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2004年 12月号 |
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特集1 物流マンのIQ
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第1部 3PLエキスパートの育成
ユニパート/センコー/日立物流/アルプス物流
多くの物流企業が3PL事業の強化を経営目標に掲げている。しかし、その担い手の育成に本腰を入れる企業は少ない。3PLは担当者の能力がモノを言うソリューションビジネスだ。有力3PLには例外なく人的資本の蓄積がある。“ヒト”の問題を放置すれば格差は開く一方だ。
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第2部 SCMマネジャーの作り方
日本HP/IBM/アクセンチュア/JILS
サプライチェーン改革の過半数は失敗に終わっている。理論上は正しいはずの手法が現実には機能しない。主な原因は“ヒト”にある。現場で陣頭指揮を執って改革を成功に導く新しいタイプの中間管理職が求められている。SCMの普及によってロジスティクス・マネジャーの能力要件は大きく変化した。
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第3部 ロジスティシャンの役割
浜崎章洋 日本ロジスティクスシステム協会 関西支部マネジャー
欧米の産業界では、ロジスティクスの専門家は「ロジスティシャン」と呼ばれ、その役割が重視されている。ロジスティクス最高責任者、CLOともなると上席副社長として営業担当責任者よりも上位に置かれるのが普通だ。それだけにロジスティシャンに求められる能力要件もハイレベルだ。
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Case Study 流通系物流子会社S社
――脱・子会社を実現したチェンジリーダー
青木正一 日本ロジファクトリー 代表
売り上げの大部分を親会社に頼る物流子会社。経営幹部はいずれも親会社からの天下りで、どっぷりとぬるま湯に浸かっていた。それがわずか二年で外販比率65%を誇る有力企業に生まれ変わった。物流については全くの素人、しかしリーダーシップに溢れた熱血社長がゴーン改革さながらの大手術を成功させた。
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特集2 崩壊する取引制度
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解説 欧米化する日本の中間流通
2005年1月から国内ビールメーカー4社の取引制度が変わる。価格体系を「建値制」から「オープン価格制」に移行。累進制だった「販売リベート」を「機能リベート」に転換する。欧米流の取引制度の普及が、中間流通のロジスティクスを一変させる。
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Interview 「価格は“隣の店”が決める」
根本重之 拓殖大学 教授
製品の価格決定権は、もはやメーカーにも小売りにもない。“隣の店”つまり市場の競争に委ねられてしまった。メーカーは既存の取引制度を見直さざるを得なくなっている。これに伴ってサプライチェーンの効率化が促されるが、受発注システムの整備などまだ課題は多い。
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Report 動き出した新たな製販同盟
ジャーナリスト 野澤正毅
イオンや西友といった一部小売りがメーカーとの直接取引を本格化している。他方、メーカーによる販売戦略の見直しも慌ただしい。流通上の綱引きにも見えるが、実は両者の動きは密接に関連しており、ここから新時代の製販同盟が生まれようとしている。
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メルシャン〈在庫削減〉
生産と物流が一体でSCMに注力
在庫4割減・物流費10億円減を実現
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チップワンストップ〈ビジネスモデル〉
半導体の流通モデルを変革する
カギは無駄な物流をやらない工夫
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ジャガー〈生産革新〉
ニラージュ・カーマー INSEAD 研究員
指導教官 ルーク・N・バンワセンホープ 教授
大量生産方式からリーン生産方式へ
米フォードの英国工場が挑んだ改革
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物流企業の値段《第8回》
野村證券金融経済研究所 尾坂拓也 企業調査部アナリスト
全日本空輸
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現地レポート
新潟中越地震のロジスティクス
〜なぜ十日町市は成功したのか〜
水や食料品の確保に奔走する市町村職員。救援物資の到着遅れに苛立つ避難住民――。新潟県中越地震が発生した当初、被災地では救援物資のロジスティクスが混乱を極めた。ただし十日町市だけは例外で、地震発生直後から救援物資の調達、避難所への配送までを円滑に処理できたという。成功の秘訣は何だったのか。一連の行動を検証する。
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KEYPERSON
8000億円を生んだサプライチェーン統合
ブライアン T・エック IBM シニアテクニカルマネージャー 米SCC ボードメンバー
