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2005年2月号

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    2005年 2月号
     

特集 在庫削減はどこまで来たか

 

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解説1 日本の在庫が減ってきた
 ロジスティクス改革の成果が財務諸表に現れ出した。しかし取り組みは、まだ社内レベルにとどまっている。一企業の枠を超えたSCMには今のところ成功事例が見当たらない。欧米のソリューションの導入は、ことごとく失敗に終わった。日本型モデルの構築が必要だ。そこでは改めて在庫を持つことの意味が問い直されることになる。


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解説2 ここがおかしい! 在庫管理の常識
TSCコンサルティング 勝呂隆男 代表

 適正在庫が分からない。実務家がそう嘆くのも当然だ。在庫管理の世界には誤った常識やゴマカシがはびこっている。一見、科学的と思える方法でも、蓋を開けてみると担当者の勘と経験と度胸がベースになっている。古い迷信を捨て、新しい在庫管理の常識を学べ。



事例研究 5期連続削減企業のマネジメント

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日産自動車――初めて根付いた全社横断型組織
 2001年12月にSCM本部を設置し、物流部門を含む総勢600人が集結した。過去の同社にはない横断的な組織だったが、在庫削減の成果もあって社内での存在感を増している。今年4月からの3カ年計画では、納車リードタイムを2週間に短縮することがSCM本部の新たな目標になる。

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NEC――トヨタ生産方式を全分野に導入
 NECは約10年かけて棚卸資産を半分に減らした。トヨタ生産方式の導入や物流ネットワークの再構築といった取り組みが奏功した格好だ。パソコンや通信機器で培ったノウハウを半導体など他製品に横展開することで、さらなる在庫削減を目指している。

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富士通――預託在庫方式で調達を改革
 富士通はこの5年間でパソコン関連の棚卸資産を半減させた。生産計画のサイクルを短くし、製品の作りすぎを防止。さらに全国5カ所に設けていた倉庫を全廃し、製品を工場から直送する体制に切り替えた。

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リコー――全世界の在庫を2日後には把握
 1999年3月に経営トップの肝いりでSCM推進室を発足。キャッシュフローにこだわりながら業務プロセスの見直しを進め、大幅な在庫削減と総資産事業利益率(ROA)の改善を実現した。世界各地の2日前の在庫情報を見ることのできるシステムが、改革の原動力になった。

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調査 上場企業1122社
在庫回転期間の推移 1999〜2004

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KEYPERSON
経営者は在庫を金額だけで見ている
中田信哉 神奈川大学 教授
 在庫問題は今や経営上の最重要課題の一つとして扱われている。しかし経営者の多くは在庫を資産としてしか認識していない。そこにはモノとしての在庫という視点が抜け落ちている。物流管理の裏付けを欠いた在庫削減は、いずれ揺り戻しを招く。

     
 
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味の素〈エコ物流〉
拠点間輸送の3割強をモーダルシフト
アイドリング率管理も末端輸送に浸透

 
52
ベジテック〈生鮮品流通〉
青果の仲卸最大手が挑む新規事業
生協向け物流事業と産直に本腰

 
56
物流企業の値段《第9回》
アルプス物流
三菱証券 土谷康仁 アナリスト

     
 
74
新連載 
【最新現地レポート
欧州ロジスティクス通信《第1回》
欧州3PL会議に参加する
 欧州3PL会議――。ネット上でその存在を知って、すぐさま参加を決めた。ロジスティクス関連の会議といえば、本誌では毎年米国のCLM(Council of Logistics Management:今年一月、CSCMPに名称変更)の活動を紹介しているが、近年は参加者の漸減でパワーダウンしている感は否めない。ならば、活気あふれるロジスティクス会議を探しに行こうではないか。2004年11月24日・25日の2日間、本誌は初めて欧州3PL会議に出席した。

 
80


事例で学ぶ現場改善《第25回》
営業至上主義の改善――中堅印刷メーカーY社
青木正一 日本ロジファクトリー 代表

 
58


【日本の流通】進化のゆくえ《第5回》
ダイエー処理の問題点と今後
プリモ・リサーチ・ジャパン 鈴木孝之 代表

 
66


湯浅和夫の物流コンサル道場《第34回》〜サロン編〜
避けられない環境対策

 
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The International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告

 
72
奥村宏の判断学《第33回》
「中国の株式会社」

 
71
佐高信のメディア批評
自虐であっても自慢史観よりはずっと良い
韓流ブームの今こそ省みたい日本の過去

 
 

85

 

国土交通省 月例経済報告
国土交通省 普通倉庫21社統計
日本冷蔵倉庫協会 主要12都市受寄物庫腹利用状況

 
 
