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2004年7月号

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    2004年 7月号
     

特集1 日本郵政公社の値段

 

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解説 巨人たちの物流マーケット
――株式時価総額40兆円の運用法
――UPSとドイツポストの本格上陸
――日通は宅配事業の救済を期待
――ヤマト・佐川と「天下三分の計」
――オールジャパンで国際市場参入

 検証 トヨタ生産方式は郵政に根付くか?

 日本郵政公社の企業価値は20兆円〜40兆円にも上る。この国民の財産を有効に活用することが郵政事業改革の目的でなければならない。郵政の前に立ちはだかるライバルは国内の物流会社ではなく、欧米の国際インテグレーターだ。その認識を誤ると国益を大きく損なうことになる。

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Interview 市場は民営化を待ってくれない」
日本郵政公社 本保芳明 理事常務執行役員

 郵便事業のコスト削減は着実に進んでいる。ヤマト運輸との競争にも自信を深めている。次の課題はUPSやフェデックス、ドイツポストなどの国際インテグレーターとの競争だ。しかし現在の郵政公社は国際展開の手足を縛られている。このまま市場参入が遅れれば取り返しのつかないことになる。

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Interview「郵政を迎え撃つ準備は整った」
ヤマト運輸 上沼雄治 取締役営業担当
 郵政公社との提携を進める他の民間宅配会社の動きをよそに、ヤマト運輸は郵政との全面対決の姿勢を全く崩していない。現在、郵政公社の集配局5000に対抗するため、2007年度をメドとした宅配便拠点の倍増に取り組んでいる。あくまでも自社ネットワークにこだわる方針だ。

特集2 パッケージングで勝つ

 
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第1部《解説》 ロジスティクスに潜む宝の山
 これまで日本では「包装」=「パッケージング」が軽視されてきた。包装とロジスティクスの接点ともいうべきユニットロードの現状を見ていくと、そのことがよく分かる。しかし標準化すらままならない状況にあるからこそ、コスト削減や工夫の余地もまた大きい。

 

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第2部《荷主編》 強い企業がこだわる包装戦略
 包装を武器に差別化に成功している企業は日本にもある。製造業者か流通業者かは関係ない。サプライチェーン全体を貫く合理性と、最終消費者の視点を忘れない企業だけが、ライバルには成し得ない改善の果実を手にすることができる。 

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第3部《物流企業編》 梱包ノウハウで儲ける物流業
 荷主企業との密接な関係を狙う物流会社たちが包装・梱包業務を切り口とした改善提案に目を向け始めている。本来、この分野で強みを発揮できるのは“梱包業者”と呼ばれる物流企業だ。しかし、彼らはそのノウハウを十分に活かしきれていない。

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第4部《ケーススタディ》
パックメール・ジャパン
〈梱包ビジネス〉
 全米で約400店舗を展開する梱包専門業者「パックメール」の日本総代理店。物流コンビニという看板を掲げて、98年に日本上陸を果たした。どんなモノでも梱包、発送する米国仕込みのノウハウを武器に、日本での店舗網拡大を目指している。


     
 
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物流企業の値段《第4回》
ヤマト運輸
日興シティグループ証券 松本直子 株式調査部ディレクター
 
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クラヤ三星堂 〈流通再編〉
売上2兆円めざし物流機能を強化
システムも一元化し機能統合進む

 
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ウィズアップ 〈物流ベンチャー〉
人材派遣を母体に3PLに名乗り
設立4年目で年商100億を視野

     
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新連載 ロジスティクス経営講義 ――多摩大学大学院CLOコース
ロジスティクスブランドの提言
多摩大学 大学院 ルネッサンスセンター教授 原田 保

 
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KEYPERSON
阿保栄司 ロジスティクス・マネジメント研究所 所長
「日本のロジスティクスを再構築せよ」


 
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事例で学ぶ現場改善《第19回》
「ボトルネックはどこだ!」を合言葉に
食品加工工場が挑んだ「ザ・ゴール」
石橋岳人 日本ロジファクトリー 取締役

 
58


やらまいか! 物流通業
――ハマキョウ流・運送屋繁盛記
《第16回》
社長の役目は雑用係
大須賀正孝 ハマキョウレックス 社長

 
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湯浅和夫の物流コンサル道場《第27回》〜サロン編〜

 
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The International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告

 
56
奥村宏の判断学《第26回》
「三菱の強さと弱さ」

 
55
佐高信のメディア批評
状況が変わっても法律の精神は不変
世論におもねり使命を忘れたメディア

 
62

僕は新米ピッカー《最終回》  ―元・物流記者の現場潜入ルポ
「同僚ピッカーたちへのインタビュー

 

 
 

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日通総研 企業物流短期動向調査
国土交通省 月例経済報告
国土交通省 普通倉庫21社統計
日本冷蔵倉庫協会 主要12都市受寄物庫腹利用状況


