ロジビズ :月刊ロジスティックビジネス
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2005年10月号

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    2005年10月号
     

特集 物流行政の新常識

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第1部 大きな政府の小さな役割
 規制緩和によって物流行政の役割は小さくなった。ところが、役人の数はほとんど減っていない。常に新たな役割を作って組織を維持拡大しようとするメカニズムが霞が関には組み込まれている。しかし、それを批判するだけでは物流マンは務まらない。

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第2部 陸 運――自由化の悪用に気を付けろ
 参入自由化を悪用する運送会社が後を絶たない。違法営業で利益を上げて、問題が発生すれば会社を潰し、別に新しい会社を立ち上げる。中途半端な政策や、徹底できないルールが、荷主に被害を与え、真っ当な業者の経営を圧迫している。

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第3部 港 湾――ユーザー本位の港をめざす
 日本の物流業のなかで港湾関連事業は近代化が遅れている。そのツケが、主要港の国際的な地位の低下としてますます顕在化してきた。現状を打開するために国交省は今年7月、港湾経済課を新設。矢継ぎ早に施策を打ち出して港湾行政のテコ入れを図っている。めざすは利用者ニーズに応えられる港の実現だ。 

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第4部 航 空――インテグレーターへの対策なし
 航空貨物分野で問題視されている規制は少ない。進歩を阻むボトルネックは、常に空港をはじめとするインフラ問題や、キャリアとフォワーダーの役割分担のあり方だ。現在のようにキャリアと旅客に偏重した行政の姿勢が続く限り、強大な国際インテグレーターに対抗できる航空貨物事業者は日本では育たない。


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第5部 倉 庫――知って得する「3PL新法」
 今年10月、物流総合効率化法が施行された。別名「3PL法」とも呼ばれるこの新法には、ロジスティクス改革を進める物流企業や荷主企業に対する様々な支援措置が盛り込まれている。「知らなきゃ損する」と言われている同法とは一体、どのような中身なのか。Q&Aを織り交ぜながら解説する。


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第6部 韓国政府の3PL支援政策
 
日本政府と同様、韓国政府も物流企業の3PL化を急いでいる。税制優遇措置などを用意し、荷主企業に対して3PLの利用を促す法案を国会に提出している。それによって国内物流市場の拡大と、欧米の有力物流企業と互角に勝負できる3PL企業の育成を目指している。

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KEYPERSON「規制緩和後に行政はどこへ行く」
野尻俊明 流通経済大学 学長
 トラック運送業の規制緩和が終わった。運賃水準は大幅に低下した。荷主はそのメリットを享受している。しかし規制緩和のもう一つの目的、「小さな政府」は実現されていない。新たな物流行政の在り方を何も議論しないまま、日本はポスト規制緩和時代に移行してしまった。

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連 載 荷主のための軽トラ入門《第2回》 赤井 軽
役所よりキツイFC団体の内部規制

 
軽運送のフランチャイズ団体を脱退。トラックの色を塗り替えて個人で再スタートを切った軽トラ屋を、業界の隠語で“脱帽さん”と呼びます。役所の規制は緩和されたものの、FC団体はいまだに内規によって加盟者の活動に厳しい足かせをはめています。それに気付いてFC団体を離れ自力営業に乗り出す人が増えているのです。

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連 載 物流企業の値段
一柳創 大和総研 企業調査第一部アナリスト
上 組
業界屈指の利益率を誇る港湾運送会社
安定した財務基盤を背景に投資を強化

     
 
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NEC〈SCM〉
トヨタ生産方式で“ものづくり”強化
抜本的なサプライチェーン改革担う

 
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丸善〈情報システム〉
専用コンテナや特殊容器の開発で
生洋菓子の全国当日配送が可能に

 
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東京海洋大学〈人材教育〉
国内唯一の工学系ロジスティクス学科
即戦力になりうる物流マンの卵を輩出

     
 
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新連載 海外トレンド報告
《Report》
ダイムラー・クライスラー
欧州向け補修部品のロジスティクス戦略

 ダイムラー・クライスラーは2003年、フランスとベルギーの国境近くに補修部品のロジスティクスセンターを設置した。現在、同社はこのセンターを起点にして、フランス北部とベネルクス三国にある400店を超すディーラーや直営店に部品を供給している。午後六時までの注文に対し、翌朝八時までに店舗配送を完了する短納期オペレーションを実現している。

