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2005年6月号 |
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特集 ホントの物流IT
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第1部 物流管理システムはどこへ行く
現状ではICタグは通常の物流管理には使えない。しかし、その動向は常にウォッチしておく必要がある。物流管理システムとそのコンセプトはツールの革新と歩調を合わせて進化する。その行方を見定めておくことは、ロジスティクス責任者の重要な責務の一つだ。
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12
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第2部 ウォルマートICタグ導入の影響
ウォルマートのICタグ導入実験が着々と進んでいる。日本企業を含め取引への影響を恐れるメーカーは否応なく付き合わされている。投資による効率化メリットはない。むしろコスト増を招いている。その一方で3PLや物流ITベンダーには新たな派生市場が見えてきた。
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第3部 WMSとICタグの導入事例
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■Case
Study【WMS】――青山商事
強みを維持して導入期間と費用を半減
紳士服最大手の青山商事は、完全単品管理をベースとした商品管理能力を他社との差別化手段にしている。自社物流センターのオペレーションも独特だ。そこにフレームワークスのWMSパッケージを導入した。オーダーメードと比較して導入期間とコストを半分以下に抑えながら、大きな効果が得られた。
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■Case Study【WMS】――日本梱包運輸倉庫
3PL案件の早期立ち上げ図る
マンハッタン・アソシエイツのWMSパッケージを導入した。狙いは3PL案件の早期立ち上げ。これまで新規案件のシステム構築には半年かかることも珍しくなかった。手作りを改め、パッケージを活用することで運用開始までの期間を半分以下に短縮できるようになった。
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■Case Study【ICタグ】――アディダス
ジャパン
開梱なし検品で入出荷をスピード処理
受注生産品のチームウエアにICタグを貼付。縫製工場と物流センターで発生する検品作業のスピード化を実現した。その結果、小売店での受注から納品までのリードタイム短縮にも成功している。
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■Case Study【ICタグ】――日本通運
新サービスのロケーション管理に活用
今年4月にトランクルームの新サービスを開始した。従来のスペース貸しではなく、荷物1個からでも保管を受け付けるのが特徴だ。顧客から預かった荷物には入荷時にICタグを貼付。物流センター内のロケーション管理などに役立てている。
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Interview「社外に頼るとシステム投資は失敗する」
イオン 松本忠雄 特別顧問 SCM管掌 (多摩大学大学院 客員教授)
ロジスティクス部門がITを導入するときには、事前に“業務フローの整理”をしなければいけない。しかも利用者自身がこれを手掛ける必要がある。ここでコンサルタントやITベンダーに頼ってしまう企業の多くは、システム投資に失敗する。
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第4部 EU市場におけるICタグ活用モデル
リオネル・コンベ Adelante社コンサルタント
ジャン=マリー・ル・ビゼック Adelante社共同取締役兼CSCMP(旧CLM)フランス会長
ICタグはヨーロッパの物流業界に明るい未来を約束するだろうか。現在普及している技術の中に、ICタグをどのように取り込んでいくのか。それは真の技術革命となるのか。また、その変革には既存の技術同様に時間を要することになるのか。業界の最新動向に敏感なコンサルタントが、ヨーロッパのICタグ動向に対して冷静な分析を加える。
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1 |
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KEY PERSON 「パッケージベンダーの時代は終わった」
フレームワークス 田中純夫 社長
物流IT市場はパッケージソフトの時代を経てソリューションの時代に入った。必要な情報技術は既に出揃った。パッケージ自体の良し悪しにも、もはや大差はない。情報の活用方法やシステムの安定性など、運用ノウハウに差別化要因は移っている。
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連載 欧州ロジスティクス通信
DHLのICタグ戦略
ドイツポストの子会社であるDHLはICタグ対応のオペレーション体制を整えつつある。中核業務である国際宅配便では常にリードタイム短縮を競わなければならず、ICタグはそれを実行するために不可欠な技術だという。DHLのRFIDプログラム・マネジャーであるトラボア・ピアーズ氏が、欧州3PL会議で同社のICタグ戦略を説明した。
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東急ストア〈物流センター〉
東扇島に初の在庫型センター稼働
作業を効率化し店舗在庫を一割減
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シーエス薬品〈3PL〉
物流の外注化に成功した医薬品卸
トヨタ系業者と組み競合と差別化
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物流企業の値段《第13回》
一柳創 大和総研 企業調査第一部アナリスト
川崎汽船
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事例で学ぶ現場改善《第29回》
協力物流会社を疑う前に――中堅日雑メーカーA社
岡本高士 日本ロジファクトリー
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【日本の流通】進化のゆくえ《第9回》
しまむらのロジスティクス経営
プリモ・リサーチ・ジャパン 鈴木孝之 代表
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湯浅和夫の物流コンサル道場《第38回》〜番外編〜
物流ABC――荷主編
湯浅コンサルティング 内田明美子
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SCM時代の新しい管理会計《第3回》
SCM事業価値への着目
梶田ひかる アビーム コンサルティング 製造事業部 マネージャー
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国際物流の基礎知識《第3回》
トンネージ・タックスとは?
