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2005年4月号 |
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特集 実録!
中国物流
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第1部 国内市場が新たな主戦場に
キヤノン/ソニー/三菱商事/遠州トラック
中国政府が外資系企業に国内市場を開放した。日系企業各社はいずれも強気の販売計画を立てている。その裏付けとなる国内の物流ネットワーク構築も佳境に入った。そこでは従来の輸出入物流とは全く異なるマネジメントが求められている。これに合わせて物流市場の競争も新たなフェーズに入っている。
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第2部 現地駐在員たちの悪戦苦闘 |
12
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日本通運――中国のプロが伝授する人心掌握術
日系企業の物流マンたちは文化や習慣が異なる現地中国人のマネジメントに四苦八苦している。彼らのやる気を引き出すにはどうすればいいのか。香港、大連、北京、上海を渡り歩き、現場の実態を知り尽くしている日通の中国物流のエースがそのヒントを教えてくれた。
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佐川急便――中国人セールスドライバー育成法
挨拶ができない。洗車をしない。無駄口をたたく――。荒れ果てた現場に目を丸くした。このままでは佐川急便のブランドイメージが損なわれてしまう。危機感を抱いた新任の現場責任者はまずドライバーの教育に取り掛かった。
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フットワークエクスプレス
――金融ノウハウで勝負する物流マン
中国で仕事がしたい――。その夢を実現するためフットワークに転職した。銀行出身の元金融マンは、これまでの物流会社とは違う切り口で、中国市場の開拓に成功している。武器は金融のノウハウと物流を組み合わせた商品だ。
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第3部
園区と海運が拓く日中間物流
先駆者たちの視線が中国国内へとシフトしても、多くの荷主にとって日中間の国際物流は依然として大きな課題だ。高速フェリーの就航や中国物流園区の登場で、ユーザーの選択肢は増えている。日本の港湾事情の変化も見据えながら、日中間の物流全体を最適化する必要がある。
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Interview「物流サービスに国籍は関係ない」
宅急送 陳 平 総裁
裸一貫、車両3台で北京に運送会社を立ち上げた。日本の「宅急便」に範をとり、社名を「宅急送」と名付けた。創業から約10年で同社は国内有数のネットワークを誇る小口混載企業へと急成長を遂げた。今年から日本向け輸送を始めとした国際物流にも進出するという。
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24 |
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Interview「文化を軽視するから失敗する」
元上海ユニ・チャーム 張 晟
上海アイクション マーケティング コンサルティング 董事長
投資ファンドによる物流施設の新設ラッシュが止まらない。しかも彼らは驚くような高値で土地を購入している。そのカラクリと、日本の物流不動産のオーナーたちを襲うグローバリズムの大波について、不動産の専門家に解説してもらった。
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第4部 日中物流ワークショップ座談会
総合コーディネーター 三井物産 松本順一 執行役員物流本部長
中国側コーディネーター 中国遠洋物流(COSCO LOGISTICS) 葉 偉龍 総経理
パネリスト
山九 賀来紀久男 顧問
セブン-イレブン・ジャパン 佐藤和久 執行役員物流管理本部長
日産自動車 小山 彰 VP SCM本部長
フレームワークス 田中純夫 社長
江蘇小天鵝集団(LITTLE SWAN) 徐 源 副総裁
中国国際貨運代理協会(CIFA) 劉 占芳 副会長
昨年11月、国土交通省と日本インターナショナルフレイトフォワーダーズ協会の主催による「中国物流をめぐる日中ワークショップ/シンポジウム」が開催された。これに合わせて中国から行政関係者や有力企業のキーマンたちが来日。中国物流の現状と課題について日本側関係者と議論を交わした。その模様を報告する。
