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2004年 4月号 |
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特集
路線業の終わり
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第1部
特積みトラック運送の50年
特別積み合わせ貨物運送事業、かつての路線業がその歴史的役割を終えた。トラックによる配送ネットワークを構築することで、路線業は鉄道からトラックへのモーダルシフトに成功した。しかし今日、路線業は共同配送と宅配便の台頭によって、市場ドメインを失った。淘汰を経て日本の物流市場は新たな時代を迎える。
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Interview
第一貨物 武藤幸規 社長
「アセット型物流業の復権に賭ける」
ターミナルや車両などの資産を保有するアセット型物流業者の苦境が続いている。輸送キャリアではフォワーダーの下請け化が目立っている。しかし、ノンアセット型物流業者の隆盛も永遠ではない。巻き返しは可能だ。既にその兆しも現れている。
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16
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Case Study 西鉄運輸
路線業から3PLへ転身図る
九州を地場とする鉄道系トラック運送会社。2001年、赤字の元凶となっていた特積み事業から完全に撤退した。現在は区域輸送や物流センター事業に特化している。特積み撤退で売上高はピーク時に比べ半減したが、黒字転換を果たした。
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第2部
フットワーク破綻後の1000日
約1400億円の負債を抱えて経営破たんしたフットワークエクスプレス。民事再生法の適用申請から約3年の歳月を経て、昨年末に再建計画がようやくまとまった。これを受け、関係者が重い口を開き始めた。名門路線業者の倒産劇の舞台裏が少しずつ明らかになってきた。
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Interview
フットワークエクスプレス 浅井克仁 社長
「特積み業者とは呼ばれたくない」
定時運行するトラックのキャパシティを売る路線便の商売は他社と差別化しにくいため価格競争に巻き込まれやすい。安定した収益を確保するには配送や保管などの物流業務を一括で請け負う体制が理想的だ。再スタートを機にフットワークは特積み専業者から3PLへビジネスモデルを改める。
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特集
トヨタ方式に挑む
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第1部
導入に成功する組織・失敗する組織
トヨタ/キヤノン/ソニー/日産
「トヨタ生産方式」の創始者である大野耐一氏に師事した。コンサルタントとして独立してからは、ソニーやキヤノンなど200社余りにトヨタ流の改善を指導。NHKスペシャル「常識やぶりのものづくり」にも取り上げられたカリスマ・コンサルタントが強いメーカーの秘訣を語る。
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32 |
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第2部
「どこがムダか徹底的に研究しろ」
山田日登志 PEC産業教育センター 所長
日本企業を救う万能薬のように「トヨタ生産方式」を持ち上げる風潮がある。しかし、同方式の導入はそれほど甘いものではない。導入に成功する組織の条件と、トヨタを参考にしながらも独自の道を模索する企業の取り組みを紹介する。
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第3部
「経営者だけがしがらみを断ち切れる」
重田靖男 東京ロジスティクス研究所 顧問
トヨタ方式は選択肢の一つに過ぎない。企業は自らロジスティクス戦略を描き、過去のしがらみを断ち切っていく必要がある。資生堂の物流部門で、時代の変化に翻弄されながらも最適解を模索し続けてきた重田靖男氏に、実体験に基づくロジスティクス論を聞いた。
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日立製作所
〈在庫削減〉
海外顧客へ4日以内に工場直送
DHLと組んだ新物流が今春稼働
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東芝コンシューママーケティング
〈拠点集約〉
10年越しで進む家電事業の再構築
在庫拠点と物流拠点の集約を断行
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帰ってきた 物流企業の値段《第1回》
日本通運
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新連載 KEY PERSON
エクセル・ジャパン サイモン・ミリントン 社長
THEME―富士通ロジスティクス買収の狙い
英国大手3PLのエクセルが富士通ロジスティクスを買収する。4月、エクセルは富士通が所有する富士通ロジの全株式を取得。エクセル・ロジスティクスと社名を変更し、富士通の国内物流の大半を担う3PLとして再出発させる。外資系3PLによる日本国内市場への参入が、いよいよ本格化する。
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事例で学ぶ現場改善《第16回》
チェーンストアY社のスピード改革
青木正一 日本ロジファクトリー 代表
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やらまいか! 物流通業
――ハマキョウ流・運送屋繁盛記《第13回》
月一回ペースで毒舌講演会
大須賀正孝 ハマキョウレックス 社長
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講座 SCMの常識――改革の現場から《第11回》
【理論編】プロダクト・ライフサイクル・マネジメント
講師 理論編 尾張俊一 ベリングポイント マネージャー
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The International
Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告
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奥村宏の判断学《第23回》