森隆行 商船三井 営業調査室 主任研究員
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ロジビズ「再」入門
《マネジメント編》
【第2回】マネジメントの正しい手順
本誌編集発行人 大矢昌浩
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中国ロジスティクス通信《2005年4月発表分》
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奥村宏の判断学《第37回》
「会社は誰のものでもない」
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佐高信のメディア批評
武富士事件に見る大手マスコミの体質
『朝日』は他社批判の前に自ら襟を正せ
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The
International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告
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日通総研 企業物流短期動向調査
国土交通省 月例経済報告
国土交通省 普通倉庫21社統計
日本冷蔵倉庫協会 主要12都市受寄物庫腹利用状況
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CLIP BOARD |
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●ハマキョウ大須賀社長の経営ノウハウが満載
本誌連載の「やらまいか物流通業」が書籍に |
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31
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●航空貨物輸送で新会社を設立――佐川急便 |
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●成田空港に物流センターを新設
電子部品の輸出入機能を集約化――アルプス物流 |
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63
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●食品メーカー対象の3PLセミナー
参加無料で6月に東京、大阪で開催――キリン物流
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広告索引 |
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編集後記 |
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90
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主要記事索引 |
[ CLIP ]
ハマキョウ大須賀社長の経営ノウハウが満載 本誌連載の「やらまいか物流通業」が書籍に
2005年6月号
ハマキョウレックスの大須賀正孝社長が上
梓した経営ノウハウ本『やらまいか! トラ
ック一台から超優良上場企業をつくった破
天荒な男の経営実践録』(ダイヤモンド社、
定価一五〇〇円、税別)が五月下旬、全国
の書店で発売された。
同書は二〇〇三年四月号から二〇〇四年
十一月号まで本誌で連載した「やらまいか物
流通業〜ハマキョウ流・運送屋繁盛記〜」に
大幅な加筆・修正を加えたもの。著者の幼
少期のガキ大将ぶりからトラック運送業を立
ち上げた経緯、倒産の危機に瀕した話、3
PL事業で成功するための秘訣などが披露さ
れている。
[ CLIP ]
成田空港に物流センターを新設電子部品の輸出入機能を集約化 アルプス物流
2005年6月号
アルプス物流は四月下旬、「成田営
業所」をオープンした。新拠点は敷
地面積約一万一〇〇〇平方メートル、
延べ床面積約二万五〇〇平方メート
ルの五階建て(=写真)。成田空港か
ら約六キロの距離にある芝山第二工
業団地内に位置する。今後は日本〜
中国、東南アジア、北米間を航空便
で行き来する電子部品の輸出入拠点
として活用していく。
[ keyperson ]
フレームワークス 田中純夫 社長
2005年6月号
物流IT市場はパッケージソフトの時代を経てソリューション
の時代に入った。必要な情報技術は既に出揃った。パッケージ自
体の良し悪しにも、もはや大差はない。情報の活用方法やシステ
ムの安定性など、運用ノウハウに差別化要因は移っている。