昨年度、米IBMは76億ドル(約8000億円)の純利益を上げた。その大部分がサプライチェーン改革の成果だ。それまで事業部別に分かれていたSCM機能をグローバルに統合することで年間70億ドルに上るコスト削減を実現した。改革のキーマンが同社の新しいビジネスモデルを解説する。
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COUNCIL OF LOGISTICS MANAGEMENT
米CLM報告2004
2004年度 物流コストとサービスの実態調査
ハーバート・W・デービス・アンド・カンパニー
ここ数年、ロジスティクスコストの水準はどのように推移してきたのか。いま企業はロジスティクスのオペレーションでどのような問題に直面しているのか。過去30年にわたってロジスティクスのコストとサービスの実態について研究を続けてきた調査会社が2004年度版のレポートを発表した。
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【日本の流通】進化のゆくえ《第3回》
デフレ不況が促す構造改革
プリモ・リサーチ・ジャパン 鈴木孝之 代表
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欧米小売業の3PL活用術《第2回》
サン物流開発 鈴木 準 代表
マークス&スペンサー
パートナー→GIST(ジスト)
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湯浅和夫の物流コンサル道場《第32回》〜サロン編〜
3PLに挑戦する物流事業者―2
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The International
Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告
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奥村宏の判断学《第31回》
「ダイエー問題の本質」
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佐高信のメディア批評
堤義明を叩くまで20年かかったマスコミ
“解禁待ちジャーナリズム”の虚しい実情
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国土交通省 月例経済報告
国土交通省 普通倉庫21社統計
日本冷蔵倉庫協会 主要12都市受寄物庫腹利用状況
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CLIP BOARD
●100億円を投じた大型拠点を千葉で稼働
全体の3分の2をアディダス向けに活用
――日立物流
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広告索引 |
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編集後記 |
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主要記事索引 |
[ CLIP ]
一〇〇億円を投じた大型拠点を千葉で稼働 全体の三分の二をアディダス向けに活用
2004年12月号
日立物流は十一月九日、千葉県野
田市で「首都圏東物流センター」を竣
工した。総額一〇〇億円を投じて土
地・建物を日立物流が自ら取得。延
べ床面積八万一九九平方メートルのう
ち約三分の二を主要荷主の一社である
アディダスジャパン向けに使う。残り
三分の一は日立マクセル、日立工機と
いった日立グループ向けに活用する。
[ CLM報告 ]
物流コストとサービスの実態調査
2004年12月号
ここ数年、ロジスティクスコストの水準はどのように推移してきたのか。い
ま企業はロジスティクスのオペレーションでどのような問題に直面している
のか。過去三〇年にわたってロジスティクスのコストとサービスの実態につ
いて研究を続けてきた調査会社が二〇〇四年度版のレポートを発表した。
[ keyperson ]
ブライアン T・エック IBM シニアテクニカルマネージャ
2004年12月号
昨年度、米IBMは七六億ドル(約八〇〇〇億円)の純利益を上げた。
その大部分がサプライチェーン改革の成果だ。それまで事業部別に分か
れていたSCM機能をグローバルに統合することで年間七〇億ドルに上
るコスト削減を実現した。改革のキーマンが同社の新しいビジネスモデ
ルを解説する。
[ SOLE ]
SOLE報告
2004年12月号
SOLE東京支部では毎月「フォーラム」を開催し、ロジスティクス技
術やロジスティクスマネジメントに関する活発な意見交換、議論を行い、
会員相互の啓発に努めている。
10月はフォーラムを実施しなかったため、今回は「RAMS研究会」で
の研究内容を報告する。
[ ケース ]
メルシャン――在庫削減
2004年12月号
3年間で4割近くの在庫削減に成功した。
実需に応じて小刻みに生産するSCMシス
テムが軌道に乗り、生産部門と物流部門
が一体となって在庫減らしに注力した成
果だ。無在庫中継方式で直送する物流ネ
ットワークの構築も寄与した。
[ ケース ]
チップワンストップ ――ビジネスモデル
2004年12月号
インターネット上で半導体・電子部品
の購買サイトを運営する設立4年目のベ
ンチャー企業。原則として商品在庫を持
たず、サプライヤーの在庫情報を使って
商売を営んでいる。ビジネスモデルあり
きのネットベンチャーが姿を消すなかで、
しっかりと利益を出せる体質を構築。今
年10月には東証マザーズに上場した。
[ ケース ]
ジャガー――生産革新
2004年12月号
米フォード・モーター傘下の高級車メーカーである英
ジャガーは、2001年から英国で新しい車種の生産をス
タートした。フォードの大衆車を大量生産していた工場
を、品質重視の現場に刷新。調達物流を含むサプライチ
ェーンを再構築した。日本車の強い競争力を80年代に