 
 

CLIP BOARD

 
75

●センター作業分析を仮想空間で行うシステム
 
――五洋建設、エイ・アイサービス

 
99
広告索引
 
98
編集後記
 
92
主要記事索引

PDFバックナンバー

[ keyperson ] 阿保栄司 ロジスティクス・マネジメント研究所 所長 2004年7月号
日本企業のロジスティクスには方法論がない。現状の把握でさえ各社 それぞれの基準で行っている。このような状態では、企業をまたがる活 動の統合管理など不可能だ。現在のSCMが今後、循環経済へと対象範 囲を拡大していくのは必至だ。日本企業はロジスティクスの再構築を迫 られている。
[ SOLE ] SOLE報告 2004年7月号
SOLE東京支部では毎月「フォーラム」を開催し、ロジスティクス 技術、ロジスティクスマネジメントに関する活発な意見交換、議論 を行い、会員相互の啓発に努めている。 前回のフォーラムは5月25日に開催され、支部内で活動中の RAMS研究会メンバーによる研究成果の報告がなされた。以下、講 演の概要を紹介する。
[ CLIP ] センター作業分析を仮想空間で行うシステム 五洋建設、エイ・アイサービス 2004年7月号
無線で移動体のデータを収集 五洋建設とエイ・アイサービスは このほど「三次元動体位置管理に よる物流調査システム」を開発した。 同システムは物流センター内でのフ ォークリフトや作業者の動きを三次 元で把握し、各種の表示方法で再 現しながら作業効率を分析するた めのツール。
[ ケース ] クラヤ三星堂――流通再編 2004年7月号
医薬品卸最大手のクラヤ三星堂は4年前 の合併以来、資本・業務提携を繰り返して 経営規模の拡大と事業基盤の強化を図って きた。新たに東西に大型物流拠点を整備す る一方で、グループの情報システムを一元 化するなど積極的に機能を統合。いまや業 界の流通再編を一歩リードする存在だ。
[ ケース ] ウィズアップ――物流ベンチャー 2004年7月号
単なる人材会社ではダメだ。独自の現場 力を提供できなければ生き残れない――。 人材派遣業界で20年以上の経験を持つ創業 者が、物流現場における人材ビジネスの可 能性を信じて2001年に起業した。現場のプ ロとして業績を急拡大し、今年1月にはグ ループに3PL会社も発足している。
[ データ ] 企業物流短期動向調査(日通総研短観) 2004年7月号
本調査はアンケート方式により、四半期ベース(3月、6月、 9月、12 月の年4回)で実施する。  調査項目は次のとおりであり、当期実績見込みと次期見通しを 対前年同期比「増加する」、「横ばい」、「減少する」もしくは「値 上がり」、「変わらない」、「値下がり」等の3 つの選択肢の中から 選択回答する。  集計は、調査項目ごとに各選択肢の回答事業所数を集計し、そ の合計事業所数に対する割合を算出、以下により動向判断指標(※) とする。
[ メディア批評 ] 状況が変わっても法律の精神は不変 世論におもねり使命を忘れたメディア 2004年7月号
四月七日に小泉首相の靖国神社公式参拝は 憲法違反であるという判決を下した福岡地方 裁判所の亀川清長判事が、遺書をしたためて それを書いたことを私は知らなかった。ある いは右翼に襲われるかもしれないと覚悟して そうしたわけだが、案の定、翌日から福岡地 裁のまわりを街宣車が取り巻き、大声で彼を 非難しているという。
[ やらまいか ] 社長の役目は雑用係 2004年7月号
日本ロジスティクスシステム協会(JILS)に頼まれて 講演することになった。ロジスティクスの団体がどうして運 送屋のオレに講演を依頼するんだ? そういえばウチの会社 は3PL(サードパーティ・ロジスティクス)だったな。無 関係ではないようだ。講演のテーマは「物流事業経営の意識 改革」。この連載で説明してきたことをもう一度おさらいす るつもりで目を通してほしい。
[ 経営講義 ] ロジスティクスブランドの提言 2004年7月号
デルやアスクルのようにロジスティクスのブランド化に成功し た企業が登場し始めている。従来の商品ブランドがコンテンツを 表現していたのに対し、ロジスティクスブランドは商品を含めた ソリューション全体を顧客にコミットする。その戦略的な意義は きわめて大きい。
[ 現場改善 ] 「ボトルネックはどこだ!」を合言葉に食品加工工場が挑んだ「ザ・ゴール」 2004年7月号
食品加工会社のT社。昨今の少量多品種かつ熾烈なリードタイム短縮要請に 何とか対応してきたが、生産現場では連日の深夜作業が続いており、スタッフ は疲弊していた。「このままでは現場が持たない」。経営トップは現状打破を決 意。「ザ・ゴール」さながらの改善活動に着手した。