[ SOLE ]
SOLE報告
2005年6月号
SOLE東京支部フォーラムの報告
SOLE東京支部では毎月「フォーラム」を開催し、ロジスティク
ス技術やロジスティクス・マネジメントに関する活発な意見交換、
議論を行い、会員相互の啓発に努めている。今回はシリーズ第6回と
して4月13日に行われたロジスティクス施設見学「海上自衛隊・厚
木基地」について紹介する。
*
[ ケース ]
東急ストア――物流センター
2005年6月号
小売りチェーンの東急ストアは昨年秋、
東扇島に初の在庫型センターを稼働、物
流体制を一新した。取引先とのEDI(電
子データ交換)に基づく検品レスや、店
舗へのカテゴリー納品を実現。店舗納品
に要する時間を大幅に短縮し、陳列作業
も効率化した。半年間で店舗在庫を1割
削減するなどの成果を上げている。
[ ケース ]
シーエス薬品――3PL
2005年6月号
東海地方の中堅医薬品卸・シーエス薬
品は、卸の主要機能である物流をアウト
ソーシングして売上高物流費比率を4%
から2.5%に改善した。パートナーはト
ヨタ流の物流管理で知られるホンダロジ
コム。今後は、低コスト物流を武器に、
オペレーション競争の激しい大衆薬の分
野で全国展開に打って出る。
[ データ ]
企業物流短期動向調査(日通総研短観)
2005年6月号
■調査方法
本調査はアンケート方式により、四半期ベース(3月、6月、
9月、12 月の年4回)で実施する。
調査項目は各グラフのとおりであり、当期実績見込みと次期見
通しを対前年同期比「増加する」、「横ばい」、「減少する」もしく
は「値上がり」、「変わらない」、「値下がり」等の3 つの選択肢の
中から選択回答する。
集計は、調査項目ごとに各選択肢の回答事業所数を集計し、そ
の合計事業所数に対する割合を算出、以下により動向判断指標(※)
とする。
[ メディア批評 ]
武富士事件に見る大手マスコミの体 『朝日』は他社批判の前に自ら襟を正せ
2005年6月号
やはり朝日新聞社社長、箱島信一は辞任す
べきだろう。『週刊朝日』が編集協力費として
武富士から五〇〇〇万円を受け取り、そのま
まになっていたというのに辞任もしないとい
うのでは、朝日の記事は問題企業に「買われ
ている」と言われても反論できない。
[ ロジビズ再入門 ]
マネジメントの正しい手順
2005年6月号
SCMとロジスティクスと物流。隣接する
三つの言葉の境界線は曖昧だ。学問的な定義
を読んでも、その違いははっきりしない。さ
れど、たかがコンセプトと侮るなかれ。ロジ
スティクスの曖昧な理解が、多くの企業で間
違ったマネジメントを招いている
[ 欧州通信 ]
DHLのICタグ戦略
2005年6月号
ドイツポストの子会社であるDHLはICタグ対応のオペレーション体制を
整えつつある。中核業務である国際宅配便では常にリードタイム短縮を競わな
ければならず、ICタグはそれを実行するために不可欠な技術だという。DH
LのRFIDプログラム・マネジャーであるトラボア・ピアーズ氏が、欧州3
PL会議で同社のICタグ戦略を説明した。
[ 管理会計 ]
SCM事業価値への着目
2005年6月号
ロジスティクスの施策を物流コストだけから判断することはできない。
売上げ、コスト、資産という三つの要因のトレードオフから施策を評価
する必要がある。そこでは近年、開発が進んでいる財務指標モデルを活
用することができる。
[ 現場改善 ]
協力物流会社を疑う前に
2005年6月号
物流品質が悪化している。納品先からのクレームも急増してい
る。協力物流会社を変更すべきだろうか。現場を調査した結果、
品質悪化の原因は協力会社よりも、むしろ荷主自身にあった。パ
ートナーの変更ではなく、業務の仕組みを改革することで、大き
な成果を上げることに成功し
[ 国際物流の基礎知識 ]
トンネージ・タックスとは?
2005年6月号
ヨーロッパ諸国では自国海運の国際競争
力強化策として第二船籍制度導入や既存制
度の拡充に加え、新たに海運税制としてト
ンネージ・タックス(トン数標準税制)を
導入する動きが広がっています。日本でも
日本船主協会を中心に導入の要望が高まっ
ています。トンネージ・タックスとはどう
いう税制なのか。そして、なぜ日本でも導
入が必要なのかについて解説します。
[ 進化のゆくえ ]
しまむらのロジスティクス経営
2005年6月号
日常衣料専門店チェーン大手のしまむらは、ファーストリテイリングと
並ぶ衣料専門店のリーダー企業だ。一九五九年に埼玉県の呉服屋を母体と
してスタートし、現在では投資家から強く信頼される数少ない小売業へと
成長した。明確なロジスティクス戦略が、その快進撃を支えてきた。
[ 値段 ]
川崎汽船
2005年6月号
中国を中心とした国際輸送需要拡大の恩恵を受けて、川崎汽
船の業績は堅調に推移している。五月中旬に発表した二〇〇四
年度決算では、中期経営計画で掲げた最終年度(二〇〇八年度)
