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2006年11月号 |
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特集
調達物流
良いVMI、悪いVMI
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第1部 3PL主導型在庫管理の台頭
物流とIT、さらに決済機能まで統合したアウトソーシングサービスが普及を始めている。企業間取引の当事者に代わり、3PLがオペレーションの全てを担い、サプライチェーンのプロセスを最適化する。VMIをターゲットにした3PL主導型の在庫管理方式がスタートしている。
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12
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第2部 富山の薬売り方式では破綻する
調達先に在庫リスクを押し付けるだけでは個別最適に陥る。トータル在庫を削減するには、サプライチェーン全体の活動を同期化する必要がある。しかし実際のビジネスは教科書通りには動かない。その会社の置かれた市場環境によって、正解は違ってくる。
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第3部 日本型ダイレクトモデルの威力
パソコン生産の日本回帰が始まっている。割安な労働力を求めて中国をはじめとしたアジア諸国に工場を移管する動きから一転、納品リードタイムや在庫回転率を重視して改めて日本国内に拠点を戻す動きが顕著になっている。そこではVMIが常套手段となっている。
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第4部 3PLのVMIサービス
Case Study
三井物産─1次部品メーカーの国際調達を丸受け
日本から海外の自動車部品工場に輸出される二次部品のグローバル・ロジスティクスをターゲットに、新しいタイプのアウトソーシング事業を開始した。自動車部品業界における需給のミスマッチを解消することに、総合商社の新たな役割を見いだそうとしている。
DHLジャパン─金融機関と手を組み新サービス
DHLがGEキャピタルと組んでファイナンスを切り口にしたVMIの新商品を開発した。このサービスを利用することで、ベンダーは在庫を現金化するまでのサイクルを大幅に短縮できるという。VMI導入を後押しするソリューションとして、バイヤー側は今後の普及に大きな期待を寄せている。
アルプス物流─電子部品物流で圧倒的シェア
大手物流企業やメーカー系物流子会社による電子部品物流への参入が相次いでいる。今後の成長が期待できるからだ。それでもアルプス物流は依然として同分野で高いシェアを維持している。長年の経験で培った現場運営のノウハウや独自開発の情報システムがそれを支えているとい。
ロジコム─自動車部品の共同物流で急成長
輸入VMIサービスをキッカケに、広島の中堅物流企業・ロジコムの売り上げが急拡大している。半世紀近く手がけてきた自動車部品物流のノウハウをベースに、金属加工や組み立てなどの生産機能に業務範囲を拡大。付加価値の強化に余念がない。
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2 |
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KEYPERSON「まだ社内でさえ統合できていない」
佐藤知一 システムアナリスト
現状を見る限り、日本のVMIは期待される合理化効果をあげていない。多くはベンダーに在庫を押し付けるだけに終わっている。ムダな在庫を削減するには、サプライチェーン全体の需給計画を一カ所で集中管理する必要がある。しかし日本企業の多くは社内の製・販さえ、まだ統合できていない。
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24
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住金物産〈SCM〉
中国から日本へのOEM供給を効率化
最適ルート選択システムを自社開発
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28 |
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東京ガス〈SCM〉
末端の施工会社まで管理対象を拡大
物流拠点の統廃合で在庫を半減
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黒田電気
〈コスト削減〉
本社物流本部新設と3PL活用で
営業所任せだった管理を統合
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■■欧州レポート■■
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海外トレンド報告【Report】
欧州SCM会議報告〈第2回〉
SCMプロジェクトを成功に導く
4つの「T」と3つの「C」とは
講演者 クランフィールド大学
リチャード・ウィルディング 教授
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海外トレンド報告【News】
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The International
Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告
遠い未来の話ではない
宇宙開発のロジスティクス
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湯浅和夫の物流コンサル道場《第55回》
