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2004年 11月号 |
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特集
中国シフトで変わる国際物流
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KEYPERSON
「トランスナショナル企業を目指せ」
入江仁之 ベリングポイント ヴァイスプレジデント
多国籍企業の経営は本国を中心とした中央集権型から、世界規模で最適化を図るネットワーク型に進化している。「トランスナショナル」と呼ばれるモデルだ。従来は理念先行で実現不可能と言われていたモデルが今や実施に移されている。その最新事情を本誌のかつての人気連載「アングロサクソン経営入門」の続編として入江氏に解説してもらった。
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解説 輸出入管理からグローバルSCMへ
急速な中国シフトの影響はグローバル・ロジスティクス全体に及ぶ。従来の国別・リージョン別のマネジメントはもはや通用しない。地球規模でサプライチェーンを最適化する統合管理が求められている。既に先進企業は動き出している。
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12
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解説 多国籍企業のサプライチェーン戦略
グローバル・ロジスティクスの戦略はサプライチェーン上の立場によって違ってくる。チャネルの主導権を握る自動車メーカーなどが世界規模の統合を急ぐ一方、グローバルリテーラーとの取引をメーンとする消費財メーカーは顧客別に組織したチームのグローバル展開を進めている。
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16
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座談会 グローバル・ロジスティクスの虚実
拡大を続けるグローバル・ロジスティクスのニーズに物流会社はどう対応していけばいいのか。そしてこの分野ではどのようなサービス機能を持つプレーヤーが競争に勝ち残ることができるのか。米国の有力3PLの経営トップが集まって今後の戦略などについて語り合った。
出席者
シュナイダー・ロジスティクス トム・エスコット 社長
ベクターSCM ゲーリー・D・コワルスキー CEO
フェデックス デイヴィッド・B・エドモンズ
セールス部門シニア・バイス・プレジデント
ジョージア工科大学 C・ジョン・ラングレー SCM学科教授
司 会
シュナイダー・ロジスティクス ブライアン・D・ハンコック
副社長兼ゼネラルマネージャー
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Report 米CLM年次総会訪問記
消えるロジスティクス団体
昨年に引き続き、米国のロジスティクス研究団体「CLM(Council
of Logistics Management)」の年次総会に参加した。物流の最新トレンドに触れるのが目的だ。しかし用意されたセッションは昨年とほとんどかわり映えがしない内容が多く、新鮮さに欠けた。脱・マンネリに向けて来年1月、CLMは新たな団体として再出発するという。
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24 |
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Report 中国の新興物流企業と人材育成
フレームワークス 凌 屹 コンサルティング部
中国の物流市場が質的にも進化し始めた。これまで主役を担ってきた政府系や外資系物流企業とは別に、民間の新興物流企業の台頭が目立ってきた。昨年11月には「物流師」が国家資格に認定され、人材育成も本格化している。同資格を取得した在日中国人コンサルタントが現地の事情を報告する。
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Case Study ザラ(ZARA)―グローバルSCM
カーサ・フェドウズ ジョージタウン大学(アメリカ)
マイケル・ルイス ワーウィック大学(イギリス)
ホセ・マルシア セビリア大学(スペイン)
