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2007年4月号 |
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特集
儲かる現場
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物流現場の正社員をパートに置き換える。それだけでトータルコストを25%削減できる。ただし、安易なパート化は現場を荒廃させる。パート職場の管理に従来型の精神論は通用しない。サービス業で培われた管理ノウハウを物流オペレーションに適用し、現場を再設計する必要がある。
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14
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第1部 パート活用の落とし穴
常識のウソ1……パート化率が高いほど儲かる
常識のウソ2……パートの勤続年数は長い方がいい
常識のウソ3……パートを正社員並に遇する
常識のウソ4……社員の給与は抑えたほうがいい
常識のウソ5……現場はセンター長の能力次第
常識のウソ6……物流にマニュアルは馴染まない
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第2部 マクドナルド化の手順
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【採用】地域最低時給でも集める
パートの賃金相場は、国内のどのエリアもマクドナルドの初任時給が基準になっている。その地域における実質的な最低賃金を示しているからだ。物流現場で働くパートの時給は、それよりも200円以上高いことが珍しくない。それでも人が集まらない。採用力を磨く必要がある。
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【教育】15時間で未経験者を戦力化
マクドナルドは15時間でパートを一人前にする独自のトレーニングシステムを持っている。「SOC(Station Observation Checklist)」と呼ばれる。現場作業の基準と手順を示すマニュアルであると同時に、各パートのスキルを確認するチェックリスト機能も備えた教育ツールだ。
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【評価】いいパートを辞めさせない
終身雇用やフルタイム労働を前提とした正社員中心の労務管理は、パート職場には通用しない。できるパートを辞めさせない。パートのやる気を引き出すには、組織体制、評価制度、コミュニケーションなどの仕組みをパート活用のトータルシステムとして設計し直す必要がある。
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第3部 事例に学ぶ現場改善《特別編》
できるセンター長の作り方
日本ロジファクトリー 青木正一 代表
物流業は“センター長産業”だ。できるセンター長を何人抱えているかで業績は決まる。ところが、ほとんどの物流企業がセンター長を確保・育成する仕組みを備えていない。それどころか、貴重な人材を本社と現場の板挟みに追い込んでいるのが実情だ。
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4
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KEYPERSON
「物流サービスの利益は現場にある」
山口広太 経営コンサルタント
物流業はサービス業だ。ところがサービス業の基本ノウハウが物流業には活かされていない。経営者の意識を変える必要がある。マクドナルドの研究をベースに独自に開発した人材活用手法で、数々の流通業を株式上場に導いた異能のコンサルタントが、物流業経営者に訴える。
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アサヒビール〈SCM〉
多品種化で在庫管理手法を変更
ICタグ活用で仕分け作業も効率化
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ミサワホーム〈JIT物流〉
総勢60人の物流部門を社内に擁し
調達改革で「一個流し」を下支え
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ヤマトオートワークス〈ビジネスモデル〉
業界の常識覆す新サービスの提供で
日本一のトラック整備会社を目指す
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新連載 物流IT解剖
《第1回》日本通運
事業部門別にシステムを自社開発
全社を統合するCIO機能に課題
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物流企業の値段《第29回》
セイノーホールディングス
一柳
創 大和総研 企業調査第一部アナリスト
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■■欧州レポート■■
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海外トレンド報告【Report】
欧州SCM会議報告〈第7回〉
ニベア・ポーランド
ウェルゾー・ビエールマック SCM部長
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海外トレンド報告【News】
欧州編・中国編
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湯浅和夫の物流コンサル道場《第60回》
〜ロジスティクス編 第19回〜