〜ロジスティクス編 第14回〜
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佐高信のメディア批評
小泉政権の5年間が日本にもたらした負の遺産
分かりやすさと激しさに脅かされる言論の自由
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奥村宏の判断学《第54回》
学者大臣と“御用学者”の時代
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54
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SCM時代の新しい管理会計《第20回》
梶田ひかる アビーム コンサルティング
製造事業部 マネージャー
グローバルロジスティクスへの挑戦・
グローバル在庫の削減
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フレッシュマンのための物流産業論
《第8回》
森 隆行 流通科学大学 教授
中国特需で好況続く外航海運
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ロジスティシャンのためのCSR経営講座
《第5回》
川島孝夫 前・味の素ゼネラルフーヅ 常勤監査役
日本で商法が大幅に改正された意味
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ロジスティクス大学院体験記
〜サワコとユキの往復書簡〜《最終回》
ロジスティクスの未来を作る
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事例で学ぶ現場改善《第46回》
青木正一 日本ロジファクトリー 代表
地場運送会社T社の事業継承
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日本路線トラック連盟 道路交通法改正に伴う違法駐車取締り〜実態把握に関するアンケート調査
軽油価格の影響と運賃転嫁に関する調査結果
2005年度 物流システム機器 生産・出荷統計
国土交通省 月例経済報告
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主要記事索引 |
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編集後記 |
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広告索引 |
[ CSR経営講座 ]
日本で商法が大幅に改正された意味
2006年11月号
日本の商法は?性善説〞に立脚し
ており、欧米に比べると罰則が甘い。
だが企業不祥事が頻発したことによ
って、一〇〇年ぶりとも言われる商
法の大改正が日本でも断行された。監
査役の権限と責任が大幅に強化され、
求められる役割も拡大した。今回は
少し監査役の立場に話が偏るが、ロ
ジスティクス関係者も理解しておくべ
き内容も少なくないはずだ。
[ keyperson ]
佐藤知一システムアナリスト
2006年11月号
現状を見る限り、日本のVMIは期待される合理化効果をあ
げていない。多くはベンダーに在庫を押し付けるだけに終わっ
ている。ムダな在庫を削減するには、サプライチェーン全体の
需給計画を一カ所で集中管理する必要がある。しかし日本企業
の多くは社内の製・販さえ、まだ統合できていない。
[ 海外トレンド報告 ]
海外トレンド報告
2006年11月号
オランダのTNTはインドの急便
会社であるスピーダージ・エクスプレ
ス・カーゴ・サービシーズ(Speedage
Express Cargo Services)を買収し
た。一九九五年設立のSPCSは直
近の売上高が一七〇〇万ユーロ(二
五億五〇〇〇万円)で、国内外の企
業を荷主として抱えている。TNT
が買収を通じて手にするのはSPC
Sの五一四カ所のデポと二六カ所の
ハブ拠点、さらに七三〇台の車両、
一一九五人の従業員となる。
[ SOLE ]
遠い未来の話ではない宇宙開発のロジスティクス
2006年11月号
SOLE日本支部では毎月「フォ
ーラム」を開催し、ロジスティクス
技術・ロジスティクスマネジメント
に関する活発な意見交換・議論を行
い、会員相互の啓発に努めている。
九月のフォーラムでは、ダラス(米
国)で開催された総会「SOLE2
006」の視察報告を行った。今回
はその報告に基づき、総会二日目の
テーマである宇宙開発のロジスティ
クスの話題を紹介する。
[ ケース ]
SCM住金物産
2006年11月号
住金物産は中国〜日本間のSCM強化に力を入れ
ている。中国で生産したアパレル製品を日本へ輸入
するまでの情報をチェーン内で共有するプラットフ
ォームを構築、値札付けや店舗別仕分けなどの物流
機能も中国側に整備した。さらに、納期やコスト面
から最適な輸送ルートを選択する情報システムの開
発に取り組んでいる。
[ ケース ]
SCM東京ガス
2006年11月号
2002年からガス管などの工材やメーターを対象
にしたサプライチェーン改革を進めている。各種
工事を請け負う協力会社向けの供給拠点を最終的
に1カ所に集約するほか、協力会社が首都圏各地
に設置している倉庫も半減させる計画だ。拠点再
編や在庫水準引き下げによって、年間10億円のコ
ストダウンを実現する。
[ ケース ]
コスト削減黒田電気
2006年11月号
全国の営業所にそれぞれ在庫を抱え、物流管理も
拠点ごとにバラバラだった。物流コスト削減と在庫
管理の高度化を狙い、統合管理に乗り出した。本社
に物流スタッフ部門を新設すると同時に3PLを導入。
佐川急便をパートナーに、在庫の集約と物流の見え
る化を進めている。
[ データ ]
日本路線トラック連盟道路交通法改正に伴う違法駐車取締り実態把握に関するアンケート調査
2006年11月号
1. 調査の目的
