|
|
|
2007年3月号 |
|
|
|
|
|
|
|
|
特集
在庫管理白書
上場メーカー1300社のSCMを検証
|
10 |
|
解説 在庫削減の終わりと次の一手
日本の上場メーカーの在庫は1999年のピーク時から23%削減された。SCMで先行した米国企業に10年遅れで追いついた格好だ。これに伴いROAの改善も進んでいる。在庫削減の時代は終わった。日本企業のSCMは次の段階に進む。
|
14
|
|
分析 産業別動向を各界の識者が解説
|
14
|
|
■輸送用機器
海外事業拡大で在庫増加の懸念
■電気・精密機器
10年越しSCM導入が成果上げる
|
15 |
|
■食料品・日用雑貨
流通業の寡占化が効率化を牽引
■医薬品
卸の集約で東西2拠点体制へ移行 |
16 |
|
■繊維
商品投入サイクル短縮で売り切る
■機械・金属
SCMが教科書通りの効果を発揮 |
17
|
|
■石油・化学・ゴム
原油高で在庫は増加傾向に
■パルプ・紙
業界再編と物流子会社の統合進む
|
|
22
|
|
資料 上場メーカー1300社の在庫回転期間
連結・単独全一覧 2002年〜2006年
|
|
18 |
|
企業名索引
|
|
2
|
|
KEYPERSON
「在庫回転期間は1ヵ月を目指せ」
湯浅和夫 湯浅コンサルティング 代表
キャッシュフロー会計の影響で日本企業もようやく在庫削減に本気になってきた。しかし個別企業を見れば、2カ月以上の在庫を抱えているメーカーがまだまだたくさんある。在庫管理に優れた企業は1カ月で回している。在庫削減は1カ月を目指せ。それが“大先生”のアドバイスだ。
|
|
|
|
|
|
42
|
|
サンデン〈コスト削減〉
9カ所の倉庫を集約し横持ち解消
ミルクラン導入で生産革新も支援
|
|
46 |
|
セブン・ミールサービス〈宅配ビジネス〉
専用便からヤマトへの委託に転換
全国展開と“御用聞き”支援を実現
|
|
51 |
|
ライトオン〈ビジネスモデル〉
SPA化を断念して仕入販売に回帰
一括物流&毎日補充で品揃え強化
|
|
|
|
|
|
56 |
|
物流企業の値段《第28回》
川崎汽船
板崎王亮 クレディ・スイス証券 運輸担当アナリスト
|
|
|
|
■■欧州レポート■■
|
|
58 |
|
海外トレンド報告【Report】
欧州SCM会議報告〈第6回〉
エンターテイメントUK
マイク・クインターナ 事業開発部長
|
|
62 |
|
海外トレンド報告【News】
欧州編・中国編
|
|
66 |
|
CSCMP報告2006〈第4回〉
米インテルのメトリクス活用 インテルコーポレーション ダン・マホニー サプライチェーン・インダストリアル・エンジニア
|
|
70 |
|
湯浅和夫の物流コンサル道場《第59回》
〜ロジスティクス編 第18回〜
|
|
75 |
|
佐高信のメディア批評
明治の初めから存在する四国高知の独立論
高知新聞の提起から見える『日本という国』
|
|
76 |
|
奥村宏の判断学《第58回》
GM、フォードの悲劇
|
|
78 |
|
短期集中連載 内部統制とロジスティクス
ベリングポイント 木村弘美 ディレクター
《後編》 診断ツールでリスクを把握する
|
|
82 |
|
フレッシュマンのための物流産業論
《最終回》
森 隆行 流通科学大学 教授
国際宅配便とインテグレーター
|
|
87 |
|
SCM時代の新しい管理会計《第23回》
梶田ひかる アビーム コンサルティング 製造事業部 マネージャー
グローバルロジスティクスへの挑戦(5)
管理組織を確立する
|
|
92 |
|
ロジスティシャンのためのCSR経営講座
《第9回》
川島孝夫 前・味の素ゼネラルフーヅ 常勤監査役 重い製造物責任を支えるロジスティクス
|
|
