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2008年4月号

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    2008年4月号
     

特集 トラック運賃 2008

本誌調査に荷主246社が回答

■普通車・距離制 実勢運賃の推移
■距離制地区別運賃の推移
■車種別8時間制運賃の推移
■特積み運賃タリフの水準
■採用している運賃制度
■本社一括契約 VS 拠点単位契約
■ 協力運送会社の数
■物流業務・費用の管理責任組織


 12   第1部 徹底調査:トラック実勢運賃
 トラック実勢運賃は現在「昭和60年タリフ」の基準運賃の水準にある。3年前の前回調査から相場は大きく上昇した。10年以上続いた運賃下落のトレンドが今や反転している。90年の「物流二法」に始まった規制緩和の時代が、ついに終わりを告げた。


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第2部 座談会 「運賃相場を読む」
ロジスティクス・サポート&パートナーズ/本誌編集部
 
マクロ的なトレンドを知るだけでは足りない。運賃相場情報を実務に役立てるには、数字の背景まで読み込む必要がある。今回の調査から見えてきた市場の実態を、本誌とともにデータ分析を担当したロジスティクス・サポート&パートナーズの二人と議論した。


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  第3部 燃料サーチャージ制の行方
国土交通省
──事業改善命令の発動を示唆
公正取引委員会──3万社を調査し取締強化
 
軽油の値上がり分を運賃とは別建てで徴収する「燃料サーチャージ制度」の導入が、政府を挙げて進められている。国土交通省を筆頭に公正取引委員会など関連省庁がタッグを組み、かつてない強い姿勢で市場に臨んでいる。この新制度がそのまま普及する見込みは薄い。それでも、運賃値上げの機運に拍車を掛ける効果はありそうだ。

24   

第4部 求車求貨市場の相場観
 求車求貨システムは、帰り荷を探すトラックに荷物を斡旋することで、車両効率をアップさせる仕組みだ。スポット運賃はその時々の市場の相場で動く。そのため、一般的に繁忙期といわれる年末には運賃は上がり、閑散期には下がる傾向にある。繁忙期と閑散期を平準化して一律の価格で決定する常用トラック運賃との違いだ。燃料費、人件費などコスト増となる要因が増えている中、今後スポット運賃はどのように推移していくのか。求車求貨市場のキーマンたちが解説する。

Neo ACTION──富士ロジテック
物流情報サービス事業──トランコム
ローカルネット ──日本ローカルネットワークシステム協同組合連合会
WebKIT──日本貨物運送協同組合連合会
トラボックスネット──トラボックス
統合配車システム──サントリーロジスティクス
共同輸配送支援システム──SCM共同ネット研究所



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第5部 トラック運賃の基礎知識
 
荷主と運送会社との運賃交渉には一般に「タリフ」が使われている。旧・運輸省が各地の運輸局ごとに公示していた標準運賃表だ。運賃が自由化された今もなぜタリフだけが一人歩きしているのか。それは、どのような体系になのか。物流マンの基礎知識として押さえておく必要がある。


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資 料 貸切/積合「平成11年タリフ」

 

2

 

 

KEYPERSON
「日本の運送市場は転換期を迎えている」

日通総合研究所 大島弘明 経済研究部主任研究員
 
極端に安い運賃を呑んでしまう運送会社が減ってきた。社会的規制の強化も進んでいる。社会保険の未加入や安全規制、環境規制の軽視など、コンプライアンス上の問題を抱える運送会社は、もはや事業を継続できない。これから日本のトラック運送市場はゆっくりと安定化に向かう。


     
  46  

菱食〈組織改革〉
物流はコストセンターという意識に徹し
組織改革と“2SS活動”で現場を再構築


  50  

沖データ〈生産改革〉
“ムダ取り活動”でスペースを創出
外部倉庫を全廃しコストを大幅削減


  54  

ヒラキ〈ビジネスモデル〉
「180円スニーカー」支える格安物流
中国物流園区活用し国内在庫を抑制


 

62

 

 

物流IT解剖 《第13回》
山 九
コミュニケーションを重視したIT運用で
先進技術の活用とコスト4割削減を両立


  38   物流企業の値段 《第38回》
日本航空
尾坂拓也 モルガン・スタンレー証券 株式調査部

     
     