 
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《Report》
第18回『ICPR』イタリアに参加して
TSCコンサルティング 勝呂隆男

 経営工学分野における世界最大の国際学会「ICPR」の第一八回大会が今夏、イタリアで開催された。トヨタ生産方式の最新動向を始め、SCMやロジスティクスに関する数多くの発表が行われた。今回の大会に日本から参加し、独自の在庫理論を発表した筆者が、現地の様子を報告する。

 
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新連載 海外トレンド報告
《News》 欧米編・中国編
世界物流市場の最新ニュース

 
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【日本の流通】進化のゆくえ《第13回》
ホームセンター3社統合の意味
プリモ・リサーチ・ジャパン 鈴木孝之 代表

 
58


事例で学ぶ現場改善《第33回》
建材卸B社の支払運賃の削減
黒木健介 日本ロジファクトリー

 
44


湯浅和夫の物流コンサル道場《第42回》
〜ロジスティクス編 第1回〜

 
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SCM時代の新しい管理会計《第7回》
投資効果を計算する
梶田ひかる アビーム コンサルティング 製造事業部 マネージャー

 
66


ロジビズ「再」入門―マネジメント編《第6回》
メーカーのロジスティクス戦略

 
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国際物流の基礎知識《第7回》
コンテナ船大型化の盲点
森隆行 商船三井 営業調査室 主任研究員

 
50
奥村宏の判断学《第41回》
「アスベスト害の責任」

 
27
佐高信のメディア批評
“アメリカン竹中”らが推進する郵政民営化
10年来の熱望が叶う米保険業界は万々歳

 
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The International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告

 
 

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国土交通省 月例経済報告
国土交通省 普通倉庫21社統計
日本冷蔵倉庫協会 主要12都市受寄物庫腹利用状況

 
 