96 |
|
IBMのグローバルSCM
《第3回》
IBMビジネスコンサルティングサービス
毛利光博 シニア マネージング コンサルタント 原則とリーダーシップ
|
|
101 |
|
事例で学ぶ現場改善《第50回》
青木正一 日本ロジファクトリー 代表
物流業経営者C社長の苦悩と再起
|
|
104 |
|
The
International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告
シミュレーション活用の生産革新
分散型仮想工場でSCMが変わる |
|
|
|
|
|
|
|
DATA BANK 国土交通省 月例経済報告
|
|
|
|
|
|
|
|
CLIP
BOARD
●独ポストのツムヴィンケル会長が来日
日本向けに110億円の追加投資を発表
|
|
|
|
●ICタグを利用した国際物流管理を開始
日本パレットレンタルと韓国KPP
|
|
110 |
|
主要記事索引 |
|
114 |
|
編集後記 |
|
115 |
|
広告索引 |
[ 物流産業論 ]
国際宅配便とインテグレーター
2007年3月号
企業活動がグローバル化し、それに伴い航空貨物の輸送需要が
高まりつつあります。すでに現在では世界の貿易総額の三〇%以
上が航空輸送で運ばれています。フェデックス、UPS、ドイツ
ポスト(DHL)、TNTといった国際インテグレーターの活躍に
は目覚ましいものがあります。連載の最終回は国際宅配便とイン
テグレーターについて解説します。
[ CSCMP報告 ]
米インテルのメトリクス活用
2007年3月号
米インテルは、〇五年から高速度のサプライチェーンを目指し
た改革に取り組んでいる。そのツールとして独自の活動評価指標
(メトリクス)を開発した。効果はサイクルタイムの大幅な短縮
という形であらわれた。自社の取り組みをもとに、担当者がSC
Mにおけるメトリクス活用のポイントを解説する。
[ CSR経営講座 ]
重い製造物責任を支えるロジスティクス
2007年3月号
不二家、パロマ、リンナイ――。企
業の不祥事が止まらない。企業が急
に悪質になったわけではない。変わっ
たのは、むしろ社会だ。メーカーに注
がれる視線がこれほど厳しくなった背
景には、製造物責任をめぐる社会の
変化がある。本稿では主に「食の安
全・安心」に注目してきたが、今回
は工業製品にまで対象を広げてCS
R(企業の社会的責任)とロジステ
ィクスについて考えてみたい。
[ keyperson ]
湯浅和夫湯浅コンサルティング代表
2007年3月号
キャッシュフロー会計の影響で日本企業もようやく在庫削減
に本気になってきた。しかし個別企業を見れば、二カ月以上の
在庫を抱えているメーカーがまだまだたくさんある。在庫管理
に優れた企業は一カ月で回している。在庫削減は一カ月を目指
せ。それが大先生のアドバイスだ。
[ NEWS ]
海外トレンド報告
2007年3月号
米リンデン・インターナショナル
ジョイントベンチャーを立ち上げ
■同社プレスリリース
1・3
シアトルに本社を置く航空フォワー
ダーのリンデン・インターナショナル
(Lynden International
)は、ケリー・
ロジスティクス(Kerry Logistics)と
ジョイントベンチャーを立ち上げた。
新会社「ケリー・リンデン」は荷
主企業にエンド・ツー・エンドでサプ
ライチェーン業務を提供する3PL
企業。センター業務や輸送業務、フ
ォワーディング業務に加えて、IT
(情報技術)のバックアップも請け負
う。
[ NEWS ]
海外トレンド報告(中国編)
2007年3月号
外国企業への全面開放で
中国物流業に大きな変化
■
07
・1・
10
中国の物流業は二〇〇五年末に外
国企業に全面的に開放され、〇六年