道路交通法の改正にともなって、民間委託による
取締り(確認事務)が導入された違法駐車に対する
取締りについて、「違法駐車対策に係わる特積み運送
事業者の実態と問題点」を把握し、関係行政に対し
て実情を訴えるとともに、集配業務に対する規制の
緩和措置を求めていくことを目的とする。
[ メディア批評 ]
小泉政権の五年間が日本にもたらした負の遺産分かりやすさと激しさに脅かされる言論の自由
2006年11月号
ほとんどのマスコミが加藤紘一の実家放火
事件について正面から取り上げない中で、さ
すがに加藤の地元の『山形新聞』は九月一日
付から四日付まで四人の「識者」にインタビ
ューしている。私もその一人なので「識者」
などとは書きたくないが、それは『山形新聞』
側の命名である。
[ 海外Report ]
SCMプロジェクトを成功に導く4つの「T」と3つの「C」とは
2006年11月号
SCMプロジェクトにおいてパートナー企業とWIN│WINの関係を構
築するために欠かせない要素がある。それは四つの「T」と三つの「C」だ。
ヨーロッパのロジスティクス研究の第一人者であるリチャード・ウィルディ
ング教授(イギリスのクランフィールド大学)が、欧州SCM会議で持論
を解説した。
[ 管理会計 ]
グローバル在庫の削減
2006年11月号
グローバル・ロジスティクスでは、輸送モードの選択が大きな意
味を持つ。同じ製品であっても環境次第で最適な輸送モードは違っ
てくる。輸送リードタイムによる影響と輸送コストとのトレードオ
フは、定期的に検証する必要がある。
[ 現場改善 ]
地場運送会社T社の事業継承
2006年11月号
後継者不在から事業譲渡を希望する地場運送会社が増え
ている。T社の場合は創業者の甥であるK氏に白羽の矢が立
った。K氏は物流業については全くの素人だった。それでも
現場から修行を始め、経営者として成長していった。T社の
行末は順風満帆に見えた。ところが…
[ 大学院体験記 ]
ロジスティクスの未来を作る
2006年11月号
1年に渡ってお届けしてきた2人のやり取りも今回が最終回。
とはいえ、彼女たちの向上心と向学心は止まりません。夢に向
けて新たな一歩を踏み出します。
[ 道場 ]
ロジスティクス編・第14回
2006年11月号
メーカーの担当者を連れて
物流部長が事務所を訪ねてきた
まだ十一月初めだというのに、やけに寒さが厳
しいある日、いま大先生がコンサルをしている問
屋の物流部長が、取引先であるメーカーの物流セ
ンター長を連れて大先生事務所にやってきた。
[ 判断学 ]
経営者に対する厳罰 - エンロン事件
2006年11月号
経済学の危機が言われるなか、日本では経済学者が実際の政治に関わるよう
になってきた。それは経済学の復権を意味するのか、あるいは逆にそれこそが危
機を現しているのだろうか?
[ 物流産業論 ]
新規参入が続く航空貨物ビジネス
2006年11月号
八〇年代後半の規制緩和を受けて、日本では航空事業に参入す
る企業が相次いでいます。当初は旅客が中心でしたが、近年は貨物
分野への注目度が高まりつつあります。今回は航空貨物輸送の歴史
と現況について解説していきます。
[ 特集 ]
調達物流 良いVMI、悪いVMI 3PL主導型在庫管理の台頭
2006年11月号
物流とIT、さらに決済機能まで統合したアウトソ
ーシングサービスが普及を始めている。企業間取引
の当事者に代わり、3PLがオペレーションの全てを
担い、サプライチェーンのプロセスを最適化する。
VMIをターゲットにした3PL主導型の在庫管理方式
がスタートしている。
[ 特集 ]
調達物流良いVMI、悪いVMI 富山の薬売り方式では破綻する
2006年11月号
調達先に在庫リスクを押し付けるだけでは個別最適に陥
る。トータル在庫を削減するには、サプライチェーン全体
の活動を同期化する必要がある。しかし実際のビジネスは
教科書通りには動かない。その会社の置かれた市場環境に
よって、正解は違ってくる。
[ 特集 ]
調達物流良いVMI、悪いVMI 日本型ダイレクトモデルの威力
2006年11月号
パソコン生産の日本回帰が始まっている。割安な労働力
を求めて中国をはじめとしたアジア諸国に工場を移管する
動きから一転、納品リードタイムや在庫回転率を重視して
改めて日本国内に拠点を戻す動きが顕著になっている。そ
こではVMIが常套手段となっている。
[ 特集 ]
調達物流 良いVMI、悪いVMI 三井物産――1次部品メーカーの国際調達を丸受け
2006年11月号
日本から海外の自動車部品工場に輸出される二次部品の
グローバル・ロジスティクスをターゲットに、新しいタイプ
のアウトソーシング事業を開始した。自動車部品業界におけ
る需給のミスマッチを解消することに、総合商社の新たな役
割を見いだそうとしている。
[ 特集 ]
調達物流 良いVMI、悪いVMI DHLジャパン――金融機関と手を組み新サービス
2006年11月号
DHLがGEキャピタルと組んでファイナンスを切り
口にしたVMIの新商品を開発した。このサービスを利
用することで、ベンダーは在庫を現金化するまでのサ
イクルを大幅に短縮できるという。VMI導入を後押し
するソリューションとして、バイヤー側は今後の普及
に大きな期待を寄せている。
[ 特集 ]
調達物流 良いVMI、悪いVMI アルプス物流――電子部品物流で圧倒的なシェア
2006年11月号
大手物流企業やメーカー系物流子会社による電子部
品物流への参入が相次いでいる。今後の成長が期待で
きるからだ。それでもアルプス物流は依然として同分
野で高いシェアを維持している。長年の経験で培った
現場運営のノウハウや独自開発の情報システムがそれ
を支えているという。
[ 特集 ]
調達物流 良いVMI、悪いVMI ロジコム――自動車部品の共同物流で急成長
2006年11月号
輸入VMIサービスをキッカケに、広島の中堅物流企
業・ロジコムの売り上げが急拡大している。半世紀近く
手がけてきた自動車部品物流のノウハウをベースに、金
属加工や組み立てなどの生産機能に業務範囲を拡大。付
加価値の強化に余念がない。