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佐高信のメディア批評
御手洗経団連会長が朝日新聞を兵糧攻めに
注目される“政治部出身”秋山社長の対応
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奥村宏の判断学《第59回》
会社を見る眼
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ロジスティシャンのためのCSR経営講座
《第10回》
川島孝夫 前・味の素ゼネラルフーヅ 常勤監査役 ASEAN物流の改善めざす国策が始動
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IBMのグローバルSCM
《第4回》
IBMビジネスコンサルティングサービス
毛利光博 シニア マネージング コンサルタント サプライチェーンの評価指標
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The
International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告
ロジスティクス技術書を翻訳
LE&Mの有用性を再認識 |
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DATA
BANK 国土交通省 月例経済報告
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CLIP
BOARD
●佐川急便が飛脚マークを一新/創業50周年迎え新たなスタート
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●独デュッセルドルフでSCM会議/ワールド・トレード
●6月に天津で年次総会を開催/CSCMP中国ラウンドテーブル
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主要記事索引 |
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編集後記 |
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広告索引 |
[ CSR経営講座 ]
ASEAN物流の改善めざす国策が始動
2007年4月号
昨年八月に設立された「国際物流
競争力パートナーシップ会議」は、A
SEANを中心とする国際物流の高
度化を?東アジア経済統合〞の第一
歩と位置づけている。日系企業が深
く根をはっている同地域の物流を改
善する意義は事業者にとっても大き
い。経済産業省や国土交通省などが
省益を超えて推進する動きに、トー
タル・サプライチェーンの最適化を模
索する企業が乗らない手はない。
[ keyperson ]
山口広太経営コンサルタント
2007年4月号
物流業はサービス業だ。ところがサービス業の基本ノウハウ
が物流業には活かされていない。経営者の意識を変える必要が
ある。マクドナルドの研究をベースに独自に開発した人材活用
手法で、数々の流通業を株式上場に導いた異能のコンサルタン
トが、物流業経営者に訴える。
[ NEWS ]
海外トレンド報告
2007年4月号
米フェデックス
路線便の新サービスを開始
■同社プレスリリース
2・5
米フェデックスは新たな長距離路
線便サービス「フェデックス・ナシ
ョナル・LTL」を開始する。同時
にアメリカ発カナダ向け貨物の取り扱
いに特化する「フェデックス・フレ
イト・カナダ」を立ち上げた。二つ
の新サービスは二〇〇六年九月に買
収したワトキンス・モーター・ライン
ズとワトキンス・カナダ・エクスプレ
スが土台になっている。
[ NEWS ]
海外トレンド報告(中国編)
2007年4月号
重慶の物流市場に進出相次ぐ
エバーグリーンや日新も
■
07
・2・5
台湾の長栄集団(エバーグリーン
グループ)は、重慶商社集団と合弁で
重慶市に配送センターを設立した。中
国西部地区で重慶商社集団向けの3
PLサービスを行う際の拠点とする。
中国の内陸部に位置する重慶市は、
沿海部各都市や内陸主要都市との間
を結ぶ高速道路の整備を進めるなど、
内陸の交通重要拠点としての機能強
化を進めている。
[ SOLE ]
ロジスティクス技術書を翻訳LE&Mの有用性を再認識
2007年4月号
SOLE日本支部は毎月「フォ
ーラム」を開催し、ロジスティクス
技術およびロジスティクスマネジメ
ントに関する活発な意見交換・議
論を行い、会員相互の啓発に努め
ている。
フォーラム開催日の午前中には
RAMS研究会を開催している。研
究会では現在、この分野のロジス
ティクス技術書として有名な書で
ある『LOGISTICS ENGINEER
ING AND MANAGEMENT, Sixth
Edition』(米バージニア工科大学ベ
ンジャミン・S・ブランチャード教
授著)の要約を進めている。
[ CLIP ]
佐川急便が飛脚マークを一新創業五〇周年迎え新たなスタート
2007年4月号
佐川急便が、創業五〇周年を機に
おなじみの飛脚マークを一新した。新
飛脚マークは、同社のセールスドラ
イバーが荷物を「飛脚の精神(ここ
ろ)」で迅速・確実・丁寧に運ぶ姿を
表している(
[ CLIP ]
独デュッセルドルフでSCM会議ワールド・トレード
2007年4月号
イギリスに本社を置くワールド・
トレードは五月二一日、二二日の二
日間、ドイツのデュッセルドルフに
あるスイスホテル・デュッセルドル
フで、九回目となる「欧州サプライ
チェーン&ロジスティクス会議」を
開催する。同社は、このSCM会議
以外にも数多くのセミナーを手掛け
ている。昨年プラハで開かれた会議
については本誌でその講演内容を連
載中だ(五〇頁記事参照)。
[ グローバルSCM ]
サプライチェーンの評価指標
2007年4月号