には外国資本が大量に流れ込んだ。
中国の国際貨物輸送とエクスプレ
ス輸送の領域において、UPSは北
京、上海、深
、青島とアモイなど
二十数都市に代表事務所を設立した。
TNTは二〇〇都市をカバー。DH
Lは三一八都市をカバーし五〇支社
をオープンした。
[ SOLE ]
シミュレーション活用の生産革新分散型仮想工場でSCMが変わる
2007年3月号
SOLE日本支部では毎月「フ
ォーラム」を開催し、ロジスティク
ス技術・ロジスティクスマネジメン
トに関する活発な意見交換・議論
を行い、会員相互の啓発に努めて
いる。
一月度のフォーラムでは、上智
大学の藤井進教授(神戸大学名誉
教授)から、永年にわたり研究さ
れている生産システム革新のなかで
も、近年取り組んでいる「分散型
仮想工場の構築」に関して講演を
いただいた。
[ CLIP ]
独ポストのツムヴィンケル会長が来日日本向けに一一〇億円の追加投資を発表
2007年3月号
ドイツポストワールドネット傘下のD
HLは、今後二年〜三年をメドに日本
市場に約一一〇億円(九〇〇〇万米ド
ル)の追加投資を行う。これによって
同社の一九九九年以降の日本向け投資
額は約三一〇億円に達することになる。
追加投資は主に国際エクスプレス事業
とロジスティクス事業の基盤強化に振
り向ける。具体的には関西国際空港の
専用施設開設、アジア地区初となる中
部国際空港専用施設への自動仕分け機
の導入、ロジスティクス事業向けの千
葉県市川市の物流センター開設などが
予定されている。
[ グローバルSCM ]
原則とリーダーシップ
2007年3月号
戦略をいくらきれいに描いても、実行に移して結果を出さな
ければ意味がない。そのためにIBMは、世界中の社員が自律
的、主体的に行動する新たなカルチャーを生み出した。そこで
大きな役割を果たしたのが、原則に基づく管理と組織を導くリ
ーダーシップだった。
[ ケース ]
コスト削減サンデン
2007年3月号
サンデンは昨年10月、群馬県内の工場敷地内
に物流センターを新設し、それまで工場周辺の9
カ所に分散していた在庫を集約した。横持ち輸
送の解消により、年間2億円以上の物流コストを
削減できる見込みだ。同社は09年度までに生産
革新による在庫の半減を目指しており、その一
環で今後、調達物流の見直しに取り組む。
[ ケース ]
宅配ビジネスセブン・ミールサービス
2007年3月号
弁当や惣菜の宅配ビジネスを手掛けるセブ
ン・ミールサービスが、設立6年目にしてようや
く事業の全国展開に踏み切った。スタート当初
は専用便で行っていた宅配業務を、ヤマト運輸
にアウトソーシングしたことが事業拡大の決め
手になった。コンビニチェーンと宅配事業のト
ップ同士が手を組み、ライバルには真似のでき
ないビジネスモデルを構築しつつある。
[ ケース ]
ビジネスモデルライトオン
2007年3月号
ユニクロブームへの対抗策としてSPA化を図
るも失敗。業績が急落した。事業を仕入れ中心
に軌道修正するとともに物流体制を見直し、店
舗への商品補充を単品単位で毎日行う一括物流
に改めた。在庫回転期間が0.6カ月短縮し、粗利
率は7%向上。経常利益率は10%を超えた。
[ データ ]
国土交通省月例経済報告
2007年3月号
概要はありません
[ メディア批評 ]
明治の初めから存在する四国高知の独立論高知新聞の提起から見える『日本という国』
2007年3月号
全徳島新聞労組三〇周年の記念会で講演し、
そこで会った元徳島新聞論説委員長の岸
きし
積つ
も
るに
「?四国連邦〞会議」について教えられた。
のちに岸が送ってくれた徳島新聞社編『徳島
近代史?幕末・維新編』(徳島県史料刊行会)
のその項によれば、こうである。この項は岸の
執筆になる。
