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2001年4月号 |
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特集:日本の3PL市場
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18 |
第1部 ダンピング10年戦争の結末 |
22 |
第2部 物流市場2003年のシナリオ |
26 |
第3部 3PL先駆者が学んだ教訓
日立物流 福士英二 社長
富士ロジテック 鈴木威雄 社長 |
30
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第4部 欧米のロジスティクス市場最前線
平田義章 国際ロジスティクス・アドバイザー |
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36 |
第5部 《アングロサクソン経営入門
第1回》
3PLはどこへ行く
入江仁之 キャップジェミニ・アーンストヤング 副社長 |
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42 |
キリンビール――在庫削減
販促品の在庫を一カ所に集約 宅配利用のコスト増も吸収 |
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46 |
ハマキョウレックス――現場管理
日替わり班長制度で自主性促す 辣腕センター長のパート活用法 |
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50 |
ソニーロジスティックス――情報システム
物流業者を実績データで格付けし ネット時代の物流子会社モデルを模索 |
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物流キーマン「私の仕事、私の情報源」 |
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40 |
アクセンチュア 前田健蔵 パートナー/味の素 鎌田利弘 営業ロジスティックスセンター長 |
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41 |
味の素ゼネラルフーヅ 川島孝夫 理事/イーエックスイー
テクノロジーズ 津村謙一 社長 |
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53 |
ダイフク 大西忠 副社長/キヤノン 高橋良夫 業務本部GLS推進部 部長 |
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60 |
スナーク 富田恭敏 社長/近鉄エクスプレス 雲川俊夫 社長 |
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61 |
光英システム 葦津嘉雄 社長/サントリー 伊藤久司 ロジスティクス推進部長 |
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68 |
東芝物流 大久保秀典 常務取締役/トヨタ自動車 佐藤則夫 取締役 |
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69 |
トランコム 武部芳宣 社長/東京ロジスティクス研究所 重田靖男 社長 |
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78 |
神奈川大学 中田信哉 教授/中田屋 中田彪 社長 |
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83 |
ニチレイ 椎橋治男 取締役低温物流企画部長/日興ソロモン・スミス・バーニー証券 松本直子 ディレクター |
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87 |
日本ビジネスクリエイト 福島美明 社長/日本ロジスティクスシステム協会 稲束原樹 専務理事 |
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54 |
コクヨ 黒田康裕 専務取締役
「流通在庫をゼロにして卸機能を排除。
サービスと物流軸に新たなモデル作る」 |
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62 |
ヤマト運輸 有富慶二 社長
「批判の大きさは当社への期待感。
ラストワンマイルで他社を圧倒する」 |
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80 |
The International Society of Logistics
SOLE報告「CPLはロジスティシャンの登竜門」
SOLE東京支部長 松本賢治 日本能率協会 戦略・マーケティング革新本部技術部長 インタビュー |
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84 |
Supply Chain Council
SCC報告「SCORでサプライチェーンを描いてみよう」
SCCジャパン会長 毛利峻治 日立製作所 生産技術研究所主管研究員 博士 インタビュー |
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70 |
物流「再」入門「物流はないのが一番」
湯浅和夫 日通総合研究所 取締役 |
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74 |
Digital Logistics「アナログからデジタルへ」
田中純夫 エクゼ 社長 |