CLIP BOARD
 
49
《書評》
 多摩大院CLOコースの講師陣が新刊
 『コンテクスト イノベーション』
 
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広告索引
 
96
編集後記
 
90
主要記事索引

PDFバックナンバー

[ keyperson ] 野尻俊明 流通経済大学 学長 2005年10月号
トラック運送業の規制緩和が終わった。運賃水準は大幅に低下 した。荷主はそのメリットを享受している。しかし規制緩和のも う一つの目的、「小さな政府」は実現されていない。新たな物流行 政の在り方を何も議論しないまま、日本はポスト規制緩和時代に 移行してしまった。
[ ケース ] NEC――SCM 2005年10月号
NECは今年7月、サプライチェーン・ マネジメント(SCM)を推進するため に「ものづくり革新ユニット」という組 織を新設した。ハードウエア部門で導入 を進めてきたトヨタ生産方式の考え方を 全社に波及させて、NECグループ全体 の生産性を高めることを狙っている。
[ news欧州 ] 海外トレンド報告News 2005年10月号
米APLロジスティクス デルのセンター立ち上げ 同社プレスリリース 8・4 APLロジスティクスは今秋から、 デルの専用物流センターを運営する と発表した。専用センターは、ノー ス・カロライナ州のウィストン・セー ラムにあり、敷地面積は三一万五〇 〇〇平方フィート(二万八三五〇平 方メートル)となる。センターは現 在建設中で、二〇〇五年九月の完成 と同時に、APLロジが業務を開始 する。
[ SOLE ] SOLE報告 2005年10月号
SOLE東京支部では毎月「フォーラム」を開催し、ロジスティク ス技術やロジスティクス・マネジメントに関する活発な意見交換、 議論を行い、会員相互の啓発に努めている。 今回は、7月13日に行われたフォーラム「循環型ロジスティクスの 構造化」について紹介する。スピーカーは諏訪東京理科大学経営情 報学部経営情報学科の津久井英喜教授。
[ CLIP ] 多摩大院CLOコースの講師陣が新刊 2005年10月号
原田保教授をはじめ多摩大学大 学院のロジスティクスコースの講 師陣たちが新刊を発行した。タイ トルは『コンテクストイノベーシ ョン――ロジスティクスによる持 続的競争優位』(白桃書房)。オペ レーションの問題としてロジステ ィクスを扱うのではなく、経営ト ップや経営企画層が検討すべき戦 略的課題として、ロジスティクス を論じているのが特徴だ
[ ケース ] 丸善――情報システム 2005年10月号
大手書店チェーンの丸善が新しい POSシステムの導入を進めている。販 売情報だけでなく、「どの棚に何冊ある か」という売り場の在庫情報まで、イン ターネット経由でリアルタイムに一元管 理できるシステムだ。店内に設置した端 末から顧客が瞬時に在庫の有無を調べら れる。発注・返品管理の精度アップによ って売り場の活性化を狙う。
[ ケース ] 東京海洋大学――人材教育 2005年10月号
2003年に東京商船大学と東京水産大 学が統合して誕生した国立大学。工学 系としては日本初となるロジスティク ス専門学科を設置している。学生の定 員45人に対して教授・講師20人を充て る徹底した少人数教育を通じて、物流 の実務や情報システム、理論に強い人 材を育成。物流企業や荷主企業のロジ スティクス部門に供給している。
[ データ ] 国土交通省 月例経済報告 2005年10月号
概要はありません
[ メディア批評 ] ?アメリカン竹中〞らが推進する郵政民営化 一〇年来の熱望が叶う米保険業界は万々歳 2005年10月号
「郵政民営化」だけを問題にして小泉自民党 は大勝した。しかし、私はこの「民営化」に 基本的に疑問をもっている。どういう「民」 なのかがアイマイだということもあるが、J R西日本のあの悲惨な事故の後に、どうして 安易に民営化すればすべてがうまくいくよう な議論がまかり通るのか。
[ ロジビズ再入門 ] メーカーのロジスティクス戦略 2005年10月号
多段階でメーカー別縦割りのサプライチェー ンを改め、工場と店舗間をフルラインの品揃 えを持つ中間流通拠点一カ所で結ぶことでト ータルコストを最小化する――それが日本市場 におけるSCMの基本的な方向性だ。しかし 同じビジョンを共有しながらも、それを実現す るための戦略には各社で大きな違いがある。今 回は日用雑貨品業界を例に、メーカーのロジ スティクス戦略をケーススタディする。
[ 海外トレンド報告 ] ダイムラー・クライスラー 2005年10月号
ダイムラー・クライスラーは二〇〇三年、フランスとベルギーの国 境近くに補修部品のロジスティクスセンターを設置した。現在、同社 はこのセンターを起点にして、フランス北部とベネルクス三国にある 四〇〇店を超すディーラーや直営店に部品を供給している。午後六時 までの注文に対し、翌朝八時までに店舗配送を完了する短納期オペレ ーションを実現している。
[ 海外トレンド報告 ] 第18回『ICPR』イタリアに参加して 2005年10月号
経営工学分野における世界最大の国際学会「ICPR」の第一八回大会が今 夏、イタリアで開催された。トヨタ生産方式の最新動向を始め、SCMやロジ スティクスに関する数多くの発表が行われた。今回の大会に日本から参加し、独 自の在庫理論を発表した筆者が、現地の様子を報告する。
[ 管理会計 ] 投資効果を計算する 2005年10月号