[ 海外Report ]
エンターテイメントUK
2007年3月号
イギリスの卸業者であるエンターテイメントUKが取り扱う商品は、CDやDVDに始まり、
書籍や携帯電話にまで広がってきた。一〇年前、売り上げが伸びるという予測に基づき、物流セ
ンターの増設を計画したが、予測を上回ったため、さらなる増設に踏み切った。しかしその間に
物流コストは上昇。同社は社内の組織活性化と新システムの導入で、物流コストを下げながら、
かつサービスレベルを向上させることに成功した。同社のマイク・クインターナ事業開発部長が
一連の改革について語った。
[ 管理会計 ]
管理組織を確立する
2007年3月号
ロジスティクス部門の持つ権限と、ロジスティクス部門の業績
を評価する基準に矛盾があってはならない。またコストだけでは
ロジスティクスは評価できない。物流品質や課題の開発など、金
銭に換算することの難しいテーマを管理するために、管理会計と
指標管理を併用する必要がある。
[ 現場改善 ]
物流業経営者C社長の苦悩と再起
2007年3月号
久しぶりに見るC社長の姿は憔悴し、まるで別人のよう
だった。採算の悪化で気力を失い、経営の第一線からも
身を引いてしまったという。型通りのコンサルティングで
は解決できない。経営者の精神状態にまで踏み込んだ改
革が必要であった。
[ 値段 ]
川崎汽船
2007年3月号
コンテナ需要の拡大で二〇〇七年度は三期ぶり
の経常増益が予想される。不定期船事業での収益
改善が順調に進んでいる点も評価できる。ただし、
この半年で一〇〇〇円台にまで回復した株価は、
当面の収支改善がすでに織り込まれた水準であり、
割安感は後退している。
[ 道場 ]
ロジスティクス編・第18回
2007年3月号
「先生にお会いできるのは楽しみです」
大阪の営業部長が嬉しそうに言った
全社会議が休憩に入り、弟子たちが社長室で
お茶を飲んでいると、そこに大阪支店の営業部長
が支店長と一緒に顔を出した。
弟子たちが彼に会うのはほぼ一年ぶりだ。お互
い、懐かしそうに挨拶を交わす。社長が笑顔で営
業部長に声を掛ける。
[ 内部統制とロジスティクス ]
診断ツールでリスクを把握する
2007年3月号
自社のロジスティクスにはどのような内部統制上のリス
クが潜んでいるのか。これを的確に捉えることは容易では
ない。しかし、ベリングポイントが開発した診断ツール
「物流クイック・スキャン」を活用すれば、自社のウイーク
ポイントを確認できるほか、同業他社とのベンチマーキン
グも可能だという。
[ 判断学 ]
GM、フォードの悲劇
2007年3月号
GMとフォードが深刻な経営危機に陥っている。一方、かつてはフォードの支
援を仰いだこともあるトヨタは、いまや逆に支援をする立場にある。だがこれ
はアメリカ式経営の失敗と日本的経営の成功という話ではない。巨大株式会社
の存在理由そのものがなくなりつつあるということなのだ。
[ 特集 ]
在庫管理白書 在庫削減の終わりと次の一手
2007年3月号
日本の上場メーカーの在庫は1999年のピーク時
から23%削減された。SCMで先行した米国企業に
10年遅れで追いついた格好だ。これに伴いROAの
改善も進んでいる。在庫削減の時代は終わった。日
本企業のSCMは次の段階に進む。
[ 特集 ]
在庫管理白書 産業別動向を各界の識者が解説
2007年3月号
アクセンチュアの永山達也製造・流通
本部エグゼクティブ・パートナーは「産
業によって在庫の持つ意味や管理のアプ
ローチは全く違う。在庫管理システムに
は、その会社の在庫に対する意識が端的
に現れる」という。
[ 特集 ]
在庫管理白書 上場メーカー1300社の在庫回転期間
2007年3月号
上場メーカー1300社の在庫回転期間 連結・単独全一覧2002年〜2006年