[ 値段 ] ヤマト運輸 2004年7月号
ネットバブル崩壊でヤマト運輸の株価はピーク時の半値以下にまで 落ち込んでいる。二〇〇三年度は一定の範囲内で乱高下を繰り返した。 再び株価を上昇軌道に乗せられるかどうかは集配拠点を倍増させる「ネ ットワークの再構築」の成否に掛かっている。
[ 道場 ] 正しいコスト削減策の作り方 2004年7月号
活況を呈する?大先生サロン〞 今日も新たな相談者が訪れた 夏の陽光が燦々と降り注ぐ七月のある日、大先 生事務所はまどろみの中にあった。弟子たちは出 張中だ。大先生は椅子に寄りかかって外を眺めて いる。いや、さっきから全然動かないところをみる と、きっと居眠りをしているに違いない。 パーテーションの向こう側のスタッフルームから 女史が、大先生が寝ているのを見透かしたかのよ うに声を掛けた。
[ 判断学 ] 三菱の強さと弱さ 2004年7月号
グループ企業同士が株式を持ち合って外部を排除する構造のなか、三菱自動 車の隠蔽体質は温存されてきた。事態がここまで悪化しても、グループをあげ ての支援体制に変わりはないようである。三菱財閥首脳のこの判断は正しいの だろうか。
[ 特集 ] 日本郵政公社の値段 巨人たちの物流マーケット 2004年7月号
日本郵政公社の企業価値は20兆円〜40兆円にも上る。この国 民の財産を有効に活用することが郵政事業改革の目的でなけれ ばならない。郵政の前に立ちはだかるライバルは国内の物流会社 ではなく、欧米の国際インテグレーターだ。その認識を誤ると国 益を大きく損なうことになる。
[ 特集 ] 日本郵政公社の値段 市場は民営化を待ってくれない 2004年7月号
郵便事業のコスト削減は着実に進んでいる。ヤマト運輸との 競争にも自信を深めている。次の課題はUPSやフェデックス、ド イツポストなどの国際インテグレーターとの競争だ。しかし現在 の郵政公社は国際展開の手足を縛られている。このまま市場参 入が遅れれば取り返しのつかないことになる。
[ 特集 ] 日本郵政公社の値段 郵政を迎え撃つ準備は整った 2004年7月号
郵政公社との提携を進める他の民間宅配会社の動きをよそに、 ヤマト運輸は郵政との全面対決の姿勢を全く崩していない。現 在、郵政公社の集配局5000に対抗するため、2007年度をメドと した宅配便拠点の倍増に取り組んでいる。あくまでも自社ネッ トワークにこだわる方針だ。
[ 特集 ] パッケージングで勝つ ロジスティクスに潜む宝の山 2004年7月号
これまで日本では「包装」=「パッケージング」が軽視 されてきた。包装とロジスティクスの接点ともいうべきユ ニットロードの現状を見ていくと、そのことがよく分かる。 しかし標準化すらままならない状況にあるからこそ、コス ト削減や工夫の余地もまた大きい。
[ 特集 ] パッケージングで勝つ 強い企業がこだわる包装戦略 2004年7月号
包装を武器に差別化に成功している企業は日本にもあ る。製造業者か流通業者かは関係ない。サプライチェー ン全体を貫く合理性と、最終消費者の視点を忘れない企 業だけが、ライバルには成し得ない改善の果実を手にする ことができる。
[ 特集 ] パッケージングで勝つ 梱包ノウハウで儲ける物流業 2004年7月号
荷主企業との密接な関係を狙う物流会社たちが包装・ 梱包業務を切り口とした改善提案に目を向け始めている。 本来、この分野で強みを発揮できるのは“梱包業者”と 呼ばれる物流企業だ。しかし、彼らはそのノウハウを十分 に活かしきれていない。
[ 特集 ] パッケージングで勝つ パックメール・ジャパン――梱包ビジネス 2004年7月号
全米で約400店舗を展開する梱包専門業者「パックメ ール」の日本総代理店。物流コンビニという看板を掲げ て、98年に日本上陸を果たした。どんなモノでも梱包、発 送する米国仕込みのノウハウを武器に、日本での店舗網 拡大を目指している。
[ 新米ピッカー ] 同僚ピッカーたちへのインタビュー 2004年7月号
半年はつづけたいと思っていた物流センターでのアルバイト だったが、予定より1カ月早く切り上げて3月でピリオドを打 つことにした。連日、商品を探して歩くうちに、またもや放浪 癖が頭をもたげきた。そして海外へ向かう航空券を買ってしま った。最終回となる今回は、同僚アルバイトたちへのインタビ ューをお届けする。意外なことに、彼らは不満だらけの私とは 違い、このバイトが結構気に入っているのだという。
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