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2006年12月号 |
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特集
3PL白書
サードパーティ・ロジスティクス2006
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解説 日本市場の規模と勢力図
日本の3PL市場の現状を調査した。国内の主要3PL企業を対象にアンケート調査を実施。合わせて有力各社へのヒアリングを行った。そこから現在の市場規模と勢力図を分析し、3PL事業の経営環境とビジネスモデルを整理した。日本の3PL市場の全貌が初めて明らかになった。
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分析 日本型3PLの事業モデル
輸送は傭車中心だが、物流センターは案件ごとに判断し資産として所有することもいとわない。荷主との平均契約期間は3年未満。決して儲かる仕事ではない。それでも今後の市場規模拡大が必至な有望市場であり、経営の最重要課題としてとらえている。それが日本の3PL企業の基本的認識だ。
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資料 国内主要3PL企業ガイド
会社名/3PL事業売上高/3PL事業の定義/3PL担当組織・所属人数/アセット(傭車率・センター所有率)/ITインフラ/3PL事業の主なターゲット/業務領域
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Interview
日本通運 久保田博 取締役 常務執行役員
「全ての事業を3PLに塗り替える」
10月、3PL部とグローバルロジスティクス部を統合して、新生「3PL部」を発足させた。同時に3PLという視点から既存の全ての受託事業を洗い直している。荷主企業のサプライチェーン全体を視野に入れることで、従来の事業部門別・縦割りの営業体制を改め、自らの役割を拡大する狙いだ。
Interview
ハマキョウレックス
大須賀正孝 社長
「儲からないとぼやく経営者は失格」
若手の営業マンを3PL研修に派遣する中小トラック運送会社が増えている。しかし、数日間の座学をこなせばノウハウが身に付くほど3PLは甘くない。3PLで急成長を遂げてきたハマキョウレックスの大須賀社長は
「3PLの本質を学ぶべきは経営者自身」と指摘する。
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寄稿 3PLにおけるイノベーション要因
富士通総研経済研究所
木村達也 主任研究員
トラック輸送業の生産性の改善は3PL等の進展と密接な関係がある。3PLにおけるイノベーションを実現した企業はどのような共通要因を持つのか。ハマキョウレックスと山九の事例から3PLにおけるイノベーションの成功要因を探る。
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KEYPERSON
「年率15%の成長が今後も続く」
日立物流 鈴木登夫
代表執行役社長
2002年度以降、年率15%増のペースで3PL事業の売上高を伸ばしている。グループ向けを含めると、その規模は05年度で2039億円にも上る。これを今後五年間で4400億円にまで拡大する計画だ。そのために物流子会社の買収と海外事業の拡大を積極化する。
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事例で学ぶ現場改善《特別編》
青木正一 日本ロジファクトリー 代表
孫請け管理で現場に差がつく
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CSCMP報告2006
米グッドイヤーの3PL活用
米グッドイヤー・タイヤ&ラバー
テッド・オーガスティン 北米タイヤ事業部
ロジスティクス&プロダクトサプライディレクター
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フレッシュマンのための物流産業論
《第9回》
森 隆行 流通科学大学 教授
3PLの基礎知識
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横浜ロジスティクス〈物流拠点〉
卸売市場内に初の三温度帯センター
一括物流事業で市場流通の復権図る
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富士ゼロックス〈静脈物流〉
繰り返し使用できる梱包材を開発
回収物流の運用は外部業者に委託
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HOTTA
〈3PL〉
急成長をもたらした事業モデルを転換
着荷主の視点で建材流通の改革図る
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■■欧州レポート■■
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海外トレンド報告【Report】
欧州SCM会議報告〈第3回〉
HPのサプライチェーン戦略
講演者 デービッド・パイパー ヒューレット・パッカード
サプライチェーン・ソリューション部長
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物流企業の値段《第26回》
尾坂拓也 野村證券金融経済研究所 シニアアナリスト
トランコム
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海外トレンド報告【News】