の収益目標値を前倒しで達成した。海運市況は二〇〇四年度を
ピークに軟化局面に入っているものの、緩やかな調整が続くと
見られており、当面、同社も好業績をキープできそうだ。
[ 中国通信 ]
中国ロジスティクス通信
2005年6月号
UPSが広州に乗り入れ
『羊城晩報』4・4
米UPSは広州から米国アンカレ
ッジ行きの貨物便を六日より運行す
る。毎週月曜日から土曜日まで、一
三時、一四時二〇分と一七時三五分
の一日三回の便。一三時の便に乗せ
れば現地時間の同日二〇時一〇分に
アンカレッジに到着する。これまで
広州から米国への貨物は、広州から
米国行き旅客機の貨物室を利用した
ベリー便や、香港経由で貨物機に搭
載をしていた。貨物専用機の乗り入
れで大幅な時間と経費の節約が期待
される
[ 道場 ]
物流ABC――荷主編
2005年6月号
フィクションであるはずの本連載のなかで、著者の湯浅氏に?見習い中の弟子〞のモ
デルにされてしまい、あらぬ誤解に悩まされている湯浅コンサルティングの若手たち。
実際には、とうに見習い期間を終えてコンサル現場で活躍中だ。誤解を払拭するために
も、今号から四回(六〜九月号)は、同社の若手コンサルタント二人に、すぐに使える
実践的な知恵を披露してもらうことにした。まずは内田明美子氏に「物流ABC」につ
いてQ&A形式で解説してもらう。なお、内田氏が本編中で体力弟子と美人弟子のどち
らのモデルになっているのかは、皆さんのご想像にお任せしたい。
[ 判断学 ]
会社は誰のものでもない
2005年6月号
一連のライブドア騒動は、われわれに「会社は誰のものか」という問いを
投げかけた。しかし、そもそも会社とはモノなのだろうか? あるいはヒト
として考えるべきなのだろうか?
[ 特集 ]
ホントの物流IT 物流管理システムはどこへ行く
2005年6月号
現状ではICタグは通常の物流管理には使えない。しかし、その動
向は常にウォッチしておく必要がある。物流管理システムとそのコン
セプトはツールの革新と歩調を合わせて進化する。その行方を見定め
ておくことは、ロジスティクス責任者の重要な責務の一つだ。
[ 特集 ]
ホントの物流IT ウォルマートICタグ導入の影響
2005年6月号
ウォルマートのICタグ導入実験が着々と進んでいる。日本企
業を含め取引への影響を恐れるメーカーは否応なく付き合わさ
れている。投資による効率化メリットはない。むしろコスト増
を招いている。その一方で3PLや物流ITベンダーには新たな派
生市場が見えてきた。
[ 特集 ]
ホントの物流IT 強みを維持して導入期間と費用を半減
2005年6月号
紳士服最大手の青山商事は、完全単品管理をベースとした商品管
理能力を他社との差別化手段にしている。自社物流センターのオペ
レーションも独特だ。そこにフレームワークスのWMSパッケージを
導入した。オーダーメードと比較して導入期間とコストを半分以下に
抑えながら、大きな効果が得られた。
[ 特集 ]
ホントの物流IT 3PL案件の早期立ち上げ図る
2005年6月号
マンハッタン・アソシエイツのWMSパッケージを導入
した。狙いは3PL案件の早期立ち上げ。これまで新規案件
のシステム構築には半年かかることも珍しくなかった。手
作りを改め、パッケージを活用することで運用開始までの
期間を半分以下に短縮できるようになった。
[ 特集 ]
ホントの物流IT 開梱なし検品で入出荷をスピード処理
2005年6月号
受注生産品のチームウエアにICタグを貼付。縫製工場
と物流センターで発生する検品作業のスピード化を実現
した。その結果、小売店での受注から納品までのリード
タイム短縮にも成功している。
[ 特集 ]
ホントの物流IT 新サービスのロケーション管理に活用
2005年6月号
今年4月にトランクルームの新サービスを開始した。
従来のスペース貸しではなく、荷物1個からでも保管を
受け付けるのが特徴だ。顧客から預かった荷物には入荷
時にICタグを貼付。物流センター内のロケーション管理
などに役立てている。
[ 特集 ]
ホントの物流IT 社外に頼るとシステム投資は失敗する
2005年6月号
ロジスティクス部門がITを導入するときには、事前に
“業務フローの整理”をしなければいけない。しかも利用
者自身がこれを手掛ける必要がある。ここでコンサルタン
トやITベンダーに頼ってしまう企業の多くは、システム投
資に失敗する
[ 特集 ]
ホントの物流IT EU市場におけるICタグ活用モデル
2005年6月号
ICタグはヨーロッパの物流業界に明るい未来を約束する
だろうか。現在普及している技術の中に、ICタグをどのよ
うに取り込んでいくのか。それは真の技術革命となるのか。
また、その変革には既存の技術同様に時間を要することに
なるのか。業界の最新動向に敏感なコンサルタントが、ヨ
ーロッパのICタグ動向に対して冷静な分析を加える。