ファッション業界で“ヨーロッパのギャップ”と呼ばれているザラ(=ZARA)は、スペイン東北部のラコルーニャに本社を構える典型的な製造小売業者(SPA)だ。婦人服を中心にデザインから製造、販売までを手掛け、日本を含む世界30数カ国に600店舗以上を展開している。売上高純利益率で常に10%前後を維持する親会社インディテクスの中核ブランドでもあるザラの最大の武器は、綿密に作り上げられたサプライチェーンだ。
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Case Study フィラデルフィア・フードバンク―現場改善
カーサ・フェドウズ ジョージタウン大学(アメリカ)
マイケル・ルイス ワーウィック大学(イギリス)
ホセ・マルシア セビリア大学(スペイン)
全米各地に設けられているフードバンク(食糧貯蔵所)の1つ。ホームレスの収容施設や孤児の給食施設などに食糧を供給している。食品メーカーや小売業から寄付された食品の備蓄リストのデータ更新を迅速化するため、物流センターで荷受け作業の改善に取り組んだ。
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菱食〈物流拠点〉
食品のフルライン化を実現する
汎用センターを横須賀で稼働
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雪印乳業〈SCM〉
再建の切り札はサプライチェーン改革
物流体制の見直しで在庫偏在を解消
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ダイトエレクトロン〈現場改善〉
「在庫が見える」新物流システムで
受注〜出荷リードタイムを大幅短縮
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物流企業の値段《第7回》
大和総研 一柳 創 企業調査第一部アナリスト
日本郵船
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欧米小売業の3PL活用術《第2回》
サン物流開発 鈴木 準 代表
ウォルマート
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【日本の流通】進化のゆくえ《第2回》
危険水域にある欧米との体力格差
プリモ・リサーチ・ジャパン 鈴木孝之 代表
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事例で学ぶ現場改善《第23回》
製造卸売業D社の物流品質改善
黒澤 明 日本ロジファクトリー 取締役
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やらまいか! 物流通業
――ハマキョウ流・運送屋繁盛記 《最終回》
「50年後に残る会社とは」
大須賀正孝 ハマキョウレックス 社長
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湯浅和夫の物流コンサル道場《第31回》〜サロン編〜
3PLに挑戦する物流事業者―1
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The International
Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告
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奥村宏の判断学《第30回》
「景気予測はなぜ誤るのか」
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佐高信のメディア批評
広告主を批判できないメディアの自縄自縛
この構図を担う電通に挑む『週刊金曜日』
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ロジスティクス経営講義――多摩大学大学院CLOコース
SCMに必要な国際標準のマネジメント
多摩大学大学院 客員教授 中 光政
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国土交通省 月例経済報告
国土交通省 普通倉庫21社統計
日本冷蔵倉庫協会 主要12都市受寄物庫腹利用状況
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91
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広告索引 |
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90