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湯浅和夫の物流コンサル道場《第56回》
〜ロジスティクス編 第15回〜
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佐高信のメディア批評
「官の描いた歴史」が隠蔽する政府官僚の責任
「史実」を疑う視点を欠いたメディアの歴史観
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奥村宏の判断学《第54回》
経営者に対する厳罰―エンロン事件
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SCM時代の新しい管理会計《第21回》
梶田ひかる アビーム コンサルティング 製造事業部 マネージャー
グローバルロジスティクスへの挑戦・
製品設計を改革する
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ロジスティシャンのためのCSR経営講座
《第6回》
川島孝夫 前・味の素ゼネラルフーヅ 常勤監査役
連結経営の時代に企業がとるべき対応
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The
International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告
9・11とカトリーナの教訓
災害救助活動のロジスティクス
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CLIP
BOARD ・
●ギャラクシーエアラインズ運行開始/東京=九州/沖縄間の翌日配達拡充
CLIP BOARD・
●「物流マネジメント」をテーマに/日交研がシンポジウムを開催
国土交通省 月例経済報告
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主要記事索引 |
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編集後記 |
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広告索引 |
[ CSR経営講座 ]
連結経営の時代に企業がとるべき対応
2006年12月号
日本では、欧米より一足遅れて
二〇〇〇年度から国際会計基準の
導入が本格化した。もはや財務諸
表を連結中心で構成するのは当た
り前だが、ロジスティクスを連結
ベースで機能させられる体制まで
整えた日本企業はわずかだ。さら
に最近の企業不祥事の急増は、グ
ループ全体をにらんだサプライチェ
ーン管理の新しい課題を浮き彫り
にしている。
[ keyperson ]
日立物流鈴木登夫代表執行役社長
2006年12月号
二〇〇二年度以降、年率一五%増のペースで3PL事業の売
上高を伸ばしている。グループ向けを含めると、その規模は〇
五年度で二〇三九億円にも上る。これを今後五年間で四四〇〇
億円にまで拡大する計画だ。そのために物流子会社の買収と海
外事業の拡大を積極化する。
[ NEWS ]
欧州NEWS
2006年12月号
TNTは温度管理が必要な医療品
専用のICタグを導入した。五〇万
ドル(五五〇〇万円)を投じ、八カ
月の準備期間をかけてシンガポールで
完成させた。医療品の輸送業務では
厳密な温度管理が求められるケース
が少なくない。とりわけ、アジア地
域では「年間数百万ドル」に相当す
る医療品が、温度管理の失敗によっ
て使用不可能となって破棄されてい
る、という。
[ SOLE ]
九・一一とカトリーナの教訓災害救助活動のロジスティクス
2006年12月号
前回、前々回と、ダラス(米国)
で開催された年次総会「SOLE2
006」の視察結果を報告してきた。
総会報告ラストの今回は、三日目
(最終日)のテーマである災害救助
活動でのロジスティクスと、同時開
催された展示会について報告する。
[ CLIP ]
ギャラクシーエアラインズ運行開始東京=九州/沖縄間の翌日配達拡充
2006年12月号
佐川急便グループの航空貨物
会社、ギャラクシーエアライン
ズが運行を開始した。一〇月三
一日未明、同社の所有する貨物
専用機(エアバスA300B4
―622R型)が羽田空港から
新北九州空港に向けて飛び立っ
た。同日の午後九時過ぎには那
覇空港発羽田行も出発した。
[ CLIP ]
「物流マネジメント」をテーマに日交研がシンポジウムを開催
2006年12月号
日本交通政策研究会(日
交研)は十二月六日、「物流
マネジメント実現のために、
何をなすべきか」と題したシ
ンポジウムを開催する。官民
から物流の専門家らを招き、
都市部での物流マネジメント
のあるべき姿を探るための討
論を展開する。
[ ケース ]
物流拠点 横浜ロジスティクス
2006年12月号
今春、横浜市中央卸売市場に三温度帯管理のでき
る物流センターが稼働した。青果物卸らが共同で建
設したもので、市場内の三温度帯センターは国内初。
外食・中食産業などをターゲットにした一括物流を
事業化することで、市場外流通の拡大を食い止め、
卸売市場の取扱高拡大につなげようという戦略だ。
[ ケース ]
静脈物流富士ゼロックス
2006年12月号
補修部品の供給や使用済み部品の回収に利
用するリターナブル型の梱包材を開発・導入
した。包材費の削減や、CO2など環境負荷の
軽減が狙いだ。回収時に発生する物流業務と
梱包材の個数管理はアウトソーシングするこ
とで、初期投資を最小限に抑えた。
[ ケース ]
3PLHOTTA
2006年12月号
建材メーカーを荷主に資材を現場に納品する販売
物流で急成長を遂げた。もう一段、経営規模を拡大
するために、事業構造にメスを入れた。建材の着荷