CLIP BOARD
 
79
●「SCMを成功に導く在庫戦略」テーマに
 フレームワークスが無料セミナー開催

 
83

●JILS「ロジスティクス関西大会2005」開催
 基調講演に日本郵政公社の生田総裁

 
95
広告索引
 
94
編集後記
 
88
主要記事索引

PDFバックナンバー

[ CLIP ] 「SCMを成功に導く在庫戦略」テーマにフレームワークスが無料セミナー開催 2005年2月号
倉庫管理システム(WMS)のフレームワークスは2月 8日(火)、東京の大手町サンケイプラザで「サプライチ ェーンを成功に導く在庫戦略」をテーマに無料セミナー を開催する。在庫管理システムのフェアウェイソリュー ションズとサイテック・ジャパンが共催する。 松下電器産業のSCM担当者による「松下グループにお けるSCM成功の基盤」と題した基調講演に続き、フレー ムワークス、フェアウェイソリューションズ、サイテッ ク・ジャパンの物流ITベンダー3社が、それぞれ先進事 例の紹介を中心に在庫最適化ソリューションを解説する。 参加企業のなかから抽選で無料の在庫分析サービスも実 施する。
[ CLIP ] JILS「ロジスティクス関西大会2005」開催 2005年2月号
社団法人日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は、 2月17日〜18日の2日間にわたって大阪・千里万博公 園のホテル阪急エキスポパークで「ロジスティクス関西 大会2005」を開催する。 大会のテーマは「激変する環境を切り拓く先進ロジス ティクスへの飛躍」。基調講演として日本郵政公社の生 田正治総裁が「日本郵政公社−改革の取組み」と題し た70分の講演を行う。生田氏が関西地区で本格的な公 演を行うのは、総裁就任以来これが初めてだという。
[ keyperson ] 中田信哉 神奈川大学 教授 2005年2月号
在庫問題は今や経営上の最重要課題の一つとして扱われてい る。しかし経営者の多くは在庫を資産としてしか認識していな い。そこにはモノとしての在庫という視点が抜け落ちている。 物流管理の裏付けを欠いた在庫削減は、いずれ揺り戻しを招く。
[ SOLE ] SOLE報告 2005年2月号
SOLE東京支部では毎月「フォーラム」を開催し、ロジスティク ス技術やロジスティクスマネジメントに関する活発な意見交換、議 論を行い、会員相互の啓発に努めている。 2004年11月から新しいフォーラムのシリーズがスタートした。今 回はシリーズ第2回として行われたSOLE東京支部幹事による 「RFID入門」について紹介する。
[ ケース ] 味の素 エコ物流 2005年2月号
味の素グループは、モーダルシフトや エコドライブなど物流分野の環境活動で 成果をあげている。製品輸送全体に占め る鉄道・海上輸送の比率がトンキロベー スですでに2割を超えており、拠点間輸 送では3割強になる。トラック輸送につ いても、アイドリング率などの管理を強 化し、環境対策の浸透を図っている。
[ ケース ] ベジテック――生鮮品流通 2005年2月号
卸売市場で事業を展開してきた仲卸の ビジネスが変わりつつある。青果物の仲 卸最大手であるベジテックは現在、産地 直接取引による市場外流通と、生協向け の物流事業に注力している。昨年6月の 卸売市場法の改正も追い風にしながら、 従来の事業領域を超えた活動に取り組む。
[ データ ] 国土交通省 月例経済報告 2005年2月号
概要はありません
[ メディア批評 ] 自虐であっても自慢史観よりはずっと良い韓流ブームの今こそ省みたい日本の過去 2005年2月号
「歴史はつじつまの合ったきれいなことだけ をつらねることではない。誇りとともに恥も かみしめる勇気が必要です」 元東亜日報社長で韓国政府の副総理、統一 相だった權五 が朝日新聞論説主幹の若宮啓 文との対話『韓国と日本国』(朝日新聞社)で こう言っている。至言だろう。
[ 欧州通信 ] 欧州3PL会議に参加する 2005年2月号
欧州3PL会議――。ネット上でその存在を知って、すぐさま参加を決めた。ロジステ ィクス関連の会議といえば、本誌では毎年米国のCLM(Council of Logistics Management: 今年一月、CSCMPに名称変更)の活動を紹介しているが、近年は参 加者の漸減でパワーダウンしている感は否めない。ならば、活気あふれるロジスティク ス会議を探しに行こうではないか。二〇〇四年十一月二四日・二五日の二日間、本誌は 初めて欧州3PL会議に出席した。
[ 現場改善 ] 営業至上主義の改善――中堅印刷メーカーY社 2005年2月号
