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2004年 2月号 |
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特集
在庫削減の上手な会社
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解説
なぜ日本企業の在庫は多いのか
極端な多頻度小口化が進み、ジャスト・イン・タイム物流が広く普及する日本。それだけ日本企業は少ない在庫でサプライチェーンを回している。そんな間違った常識がはびこっている。実際には日本企業の在庫は欧米企業よりはるかに多い。日本企業は現場では高度な現品管理を実施しながら、肝心の在庫政策は稚拙なレベルにとどまっている。
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Interview 「在庫削減はもう終わった」
キユーピー 山上英信 取締役情報物流本部長
キユーピーは過去5年間で在庫を半減させることに成功した。その結果、もうこれ以上在庫を減らす必要はないと判断している。物流部門は今年から新たに「生産と営業に負担を掛けずにコストを削減する」という難しいテーマに挑戦することになった。
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Interview 「新しい在庫理論が管理実務を変える」
勝呂隆男 TSCコンサルティング 代表
およそ40年前に確立した従来の在庫理論は、現在では使い物にならなくなっている。実際、在庫管理の実務家の多くは、在庫理論などに見向きもしない。最新の情報システムも、安全在庫の設定については担当者の勘と経験に頼っているのが実情だ。そんな現状を打破する新しい在庫理論が日本人研究者によって提唱された。
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Interview 「データで生産と営業を納得させる」
河西健次 カサイ経営 代表
在庫削減プロジェクトは物流に関する詳細なデータを揃えることから着手すべきだ。データは在庫の責任が生産側にあるのか。それとも販売側にあるのかを明確にしてくれる。プロジェクトリーダーに指名されることの多い物流部長に欠けているのは数字を使いこなすためのスキルだ。
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Interview 「組織がロジスティクスの成否を分ける」
川島孝夫 味の素ゼネラルフーヅ 常勤監査役
昨年11月までの1年間、本誌で「CLO実践録」を連載してもらった川島氏は、米国流のロジスティクスを10年以上前にAGFに導入。結果として在庫を6割以上減らした。その際のポイントは組織運営にあった。
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Interview
「在庫ゼロを目指す本当の狙い」
平野裕之 ジット経営研究所 会長
在庫に強いメーカーは“製造技術”と“物を流す技術”を対等に扱っている――。30年以上にわたり生産現場でジャストインタイムの指導に携わってきた平野氏は、こう強調する。独自にJIT生産の技術を体系化し実践するコンサルタントに、在庫管理の真髄を聞いた。
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調査 上場メーカー1300社の在庫回転期間
連結・単独全一覧 2000年〜2003年
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ソニー・ミュージック
ディストリビューション
〈情報システム〉
流通在庫の削減に情報インフラを整備
オープンな姿勢と無償が奏功し急拡大
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キーコーヒー〈需給管理〉
多品種少量生産の弱み克服に向け
生産と在庫補充の仕組みにメス
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グランティオ〈ビジネスモデル〉
深夜宅配を展開する軽トラベンチャー
ニッチ&付加価値で大手に対抗
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新連載 僕は新米ピッカー《第1回》
―元・物流記者の現場潜入ルポ
「ベテラン女性ピッカーに睨まれる」
ふとしたきっかけで物流センターで働くことになった元・物流業界紙記者。駆け出し時代には、取材で毎日のように物流センターを訪れていた。しかし、記事を書くのと実際に働くのとでは、天と地ほどの違いがある。地道な物流業務を底辺で支える人たちと一緒に額に汗して働いた筆者が現場での体験をレポートする。
フリーライター 早田虔太郎
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物流企業の値段《特別編》
2004年3月期中間
物流企業決算ランキング
成田康浩 野村證券金融研究所 運輸担当アナリスト
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連載 事例で学ぶ現場改善《第14回》
社内の共通言語を作る
――青果物卸A社
青木正一 日本ロジファクトリー 代表
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講座 SCMの常識――改革の現場から《第9回》
【理論編】 SCMインフラの構築(1)
講師 理論編 杉山成正 ベリングポイント ディレクター
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やらまいか!物流通業――ハマキョウ流・運送屋繁盛記《第11回》
「センター長が足りなくなる」
大須賀正孝 ハマキョウレックス 社長
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The International
Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告
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奥村宏の判断学《第21回》
「経済学は死んだ」
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佐高信のメディア批評
「表紙のみ変える企業と許容するメディア
“御用聞き”に堕した記者たちが哀しい」
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湯浅和夫の物流コンサル道場《第22回》
〜卸売業編 第10回〜
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国土交通省 月例経済報告
国土交通省 普通倉庫21社統計
日本冷蔵倉庫協会 主要12都市受寄物庫腹利用状況
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CLIP BOARD
●キトーの物流システム事業を買収―ダイフク
●「よいお年をキャンペーン」で 東京・大手町を黄色に染める
―ディー・エイチ・エル・ジャパン
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広告索引 |
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編集後記 |
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主要記事索引 |
[ SCMの常識 ]
CMインフラの構築?