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72 |
物流企業の値段 [日本通運]
北見聡 野村証券金融研究所 運輸担当アナリスト |
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76 |
流通戦略の新常識「流通外資は日本に定着するか」
松原寿一 中央学院大学 講師 |
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78 |
佐高信のメディア批評
「日経の“社内報”体質は相変わらず 正論に立つ『東洋経済』に軍配」
佐高信 経済評論家 |
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90 |
日本銀行 企業向けサービス価格指数 鉄道貨物/特別積み合わせ貨物/一般貨物/普通倉庫/冷蔵倉庫/こん包/港湾運送/国際航空貨物/国内航空貨物/内航貨物/外洋貨物
国土交通省 月例経済報告 トラック運送/鉄道貨物/航空貨物/海上貨物
日本倉庫協会 普通営業倉庫21社統計
日本冷蔵倉庫協会 主要12都市受寄物庫腹利用状況 |
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3 |
LOGI-BIZ創刊にあたって |
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95 |
広告案内 |
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94 |
編集後記 |
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3 |
Faxアンケートのお願い |
[ Interview ]
コクヨ専務取締役 黒田康裕
2001年4月号
文具業界のガリバー、コクヨがビジネスモデルの転換を急いでいる。この1月には「アスクル」に対
抗して文具ネット通販の「カウネット」を立ち上げた。並行して昨年から支社と全国の特約店の統合に
も着手している。物流網も刷新する。新たに全国10カ所に大型物流センターを立ち上げ、80カ所あっ
た特約店の倉庫を集約。在庫を全てメーカーに引き上げ、完全な「商物分離」を断行する。
コクヨと特約卸の共同出資によって新たに設立された物流子会社「オフィス・サプライ・ロジスティ
クス」には、工場からバラの状態で商品を入荷し、顧客の要求に合わせた荷姿で出荷する流通加工機
能を持たせる。近い将来、財閥系倉庫会社と同レベルの倉庫面積を誇るアセット型3PL業者が文具
業界に誕生することになる。
[ Interview ]
ヤマト運輸 有富慶二社長
2001年4月号
「宅急便」の開発以来、産業界の賛辞を欲しいままにしてきたヤマト運輸が、昨年から批判の矢面に
立たされている。硬直化したサービス、情報システムの陳腐化、従業員のモラール低下など、同社の
大企業病を指摘する声がメディアでも報じられるようになった。インターネット銘柄の一角に祭り上
げられ、一時は4000円台を付けた株価も現在は半値近くの水準まで低下している。
それでも有富社長は経営の基本戦略を変えようとはしない。正社員ドライバーの純血主義と、ち密
なネットワークを自らのコア・コンピタンスと位置づけ、愚直なまでにラストワンマイルの強化を図っ
ている。一連の批判にも「当社への期待の表れ」と余裕を見せる。依然として“一人勝ち”を続ける
国内最強の物流業者であるという事実が、その自信を裏付けている。
[ SCC報告 ]
SCORでサプライチェーンを描いてみよう
2001年4月号
SCMをテーマとする国際的な研究団体、
SCC(Supply Chain Council
)ではサプラ
イチェーンを記述するためのツールとして
「
S
C
O
R
(
Supply Chain Operations
Reference-Model
)」を開発し、その普及活
動を進めています。文系の人にはちょっとと
っつき難いかも知れませんが、このコーナー
ではできる限り易しくSCORを紹介してい
きたいと思います。その手始めとして、今回
はSCCジャパンの会長を務める毛利博士に
SCCとSCORについて、素朴な質問をぶ
つけてみました。
[ SOLE ]
CPLはロジスティシャンの登竜門
2001年4月号
日本にはロジスティクスについて体系的に
学べる場がない。そうお嘆きの方は一度、S
OLEの東京支部に顔を出してみてはどうで
しょう。同じ悩みを抱える人達と語り合うこ
とで、きっと新鮮な発見があるはずです。本コ
ーナーではSOLEの活動内容を紹介すると
ともに、ロジスティシャンのための資格試験
「CPL」の問題を毎回、出題していきます。
今回はSOLE東京支部の支部長を務める松
本賢治氏に、ロジスティクス教育の現状と東
京支部の活動内容について聞きました。
[ キーマン ]
物流キーマン「私の仕事、私の情報源」
2001年4月号
アクセンチュア 前田健蔵 パートナー
味の素 鎌田利弘営業ロジスティックスセンター センター長
味の素ゼネラルフーヅ 川島孝夫 理事 情報システムセンター長
イーエックスイーテクノロジーズ 津村謙一社長
[ キーマン ]
物流キーマン「私の仕事、私の情報源」
2001年4月号
ダイフク 大西忠 副社長
キヤノン 高橋良夫業務本部GLS推進部 部長
[ キーマン ]
物流キーマン「私の仕事、私の情報源」
2001年4月号
スナーク 富田恭敏 社長
近鉄エクスプレス 雲川俊夫社長
光英システム 葦津嘉雄 社長
サントリー 伊藤久司 ロジスティクス推進部長
[ キーマン ]
物流キーマン「私の仕事、私の情報源」
2001年4月号
東芝物流 大久保秀典 常務
トヨタ自動車 佐藤則夫取締役
トランコム 武部芳宣 社長
東京ロジスティクス研究所 重田靖男 社長
[ キーマン ]
物流キーマン「私の仕事、私の情報源」
2001年4月号
神奈川大学 中田信哉 教授
中田屋 中田彪 社長