徹底研究し、どん欲に自社化していった欧米自動車メー
カーの生産革新の取り組みを紹介する。
[ データ ]
国土交通省 月例経済報告
2004年12月号
概要はありません
[ メディア批評 ]
堤義明を叩くまで二〇年かかったマスコミ?解禁待ちジャーナリズム〞の虚しい実情
2004年12月号
一九八六年五月一五日付の『内外タイムス』
のコラム「マスコミ唐竹割り」にこう書いて
ある。筆者の名前が出てくるのでテレくさい
が、事実関係を示すためにそのまま引く。
「毎年、五月のはじめになるとユーウツにな
る。例の堤義明の、知性のカケラすら感じら
れないタの字面をあちこちの媒体で見せつけ
られるからだ。
[ 新潟レポート ]
新潟中越地震のロジスティクス
2004年12月号
水や食料品の確保に奔走する市町村職員。救援物
資の到着遅れに苛立つ避難住民――。新潟県中越地
震が発生した当初、被災地では救援物資のロジスティク
スが混乱を極めた。ただし十日町市だけは例外で、地震
発生直後から救援物資の調達、避難所への配送までを
円滑に処理できたという。成功の秘訣は何だったのか。
一連の行動を検証する。
[ 進化のゆくえ ]
デフレ不況が促す構造改革
2004年12月号
?戦後最悪の景気の低迷、?株式市場における効率を物差しとする企業評
価、そして?ウォルマートなど欧米の有力小売業による日本進出である。
「マーケティング的」だった従来の日本の小売業経営を、世界で通用する
「産業的」な経営へと転換する動きが進んでいる。
[ 値段 ]
全日本空輸
2004年12月号
全日本空輸は原油価格高騰に伴う燃料費負担増を、人件費削
減や使用機材のダウンサイジング化といったコスト削減策でカ
バーすることで高い収益力を維持している。市場規模の拡大が
続く航空貨物の分野で、同業他社との競争に勝つためには今後、
グループとしての戦略を明確にする必要があ
[ 道場 ]
3PLに挑戦する物流事業者―2
2004年12月号
「うちの現状では3PLは‥‥」
会議の休憩を宣した社長が、大先生を社長室へ
と案内した。広くはないが、趣味のいい大先生好
みの部屋だ。
社長が改めて来訪の礼を言う。運ばれてきたコ
ーヒーを前に、大先生がたばこに火をつける。言
葉を選びながら社長が話し始めた。
「当社としても、一層の業容拡大を図るためには、
積極的にお客様に提案をしていくことが必要だと
痛感してはいるんです‥‥。しかし当社の社内体
制を考えますと、実のところその可能性ははなは
だ心許ないというのが正直なところです」
[ 判断学 ]
ダイエー問題の本質
2004年12月号
ダイエーがついに国家管理会社になった。競って無謀な融資をしてきた銀行
の責任は大きい。だが銀行の経営陣はいっさい責任を取らず、逆に高木社長に
詰腹を切れと迫った。返せないようなカネを貸した側の責任を問う声はどこか
らも聞こえてこない。
[ 3PL活用術 ]
マークス&スペンサー
2004年12月号
英国の小売業であるマークス&スペンサーはガス会
社の物流子会社ジストに物流センターの運営を委託し
ている。マークス&スペンサーは現場改善などコスト
削減に向けたジストの提案力を高く評価しており、両
社の関係はICタグの実証実験を共同で展開するなど
年を追うごとに深まりつつある。
[ 特集 ]
物流マンのIQ 3PLエキスパートの育成
2004年12月号
多くの物流企業が3PL事業の強化を経営目標に掲げている。し
かし、その担い手の育成に本腰を入れる企業は少ない。3PLは担
当者の能力がモノを言うソリューションビジネスだ。有力3PLに
は例外なく人的資本の蓄積がある。“ヒト”の問題を放置すれば
格差は開く一方だ。
[ 特集 ]
物流マンのIQ SCMマネジャーの作り方
2004年12月号
サプライチェーン改革の過半数は失敗に終わっている。理論上
は正しいはずの手法が現実には機能しない。主な原因は“ヒト”
にある。現場で陣頭指揮を執って改革を成功に導く新しいタイプ
の中間管理職が求められている。SCMの普及によってロジスティ
クス・マネジャーの能力要件は大きく変化した。
[ 特集 ]
物流マンのIQ ロジスティシャンの役割
2004年12月号
欧米の産業界では、ロジスティクスの専門家は「ロジスティシ
ャン」と呼ばれ、その役割が重視されている。ロジスティクス最
高責任者、CLOともなると上席副社長として営業担当責任者よ
りも上位に置かれるのが普通だ。それだけにロジスティシャンに
求められる能力要件もハイレベルだ。
[ 特集 ]
物流マンのIQ 脱・子会社を実現したチェンジリーダー
2004年12月号
売り上げの大部分を親会社に頼る物流子会社。経営幹部はいず
れも親会社からの天下りで、どっぷりとぬるま湯に浸かっていた。
それがわずか二年で外販比率65%を誇る有力企業に生まれ変わっ
た。物流については全くの素人、しかしリーダーシップに溢れた
熱血社長がゴーン改革さながらの大手術を成功させた。
[ 特集 ]
崩壊する取引制度 欧米化する日本の中間流通
2004年12月号
2005年1月から国内ビールメーカー4社の取引制度が
変わる。価格体系を「建値制」から「オープン価格制」
に移行。累進制だった「販売リベート」を「機能リベ
ート」に転換する。欧米流の取引制度の普及が、中間
流通のロジスティクスを一変させる。
[ 特集 ]
崩壊する取引制度 「価格は“隣の店”が決める」
2004年12月号
製品の価格決定権は、もはやメーカーにも小売りにもない。
“隣の店”つまり市場の競争に委ねられてしまった。メーカー
は既存の取引制度を見直さざるを得なくなっている。これに
伴ってサプライチェーンの効率化が促されるが、受発注シス
テムの整備などまだ課題は多い。
[ 特集 ]
崩壊する取引制度 動き出した新たな製販同盟
2004年12月号
イオンや西友といった一部小売りがメーカーとの直接取
引を本格化している。他方、メーカーによる販売戦略の見
直しも慌ただしい。流通上の綱引きにも見えるが、実は両
者の動きは密接に関連しており、ここから新時代の製販同
盟が生まれようとしている。