2004年2月号
本連載ではこれまでSCMの基本について
テーマごとに解説を進めてきました。新しいサ
プライチェーンを設計する段階でのポイントは
既にご理解いただけたものと思います。そこで
次にサプライチェーンのインフラ構築の進め方
について、今回と次回の二回に分けてご紹介
します。
[ SOLE ]
SOLE報告
2004年2月号
SOLE東京支部では毎月「フォーラム」を開催し、ロジスティクス
技術、マネジメントに関する意見交換を行い、会員相互の啓発に努め
ている。前回のフォーラムは12月18日に開催し、冠夢堂システムズ
の代表山田一彦氏による講演「アベイラビリティとシステム監査」
を聴いた。以下、講演の概要を紹介する。
[ CLIP ]
キトーの物流システム事業を買収
2004年2月号
国内最大手の総合マテハンメーカー、ダイフク
がキトーの物流システム事業を買収する。キトー
が物流システム事業の分社化に伴い三月に発足さ
せる新会社の全株式を、ダイフクが四月一日付け
で買い取る。ダイフクは買収によって物流システ
ム機器の国内販売網の拡充と、国際競争力の向
上を目指す。
[ ケース ]
ソニー・ミュージックディストリビューション――情報システム
2004年2月号
ソニー・ミュージックディストリビュー
ションが、POSデータを活用した流通在
庫の削減に3年前から取り組んでいる。サプ
ライチェーンを効率化することで、在庫か
ら発生する返品の削減を狙う。すでに音楽
ソフトの業界インフラとして定着しつつあ
り、流通効率化の先進事例として他業界か
らも注目されている。
[ ケース ]
キーコーヒー――需給管理
2004年2月号
キーコーヒーは昨年、主力工場でリニュ
ーアルを行い生産・出荷能力を増強した。
これに併せて新たなロジスティクスシステ
ムも導入。在庫拠点から補充依頼のあった
数量だけを生産する仕組みに変え、補充方
法も見直した。これによってアイテムや地
域による鮮度のバラツキを解消し、トータ
ル在庫の削減を進めている。
[ ケース ]
グランティオ――ビジネスモデル
2004年2月号
2002年創業の軽トラ会社。痒いところに
手の届く物流サービスで急成長を遂げてい
る。昨年6月には午後9時〜午前3時に集
荷や配達を行う「夜間便」を新たに開始し
た。車両販売を収益基盤とする同業他社の
戦略に異を唱え、物流事業のサービス強化
に力を注いでいる。
[ データ ]
国土交通省 月例経済報告
2004年2月号
概要はありません
[ メディア批評 ]
表紙のみ変える企業と許容するメディア?御用聞き〞に堕した記者たちが哀しい
2004年2月号
武井保雄というワンマン会長が盗聴事件で逮
捕された武富士では、武井が会長を辞したいま
もなお、社員が毎朝、武井の写真に頭を下げて
から仕事を始めているという。実質的には何も
変わっていないのである。日本経済新聞社のワ
ンマン、鶴田卓彦が相談役に退いた同社でも、
まだ鶴田は影響力を持っているらしい。
[ やらまいか ]
このまま物流センターの数を増やせば、肝心のセンター長
2004年2月号
このまま物流センターの数を増やせば、肝心のセンター長
の数が足りなくなるのは確実だ。センターの成績はセンター
長の腕次第。それだけに慎重に人材を選ばなければならない。
そこで今年から新たにセンター長の資格制度を導入すること
にした。
[ 現場改善 ]
社内の共通言語を作る
2004年2月号
青果物卸のA社。売上高は順調に伸びているものの、それ以上に物流費が増
加していた。現状に問題があることは社内の誰もが認識していた。しかし、具体
的な課題を社内で共有する仕組みがなかった。新しい商品マスターを作り、それ
を共通言語として情報を共有化することが改善の第一歩となった。
[ 新米ピッカー ]
ベテラン女性ピッカーに睨まれる
2004年2月号
ふとしたきっかけで物流センターで働くことに
なった元・物流業界紙記者。駆け出し時代には、