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1 |
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KEYPERSON
「国内市場の二重構造を見極めろ」
北京物資学院 う 躍 物流学部学部長
中国市場は外資系企業と国内企業がそれぞれ別の流通ネットワークを形成する二重構造になっている。流通経路から物流企業の顔ぶれ、商慣習に至るまで、二つのネットワークは全く異なる特性を持つ。複雑で不透明な国内の中間流通は、参入を図る外資系企業にとって大きな壁になる。
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連載【最新現地レポート】欧州ロジスティクス通信《第3回》
UPSの中国市場戦略
荷主の要望に従うかたちで中国に進出したUPSサプライ・チェーン・ソリューションズは、中国の国営ロジスティクス業者や地場の業者と共存しながら、四つの成長産業に的を絞って、荷主からサプライチェーン業務を請け負おうとしている。同社のアンドレアズ・ジャネツコ部長が欧州3PL会議で中国戦略について語った。
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新連載 中国ロジスティクス通信 2005年2月分
中国物流市場の最新ニュース
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新連載 国際物流の基礎知識
中国経済の恩恵を受ける海運業
商船三井 森隆行 営業調査室主任研究員
グローバルなサプライチェーン管理の重要性が高まっている。今や、物流マンにとって国際物流に関する知識は、日々のオペレーションを円滑に進めていくうえでも欠かせない要素の一つになっている。本連載では輸出入業務と密接に関係する海運を取り巻く環境の変化などについて専門家に詳しく解説してもらう。
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日立物流〈共同物流〉
3PLが主導する日用品の流通革新
プラットフォーム拠点が4月に稼働
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東京システム運輸〈物流拠点〉
中堅物流企業が挑む提案型営業
既存業務と融合し効率化めざす
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物流企業の値段《第11回》
中島 伸 ゴールドマン・サックス証券 投資調査部 ヴァイス・プレジデント
日本航空
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新連載 SCM時代の新しい管理会計《第1回》
在庫問題と管理会計
梶田ひかる アビーム コンサルティング 製造事業部 マネージャー
従来の物流コスト管理では、ロジスティクスの意思決定をカバーできない。物流からロジスティクスへ、対象領域が拡大したことで、管理会計にも革新が求められている。今日のロジスティクス担当者が知っておくべき会計の基礎知識をSCMのスペシャリストが解説する。
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事例で学ぶ現場改善《第27回》
急成長物流企業M社の人材育成
青木正一 日本ロジファクトリー 代表
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【日本の流通】進化のゆくえ《第7回》
いよいよ大再編時代の幕開け
プリモ・リサーチ・ジャパン 鈴木孝之 代表
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湯浅和夫の物流コンサル道場《第36回》〜サロン編〜
在庫半減への処方箋―2
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The International
Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告
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奥村宏の判断学《第35回》
「ニッポン放送 VS ライブドア騒動」
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佐高信のメディア批評
西武問題で無節操な“経営評論家”に
コメントを求めるテレビ局の無定見
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国土交通省 月例経済報告
国土交通省 普通倉庫21社統計
日本冷蔵倉庫協会 主要12都市受寄物庫腹利用状況
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広告索引 |