顧客の要望には一〇〇%応える――そんな営業至上主義が、生産 や物流のコストをいたずらに増加させていた。収益性は悪化する一 方だ。しかし、データが未整備で、事実を数値で裏付けることがで きない。中堅規模のメーカーであっても、管理レベルは情報投資や SCM以前の段階にあった。
[ 進化のゆくえ ] ダイエー処理の問題点と今後 2005年2月号
産業再生機構によるダイエーの抜本処理が具体化してきた。スポンサー 候補はすでに七グループに絞りこまれており、今春には一社に決まる予定 だ。日本の流通業界の勢力図を決する案件ながら、再生機構の関与が多く の問題を招き、それぞれのスポンサー候補の思惑も絡んで事態は一層複雑 なものになっている。
[ 値段 ] アルプス物流 2005年2月号
アルプス物流にとって昨年一〇月に実施したTDK物流との 合併は大きな転機となりそうだ。重複するネットワークの解消 などでコスト削減が進み、今後は利益の大幅な伸びが期待でき る。二〇〇〇円台前半で推移している株価には割安感がある。
[ 道場 ] 避けられない環境対策 2005年2月号
事務所で少し遅い新年会が催された 大先生の一言で環境談義が始まった 大先生が講師をしているある講座の修了生が事 務所に集まって、少し遅い新年会が開かれた。「大 先生を囲む会」と称した集まりで、久し振りの会 合である。事務所の近くにある大先生行きつけの 店々から料理を取り寄せたこともあって、いつも は殺風景な会議机が豪勢なテーブルへと変身して いる。
[ 判断学 ] 中国の株式会社 2005年2月号
中国の国有企業を改革するには、アメリカや日本のような株式会社にすれ ばよいとする学者が多い。だが株式会社制度はすでに「死に至る病」に取り つかれている。中国企業は株式会社に代わる新しい企業形態を模索すべきだ。
[ 特集 ] 在庫削減はどこまできたか 日本の在庫が減ってきた 2005年2月号
ロジスティクス改革の成果が財務諸表に現れ出した。しか し取り組みは、まだ社内レベルにとどまっている。一企業の 枠を超えたSCMには今のところ成功事例が見当たらない。欧 米のソリューションの導入は、ことごとく失敗に終わった。日 本型モデルの構築が必要だ。そこでは改めて在庫を持つこと の意味が問い直されることになる
[ 特集 ] 在庫削減はどこまできたか 日産自動車――初めて根付いた全社横断型組織 2005年2月号
2001年12月にSCM本部を設置し、物流部門を含む 総勢600人が集結した。過去の同社にはない横断的な 組織だったが、在庫削減の成果もあって社内での存在 感を増している。今年4月からの3カ年計画では、納車 リードタイムを2週間に短縮することがSCM本部の新 たな目標になる。
[ 特集 ] 在庫削減はどこまできたか NEC――トヨタ生産方式を全分野に導入 2005年2月号
NECは約10年かけて棚卸資産を半分に減らした。トヨ タ生産方式の導入や物流ネットワークの再構築といった取 り組みが奏功した格好だ。パソコンや通信機器で培ったノ ウハウを半導体など他製品に横展開することで、さらなる 在庫削減を目指している
[ 特集 ] 在庫削減はどこまできたか 富士通――預託在庫方式で調達を改革 2005年2月号
富士通はこの5年間でパソコン関連の棚卸資産を半 減させた。生産計画のサイクルを短くし、製品の作り すぎを防止。さらに全国5カ所に設けていた倉庫を全 廃し、製品を工場から直送する体制に切り替えた。
[ 特集 ] 在庫削減はどこまできたか リコー――全世界の在庫を2日後には把握 2005年2月号
1999年3月に経営トップの肝いりでSCM推進室を発足。キ ャッシュフローにこだわりながら業務プロセスの見直しを進 め、大幅な在庫削減と総資産事業利益率(ROA)の改善を 実現した。世界各地の2日前の在庫情報を見ることのできる システムが、改革の原動力になった。
[ 特集 ] 在庫削減はどこまできたか ここがおかしい! 在庫管理の常識 2005年2月号
適正在庫が分からない。実務家がそう嘆くのも当然だ。在庫 管理の世界には誤った常識やゴマカシがはびこっている。一見、 科学的と思える方法でも、蓋を開けてみると担当者の勘と経験 と度胸がベースになっている。古い迷信を捨て、新しい在庫管 理の常識を学べ。
[ 特集 ] 在庫削減はどこまできたか 上場企業1122社在庫回転期間の推移1999〜2004 2005年2月号
概要はありません
[ 特集 ] 在庫削減はどこまできたか 上場企業1122社在庫回転期間の推移1999〜2004 索引 2005年2月号
概要はありません
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