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編集後記 |
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84
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主要記事索引 |
[ ロジスティクス経営講義 ]
SCMに必要な国際標準のマネジメント
2004年11月号
複数の企業にまたがる活動を扱うSCMにおいては、コスト把
握の手法にも標準化が不可欠だ。しかし我が国では、自社の業務
の独自性を主張するあまり、グローバル標準手法や評価手法の採
用が欧米に比べて遅れがちだ。結果として努力がムダになってい
ることも珍しくない。
[ keyperson ]
入江仁之 ベリングポイント ヴァイスプレジデント
2004年11月号
多国籍企業の経営は本国を中心とした中央集権型から、世界規模で最
適化を図るネットワーク型に進化している。「トランスナショナル」と
呼ばれるモデルだ。従来は理念先行で実現不可能と言われていたモデル
が今や実施に移されている。その最新事情を本誌のかつての人気連載
「アングロサクソン経営入門」の続編として入江氏に解説してもらった。
[ SOLE ]
SOLE報告
2004年11月号
SOLE東京支部では毎月「フォーラム」を開催し、ロジスティクス技
術、ロジスティクスマネジメントに関する活発な意見交換、議論を行い、
会員相互の啓発に努めている。
9月のフォーラムは9月30日に開催し、8月31日〜9月2日に米国で催さ
れた「SOLE2004」(SOLEの年次総会)の視察報告を行った。総会の概
要は前号で紹介したため、今回はそれ以外の話題について記す。
[ ケース ]
菱食――物流拠点
2004年11月号
菱食グループの“フルライン構想”が
本格的に動き出した。加工食品だけでな
く、菓子や酒など常温帯の食品すべてを
扱う一括物流センターを、今年5月に横須
賀と盛岡で稼働。これまでは特定の小売
りチェーンに対してだけ提供してきたサ
ービスを、複数チェーンを対象とする汎
用センターで全国展開しようとしている。
[ ケース ]
雪印乳業――SCM
2004年11月号
雪印乳業は昨秋、SCMシステムを導入
した。それからわずか半年でプロセスチー
ズ・マーガリンの在庫を4割減らし、廃棄
ロスも7割削減。大きな成果を上げて4年
ぶりの黒字決算に貢献した。今年は賞味期
限のより短い商品群のリードタイム短縮に
取り組み、一層の収益力アップに挑む。
[ ケース ]
ダイトエレクトロン――現場改善
2004年11月号
東証2部上場の電子部品商社。今年5月、
新物流センター稼働に伴い、庫内オペレ
ーションを刷新した。情報技術を活用し
た新物流システムの導入で納期短縮、出
荷ミス率の低減などに成功。物流コスト
削減も進んでいる。2年後には売上高物流
費比率2%の達成を目指している。
[ データ ]
国土交通省 月例経済報告
2004年11月号
概要はありません
[ メディア批評 ]
広告主を批判できないメディアの自縄自縛 この構図を担う電通に挑む『週刊金曜日
2004年11月号
驚くほど率直なそのトヨタ批判は『エルオ
ネス』という雑誌の一〇月号に載っている。
一時代を画したミサワホームの創業者、三澤
千代治の発言を紹介した形とはいえ、トヨタ
独り勝ちのこの時代に、それは異例だろう。
とりあえず、トヨタから提携を申し入れら
れた三澤が、オーナー名誉会長の豊田章一郎
に宛てたストレートな手紙から紹介する。
[ やらまいか ]
五〇年後に残る会社とは
2004年11月号
近鉄物流の買収で念願の売上高一〇〇〇億円の達成が現実
味を帯びてきた。残る大きな仕事は後継者選びだ。候補者は
たくさんいる。それだけに選ぶのが難しい。コミュニケーシ
ョン能力に優れた社員を次期社長に据えたいと考えている。
[ 現場改善 ]
製造卸売業D社の物流品質改善
2004年11月号
実在庫と理論在庫が合わない。注文を引き当てるのに、いちいち倉庫まで行
って商品を確認する必要があった。しかも在庫は広大な敷地に点在している。
自転車を使って敷地を走り回る受注担当者。非効率の原因は物流品質にあった。
投資抜きのアナログな改善が始まった。
[ 進化のゆくえ ]
危険水域にある欧米との体力格差
2004年11月号
日本の小売業の「営業利益率」を欧米企業と比較すると、その実力差に
改めて驚かされる。最大の要因は現場オペレーションだ。ウォルマートを
はじめとするグローバル小売業の売上販売管理費率は、日本企業とは比較
にならないほど低い。しかし日本でも、昔ながらの?士農工商〞的な小売
業とは一線を画する、新しいタイプの事業者が台頭してきた。
[ 値段 ]
日本郵船
2004年11月号