■■欧州レポート■■

  42  

海外トレンド報告【Report】
欧州サプライチェーン&ロジスティクス会議
(9)
フィンランド・バルチラ社
補修用部品のSCM改革に着手
ネット利用で24時間対応可能に



  58  

海外トレンド報告【News】
欧米編・中国編



  70   湯浅和夫の物流コンサル道場 《第72回》
〜大先生の日記帳編 第7回〜

物流センター問題を解く──その2

  67  

佐高信のメディア批評
産経新聞が報じた“逆ロッキード事件”疑惑
時の政府与党に翻弄される特捜検察の限界



  74  

奥村宏の判断学《第71回》
いまこそ「会社の哲学」を



  76   物流格差社会─フリーターが見たネット通販の裏側  《第2回》
「ミニ基幹システム」運用開始
導入後の混乱乗り越え現場は安定

中村文丈

  86   事例で学ぶ現場改善 《第63回》
小規模メーカーA社の物流インフラ構築
日本ロジファクトリー 青木正一 代表

  84   物流不動産市場レポート《第10回》
米国

アジアとの貿易増加で施設市場拡大
賃料水準は西海岸を中心に上昇傾向

  80   The International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告

クリナップの生産工場を見学
納期から逆算するJITシステム


 
 

91

 

DATA BANK
●国土交通省 月例経済報告


 
 

 

CLIP BORD

 

37

 

●佐川急便がCO排出権付き宅配便発売/消費者と折半し三井住友銀行から排出権購入

 

41

 

「イオンが仕掛ける流通大再編!」/鈴木孝之プリモリサーチ代表が新刊

 

66

 

「ロジスティクス環境会議」の第二期活動報告/第三期は取引条件変更と静脈物流をテーマに

 

74

 

