ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
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2004年9月号

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    2004年9月号
     

特集 物流の「現場力」

 

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第1部 オペレーションで差が開く
 SCMの普及と3PLの台頭によって、ビジネスモデルの議論は峠を越えた。戦略は既に明確になっている。次のテーマはオペレーションだ。マニュアルを徹底するだけでは足りない。自律的に考えて実行できる「強い現場」を育てる必要がある。

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第2部 この仕組みが現場を変えた
 強い物流現場には共通点がある。貪欲に改善に取り組む人材と、そうした人材によって磨かれ続ける仕組みを必ず持っている。「人材」と「仕組み」。この2つが両輪となって、バランスよく機能すると現場は変わる。

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第3部 できるセンター長の運営ノウハウ
 ハマキョウレックスの最年少センター長と、名糖運輸で“再建屋”として知られるベテランセンター長。2人の辣腕センター長に共通するのはコスト管理を徹底している点。そして物流現場で働く従業員たちの声にきちんと耳を傾ける姿勢だ。

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第4部 流通センターの「複雑性」はこう扱う
鈴木震 物流システムコンサルタント
 工場倉庫と川下の流通センターでは、その役割や特性が全く違う。工場倉庫の管理で効果を挙げたABCやIEなどの生産技術を、そのまま流通センターに適用しても上手くいかない。販売物流の技術は、生産技術とは別に存在する。

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第5部 “脱・マテハン”進む欧州の現場
鈴木準 サン物流開発 代表
 欧州の有力小売りの物流センターからマテハン機器が消えつつある。ケース単位での処理が主流になったことで、マンパワー中心のオペレーションが可能になったためだ。それに伴い、各社とも従業員教育などソフト面の拡充に力を注いでいる。

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KEYPERSON 戦略偏重が日本の現場を弱くした
遠藤功 ローランド・ベルガー代表取締役COO/早稲田大学大学院 客員教授
 エクセレント・カンパニーと普通の会社を分けているのは、ビジネスモデルや戦略ではなく「現場力」だ。かつては圧倒的な強さを誇った日本企業の現場力は、欧米流の経営理論に振り回された結果、無惨にも痩せ衰えてしまった。今一度、現場に立ち返る必要がある。

     
 
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豊田自動織機〈3PL〉
トヨタ流を武器に物流事業に本腰
発足2年半で売上300億円を受注

 
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佐賀中央郵便局〈現場改善〉
物流畑出身の局長が発案した
全国初の即日配達サービス

 
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クリナップロジスティクス〈輸送管理〉
無在庫経営を支える独自の配送網
巡回方式と共同化でコストを削減

 
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物流企業の値段《第5回》
三菱証券 土谷康仁 アナリスト
近鉄エクスプレス

     
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米CLM報告
「中国における3PL企業の台頭」《中》
――中国のロジスティクスの現状と課題
ジェラルド・チャウ ブリティッシュ・コロンビア大学 助教授
チャールズ・グウェン・ワング
中国開発研究所 ロジスティクス・マネジメント・センター 主任
ロバート・ヤング・ジュン・ウィー
チャイナ・マーチャント・ロジスティクス・グループ
チーフ・マーケティング・ディレクター

 

 
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事例で学ぶ現場改善《第21回》
ITを活かした医療現場の物流改善
――システムベンダーR社
中根治 日本ロジファクトリー 取締役

 
68


やらまいか! 物流通業
――ハマキョウ流・運送屋繁盛記
《第18回》
引退後の過ごし方
大須賀正孝 ハマキョウレックス 社長

 
48


湯浅和夫の物流コンサル道場《第29回》〜サロン編〜
物流サービスとコストの関係―2

 
67
The International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告

 
56
奥村宏の判断学《第28回》
「三菱東京―UFJ 統合の評価」

 
53
佐高信のメディア批評
創価学会が動かす奇怪な巨額マネー
この謎に挑むメディアが少ない理由

 
54
ARC Advisory Group レポート
次のゴールドラッシュ? 医薬品向けICタグ

 
64

ロジスティクス経営講義――多摩大学大学院CLOコース
サプライチェーンからマネーチェーンへ
古川久夫 多摩大学大学院 客員教授

 

 
 

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日通総研 企業物流短期動向調査
国土交通省 月例経済報告
国土交通省 普通倉庫21社統計
日本冷蔵倉庫協会 主要12都市受寄物庫腹利用状況


 
 