日本郵船の当面の課題は、海運事業と物流セグメントのシナ
ジー効果の拡大や客船ビジネスの再建策などによって、関連事
業の収益力を向上させることだ。他社に比べ見劣りする増益率
の改善が進めば、株式市場での評価も高まる。市況に左右され
にくい新たな収益基盤づくりが求められている。
[ 道場 ]
3PLに挑戦する物流事業者―1
2004年11月号
自社の将来方向を検討したいという
物流事業者の会議に出席する大先生
「先生に当社の会議にご出席いただき、ご指導い
ただくということは可能なのでしょうか?」
ある物流事業者からの電話での問い合わせに、大
先生事務所の事務を一手に取り仕切る女史は「は
い、もちろんです」と二つ返事で引き受けた。
今日の午後、その物流事業者の本社で幹部を集
めた会議が開かれることになっている。午前中か
ら大先生の機嫌はあまりよくない。
[ 判断学 ]
景気予測はなぜ誤るのか
2004年11月号
景気予測はなぜ当たらないか。それはエコノミストたちに日本経済の構造変
化を読み取る力がないからである。バブルが崩壊して十数年。その間の変化を
正確にとらえているエコノミストははたして日本にいるのだろうか。
[ 3PL活用術 ]
ウォルマート
2004年11月号
世界最大の小売業であるウォルマートはドイツの物流セン
ターの運営を有力3PLのチベット&ブリテンに委託してい
る。両社のパートナー関係が始まったのは九四年のカナダで
の取り組みがきっかけだった。両社はドイツでの契約で「オ
ープンブック」と呼ばれる料金決定方式を導入するなど結び
つきを強めている。
[ 特集 ]
中国シフトで変わる国際物流 輸出入管理からグローバルSCMへ
2004年11月号
急速な中国シフトの影響はグローバル・ロジステ
ィクス全体に及ぶ。従来の国別・リージョン別のマ
ネジメントはもはや通用しない。地球規模でサプラ
イチェーンを最適化する統合管理が求められている。
既に先進企業は動き出している。
[ 特集 ]
中国シフトで変わる国際物流 多国籍企業のサプライチェーン戦略
2004年11月号
グローバル・ロジスティクスの戦略はサプライチェーン上
の立場によって違ってくる。チャネルの主導権を握る自動車
メーカーなどが世界規模の統合を急ぐ一方、グローバルリテ
ーラーとの取引をメーンとする消費財メーカーは顧客別に組
織したチームのグローバル展開を進めている。
[ 特集 ]
中国シフトで変わる国際物流 グローバル・ロジスティクスの虚実
2004年11月号
拡大を続けるグローバル・ロジスティクスの
ニーズに物流会社はどう対応していけばいいの
か。そしてこの分野ではどのようなサービス機
能を持つプレーヤーが競争に勝ち残ることがで
きるのか。米国の有力3PLの経営トップが集ま
って今後の戦略などについて語り合った。
[ 特集 ]
中国シフトで変わる国際物流 消えるロジスティクス団体
2004年11月号
昨年に引き続き、米国のロジスティクス研究団体「CLM
(Council of Logistics Management)」の年次総会に参加した。
物流の最新トレンドに触れるのが目的だ。しかし用意されたセ
ッションは昨年とほとんどかわり映えがしない内容が多く、新
鮮さに欠けた。脱・マンネリに向けて来年1月、CLMは新たな
団体として再出発するという。
[ 特集 ]
中国シフトで変わる国際物流 中国の新興物流企業と人材育成
2004年11月号
中国の物流市場が質的にも進化し始めた。これまで主役を担
ってきた政府系や外資系物流企業とは別に、民間の新興物流企
業の台頭が目立ってきた。昨年11月には「物流師」が国家資格
に認定され、人材育成も本格化している。同資格を取得した在
日中国人コンサルタントが現地の事情を報告する。
[ 特集 ]
中国シフトで変わる国際物流 ザラ(ZARA)―グローバルSCM
2004年11月号
ファッション業界で“ヨーロッパのギャップ”と呼ばれているザ
ラ(=ZARA)は、スペイン東北部のラコルーニャに本社を構える
典型的な製造小売業者(SPA)だ。婦人服を中心にデザインから
製造、販売までを手掛け、日本を含む世界30数カ国に600店舗以
上を展開している。売上高純利益率で常に10%前後を維持する親
会社インディテクスの中核ブランドでもあるザラの最大の武器は、
綿密に作り上げられたサプライチェーンだ。
[ 特集 ]
中国シフトで変わる国際物流 フィラデルフィア・フードバンク―現場改善
2004年11月号
全米各地に設けられているフードバンク(食糧貯蔵所)の
1つ。ホームレスの収容施設や孤児の給食施設などに食糧を
供給している。食品メーカーや小売業から寄付された食品の
備蓄リストのデータ更新を迅速化するため、物流センターで
荷受け作業の改善に取り組んだ