ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
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2006年4月号

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    2006年4月号
     

特集 トラック運賃入門

   
 過去10年にわたって下がり続けてきたトラック運賃相場が今年反騰に転じる。どんなに軽油が値上がりしてもトラック運賃に与える影響は知れている。しかし原価の約6割を占めるドライバーの人件費は確実に運賃相場に反映される。荷主企業は協力運送会社との関係を再考せざるを得ない。


10  

第1部
本誌緊急調査「今春の運賃交渉」

 昨年秋以降、積み合わせ便と宅配便の運賃は上昇を始めている。今春以降も引き続き値上がりが予想されている。一方、貸し切り運賃は値上げと値下げが交錯している。中型車以下の近距離輸送で下値抵抗力が強まる一方、大型車の幹線輸送は依然として下落傾向にある。

 

14   第2部
ドライバー年収300万円時代

 営業用トラックドライバーの賃金は1997年をピークにして一貫して下がり続けている。今やドライバーの2人に1人が年収400万円以下、年収300万円以下も全体の16%あまりに上っている。その影響でドライバーの数自体が急速に減ってきた。

 

16

 

 

第3部
プロが語る「私の相場観」

カサイ経営 西田拓稔 常務

「大型車は依然として下がっている」

トラボックス 藤倉泰徳 会長
「トラックはタクシーじゃない」

富士ロジテック 岡元正敏 物流企画室営業部長
「いい加減な契約だから上がらない」

日本ロジファクトリー 青木正一 代表
「仕事はあってもドライバーがいない」

 

20

 

第4部
ゼロから学ぶ運賃の仕組み

 トラック運賃の仕組みは意外に複雑だ。国土交通省の管轄する事業法上のルールと、市場の実態が全く乖離していて素人には分かりにくい。しかし、運賃交渉の相手となる協力物流会社にそれを教えてもらうわけにもいかない。物流マンなら知っておくべき最低限の常識を整理した。  

 

  22  

資料「トラック実勢運賃の推移」カサイ経営調べ

 

  2  

KEYPERSON「物流市場も採用力で勝負が決まる」
フルキャスト 平野岳史 社長

 現在の人手不足は一時的な現象ではない。今後一〇年で日本の若年労働者は三割減る。景気動向にかかわらず人手不足は慢性化する。その結果、若年労働者を採用する力のある会社が、あらゆる面で圧倒的な優位に立つことになる。人余り時代の常識はもはや通用しない。経営者は頭を切り換える必要がある。  


   
 

26

 

ハウス食品〈SCM〉
製販調整から出発し“あるべき姿”へ
物流部を廃止しSCM部として再出発

 

  30  

サッポロ飲料〈在庫削減〉
需給見直しや物流拠点の再編で
10億円のコスト削減を目指す

 

  34  

ハピネット〈物流拠点〉
今年2月に千葉県で新拠点を稼働
顧客ニーズで物流機能を使い分け


   

■■欧州レポート■■

  40  

海外トレンド報告【Report】1
欧州3PL会議2005報告《第2回》
米ジレット

イベリア半島でエクセルを選ぶまで

 ジレット・イベリアは、長年付き合いのあった3PL(サードパーティー・ロジスティクス)業者へ不満が募り、公開物流コンペに踏み切った。一八社の3PL業者が参加したコンペに半年をかけて、新しい委託先としてエクセル(現・ドイツポストのDHL部門)を選んだ。コンペを担当したジレット・イベリアのロジスティクス担当マネジャーであるマーク・スラップナー氏が、コンペを成功に導くためのノウハウについて語った。

 

  44  

海外トレンド報告【Report】2
仏ジオディス
5年間のリストラを終えて上昇気流に
中国をターゲットにアジア拡大を狙う

 日本で「ジオディス」というフランスの物流業者の名前を耳にする機会は少ない。しかしフランス国内では売上高ナンバーワンで、ヨーロッパでも五本の指に入る実力を持っている。フランス国鉄(SNCF)の子会社だった同社は九六年に株式を上場した。その後、大幅な内部刷新を行った結果、コンスタントに利益が上がる体制が整った。

 

     
  24  

ロジビズ「再」入門《最終回》アウトソーシング編4
勝ち組のビジネスモデル

 

  38  

物流企業の値段《第20回》
板崎王亮 クレディスイスファーストボストン証券 運輸担当アナリスト
ヤマトホールディングス

 