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編集後記 |
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主要記事索引 |
[ keyperson ]
WU・YUE 北京物資学院 物流学部学部長
2005年4月号
中国市場は外資系企業と国内企業がそれぞれ別の流通ネットワークを
形成する二重構造になっている。流通経路から物流企業の顔ぶれ、商慣
習に至るまで、二つのネットワークは全く異なる特性を持つ。複雑で不
透明な国内の中間流通は、参入を図る外資系企業にとって大きな壁にな
る。
[ SOLE ]
SOLE報告
2005年4月号
SOLE東京支部フォーラムの報告
SOLE東京支部では毎月「フォーラム」を開催し、ロジスティク
ス技術やロジスティクスマネジメントに関する活発な意見交換、議
論を行い、会員相互の啓発に努めている。今回はシリーズ第4回とし
て行われた出版共同流通の蓮田センター見学の模様を紹介する。
[ ケース ]
日立物流――共同物流
2005年4月号
日立物流が準備を進めてきた日用品業
界のプラットフォーム事業が、4月から
本格的にスタートする。3PL事業の複数
の顧客に同じ物流インフラに乗ってもら
い、もう一段のコストメリットを提供す
る。将来的には、ここに新しい同業の荷
主を取り込んでいき、より効率的な業界
プラットフォームへと進化させていく。
[ ケース ]
東京システム運輸――物流拠点
2005年4月号
中継拠点で大型車から小型車に積み替
えてリレー配送する、いわゆるクロスド
ック方式によって中ロット貨物の市場開
拓に成功した。昨年秋には同事業向けの
専用拠点も稼働。夜間はクロスドック業
務を行い、日中は一時在庫を伴う配送な
どを手掛けることで24時間稼動をめざし、
一層の効率化を図ろうとしている。
[ データ ]
国土交通省 月例経済報告
2005年4月号
概要はありません
[ メディア批評 ]
西武問題で無節操な?経営評論家〞にコメントを求めるテレビ局の無定見
2005年4月号
堤義明が逮捕された日、テレビ朝日系の「報
道ステーション」にコメンテーターとして針木
康雄が出ていて、私は違和感を禁じ得なかった。
テレ朝は針木を、堤を「知っている人」として
起用したのだろう。しかし、どう「知っている
か」である。針木ほど堤を持ち上げた人を私は
知らない。住友銀行のドンだった磯田一郎やリ
クルートの創業者の江副浩正についても、その
全盛時は礼賛し、疑惑が発覚するや、掌を返す
ように批判する側に針木はまわった。私など唖
然とするばかりだったが、そうしたことをテレ
ビ局は知っているのか。
[ 欧州通信 ]
UPSの中国市場戦略
2005年4月号
荷主の要望に従うかたちで中国に進出したUPSサプライ・チェーン・ソリ
ューションズは、中国の国営ロジスティクス業者や地場の業者と共存しながら、
四つの成長産業に的を絞って、荷主からサプライチェーン業務を請け負おうと
している。同社のアンドレアズ・ジャネツコ部長が欧州3PL会議で中国戦略
について語った。
[ 管理会計 ]
在庫問題と管理会計
2005年4月号
従来の物流コスト管理では、ロジスティクスの意思決定
をカバーできない。物流からロジスティクスへ、対象領域が
拡大したことで、管理会計にも革新が求められている。今
日のロジスティクス担当者が知っておくべき会計の基礎知
識をSCMのスペシャリストが解説する。
[ 現場改善 ]
急成長物流企業M社の人材育成
2005年4月号
下請け仕事中心の零細物流企業を創業者の父から受け継いだ二
代目社長。事業領域をチェーンストアのセンター運営に拡げること
で、売上規模を急拡大させた。しかし会社の成長に人材の育成が追
いつかない。社長は強い危機感を持っていた。
[ 国際物流の基礎知識 ]
中国経済の恩恵を受ける海運業
2005年4月号
グローバルなサプライチェーン管理の重要
性が高まっている。今や、物流マンにとって
国際物流に関する知識は、日々のオペレーシ
ョンを円滑に進めていくうえでも欠かせない
要素の一つになっている。本連載では輸出入
業務と密接に関係する海運を取り巻く環境の
変化などについて専門家に詳しく解説しても
らう。
[ 進化のゆくえ ]
いよいよ大再編時代の幕開け
2005年4月号
多くの疑問点を残しながら、ダイエー再建のスポンサー選びが終わった。
再建策の柱にスーパーマーケット事業を据えることも決まり、マルエツの
掲げる「首都圏一兆円構想」が現実味を帯びてきた。関東と関西の二大消
費地を震源とするスーパーマーケットの大再編劇が始まる。
[ 値段 ]
日本航空
2005年4月号
日本航空の株価が低空飛行を続けている。燃料費の高騰や、
財務体質の改善の遅れが懸念されているためだ。国際分野では
旅客と貨物ともに今後の需要拡大が見込まれているなど事業環
境は好転しつつある。充実した国際ネットワークを武器に収益