「新生銀行と『はげたかファンド』」
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佐高信のメディア批評
「俺と組め。俺の案なら官僚も呑むぞ」
猪瀬と小泉という二人のエセ改革者
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湯浅和夫の物流コンサル道場《第24回》
〜卸売業編 第12回〜
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僕は新米ピッカー《第3回》
―元・物流記者の現場潜入ルポ
「小型隠しカメラで泥棒ピッカーを“逮捕”」
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国土交通省 月例経済報告
国土交通省 普通倉庫21社統計
日本冷蔵倉庫協会 主要12都市受寄物庫腹利用状況
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CLIP BOARD
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53
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●冷凍庫搭載の軽商用車を開発
――本田技研工業
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広告索引 |
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92
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編集後記 |
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主要記事索引 |
[ keyperson ]
エクセル・ジャパン サイモン・ミリントン社長
2004年4月号
英国大手3PLのエクセルが富士通ロジスティクスを買
収する。4月、エクセルは富士通が所有する富士通ロジ
の全株式を取得。エクセル・ロジスティクスと社名を
変更し、富士通の国内物流の大半を担う3PLとして再出
発させる。外資系3PLによる日本国内市場への参入が、
いよいよ本格化する。
[ SCMの常識 ]
プロダクト・ライフサイクル・マネジメント(PLM)
2004年4月号
今回はSCMに関連するソリューションのひ
とつ、?プロダクト・ライフサイクル・マネジ
メント(以下、PLM)〞をご紹介します。
バブル崩壊後、長期低迷を続けてきた日本
経済も、一部では回復を見せています。これま
で日本の製造業は、不採算事業からの撤退や
従業員のリストラ、そして徹底した製品のコス
トダウンといった、守りの取り組みを優先的に
実施し、企業体力をつけてきました。
[ SOLE ]
SOLE報告
2004年4月号
技術、ロジスティクスマネジメントに関する活発な意見交換、議論
を行い、会員相互の啓発に努めている。
前回のフォーラムは2月17日に開催し、デム研究所の城戸俊二社
長による講演「新しいプロジェクトマネジメント(PM)教育方法
論」を行った。以下、講演の概要を紹介する。
[ CLIP ]
冷凍庫搭載の軽商用車を開発 本田技研工業
2004年4月号
本田技研工業はこのほど、助手席
位置に冷凍庫を搭載した軽商用車「ア
クティ・クールシャトル」を開発した。
陸運業界や血液や検査液を運搬する医
療業界などをターゲットに、同車を販
売展開していく方針だ
[ ケース ]
日立製作所――在庫削減
2004年4月号
日立製作所は今年4月から、海外向けデジ
タル家電の物流改革「Lプロジェクト」をヨ
ーロッパ全域でスタートする。大手国際宅
配業者のDHLと連携し、受注してから4日以
内に生産拠点から顧客へ製品を直送する。
現地に在庫を持たない仕組みの実現によっ
て、連結ベースの在庫の7割削減を狙う。米
国などでも順次、実施していく予定だ。
[ ケース ]
東芝コンシューママーケティング――拠点集約
2004年4月号
市場の変化に対応するために組織再編を
繰り返し、昨年10月、東芝本体から家電事
業を完全分離した新会社として再スタート
を切った。組織の見直しとともに、在庫削
減と物流ネットワークの刷新も推進。ピー
ク時に全国230カ所に上っていた物流拠点を、
東西2カ所に集約しようとしている。
[ データ ]
国土交通省 月例経済報告
2004年4月号
概要はありません
[ メディア批評 ]
「俺と組め。俺の案なら官僚も呑むぞ」 猪瀬と小泉という二人のエセ改革者
2004年4月号
『新潮
45
』は二月号で櫻井よしこの「猪瀬直
樹の仮面を剥ぐ」を載せ、続く三月号では櫻
井の「ジャーナリズムを否定する『猪瀬直樹
の作法』」と猪瀬の「櫻井よしこをふたたび論
破する」を載せている。
私はこれまで『噂の真相』などで、猪瀬を
「有名病患者の権力亡者」と批判してきたが、
櫻井によってかわいそうなくらいにそれが明
らかにされた。
[ やらまいか ]
月一回ペースで毒舌講演会
2004年4月号
オレの話を聞いてみたい。そして社員たちにも聞かせたい。
最近なぜか講演の依頼が増えている。ハマキョウを知っても
らういい機会だ。なるべく引き受けるようにしている。台
本? そんなもの用意するわけないだろう。毎回、思いつく
ままに話すのがオレの講演スタイルだ。
[ 現場改善 ]
チェーンストアY社のスピード改革
2004年4月号
中堅ディスカウントストアのY社は、物流改善プロジェクトを実施するに当た
って、二つのコンサルティング会社を同時に利用した。異例のことだが、結果は
正解だった。Y社はスタイルの違う両コンサルティング会社から多くのノウハウ
を吸収できた上、改革のスピードも速まった。
[ 新米ピッカー ]
小型隠しカメラで泥棒ピッカーを“逮捕”
2004年4月号
ついに盗難事件が発生。心待ち(?)にしてい
た事件は、年が明けてすぐに起こった。どうも、
アルバイトが高額商品を盗もうとして御用となっ
たらしい。しかし、同時にわれわれアルバイトの
作業がいくつものカメラで監視されていることを
知って愕然とした。
[ 値段 ]
日本通運
2004年4月号
人気連載の一つ「物流企業の値段」が帰ってきました。前回の連載
では野村證券金融研究所のアナリストの方々に執筆をお願いしてきま
したが、今回からは複数の証券会社のアナリストの方々に持ち回りで
担当してもらうことになりました。新連載の第一弾は業界最大手の「日
本通運」。三菱証券の土谷康仁アナリストが解説します。
[ 道場 ]
卸売業編・第12回
2004年4月号
いきなり会議室に姿を現した大先生
翌日の事務所はその話で盛り上がる
「びっくりしました?」
問屋での会議の翌日、昼前に事務所にあらわれ
た二人の弟子の顔を見るなり、女史が聞いた。
「それは驚きましたよ。師匠が来られるなんて、ま
ったく知りませんでしたから‥‥ねぇ?」
体力弟子に同意を求められた、美人弟子が頷く。
「ところで、どういういきさつだったんですか?