  48  

海外トレンド報告【News】

 

 
50

湯浅和夫の物流コンサル道場《第48回》
〜ロジスティクス編 第7回〜

 

  55  

佐高信のメディア批評
沖縄返還協定の日米密約は事実だった
大手メディアは当事者の告発を受け止めよ


  56  

奥村宏の判断学《第47回》
監査法人は何をしていたのか

 

 
58

【日本の流通】進化のゆくえ《第19回》
プリモ・リサーチ・ジャパン 鈴木孝之 代表 
曲がり角のコンビニエンスストア

 

  64  

事例で学ぶ現場改善《第39回》
青木正一 日本ロジファクトリー 代表
地場物流会社S社の3PL展開

 

  66  

新連載 フレッシュマンのための物流産業論 《第1回》
森 隆行 流通科学大学 教授
トラック運送業を知ろう・

 

 
72

SCM時代の新しい管理会計《第13回》
梶田ひかる アビーム コンサルティング 製造事業部 マネージャー
変化に即応する予算統制

 

  76   CSCMP報告 従来型購買から戦略的調達への転換
セスナ・エアクラフト社
ブレント・エドミニステン ディレクター 

 サプライヤーを選別し育成することで、サプライチェーンの効率化に成功。品質の安定した部品が、必要なときに必要なだけ手に入るようになった。部品の品質問題による不具合が減少し、製品の信頼性が向上。適切な在庫管理で在庫回転率も改善。あらゆる無駄を省いて大幅なコスト削減を実現した。

 

 
80


ロジスティクス大学院体験記
〜サワコとユキの往復書簡〜《第5回》
産学連携を考える(米国編)

 

  84  

The International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告

 

 
 

