親会社の明治乳業向けに導入し、タン クローリーによる片荷輸送を削減。物 流コストとCO2排出量を低減したの に加え、輸送品質も向上した。「液体 輸送に革命を起こす次世代の輸送シス テム」(営業管理部)として飲料メー カーや食用油メーカーなどにも利用を 提案し、外販拡大の武器にしていく。
[ ケース ] トレーサビリティ TOTOハイリビング 2008年12月号
ICタグで原材料の製造ロットを特定 現場改善にも活用して投資回収狙う
[ ケース ] 在庫管理ブックオフコーポレーション 2008年12月号
住宅メーカーの積水ハウスは業界で初めて、新築 施工現場で発生する廃棄物のゼロエミッションを達 成した。現場で分別を行い、集荷拠点を経由して 自社のリサイクル施設に回収する仕組みを作ること で、廃棄物の発生量を大幅に削減した。さらに部 材の設計段階から発生抑制を図るため、回収時に ICタグで
[ データ ] 国土交通省 月例経済報告 2008年12月号
概要はありません
[ メディア批評 ] 朝日を批判する産経や読売も所詮は同じ穴の狢北朝鮮への「帰国」を煽ったメディアの無責任 2008年12月号
 北朝鮮による拉致問題も、あまり人びとの 口の端にのぼらなくなっているが、かつて「被 害者家族連絡会」の事務局長として活躍し、 現在ははずされてしまった蓮池透が『奪還  第二章』(新潮社)で、こんな苦衷を告白し ている。
[ 海外Report ] 親会社向け事業でノウハウを蓄積外販に?シックス・シグマ?活用 2008年12月号
世界最大の建設機械メーカー、米キャタピラーの一〇〇%子会社、キャタピラー・ロジ スティクス・サービシーズ(CATロジスティクス)は、欧米市場における物流子会社の 数少ない成功例とされる。一九八七年の創業以来、親会社向け事業で培った補修部品の ノウハウを武器に外販を拡大し、自動車や産業機械メーカーを中心に五〇社近い大手荷 主を抱えるまでに成長した。同社の欧州部門を担当するパスカル・ボーン氏が、CAT ロジスティクスの基本戦略を語る。
[ 現場改善 ] 協力運送会社見直しと運賃体系変更 2008年12月号
 若き新社長の就任で老舗の日配食品メーカーの急成長が 始まった。ところが事業規模の拡大に物流整備が追いつか ない。高騰する物流コスト。協力物流会社を一社に集約す る体制が仇となり、運賃の値上げ要請にも言いなりになる しかなかった。
[ 値段 ] 日本郵船 2008年12月号
 ドライバルク市況の急落に伴い、日本郵船 の株価が五年ぶりに商船三井を上回った。た だし、市況高騰を享受してきた商船三井との 財務体質の格差は依然として残っている。経 営環境はコンテナ船、自動車船事業も含めて 相当厳しい。収益重視の姿勢をさらに強める 必要がある。
[ 道場 ] 戦史に見るロジスティクス 2008年12月号
ロジスティクスとは元々、「兵站(へいたん)」を意 味する軍事用語を、ビジネス領域に転用したものだ。 古来からロジスティクスは戦争の勝敗を左右する重要 な鍵だった。企業のロジスティクス担当者が戦史から 学べることは決して少なくない。
[ 判断学 ] 金融工学の犯した罪 2008年12月号
今回の金融危機を招いた元凶として、規制緩和とともに挙げられるのが金融工 学である。アメリカで開発され流行っているこの“学問” は、証券投資でいかにカ ネを儲けるかということを目的としている。
[ 物流IT解剖 ] 鈴与 2008年12月号
本社から分社化した直系の情報子会社、買収したシステム会社、さら にはNTTデータとの合弁会社や情報事業を大規模に展開する関係会社な ど、グループ各社に拡散したIT部門の集約が課題になっている。開発を 進めている次期WMSでは、経営分析の機能を大幅に強化して管理や営 業支援に役立てていく方針だ。
[ 物流不動産市場レポート ] 愛知県小牧市や名古屋港周辺に施設集中着工数は増加傾向も賃料は安定推移 2008年12月号
賃料は坪三〇〇〇円前後で推移  愛知県は小牧市周辺や名古屋港周辺に物流 施設が集積している。二〇〇五年三月の愛知 万博開催に伴い、東海環状道の豊田東JCT 〜美濃関JCT間が開通するなど、交通の利 便性が向上。沿線エリアにおいて工業系施設 や商業施設などの進出が見られる。
[ 特集 ] 物流資格ガイド 生き残るには専門を二つ持て 2008年12月号
 資格だけでメシが食えるほど世の中、甘くはな い。それでも物流のキャリアをコアにして、もう 一つ専門領域を持つことで、職にあぶれるリスク は格段に下がる。物流とサプライチェーン、物流 とIT、物流と語学、物流と営業等々──資格でキャ リアを武装して世界同時不況を生き延びろ。
[ 特集 ] 物流資格ガイド  2008年12月号
ロジスティクス管理 2級・3級 物流管理分野唯一の公的資格/手軽さ・信頼で一気に普及する可能性 物流技術管理士 荷主向け資格のスタンダード/人脈を求めて受験する物流会社も ロジスティクス経営士 業界きってのエリート資格/取得すれば一目置かれる グリーンロジスティクス管理士 環境負荷低減は錦の御旗/受講者の狙いはコスト削減にあり SCORアドバイザー 日本で生まれたSCM 国際資格/企業における活動実績を書類で審査 CPL(Certified Professional Logisticians) 米SOLE の主催する超難関資格/日本人受験者はいまだゼロ ロジスティクス・オペレーション 2級・3級 作業スタッフの実務能力を証明/でも現場経験だけじゃ受からない 包装管理士 輸送包装の技法から設計まで/二度の合宿研修で徹底フォロー ロジスティクス・MH管理士 受講者の8 割が3PL事業担当者/現場の改善提案力を養う 通関士 貿易関連資格の王様/出題形式変更で近年は難化傾向 貿易実務検定 C級・B級・準A級・A級 輸出入全域にわたる実務をカバー/4段階でステップアップ 国際物流管理士 世界企業の物流マネジャーを対象に/グローバル・ロジスティクスを伝授 国際複合輸送士 陸海空一貫輸送を体系的に学ぶ/第一人者を講師に実務から条約まで IATA / FIATAディプロマ 世界中で通用する国際資格/フォワーダーの実務能力を向上 物流経営士 トラック運送会社の幹部を育成/長期研修で経営スキルと人脈を構築 運行管理者(貨物) 運送業のコンプライアンス責任者/車両30 台ごとに1 人以上必要
[ 特集 ] 物流資格ガイド 「ロジスティクス管理3級」に挑戦 2008年12月号
平成19 年度後期ビジネス・キャリア検定試験の「ロジスティ クス管理3 級」の試験問題を中央職業能率開発協会(JAVADA) の許可を得て以下に転載する。問題は全部で50 問。配点は1 問2点。回答は選択式で電卓の使用が許可されている。試験時 間は120 分。60 点以上が合格となる。ストップウォッチを横 に置いて、いざ挑戦。
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