CLIP BOARD

 
45

●ICタグ導入の物流現場を訪問/10月に米国視察ツアーを開催
 
――サン物流開発

 
93
広告索引
 
92
編集後記
 
86
主要記事索引

PDFバックナンバー

[ ARC ] 次のゴールドラッシュ? 医薬品向けICタグ 2004年9月号
二○○四年七月八日、マサチューセッツ ICタグ(RFID)を利用した商品のト ラッキングは、メーカーのサプライチェーン における主要課題のひとつである。ウォルマ ートや米国防総省および他の需要家には、既 にICタグや読み取り機メーカーの多くがゴ ールドラッシュさながらに殺到している。 一方、そうした需要家に製品を納める日用 消費財、食品、飲料などのメーカーは、IC タグ利用を正当化する努力を続けている。し かしながら医薬品の分野には、ICタグが魅 力的なソリューションになりうる多くの要因 があり、当初の需要が一巡したあとには、こ のセグメントが次のゴールドラッシュを担う ことになるとARCは考えている。
[ CLM報告 ] 中国における3PL企業の台頭」 中 2004年9月号
本論文は二〇〇三年一〇月に米CLM年次総会で発表された。前回 は「中国のロジスティクスの現状と課題」と題した第一部を掲載し、中 国の輸送モードや物流施設が抱える課題と、それへの官民の対応を解説 した。今回は3PL事業の可能性について紹介する。
[ keyperson ] 遠藤功 ローランド・ベルガー 代表取締役COO 2004年9月号
エクセレント・カンパニーと普通の会社を分けているのは、 ビジネスモデルや戦略ではなく「現場力」だ。かつては圧倒的 な強さを誇った日本企業の現場力は、欧米流の経営理論に振り 回された結果、無惨にも痩せ衰えてしまった。今一度、現場に 立ち返る必要がある。
[ SOLE ] SOLE報告 2004年9月号
SOLE東京支部では毎月「フォーラム」を開催し、ロジスティクス 技術、ロジスティクスマネジメントに関する活発な意見交換、議論 を行い、会員相互の啓発に努めている。 前回のフォーラムは7月23日に開催され、東京電力の花村信氏 (防災グループマネジャー)による「電力のロジスティクス」と題し た講演を聴いた。以下、講演の概要を紹介する。 *       *       
[ ケース ] 豊田自動織機――3PL 2004年9月号
物流業界で“トヨタ”の存在感が急速に 増してきた。トヨタグループの本家、豊田 自動織機は2年半前から3PL事業に本腰を 入れている。それ以前から同社のL&F事業 では物流コンサルティングを手掛けていた が、これとは明確に一線を画して物流改善 そのものを事業化した。すでに受注ベース の売り上げは約300億円に達している。
[ ケース ] 佐賀中央郵便局――現場改善 2004年9月号
ハブ拠点再編の影響で市内宛て郵便物 の配達が翌日から翌々日に。地元住民か ら「郵便が遅くなった」というクレーム が相次いだ。ポストからの郵便物の収集 や、区分局での仕分けといった作業の改 善に取り組み、集荷〜配達までのスピー ドアップを実現した。その結果、翌日配 達を飛び越え、即日配達も可能になった。
[ ケース ] クリナップロジスティクス――輸送管理 2004年9月号
無在庫による物流システムを早くから確 立した。必要な部材だけを毎日調達して生 産し、製品在庫を持たずに工場から住宅施 工現場に直送する。無在庫システムを支え るのは、80社近い地場の運送事業者をグル ープ化し、66カ所の積み替え基地を全国に 配備した輸配送ネットワークだ。子会社の クリナップロジスティクスは、この輸送イ ンフラを武器に外販を強化している。
[ データ ] 企業物流短期動向調査(日通総研短観) 2004年9月号
■調査方法  本調査はアンケート方式により、四半期ベース(3月、6月、 9月、12 月の年4回)で実施する。  調査項目は次のとおりであり、当期実績見込みと次期見通しを 対前年同期比「増加する」、「横ばい」、「減少する」もしくは「値 上がり」、「変わらない」、「値下がり」等の3 つの選択肢の中から 選択回答する。  集計は、調査項目ごとに各選択肢の回答事業所数を集計し、そ の合計事業所数に対する割合を算出、以下により動向判断指標(※) とする。
[ メディア批評 ] 創価学会が動かす奇怪な巨額マネー この謎に挑むメディアが少ない理由 2004年9月号
『週刊ダイヤモンド』が八月七日号で同誌ら しい「創価学会の経済力」の解剖をしている。 総資産は一〇兆円とか。これは東京電力の約 一四兆円には及ばないが、九兆円のソニーや 九兆六〇〇〇億円の日立製作所を凌ぐ規模だ という。