85

国土交通省 月例経済報告

 
  71   CLIP BOARD
●勝呂隆男氏の“適正在庫三部作”が完成/最新刊『適正在庫のテクニック』を発売
●中部国際空港に新拠点/DHLジャパン
 
88
主要記事索引
  92   編集後記
 
93
広告索引

PDFバックナンバー

[ CSCMP報告 ] 従来型購買から戦略的調達への転換 2006年4月号
サプライヤーを選別し育成することで、サプライチェーンの 効率化に成功。品質の安定した部品が、必要なときに必要なだ け手に入るようになった。部品の品質問題による不具合が減少 し、製品の信頼性が向上。適切な在庫管理で在庫回転率も改善。 あらゆる無駄を省いて大幅なコスト削減を実現した。
[ keyperson ] フルキャスト 平野岳史 社長 2006年4月号
現在の人手不足は一時的な現象ではない。今後一〇年で日本の若年 労働者は三割減る。景気動向にかかわらず人手不足は慢性化する。そ の結果、若年労働者を採用する力のある会社が、あらゆる面で圧倒的 な優位に立つことになる。人余り時代の常識はもはや通用しない。経 営者は頭を切り換える必要がある。
[ NEWS ] 海外トレンド報告 2006年4月号
米CNF 大幅な増収増益 同社発表 1・ 24 路線便と3PL部門を持つCNF (本社・カリフォルニア州サンマテオ、 ニューヨーク証券市場)の二〇〇五 年十二月期決算は、売上高四一億七 〇〇〇万ドル(四五八七億円、前年 同期比十二・三%増)、営業利益三 億七〇〇〇万ドル(四〇七億円、同 三〇・五%増)、最終利益二億二一 〇〇万ドル(二四三億一〇〇〇万円、 同五五・七%増)の大幅増収増益と なった。一株当たりの利益は三・九 六ドル(四三五・六円、同五四・ 〇%増)だった。
[ SOLE ] SOLE日本支部フォーラムの報告 2006年4月号
SOLE日本支部では毎月「フォーラム」を開催し、ロジスティクス 技術やロジスティクス・マネジメントに関する活発な意見交換、議論 を行い、会員相互の啓発に努めている。 シリーズ第3回として開催した2月度のフォーラムは、物流システム 開発支援を手掛けるレクソルの宮口孝治代表取締役を招いて「グロー バルSCM構築とその秘訣」と題する講演を聞いた。以下、この講演の 内容について紹介する。
[ CLIP ] 勝呂隆男氏の?適正在庫三部作〞が完成最新刊『適正在庫のテクニック』を発売 2006年4月号
在庫理論のスペシャリストとし て本誌でもお馴染みの勝呂隆男 TSCコンサルティング代表が、 新たに「適正在庫のテクニック〜 すぐに実践できる現場のための在 庫理論APIM〜」(日刊工業新 聞社)を上梓した。既刊の「適正 在庫の考え方・求め方」(同)、 「適正在庫のマネジメント」(同) に続くシリーズ第三段で、著者に よる?在庫三部作〞が完成した 格好だ。
[ ケース ] SCM--ハウス食品 2006年4月号
2003年7月に「SCM部」を発足するため、既存の「物 流部」の廃止に踏み切った。移管できる業務は物流子会 社にシフトし、ロジスティクスの戦略機能だけを「SCM 部」に吸収。そのうえで、全社に分散していた需給調整 の機能をすべて新部門に集めて、全アイテムの生産計画 を一手に担う体制へと移行した。
[ ケース ] 在庫削減--サッポロ飲料 2006年4月号
純粋持ち株会社制への移行を機にSCMプロジェクトを スタート。受注体制や需給調整業務の刷新などを経て、 昨年6月から物流拠点の集約に乗り出した。従来は全国 に20カ所あった拠点を、最終的に10カ所まで削減する。 同時にパッカーの絞り込みも進める方針だ。一連の改革 を通じてトータル10億円のコストダウンを目標に掲げて いる。
[ ケース ] 物流拠点--ハピネット 2006年4月号
玩具卸最大手のハピネットは、いち早く物流と情報シ ステムの高度化に取り組んできた。2001年に高度に自動 化を進めた物流拠点を稼働したのに続き、今年2月には 一転して人手作業を中心とする大型拠点を立ち上げた。 顧客ニーズに応じて2タイプの物流拠点を使い分けるこ とで、物流の受託事業を強化していこうとしている。
[ データ ] 国土交通省 月例経済報告 2006年4月号
昨年11 月の特別積合せトラックの輸送量は、前年同月比1.3%の増加(4 カ月連続)、 一般トラックの輸送量は、同0.6%の増加(先月の減少から再び増加)、宅配貨物取扱 個数は、同3.1%の増加(9カ月連続)となった。
[ メディア批評 ] 沖縄返還協定の日米密約は事実だった大手メディアは当事者の告発を受け止めよ 2006年4月号
薬害肝炎患者やクレジット・サラ金被害者 の会で講演して、私は「私たちのつくウソは 許されるが、権力者のつくウソは許されない」 と声を高くした。権力者は「ウソをついては いけない」というモラルを教えながら、自分 たちは平気でウソをつく。それが仕事なのか、 と皮肉りたいほどである。
[ 海外Report ] ジレットの物流コンペイベリア半島でエクセルを選ぶまで 2006年4月号
ジレット・イベリアは、長年付き合いのあった3PL(サードパーティー・ロジスティ クス)業者へ不満が募り、公開物流コンペに踏み切った。一八社の3PL業者が参加し たコンペに半年をかけて、新しい委託先としてエクセル(現・ドイツポストのDHL部 門)を選んだ。コンペを担当したジレット・イベリアのロジスティクス担当マネジャーで あるマーク・スラップナー氏が、コンペを成功に導くためのノウハウについて語った。