力を回復させるためには、まずはコスト構造改革に本腰を入れ
る必要がある。
[ 中国通信 ]
中国ロジスティクス通信
2005年4月号
二〇〇四年私営企業抽出調査
私営企業は三三四万社に
■『国際金融報』2・4
中国の国家権威部門が進めている
「二〇〇四年全国私営企業抽出(サ
ンプリング)調査」の結果が二月三
日、北京で公表された。調査は既に
六回目を数える。同報告によると二
〇〇四年の上半期において、中国の
私営企業の累計登記は三三四万社に
達しており、二〇〇一年に比べて一
三一万社増加している。多くは東沿
岸部に集中しており、中でも江蘇、
広東、
江、上海、山東、北京の六
つの地域で全体の過半数を占めてい
る。
私営企業の増加に伴い、その業務
内容も多様化している。とりわけ社
会的サービスや研究開発などの科学
技術分野が伸びてきている。なお、
教育文化と健康関連産業における私
営企業の割合は全体の四%で、電
力・ガスなどの公共事業分野で営業
を行っている企業も全体の一・六%
を占めるに至っている。
[ 道場 ]
在庫半減への処方箋―2
2005年4月号
大先生が本質的な質問をした
「在庫管理って何をすること?」
大先生がたばこの煙を吐き出すのを見ながら、課
長が楽しそうに言った。
「私、思うんですが、在庫管理の先生方を集めて、
パネルディスカッションのようなものをやったら、
おもしろいだろうなって。いろいろ見解が違うわ
けですから、議論が白熱して、喧嘩なんかしたり
して‥‥」
この妙な提案に、大先生は、たばこの火を消し
ながら首を振ると、つまらなそうに応えた。
「そんなことにはならないさ。みんな、大人だか
ら。見解の相違は『そういう見方もあると思いま
す。ただ、私はちょっと違った視点から‥‥』な
ーんて言って、かわしてしまうさ。結局、みんな、
自分の言いたいことを言って終わってしまうのが
関の山だろうな」
[ 判断学 ]
ニッポン放送 VS ライブドア騒動
2005年4月号
今回の騒動でライブドア側を批判する声は多いが、株式買占め自体は当然
の行為である。今後もこうしたケースは次々と出てくるだろう。そもそもこ
の問題の本質はどこにあるのだろうか?
[ 特集 ]
実録!中国物流 国内市場が新たな主戦場に
2005年4月号
中国政府が外資系企業に国内市場を開放した。日系企業各社
はいずれも強気の販売計画を立てている。その裏付けとなる国内
の物流ネットワーク構築も佳境に入った。そこでは従来の輸出入
物流とは全く異なるマネジメントが求められている。これに合わ
せて物流市場の競争も新たなフェーズに入っている。
[ 特集 ]
実録!中国物流 日本通運――中国のプロが伝授する人心掌握術
2005年4月号
日系企業の物流マンたちは文化や習慣が異なる現地中国
人のマネジメントに四苦八苦している。彼らのやる気を引き
出すにはどうすればいいのか。香港、大連、北京、上海を渡
り歩き、現場の実態を知り尽くしている日通の中国物流のエ
ースがそのヒントを教えてくれた。
[ 特集 ]
実録!中国物流 フットワークエクスプレス
2005年4月号
中国で仕事がしたい――。その夢を実現するためフッ
トワークに転職した。銀行出身の元金融マンは、これ
までの物流会社とは違う切り口で、中国市場の開拓に
成功している。武器は金融のノウハウと物流を組み合
わせた商品だ。
[ 特集 ]
実録!中国物流 園区と海運が拓く日中間物流
2005年4月号
先駆者たちの視線が中国国内へとシフトしても、多くの荷
主にとって日中間の国際物流は依然として大きな課題だ。高
速フェリーの就航や中国物流園区の登場で、ユーザーの選択
肢は増えている。日本の港湾事情の変化も見据えながら、日
中間の物流全体を最適化する必要がある
[ 特集 ]
実録!中国物流 「物流サービスに国籍は関係ない」
2005年4月号
裸一貫、車両3台で北京に運送会社を立ち上げた。日本の
「宅急便」に範をとり、社名を「宅急送」と名付けた。創業
から約10年で同社は国内有数のネットワークを誇る小口混載
企業へと急成長を遂げた。今年から日本向け輸送を始めとし
た国際物流にも進出するという。
[ 特集 ]
実録!中国物流 「文化を軽視するから失敗する」
2005年4月号
日本の大学を卒業後、日雑メーカーのユニ・チャームに入
社。すぐに中国に派遣され、約7年間営業責任者として活躍
した。中国全土に流通網を構築し、同社の生理用品を中国
ナンバーワンブランドに押し上げたマーケティングのプロが、
中国ビジネスで成功するための秘訣を披露する。
[ 特集 ]
実録!中国物流 日中物流ワークショップ座談会
2005年4月号
昨年11月、国土交通省と日本インタ
ーナショナルフレイトフォワーダーズ
協会の主催による「中国物流をめぐる
日中ワークショップ/シンポジウム」
が開催された。これに合わせて中国か
ら行政関係者や有力企業のキーマンた
ちが来日。中国物流の現状と課題につ
いて日本側関係者と議論を交わした。
その模様を報告する。