グリーン・サプライチェーンの実態を/ベリングポイントがグローバル調査

 
92
主要記事索引
  96   編集後記
 
97
広告索引

PDFバックナンバー

[ keyperson ] 日通総合研究所 大島弘明 経済研究部主任研究員 2008年4月号
 極端に安い運賃を呑んでしまう運送会社が減ってきた。社会 的規制の強化も進んでいる。社会保険の未加入や安全規制、環 境規制の軽視など、コンプライアンス上の問題を抱える運送会社 は、もはや事業を継続できない。これから日本のトラック運送市 場はゆっくりと安定化に向かう。 
[ NEWS ] 海外トレンド報告 2008年4月号
米BNSFロジスティクス フォワーダーのDFLを買収 ■同社プレスリリース 2・1  米バーリントンノーザンサンタフェ 鉄道(BNSF)の3PL子会社 BNSFロジスティクスは、テキサ スに本社を置くダイバーシファイド・ フレイト・ロジスティクスとロイヤル・ カーゴ・ライン(二社は通常合わせ て「DFL」と呼ばれている)を買 収した。
[ NEWS ] 海外トレンド報告(中国編) 2008年4月号
世界物流発展推進機構 北京に駐在員事務所を設立 ■2・4  世界物流発展推進機構は、北京に 中国駐在員事務所を設立したと発表 した。徐守振氏が首席代表兼中国区 総幹事に就任した。
[ SOLE ] クリナップの生産工場を見学納期から逆算するJITシステム 2008年4月号
二月のフォーラムでは、福島県い わき市に位置するクリナップの生産 工場で、受注から納品までを一括 管理するシステム「CPS(クリナ ップ生産管理システム: Clean Up Production System)」を見学した。 CPSによる生産計画の立案とジャ ストインタイム(JIT)生産、C PSと配送システムの連動による品 質保証・納期遵守の仕組みをみた。
[ CLIP ] 佐川急便がCO2排出権付き宅配便発売消費者と折半し三井住友銀行から排出権購入 2008年4月号
 佐川急便は二月二六日、「CO2排 出権付き飛脚宅配便」を発売すると 発表した。新サービスに登録した通販 業者から商品を購入する際、消費者が 配送料金に加えCO2排出権購入費の 一部負担を選択できる。負担額は一 〇円以下となる見込み。佐川も消費 者と同額を負担し、三井住友銀行を 通じて排出権を購入する。排出権は日 本政府に無償譲渡する。今年の六月 に発売する予定だ。
[ CLIP ] 「イオンが仕掛ける流通大再編!」鈴木孝之プリモリサーチ代表が新刊 2008年4月号
 本誌でもお馴染みの鈴木孝之プリ モリサーチジャパン代表が新刊「イオ ンが仕掛ける流通大再編!」(日本実 業出版社)を三月一日に上梓した。日 本の小売市場における業界再編の行 方と、流通構造の変化について、イ オンの動きを中心に解説している。
[ CLIP ] 「ロジスティクス環境会議」の第二期活動報告第三期は取引条件変更と静脈物流をテーマに 2008年4月号
 日本ロジスティクスシステム協会 (JILS)は三月十一日に「第二期 ロジスティクス環境会議第三回本会 議」を開催し、第二期活動(二〇〇 六年八月〜〇八年三月)の終了に向 け、成果を発表した。
[ CLIP ] グリーン・サプライチェーンの実態をベリングポイントがグローバル調査 2008年4月号
 ビジネスコンサルティング大手の ベリングポイントは今年二月、「グリ ーン・サプライチェーングローバル 調査報告書」を発表した。サプライ チェーンの観点から日米欧の有力企 業の環境対策を分析したもので、本 誌(LOGI─BIZ)も協賛企業 として参画している。
[ ケース ] 組織改革 菱食 2008年4月号
物流はコストセンターという意識に徹し 組織改革と“2SS活動”で現場を再構築
[ ケース ] 生産改革 沖データ 2008年4月号
“ムダ取り活動”でスペースを創出 外部倉庫を全廃しコストを大幅削減
[ ケース ] ビジネスモデル ヒラキ 2008年4月号
「180円スニーカー」支える格安物流 中国物流園区活用し国内在庫を抑制
[ データ ] 国土交通省 月例経済報告 2008年4月号
概要はありません
[ メディア批評 ] 産経新聞が報じた“逆ロッキード事件”疑惑時の政府与党に翻弄される特捜検察の限界 2008年4月号
 今年度出した『国畜』(KKベストセラーズ) に入っている鈴木宗男と私の対談で、私が守 屋武昌前防衛次官はなぜ四年も次官のポスト にいられたのかと尋ねると、鈴木は、  「やっぱり誰かの大きな支えがあったんだと 思います」  と答えた。
[ 海外Report ] 補修用部品のSCM改革に着手ネット利用で二四時間対応可能に 2008年4月号
船舶用エンジンメーカーのバルチラ社では、二億アイテムを超える補修用部品を管理して いる。地盤とする欧州各地の工場隣接型倉庫の他に、中東、米国、アジアの自由貿易区 域にそれぞれ補修用部品の専用拠点を設置。ネットで受けた注文の処理を時間帯に応じて 各エリアの拠点に振り分けることで、年三六五日・二四時間体制で補修用部品を世界各地 に供給する仕組みを作り上げた。同社のサービス部門を管理するドナル・リンチ副社長が その取り組みについて語る。
[ 現場改善 ] 小規模メーカーA社の物流インフラ構築 2008年4月号
 システムやノウハウに欠ける中小荷主は往々にして大手 物流会社のブランドに頼りたがる。その気持ちは分かる。 しかし、実際のコスト効率や作業品質はどうか。大手に委 託して業務を孫請けに丸投げされるよりも、むしろ自分の 身の丈にあったパートナーを選んだほうが良い結果を生むこ とが多いのである。