日本でも経営計画にROAやROEの目標値を設定する企業が増え てきた。しかし、それがロジスティクスの投資判断には反映されていな い場合が多い。金利の概念を加えると、施策の評価は大きく変わる。ロ ジスティシャンも投資を的確に判断するテクニックを学ぶ必要がある。
[ 軽トラ入門 ] 役所よりキツイFC団体の内部規制 2005年10月号
軽運送のフランチャイズ団体を脱退。トラックの色を塗り替え て個人で再スタートを切った軽トラ屋を、業界の隠語で“脱帽さ ん”と呼びます。役所の規制は緩和されたものの、FC団体はい まだに内規によって加盟者の活動に厳しい足かせをはめています。 それに気付いてFC団体を離れ自力営業に乗り出す人が増えてい るのです。
[ 現場改善 ] 建材卸B社の支払運賃の削減 2005年10月号
売上高の拡大以上に配送コストが増加している。調べてみると 二つの原因があった。運賃体系の不備と、営業担当者による緊 急輸送の乱発だ。協力会社との契約を見直すと共に、営業担当 者別に運賃を管理することで、売上高に占める支払運賃の比率 を大幅に低減することができた。
[ 国際物流の基礎知識 ] コンテナ船大型化の盲点 2005年10月号
コンテナ船の大型化が急速に進んでいます。 二〇〇六年には九六〇〇TEUサイズの投入 が予定されているほか、一万二五〇〇TEU サイズの建造が検討されているとも囁かれて います。既存のコンテナターミナルはコンテ ナ船の大型化に対応できるのでしょうか。今 回はコンテナ船の大型化がもたらすメリット とデメリットについて解説します。
[ 進化のゆくえ ] ホームセンター三社統合の意味 2005年10月号
来年九月、ホームセンター業界に圧倒的なトップ企業が出現する。ホ ーマック、カーマ、ダイキの三社が統合して生まれる新会社だ。同社は 多くの意味で注目の的だ。その影響はホームセンター業界だけに止まら ず、関連する産業全体に波及する。寡占化の遅れた日本の流通の将来を 占う意味でも、新会社の成否から目が離せない。
[ 値段 ] 上組 2005年10月号
特定港湾への集中投資で効率的な物流サービス を提供できる体制を整えた。それが大口顧客の獲 得に結びついている。労務管理の徹底でコスト削 減も進んでいる。実質無借金経営で投資余力のあ る同社は今後、主力の港湾運送事業以外への投 資を加速させようとしている。
[ 道場 ] ロジスティクス編・第1回 2005年10月号
秋本番! まどろむ大先生事務所 とある会場で大先生の講演が終わった。いつも とは違って、参加者からの質問が相次ぐ。それも 大先生の主張に疑問を呈するものばかりだ。気を よくした大先生が丁寧に答えていく。 「先生、物流はコア・コンピタンスたりえないとお っしゃいましたが、物流は、それが行われてはじ めて商売が完結する重要な活動です。それでもコ ア・コンピタンスではないんですか?」
[ 判断学 ] アスベスト害の責任 2005年10月号
日本はだれも責任を問われることのない「無責任資本主義」国だ。死者10 万人とも予測される今回のアスベスト害でさえだれも責任を取らない。会社 が罰せられることもない。これで法治国家と言えるのだろうか。
[ 特集 ] 物流行政の新常識 大きな政府の小さな役割 2005年10月号
規制緩和によって物流行政の役割は小さくなった。と ころが、役人の数はほとんど減っていない。常に新たな役 割を作って組織を維持拡大しようとするメカニズムが霞 が関には組み込まれている。しかし、それを批判するだけ では物流マンは務まらない
[ 特集 ] 物流行政の新常識 陸運──自由化の悪用に気を付けろ 2005年10月号
参入自由化を悪用する運送会社が後を絶たない。違法 営業で利益を上げて、問題が発生すれば会社を潰し、別に 新しい会社を立ち上げる。中途半端な政策や、徹底できな いルールが、荷主に被害を与え、真っ当な業者の経営を圧 迫している。
[ 特集 ] 物流行政の新常識 港湾──ユーザー本位の港をめざす 2005年10月号
日本の物流業のなかで港湾関連事業は近代化が遅れて いる。そのツケが、主要港の国際的な地位の低下として ますます顕在化してきた。現状を打開するために国交省 は今年7月、港湾経済課を新設。矢継ぎ早に施策を打ち出 して港湾行政のテコ入れを図っている。めざすは利用者 ニーズに応えられる港の実現だ。
[ 特集 ] 物流行政の新常識 航空──インテグレーターへの対策なし 2005年10月号
航空貨物分野で問題視されている規制は少ない。進歩を 阻むボトルネックは、常に空港をはじめとするインフラ問 題や、キャリアとフォワーダーの役割分担のあり方だ。現 在のようにキャリアと旅客に偏重した行政の姿勢が続く限 り、強大な国際インテグレーターに対抗できる航空貨物事 業者は日本では育たない。
[ 特集 ] 物流行政の新常識 陸運倉庫──知って得する「3PL新法」 2005年10月号
今年10月、物流総合効率化法が施行された。別名「3 PL法」とも呼ばれるこの新法には、ロジスティクス改革 を進める物流企業や荷主企業に対する様々な支援措置が 盛り込まれている。「知らなきゃ損する」と言われている 同法とは一体、どのような中身なのか。Q&Aを織り交ぜ ながら解説する。
[ 特集 ] 物流行政の新常識 韓国政府の3PL支援政策 2005年10月号
日本政府と同様、韓国政府も物流企業の3PL化を急い でいる。税制優遇措置などを用意し、荷主企業に対して 3PLの利用を促す法案を国会に提出している。それによっ て国内物流市場の拡大と、欧米の有力物流企業と互角に 勝負できる3PL企業の育成を目指している。
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