主となる工務店に顧客ターゲットを転換。工務店の
調達物流を担うことで建材流通の効率化を狙う。
[ データ ]
国土交通省月例経済報告
2006年12月号
国土交通省月例経済報告
[ メディア批評 ]
「官の描いた歴史」が隠蔽する政府官僚の責任「史実」を疑う視点を欠いたメディアの歴史観
2006年12月号
「すべての歴史は現代史である」とクローチ
ェは言った。現代から、どういう問題意識に
よって見るかで歴史はその姿を変えるという
ことだろう。私がそれを実感したのは『失言
恐慌』という題で、昭和二年の金融恐慌を書
いた時だった。
[ 海外Report ]
HPのサプライチェーン戦略
2006年12月号
ヒューレット・パッカードの売上高の六割以上はサプライチェーン関連費用だという。
同社にとってサプライチェーン戦略は株価にも大きな影響を与えるだけに常にイノベー
ションが求められる。欧州SCM会議で同社のサプライチェーン・ソリューション部長
が、「調達危機管理」や「Buy‐Sell」プログラムを例に挙げて、自社のサプラ
イチェーン戦略について詳述した。
[ 管理会計 ]
製品設計を改革する
2006年12月号
ロジスティクスの管理対象は、今や製品設計の領域にまで拡大し
ている。米HP社はロジスティクスの視点から製品企画・設計を改
革したことで一億ドル以上の効果を実現した。さらに同社は一連の
施策を「DfSC」と名付けて体系化している。
[ 値段 ]
トランコム
2006年12月号
求貨求車サービスの強化と並行して貨物運
送事業の建て直しを進めている。共同配送事
業の落ち込みをカバーしているのは生協向け
個人宅配事業だ。業績は当面高い成長率で推
移する見通し。現在の株価には割安感がある。
[ 道場 ]
ロジスティクス編・第15回
2006年12月号
体力弟子と物流部長が風邪でダウン
「今年の風邪は妙だ」と問屋の社長
「今日は寒いなー」
いつも通り午後になってから大先生が事務所に
顔を出した。外は木枯しのような風が吹いている。
美人弟子と女史が大先生を出迎えた。いつも勢い
よく飛び出してくる体力弟子がいない。大先生が、
あれっという顔をする。
[ 判断学 ]
経営者に対する厳罰 - エンロン事件
2006年12月号
アメリカでは不正会計の最高刑が30年とされている。実際、エンロンやワールドコム
の元CEOには20年以上もの禁固刑が科せられた。一方、日本ではライブドアの堀江貴文
にどのような判決が下されるのだろうか。
[ 物流産業論 ]
3PLの基礎知識
2006年12月号
物流アウトソーシングの受け皿として機能し、急速に拡大している
のが3PL(Third Party Logistics:サードパーティ・ロジスティク
ス)です。3PLの浸透によって日本の物流は大きく変化する可能性
があります。今回は、単なるネーミングとしてではなく、物流における
機能、あるいはビジネスモデルとしての3PLについて解説します。
[ 特集 ]
3PL白書 日本市場の規模と勢力図
2006年12月号
一兆円を超える市場規模
荷主企業のロジスティクス機能を代行するアウトソ
ーサーを「3PL(Third Party Logistics:サード
パーティ・ロジスティクス)」と呼ぶ。輸送や保管な
ど、物流を構成する諸機能を個別に請け負う従来の
物流業とは異なり、荷主のサプライチェーンを支える
ロジスティクス業務を包括的に運営管理する。一九九
〇年頃に欧米で開花した新しい物流サービスだ。それ
が現在、日本にも広がっている。
[ 特集 ]
3PL白書 日本型3PLの事業モデル
2006年12月号
輸送は傭車中心だが、物流センターは案件ごとに判断
し資産として所有することもいとわない。荷主との平均
契約期間は3年未満。決して儲かる仕事ではない。それで
も今後の市場規模拡大が必至な有望市場であり、経営の
最重要課題としてとらえている。それが日本の3PL企業
の基本的認識だ。
[ 特集 ]
3PL白書 国内主要3PL企業ガイド2006
2006年12月号
概要はありません
[ 特集 ]
3PL白書 全ての事業を3PLに塗り替える
2006年12月号
10月、3PL部とグローバルロジスティクス部を統合し
て、新生「3PL部」を発足させた。同時に3PLという視
点から既存の全ての受託事業を洗い直している。荷主企
業のサプライチェーン全体を視野に入れることで、従来
の事業部門別・縦割りの営業体制を改め、自らの役割を
拡大する狙いだ。
[ 特集 ]
3PL白書 儲からないとぼやく経営者は失格
2006年12月号
若手の営業マンを3PL研修に派遣する中小トラック運送
会社が増えている。しかし、数日間の座学をこなせばノウ
ハウが身に付くほど3PLは甘くない。3PLで急成長を遂げて
きたハマキョウレックスの大須賀社長は「3PLの本質を学
ぶべきは経営者自身」と指摘する。
[ 特集 ]
3PL白書 孫請け管理で現場に差がつく
2006年12月号
荷主と3PLとのパートナーシップの重要性は既に繰り返し
指摘されている。しかし3PLと現場運営を担う協力会社との
パートナーシップには、いまだ十分な配慮がされていない。そ
こをクリアしない限り、日本の3PL市場は期待されているほ
ど拡大しない。
[ 特集 ]
3PL白書 3PLにおけるイノベーション要因
2006年12月号
トラック輸送業の生産性の改善は3PL等の進展と密接な関
係がある。3PLにおけるイノベーションを実現した企業はど
のような共通要因を持つのか。ハマキョウレックスと山九の
事例から3PLにおけるイノベーションの成功要因を探る。
[ 特集 ]
3PL白書 米グッドイヤーの3PL活用
2006年12月号
ブリヂストン、仏ミシュランと並び世界三大タイヤメー
カーの一角を占める米グッドイヤー。北米事業部のロジ
スティクスディレクターが、自社のケーススタディにもと
づきロジスティクス・プロバイダーの活用法を指南する。