[ キーマン ]
物流キーマン「私の仕事、私の情報源」
2001年4月号
ニチレイ 椎橋治男 取締役 低温物流企画部長
日興ソロモン・スミス・バーニー証券 松本直子 株式調査部ディレクター
[ ケース ]
キリンビール── 在庫削減
2001年4月号
ビールジョッキやグラスなど販促品、ポスターや幟(のぼり)
といった広告品の在庫を全国各地で分散管理していた。今年1月、
埼玉県内に開設した専用センターにそれらの在庫を集約するとと
もに、アイテム数を絞り込んだ。ビールとの混載で得意先に注文
品を届ける従来の配送方式は、宅配便利用に全面的に切り替えた。
小口化で支払い運賃自体は増える計算だったが、仕分けの前倒し
とEDI(電子データ交換)対応でコストアップを抑えることに成功
した。改革全体では10億円のコスト削減を見込んでいる。
[ ケース ]
ハマキョウレックス── 現場管理
2001年4月号
パートタイマーの“他力本願”を許さない「日替わり班長制度」
を導入した。毎日の昼礼でパート班長は作業終了目標時間を宣言す
る。未達成の場合は原因究明のため、その日のうちにチーム内で議
論。問題解決を先送りしない。センター長は口出しせずに黙ってい
る。この作戦でパートタイマーからの自発的な改善提案を引き出し
ている。
[ ケース ]
ソニーロジスティックス── 情報システム
2001年4月号
ソニーロジスティックスがインターネットを活用した物流管理
システム「E−Log」を本格稼働させた。2001年9月をメドに、年
間およそ5兆円に上るグループ会社の資材・製品の物流管理を同シ
ステム上に移行していく。このE−Logをベースに物流子会社の
新たなビジネスモデルの確立を狙う。
[ データ ]
日本銀行 企業向けサービス価格指数の推移
2001年4月号
概要はありません
[ デジロジ ]
アナログからデジタルへ
2001年4月号
どんなに「e化」が進んでも、最後まで物流はリアル
のまま残る。IT時代のボトルネックとなっている物流を、
やはりITによって活性化するためには現在、起きてい
る変化の本質をつかむ必要がある。筆者はそれを「デ
ジタル・ロジスティクス」という言葉で表現する。
[ メディア批評 ]
日経の?社内報〞体質は相変わらず正論に立つ「東洋経済」に軍配
2001年4月号
『精神医療』という雑誌の二十一号でインタ
ビューを受けた。かつての全学連活動家で精
神科医だった島成郎の追悼文などが載ってい
る季刊誌だが、私はそこで専門家の問いに答
え、こんなことを話した。
[ 再入門 ]
物流はないのが一番
2001年4月号
現状の物流システムを当たり前の姿だと考えてしまったら、もは
や物流に進展はない。効率化は進まず、コスト削減も期待できない。
物流マネジャーの役割は、いま目の前にある物流をいかにローコス
トで行うかではなく、物流のあるべき方向に向かっていかに進むか
を考えることにこそある。「物流はないのが一番」という認識がそ
の出発点になる。
[ 新常識 ]
流通外資は日本に定着するか
2001年4月号
流通外資の持つ資本力や店舗のブランド、品揃えは副次的なものに過ぎない。
外資が日本市場に与える本当の脅威は店舗オペレーションにある。国内流通業
者の場当たり的な安売りとは対照的な、管理の徹底した外資のチェーン・オペ
レーションが今後、日本市場にも根付くのか。そこを見極める必要がある。
[ 値段 ]
日本通運
2001年4月号
物流業界の盟主、日本通運が底の見えない凋落を続けている。宅配事業
の積極的な拡大戦略も、単価の下落による採算悪化という裏目に出ている。
例え景気が回復しても問題は解決しない。売上至上主義から利益重視へ、大
きく経営の舵を切る必要に迫られている。
[ 特集 ]
日本の3PL市場 ダンピング十年戦争の結末
2001年4月号
老舗物流企業の凋落が始まった。三月一日、中部地区を基盤とする特別
積み合わせ(路線)事業者、三重定期貨物自動車が自己破産に追い込まれ
た。そのわずか三日後、今度は?路線御三家〞の一角を占める名門、フッ
トワークエクスプレスが民事再生法の適用を申請した。負債総額一七一八
億円。日本物流史上最大の倒産劇だった。中心的プレーヤーがひとつ、ま
たひとつと消えていく市場では、皮肉にも運賃値上げの機運が高まっている。
[ 特集 ]
日本の3PL市場 物流市場二〇〇三年のシナリオ
2001年4月号
特別積み合わせ運送業者大手五〇社のうち半数以上が
倒産。事業者数は減少し、上位三社のシェアが急速に増
加する寡占化が進行。同時に持ち株会社制度を活用した
グループ化が広がる――。米国のトラック運送市場で規
制緩和後の一〇年間に起きた業界再編劇だ。同じことが
日本の物流業界にも起こると本誌は予測する。
[ 特集 ]
日本の3PL市場 伸びる業種に経営資源を集中す
2001年4月号
本格的3PL業者がいないといわれ
る日本市場にあって、総勢二四〇人の
提案部隊を抱える日立物流は最も?ら
しい〞物流業者だ。現在、同社の3P
L事業の顧客数は七〇社を数える。今
年三月期決算では、ついに3PL事業
収入が親会社・日立製作所向けの売上
げと逆転した模様だ。一〇年以上をか
けて培った失敗の蓄積が今日の事業展
開を支えている。
[ 特集 ]
日本の3PL市場 欧米ロジスティクス市場の最前線
2001年4月号
欧米の物流市場では現在、企業買収と戦略的提携に
よるグローバルな覇権争いが加速している。米国では
フェデックスとUPSの両インテグレーターの総合化、
巨大化に注目が集まっている。欧州ではドイツ郵便を
始めとした各国の郵便事業局と大手フォワーダーが入
り乱れて、大規模な再編劇を演じている。
[ 特集 ]
日本の3PL市場 3PLはどこへ行く?
2001年4月号
日本が3PLの導入に右往左往しているうちに欧米の
産業界はずっと先に進んでしまった。3PLはもう古い。
欧米の先進的な物流業者は既に3PLを卒業し、「LL
P」という新たな業態へと進化を始めている。さらにその
先には、究極のアウトソーシング企業として「JOM」と
いう新しいビジネスモデルまで想定されているという。