取材で毎日のように物流センターを訪れていた。
しかし、記事を書くのと実際に働くのとでは、天
と地ほどの違いがある。地道な物流業務を底辺で
支える人たちと一緒に額に汗して働いた筆者が現
場での体験をレポートする。
[ 値段 ]
物流企業決算ランキング
2004年2月号
株式公開している物流企業の二〇〇四年三月期中間決算を総括する。最初に
損益計算書と貸借対照表の変化を踏まえたうえで業界全体の決算動向を解説す
る。続いて決算説明会などを通しての各社の印象を述べたい。全体の売上高や
利益の動向は連結決算を発表した公開物流企業(除く海運)のうち、九七年三
月期以降、継続的に連結、単独の中間期業績を九月期に発表している五二社を
サンプルにしている。
[ 道場 ]
卸売業編・第10回
2004年2月号
年始の挨拶に訪れた物流部長に
大先生がABC問答を仕掛けた
新しい年が明けた。大先生の銀座の事務所も今
日から仕事始めだ。この日の夕刻、問屋の社長が
常務と物流部長を伴って年始の挨拶に訪れた。折
りしも事務所内は新年会の真っ最中。そこに過去
に何度か酒席をともにして気心の知れた問屋の一
行が加わることになった。
[ 判断学 ]
経済学は死んだ
2004年2月号
経済学者やエコノミストが連日、マスコミを賑わしている。しかし無責任な
御用学者の言うことなど、今や誰も信用していない。学生の経済学部離れも進
んでいる。経済学者やエコノミストの華々しい活躍とは裏腹に、経済学は死ん
でいたのである。
[ 特集 ]
在庫削減の上手な会社 なぜ日本企業の在庫は多いのか
2004年2月号
極端な多頻度小口化が進み、ジャスト・イン・タイム物流が広
く普及する日本。それだけ日本企業は少ない在庫でサプライチェ
ーンを回している。そんな間違った常識がはびこっている。実際
には日本企業の在庫は欧米企業よりはるかに多い。日本企業は現
場では高度な現品管理を実施しながら、肝心の在庫政策は稚拙
なレベルにとどまっている。
[ 特集 ]
在庫削減の上手な会社 在庫削減はもう終わった
2004年2月号
キユーピーは過去5年間で在庫を半減させることに成功した。
その結果、もうこれ以上在庫を減らす必要はないと判断してい
る。物流部門は今年から新たに「生産と営業に負担を掛けず
にコストを削減する」という難しいテーマに挑戦することにな
った。
[ 特集 ]
在庫削減の上手な会社 新しい在庫理論が管理実務を変える
2004年2月号
およそ40年前に確立した従来の在庫理論は、現在では使い物になら
なくなっている。実際、在庫管理の実務家の多くは、在庫理論などに見
向きもしない。最新の情報システムも、安全在庫の設定については担当
者の勘と経験に頼っているのが実情だ。そんな現状を打破する新しい在
庫理論が日本人研究者によって提唱された。
[ 特集 ]
在庫削減の上手な会社 データで生産と営業を納得させる
2004年2月号
在庫削減プロジェクトは物流に関する詳細なデータを揃えるこ
とから着手すべきだ。データは在庫の責任が生産側にあるのか。そ
れとも販売側にあるのかを明確にしてくれる。プロジェクトリーダ
ーに指名されることの多い物流部長に欠けているのは数字を使い
こなすためのスキルだ。
[ 特集 ]
在庫削減の上手な会社 組織がロジスティクスの成否を分ける
2004年2月号
昨年11月までの1年間、本誌で「CLO実践録」を連載しても
らった川島氏は、米国流のロジスティクスを10年以上前にAG
Fに導入。結果として在庫を6割以上減らした。その際のポイ
ントは組織運営にあった。
[ 特集 ]
在庫削減の上手な会社 「在庫ゼロを目指す本当の狙い
2004年2月号
在庫に強いメーカーは“製造技術”と“物を流す技術”を対等
に扱っている――。30年以上にわたり生産現場でジャストインタ
イムの指導に携わってきた平野氏は、こう強調する。独自にJI
T生産の技術を体系化し実践するコンサルタントに、在庫管理の
真髄を聞いた。