顧客満足を起点として、サプライチェーンの評価方法を抜本
的に見直した。新たに六つの指標を設定し、それを各SCM部
門の業績評価やスタッフの給与にも反映させた。これによって
ロジスティクス部門の評価基準は、距離当たりのコストからサ
イクルタイムの遵守率に変わった。
[ ケース ]
SCMアサヒビール
2007年4月号
アサヒビールが従来の「スーパードライ」を
軸とした単品大量型の物流体制からの脱皮を進
めている。焼酎・ワインなど酒類カテゴリーを
総合的に品揃えする販売戦略に対応して、在庫
管理の仕組みを変更。ICタグを活用して仕分け
作業にもメスを入れた。在庫削減や荷役効率ア
ップなど成果を上げている。
[ ケース ]
JIT物流ミサワホーム
2007年4月号
15年以上前にトヨタ流のJIT調達をスタートし、
その後も改善を重ねてきた。近年は多角化の失
敗で経営危機に陥ったものの、本業のオペレー
ションは依然として高いレベルにある。なかで
も独自開発した「モジュールパレット」を調達
先と共に使いこなす物流の仕組みは、ライバル
企業も認める優れた取り組みだ。
[ ケース ]
ビジネスモデルヤマトオートワークス
2007年4月号
ヤマト運輸グループのトラック整備会社。
365日24時間体制でトラックの点検・整備業務
を請け負うなど、既存の整備会社とは一線を画
した斬新なサービスで、急成長を遂げている。
売上高は2年で倍増。すでに外販比率は35%に
達しているという。
[ データ ]
国土交通省月例経済報告
2007年4月号
概要はありません
[ メディア批評 ]
御手洗経団連会長が朝日新聞を兵糧攻めに注目される?政治部出身〞秋山社長の対応
2007年4月号
『リベラルタイム』が健闘している。三月号
が「福井俊彦の錬金術研究」であり、四月号が
「石原慎太郎傲慢の研究」である。特に目を引
いたのが三月号の「大人げない!『キヤノン・
御手洗』の『朝日』への広告出稿停止」。筆者
は『朝日』OBの阿部和義である。
[ 海外Report ]
ニベア・ポーランド
2007年4月号
スキンケア製品のニベアのポーランド現地法人であるニベア・ポールスカは二年前にドイツの
親会社の指示でサプライチェーン・マネジメント改革をスタートした。需要予測業務の一本化や
売れ筋製品の絞り込みなどによって一定の成果を上げている。同社役員のウェルゾー・ビエール
マックSCM部長が改革の詳細について語った。
[ 値段 ]
セイノーホールディングス
2007年4月号
セイノーホールディングスの株価は現在一一
〇〇円台で推移しているものの、市場では将来
性への期待が低い銘柄と評価されている。収益
基盤の一つとなりつつある自動車販売事業の利
益貢献度はそれほど大きくない。業績の回復に
は3PL事業の強化や、本業である路線便事業
での運賃是正が不可欠となる。
[ 道場 ]
ロジスティクス編・第19回
2007年4月号
「支店の物流部長も兼務しているの?」
美人弟子が驚きの声を上げた
ロジスティクス導入のための全社会議が無事終
わり、大先生を招いて打ち上げ会が開かれた。そ
の席上、物流部長が大阪の営業部長に「先生に
名刺をお見せしたら」と思わせぶりに言った。
[ 判断学 ]
会社を見る眼
2007年4月号
会社がわからなければ経済はわからない。それなのに会社そのものを解明す
る客観的な会社論がないのはなぜだろうか? 経済学が行き詰まった最大の原
因はそこにある。株式投資のための会社論ではなく、就職活動や宣伝のためで
もない社会的視点に立った会社論が待ち望まれている。
[ 物流IT解剖 ]
日本通運
2007年4月号
日本通運のITは分かりにくい。比較すべきライバル企業が宅配やロジスティク
スなど主力事業を中心に展開しているのに対し、日通の総合物流業を支えるシス
テムは事業単位で切り出すことができない。実力をアピールするのも難しいはず
だが、ある社員は「ITのせいで物流コンペに負けたことはない」と強気だ。有力
物流企業の“情報力”を探る連載の第1回は、日本通運に登場してもらう。
[ 特集 ]
儲かる現場 パート活用の落とし穴
2007年4月号
物流現場の正社員をパートに置き換える。それだけで
トータルコストを25%削減できる。ただし、安易なパー
ト化は現場を荒廃させる。パート職場の管理に従来型の
精神論は通用しない。サービス業で培われた管理ノウハ
ウを物流オペレーションに適用し、現場を再設計する必
要がある。
[ 特集 ]
儲かる現場 【採用】――地域最低時給でも集める
2007年4月号
パートの賃金相場は、国内のどのエリアもマクドナルド
の初任時給が基準になっている。その地域における実質的
な最低賃金を示しているからだ。物流現場で働くパートの
時給は、それよりも200円以上高いことが珍しくない。それ
でも人が集まらない。採用力を磨く必要がある。
[ 特集 ]
儲かる現場 【教育】――15時間で未経験者を戦力化
2007年4月号
マクドナルドは15時間でパートを一人前にする独自のト
レーニングシステムを持っている。「SOC(Station
Observation Checklist)」と呼ばれる。現場作業の基準と
手順を示すマニュアルであると同時に、各パートのスキル
を確認するチェックリスト機能も備えた教育ツールだ。
[ 特集 ]
儲かる現場 【評価】――いいパートを辞めさせない
2007年4月号
終身雇用やフルタイム労働を前提とした正社員中心の労
務管理は、パート職場には通用しない。できるパートを辞
めさせない。パートのやる気を引き出すには、組織体制、評
価制度、コミュニケーションなどの仕組みをパート活用の
トータルシステムとして設計し直す必要がある。
[ 特集 ]
儲かる現場 できるセンター長の作り方
2007年4月号
物流業は“センター長産業”だ。できるセンター長を何
人抱えているかで業績は決まる。ところが、ほとんどの物
流企業がセンター長を確保・育成する仕組みを備えてい
ない。それどころか、貴重な人材を本社と現場の板挟み
に追い込んでいるのが実情だ。