[ 海外Report ] 仏ジオディス五年間のリストラを終えて上昇気流に中国をターゲットにアジア拡大を狙う 2006年4月号
日本で「ジオディス」というフランスの物流業者の名前を耳にする機会は 少ない。しかしフランス国内では売上高ナンバーワンで、ヨーロッパでも五 本の指に入る実力を持っている。フランス国鉄(SNCF)の子会社だった 同社は九六年に株式を上場した。その後、大幅な内部刷新を行った結果、コ ンスタントに利益が上がる体制が整った。
[ 管理会計 ] 変化に即応する予算統制 2006年4月号
経営計画を立案する時点で全てを予測しておくことはできない。 環境の変化に機敏に反応して実務を処理するためには、毎月の収支 金額を見るだけでは不十分だ。オペレーション部門にとっての予算 管理は、財務上の予算管理とはまた違った側面を持っている。
[ 現場改善 ] 地場物流会社S社の3PL展開 2006年4月号
大企業と中小企業では3PLのスタイルも違う。実際、中小 企業同士が最初から包括的なアウトソーシング契約を結ぶケース など希だ。むしろ小さな仕事から始めて実績を積み上げろ。信頼 を構築することができれば、業務委託範囲を拡大するチャンスは 後からいくらでもやってくる。
[ 進化のゆくえ ] 曲がり角のコンビニエンスストア 2006年4月号
フランチャイズビジネスの手本とされてきたコンビニエンスストア の経営が曲がり角を迎えている。チェーン本部の高収益構造が続く裏 側で、収入の低下にあえぐ店舗や取引先の不満がつのっている。強さ に隠されて見えづらくなっている変化を、最大手のセブンイレブンの 状況を中心に解説する。
[ 値段 ] ヤマトホールディングス 2006年4月号
ヤマト運輸の収益成長は「宅急便」の伸び を背景に当面続くと見られる。同社にとって 目下の経営課題は「宅急便」に次ぐ新たな収 益基盤を確立することだ。中ロット貨物をタ ーゲットにした新サービスの投入といった対 応策は株式市場から高く評価されている。
[ 道場 ] ロジスティクス編・第7回 2006年4月号
うららかな春の日差しを浴びながら 社長一行が大先生事務所を訪れた 福岡支店でのヒアリングから一カ月ほど経った。 大先生の事務所に、うららかな春の日差しがそそ いでいる。大先生は窓辺の椅子で気持ちよさそう に居眠りの最中だ。今日は、問屋の社長が、常務 と物流部長を伴ってやってくる。 ほどなく社長一行が到着した。女史と弟子たち が出迎える。会議机を挟んで席に着きながら、社 長が挨拶をし、誰にともなく声を掛けた。
[ 判断学 ] 監査法人は何をしていたのか 2006年4月号
企業の発表する決算内容をわれわれは信用していいのだろう か。カネボウやライブドアの事件では、図らずも企業会計の監 査に構造的な問題があることが浮き彫りになった。「会計ビッグ バン」とは口先だけのかけ声だったのだ。
[ 物流産業論 ] トラック運送業を知ろう 2006年4月号
物流企業に入社したフレッシュマンの皆さん、そして異動で新たにロジ スティクス部門に配属された皆さん。物流業界にようこそ! 物流の基礎 を学べる新連載がスタートします。?物流の教科書〞代わりに役立ててく ださい。これを機にベテランの皆さんも初心に帰って物流をおさらいして みてはいかがでしょうか?
[ 特集 ] トラック運賃入門 本誌緊急調査「今春の運賃交渉」 2006年4月号
昨年秋以降、積み合わせ便と宅配便の運賃は上昇を始め ている。今春以降も引き続き値上がりが予想されている。一 方、貸し切り運賃は値上げと値下げが交錯している。中型 車以下の近距離輸送で下値抵抗力が強まる一方、大型車の 幹線輸送は依然として下落傾向にある。
[ 特集 ] トラック運賃入門 ドライバー年収300万円時代 2006年4月号
営業用トラックドライバーの賃金は1997年をピークに して一貫して下がり続けている。今やドライバーの2人に 1人が年収400万円以下、年収300万円以下も全体の16% あまりに上っている。その影響でドライバーの数自体が急 速に減ってきた。
[ 特集 ] トラック運賃入門 プロが語る「私の相場観」? 2006年4月号
トラック運賃の相場は既に底を打った。少なく とも今後、下がることはないだろうと予測してい る。昨年秋に当社が荷主企業を対象に行った実勢 運賃調査の結果を見ても、既に特積み運賃は前回 調査した平成十三年と比べてわずか(一%強)な がらも上昇に転じている。平成六年の調査をピー クに下降してきた運賃が一〇年ぶりに反騰したこ とになる。
[ 特集 ] トラック運賃入門 ゼロから学ぶ運賃の仕組み 2006年4月号
トラック運賃の仕組みは意外に複雑だ。国土交通省の管 轄する事業法上のルールと、市場の実態が全く乖離してい て素人には分かりにくい。しかし、運賃交渉の相手となる 協力物流会社にそれを教えてもらうわけにもいかない。物 流マンなら知っておくべき最低限の常識を整理した。
[ 特集 ] トラック運賃入門 「トラック実勢運賃の推移」カサイ経営調べ 2006年4月号
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