会議が終わってから師匠に聞いてみたんですが、何
も教えてくれないんです」
[ 判断学 ]
新生銀行と「はげたかファンド
2004年4月号
新生銀行の上場により、一種の政商とも言うべきリップルウッドは法外な利
益を得た。その「はげたかファンド」弁護論が横行しているが、そこには長銀
を安値で売り渡した側の責任を問う姿勢が欠けている。
[ 特集 ]
路線業の終わり 特積みトラック運送の50年
2004年4月号
特別積み合わせ貨物運送事業、かつての路線業がその歴史
的役割を終えた。トラックによる配送ネットワークを構築す
ることで、路線業は鉄道からトラックへのモーダルシフトに成
功した。しかし今日、路線業は共同配送と宅配便の台頭によ
って、市場ドメインを失った。淘汰を経て日本の物流市場は
新たな時代を迎える。
[ 特集 ]
路線業の終わり 「アセット型物流業の復権に賭ける」
2004年4月号
ターミナルや車両などの資産を保有するアセット型
物流業者の苦境が続いている。輸送キャリアではフォ
ワーダーの下請け化が目立っている。しかし、ノンア
セット型物流業者の隆盛も永遠ではない。巻き返しは
可能だ。既にその兆しも現れている。
[ 特集 ]
路線業の終わり 西鉄運輸―路線業から3PLへ転身図る
2004年4月号
九州を地場とする鉄道系トラック運送会社。2001年、赤字
の元凶となっていた特積み事業から完全に撤退した。現在は
区域輸送や物流センター事業に特化している。特積み撤退で
売上高はピーク時に比べ半減したが、黒字転換を果たした。
[ 特集 ]
路線業の終わり フットワーク破たん後の1000日
2004年4月号
約1400億円の負債を抱えて経営破たんしたフットワー
クエクスプレス。民事再生法の適用申請から約3年の歳
月を経て、昨年末に再建計画がようやくまとまった。こ
れを受け、関係者が重い口を開き始めた。名門路線業者
の倒産劇の舞台裏が少しずつ明らかになってきた。
[ 特集 ]
路線業の終わり 特積み業者とは呼ばれたくない
2004年4月号
定時運行するトラックのキャパシティを売る路線便の商売は
他社と差別化しにくいため価格競争に巻き込まれやすい。安定
した収益を確保するには配送や保管などの物流業務を一括で請
け負う体制が理想的だ。再スタートを機にフットワークは特積み
専業者から3PLへビジネスモデルを改める。
(聞
[ 特集 ]
トヨタ方式に挑む 導入に成功する組織・失敗する組織
2004年4月号
日本企業を救う万能薬のように「トヨタ生産方式」を
持ち上げる風潮がある。しかし、同方式の導入はそれほ
ど甘いものではない。導入に成功する組織の条件と、ト
ヨタを参考にしながらも独自の道を模索する企業の取り
組みを紹介する。
[ 特集 ]
トヨタ方式に挑む どこがムダか徹底的に研究しろ
2004年4月号
「トヨタ生産方式」の創始者である大野耐一氏に師事した。
コンサルタントとして独立してからは、ソニーやキヤノンな
ど200社余りにトヨタ流の改善を指導。NHKスペシャル「常
識やぶりのものづくり」にも取り上げられたカリスマ・コン
サルタントが強いメーカーの秘訣を語る。
[ 特集 ]
トヨタ方式に挑む 経営者だけがしがらみを断ち切れる
2004年4月号
トヨタ方式は選択肢の一つに過ぎない。企業は自らロ
ジスティクス戦略を描き、過去のしがらみを断ち切ってい
く必要がある。資生堂の物流部門で、時代の変化に翻弄
されながらも最適解を模索し続けてきた重田靖男氏に、実
体験に基づくロジスティクス論を聞いた。