[ CLO ]
ゼロから学んだ本場のロジスティクス
2002年12月号
グローバル食品メーカーの日米合弁
会社に在籍する川島孝夫氏は、米国
流のロジスティクスをいちはやく日本
に導入した先駆者として知られている。
本連載では、筆者の実体験に基づい
て日米のロジスティクス事情の違いや、
アングロサクソン流のモノの考え方、
さらには転換期を迎えている日本の食
品流通などを縦横無尽に語ってもら
う。明日のCLO(チーフ・ロジステ
ィクス・オフィサー)を目指す物流マ
ン、必読のコーナーです。
[ FOCUS ]
総務省の信書便法ガイドラインに反論宅配大手三社のパブリックコメント
2002年12月号
ダイレクトメールは「信書」に該当する。従って信書便事業の許可を
持たない民間事業者はダイレクトメールを配送してはならない――。総
務省は物流業者の「メール便」を事実上、郵便市場から排除する法律案
を一〇月に発表した。ヤマト運輸、佐川急便、日本通運の三社をはじめ
とした民間宅配便業者は、これに強く反発している。
[ CLIP ]
PHSの電波でパレットを追跡ウベパレットレンタルリーシング
2002年12月号
ウベパレットレンタルリーシングは、レンタルパ
レットおよび顧客の自社パレット追跡のための端末
のレンタルを開始した。
使用される端末は東芝ロケーションインフォ製で、
プラスチックパレット用と木製パレット用二種類の
計三種類。パレットの隙間に設置し、追跡にはDD
IポケットのPHS網を利用する。PHSの電波を
利用するため、バーコードやICカードのデータを
電波で読み書きするRFID(Radio Frequency
Identification
)による管理と異なり、リーダーを必
要としないのが特徴。
[ ケース ]
アサヒビール―― エコ物流
2002年12月号
回収率が100%近いビールびんが“リサイク
ルの優等生”と言われて久しい。しかし、ア
サヒビールが98年に市場に新規投入した「ス
タイニーボトル」だけは少し事情が異なる。
発売次年度の99年に87.8%あった回収率は、
2001年には78.3%と大幅に悪化してしまった。
[ ケース ]
デンコードー―― アウトソーシング
2002年12月号
家電量販店のデンコードーが物流改革を進
めている。2000年10月に東北地方で松下ロジ
スティクスと組んで一括物流センターを稼働。
その一年後には、今度は北海道で東芝物流と
一括物流を立ち上げた。物流インフラの効率
化にメドをつけた現在では、需給調整の高度
化と、店頭での販売活動のユニークなIT化
に取り組んでいる。
[ データ ]
国土交通省 月例経済報告
2002年12月号
概要はありません
[ リーダーシップ論 ]
カテゴリー・マネジメントの意義
2002年12月号
カテゴリー・マネジメントはECRにおける基本的手法の一つだ。供給
サイドと需要サイドが共通の商品カテゴリーに基づいて管理することで、
サプライチェーン上のギャップの解消を目指す。このコラボレーションが
ロジスティクスにも大きな影響を及ぼす。
[ 素朴な疑問 ]
「TMS」って何のこと?