[ やらまいか ] 引退後の過ごし方 2004年9月号
社長業を引退したら海外旅行を楽しむつもりだ。行きたい 国は山ほどある。寺院など伝統的な建造物を見学するのもい いが、オレはどちらかというと自然と接するほうが楽しい。 とくに滝を眺めるのが好きだ。世界各国の滝をめぐる旅を計 画している。
[ 経営講義 ] サプライチェーンからマネーチェーンへ 2004年9月号
とに伴い、その限界も明らかになってきた。いくら在庫回転率を 向上させても、支払いサイトが長いままでは肝心のキャッシュフ ローは改善しない。サプライチェーンと連動したマネーチェーン の構築が新たな課題となっている。
[ 現場改善 ] ITを活かした医療現場の物流改善 2004年9月号
システムベンダーR社は医療現場に特化した革新的な物流システムを開発し た。しかし、病院側になかなかその有用性を理解してもらえない。信頼性のある データで導入効果を表すために、医療現場の物流実態調査に取り組んだ。
[ 値段 ] 近鉄エクスプレス 2004年9月号
近鉄エクスプレスの躍進が続いている。日本からの輸出航空 貨物の取り扱いが好調で、業績は堅調に推移している。将来の 見通しも明るく、当面は高い利益成長率を維持できそうだ。現 在、二〇〇〇円台前半で推移している株価には割安感がある。
[ 道場 ] 物流サービスとコストの関係― 2004年9月号
女史の予想通り、夕方になると今回の相談会は 事務所での宴会に変わった。大先生に「この後の 予定は?」と聞かれた物流部長と主任が、「いえ、 特に‥‥」と返事をした途端、「それじゃあ、続き は飲みながらやろう」となってしまった。 会議テーブルに場所を移して準備をしていると 弟子二人が帰ってきた。彼女たちも加わって宴会 が始まった。思わぬ展開に部長も主任も最初は戸 惑っていたが、ビールを飲みながら弟子たちと雑 談をしているうちに、だいぶリラックスしてきた。
[ 判断学 ] 三菱東京―UFJ 統合の評価 2004年9月号
日本の銀行の歴史は、合併の歴史であると同時に失敗の歴史でもある。その 歴史に学べば、「大きいことはよいことだ」というのがたんなる信仰にすぎな いことがわかるはずなのだが……
[ 特集 ] 物流の「現場力」 オペレーションで差が開く 2004年9月号
SCMの普及と3PLの台頭によって、ビジネスモデルの議 論は峠を越えた。戦略は既に明確になっている。次のテーマはオ ペレーションだ。マニュアルを徹底するだけでは足りない。自律 的に考えて実行できる「強い現場」を育てる必要がある。
[ 特集 ] 物流の「現場力」 この仕組みが現場を変えた 2004年9月号
強い物流現場には共通点がある。貪欲に改善に取り組む人材 と、そうした人材によって磨かれ続ける仕組みを必ず持ってい る。「人材」と「仕組み」。この2つが両輪となって、バランスよ く機能すると現場は変わる。
[ 特集 ] 物流の「現場力」 できるセンター長の運営ノウハウ 2004年9月号
ハマキョウレックスの最年少センター長と、名糖運輸で“再 建屋”として知られるベテランセンター長。2人の辣腕センター 長に共通するのはコスト管理を徹底している点。そして物流現 場で働く従業員たちの声にきちんと耳を傾ける姿勢だ。
[ 特集 ] 物流の「現場力」 流通センターの「複雑性」はこう扱う 2004年9月号
工場倉庫と川下の流通センターでは、その役割や特性が全く 違う。工場倉庫の管理で効果を挙げたABCやIEなどの生産技術 を、そのまま流通センターに適用しても上手くいかない。販売物 流の技術は、生産技術とは別に存在する。
[ 特集 ] 物流の「現場力」 “脱・マテハン”進む欧州の現場 2004年9月号
欧州の有力小売りの物流センターからマテハン機器が消えつ つある。ケース単位での処理が主流になったことで、マンパワー 中心のオペレーションが可能になったためだ。それに伴い、各社 とも従業員教育などソフト面の拡充に力を注いでいる。
[ CLIP ] ICタグ導入の物流現場を訪問十月に米国視察ツアーを開催 2004年9月号
物流コンサルティングのサン物流開 発は一〇月十二日から二十一日まで の一〇日間の日程で、米国物流視察 ツアーを開催する。ダラス、ニューヨ ーク、アトランタの三都市を訪問し、 小売業の物流センターを見学するほか、 学識経験者らによるセミナーなどを企 画している(下表参照)。
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