[ 値段 ] 日本航空 2008年4月号
 二〇〇八年度〜一〇年度の新中期経営計 画で、国際貨物事業の基本方針を「拡大増収 モデル」から変更し、「収益性重視モデル」を 打ち出した。〇九年度には同事業を黒字化す る計画だ。しかし、競合他社の規模拡大戦略 による競争激化や日本発着の航空貨物需要の 鈍化など、業績下振れリスクがある。
[ 道場 ] 物流センター問題を解く── その2 2008年4月号
短期的な物流コスト削減は非情だ。人員カットや下請けイジ メを余儀なくされてしまう。みんながハッピーになれるよう、物 流改革は物流管理の原点に立ち戻って中長期的な視点で取り組 もう。まずは現場の整理・整頓を徹底し、現状を数値で把握す る。それによって問題の在りかは自然と明らかになってくる。
[ 判断学 ] いまこそ「会社の哲学」を 2008年4月号
会社という制度はこれからもずっと続いていく。多くの人が理由もなくそう信じ 込んでいる。“株式会社信仰”とでも呼ぶべき宗教が世界中に蔓延しているのだ。 これを批判するには会社についての哲学が必要である。それは今の日本人にとっ て最も必要な学問だといえるだろう。
[ 物流IT解剖 ] 山九 2008年4月号
 経営が苦しかった90年代末に脱ホストとオープン化に踏み切った。インターネ ットによる在庫管理システムをいち早く稼働するなど先駆的な試みをつづけ、手 痛い“授業料”の支払いも経験した。それでも90年代半ばに年間50億円かかっ ていたITコストは、30億円程度まで減少。より高度なサービスを低コストで実現 できるようになっている。
[ 物流格差社会 ] 「ミニ基幹システム」運用開始導入後の混乱乗り越え現場は安定 2008年4月号
 著者がアルバイトを始めたPCサクセスの物流 部では誤出荷が頻発し、クレームが殺到してい た。そんな中、同社初の物流システム「ミニ基 幹システム」が稼働した。リーダー不在で、し かも業務フローが未完成だったため、現場は大 混乱に陥った。しかし、この危機的状況がスタ ッフの自発的な改善を生み出した。混乱を乗り 越えた現場は安定し、社内では上場話で盛り上 がるなど、和やかなムードになった。待望の新 リーダーも誕生した。
[ 物流不動産市場レポート ] 米国 アジアとの貿易増加で施設市場拡大賃料水準は西海岸を中心に上昇傾向 2008年4月号
西海岸に拠点集中  二〇〇〇年以降、中国、ベトナムをはじめと するアジア各国の急速な産業の発展と米国の好 景気を受け、アジア─米国間の貿易は急速に拡 大した。このトレンドは、米国各地の港と物流 施設に大きな影響をあたえている。ロサンゼル ス港やパナマ運河は拡張することで、アジアか らの通行量増加に備える。コンテナ船が集中す る西海岸の港湾部を中心に施設需要が増加し、 賃料水準も上昇傾向にある。以下に二〇〇七 年第4四半期における、米国の物流不動産市 況を解説する。
[ 特集 ] トラック運賃2008 徹底調査:トラック実勢運賃 2008年4月号
トラック実勢運賃は現在「昭和60年タリフ」の基準運賃 の水準にある。3年前の前回調査から相場は大きく上昇した。 10年以上続いた運賃下落のトレンドが今や反転している。 90年の「物流二法」に始まった規制緩和の時代が、つい に終わりを告げた。
[ 特集 ] トラック運賃2008 座談会「運賃相場を読む」 2008年4月号
マクロ的なトレンドを知るだけでは足りない。運賃相 場情報を実務に役立てるには、数字の背景まで読み込む 必要がある。今回の調査から見えてきた市場の実態を、 本誌とともにデータ分析を担当したロジスティクス・サ ポート&パートナーズの二人と議論した。
[ 特集 ] トラック運賃2008 燃料サーチャージ制の行方 2008年4月号
軽油の値上がり分を運賃とは別建てで徴収する「燃料サー チャージ制度」の導入が、政府を挙げて進められている。国 土交通省を筆頭に公正取引委員会など関連省庁がタッグを組 み、かつてない強い姿勢で市場に臨んでいる。この新制度が そのまま普及する見込みは薄い。それでも、運賃値上げの機 運に拍車を掛ける効果はありそうだ。
[ 特集 ] トラック運賃2008 求車求貨市場の相場観 2008年4月号
求車求貨システムは、帰り荷を探すトラックに荷物を斡旋すること で、車両効率をアップさせる仕組みだ。スポット運賃はその時々の市 場の相場で動く。そのため、一般的に繁忙期といわれる年末には運賃 は上がり、閑散期には下がる傾向にある。繁忙期と閑散期を平準化し て一律の価格で決定する常用トラック運賃との違いだ。燃料費、人件 費などコスト増となる要因が増えている中、今後スポット運賃はどの ように推移していくのか。求車求貨市場のキーマンたちが解説する。
[ 特集 ] トラック運賃2008 トラック運賃の基礎知識タ 2008年4月号
荷主と運送会社との運賃交渉には一般に「タリフ」が使わ れている。旧・運輸省が各地の運輸局ごとに公示していた標 準運賃表だ。運賃が自由化された今もなぜタリフだけが一人 歩きしているのか。それは、どのような体系になのか。物流マ ンの基礎知識として押さえておく必要がある。
[ 特集 ] トラック運賃2008 貸切/積合「平成11 年タリフ」 2008年4月号
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