2002年12月号
「TMS」を日本語にすると、「運行管理システム
(Transport Management System)」になります。それ
だけだと何の変哲もない言葉に聞こえますが、昔か
らある「運輸管理システム」とは基本的に別モノだと
考えないといけません。実際、TMSは最近になって
注目されるようになった比較的、新しい言葉なのです。
[ 道場 ]
大先生ならではの指導が始まった「いっそ物流部を廃止すればいい」
2002年12月号
大先生がコンサルティングを請け負っている大
手消費財メーカーの大会議室。物流部長と部員た
ちが、いまや遅しと大先生一行の到着を待ってい
る。今回の案件にスタート時から携わってきた物
流部企画課の課長にくわえて、今日は業務課のメ
ンバーも課長以下、全員が顔を揃えている。クラ
イアント側の参加者は総勢十一人。晩秋の冷え込
みの厳しい屋外とは対照的に、会議室の中は全員
の熱気で暑いくらいだ。
[ 特集 ]
SCMの現場 米国編 拝金主義がロジスティクスをダメにする
2002年12月号
昨年9月の同時多発テロや今秋の西海岸港湾ストなどを受けて、米国
ではリスク分散という観点から物流拠点の集約化を見直す企業が相次い
でいる。ロジスティクスはコア業務という意識から3PLへの業務丸投
げを改め、再び内製化するという事例も出始めた。米国ロジスティクス
業界の識者の一人、エドワード・H・フレーゼル氏に米国のロジスティ
クス最新トレンドを解説してもらった。
[ 特集 ]
SCMの現場 米国編 米CLM 年次総会訪問記
2002年12月号
ITバブルの崩壊と「9・11」を経て、米国のロジスティクスはどう
変わったのか。3PLは、その後も拡大を続けているのか。SCM(サ
プライチェーン・マネジメント)の最前線では今、何が最もホットな
テーマになっているのか。世界最大のロジスティクス研究団体、米
CLMの年次総会を訪ね、最新事情を探った。
[ 特集 ]
SCMの現場 米国編 3PL ゲンコ&リーバイス
2002年12月号
ゲンコは1898 年創業の老舗物流業者。小売業向け返品物流
(リパースロジスティクス)サービスの事業化に成功し、80 年代
以降、急成長を遂げてきた。顧客リストにはリーパイス、ター
ゲット、Kマートなど米国の有力流通業者が名を連ねる。
[ 特集 ]
SCMの現場 米国編 現場改善――ウォルト・ディズニー
2002年12月号
世界最大のリゾート施設を、敷地内計8カ所の物流セン
ターが支えている。すべて自社でオペレーションをコントロ
ールしている。子供のはしゃぐ華やかな表舞台とは裏腹に、
ロジスティクス担当者の多くは中高年。かなりの年輩者も
少なくない。
[ 特集 ]
SCMの現場 米国編 物流子会社――ベライゾンロジスティクス
2002年12月号
米国最大の電話・通信会社、ベライゾンの物流子会社。た
だし現在、親会社に対してはまったく物流サービスを提供し
ていない。親会社のライバル企業、ベルサウスを主要顧客と
している。外販比率100%という異色の物流子会社の目下の
課題は、親会社の物流を取り戻すことだという。
[ 特集 ]
SCMの現場 米国編 クロスドッキング――オフィス・デポ
2002年12月号
世界最大のオフィス用品チェーン。米国で約820店舗を展
開している。今年6月、ジョージア州アトランタに店舗への
商品補充と顧客への直接配送という2つの物流を処理できる
大型物流センターを開設した。これまで機能別に用意してい
た物流拠点を統廃合していくことで、商品在庫の大幅削減を
狙っている。
[ 特集 ]
SCMの現場 米国編 IT活用――ザ・ティンバーランド・カンパニー
2002年12月号
「Timberland」のブランドで知られる靴・衣料品メーカー
のザ・ティンバーランド・カンパニーは、数年前まで現場の
オペレーションを3PLに任せていた。しかし、ミスの多さ
とサービス品質への不満から、3PLとの契約を解消。内製
化に切り替えた。これを機にWMSを導入してオペレーション
の改善を進めている。
[ 特集 ]
SCMの現場 米国編 マテハン導入――エル・エル・ビーン
2002年12月号
1912年創業のアウトドア用品メーカー。主力はカタログ通
販だが、近年は直営店での販売を強化している。それに伴い、
商品出荷量が一気に増加。物流センターの処理能力は限界に
達している。2003年をメドに新たにマテハン機器を導入する
計画だという。
[ 特集 ]
SCMの現場 米国編 ビジビリティ:その戦術的効用と戦略的意義
2002年12月号
「ロジスティクスをめぐるトレンドと課題」2002年 第11回年次調査報告
ロジスティクスの中心命題
我々はロジスティクスに携わっている三六五人を対象にしたアンケート調査に基づき、ロジステ
ィクスとサプライチェーン・マネジメント分野に
おける新潮流の分析を行った。そこでは主要なサ
プライチェーン・プロセスを通じた「ビジビリテ
ィ(Visibility:
可視性)」を確立することの重要
性が強調されている。
[ 特集 ]
SCMの現場 米国編 米国マテハン30年史
2002年12月号
この30年間、日本は米国を教科書に物流拠点へのマテハン
機器導入を進めてきた。物流オペレーションのレベルは一気
に高まり、ミス率では米国を凌駕するまでに至っている。も
う米国から学ぶことはなくなってしまったのかもしれない。