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2011年4月号

    2011年4月号
     
   
   

特集 在庫管理 “勝者と敗者”


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【解説】日本型SCMの2000年代を総括する
 SCMは本当に成果を挙げたのか。全体最適はどこまで実現したのか。各業界でどの会社が優位に立ち、どこが出遅れたのか。その結果、格差はどれだけ開いたのか。日本の全上場メーカーの財務諸表を分析し、2000年代の10年間におけるSCMの取り組みを総括する。


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【分析】ライバル比較:在庫と物流費
【ビール】キリンの在庫回転期間が10年間で2倍以上に
【ハム】丸大食品の配送比率が10期連続で上昇
【繊維】事業構造の転換で東洋紡の物流費比率が上昇
【紙パルプ】業界再編による合理化の流れに終止符
【化学】強気の投資が裏目に出て2期連続で指標が悪化
【医薬】業界全体に物流アウトソーシングの波
【日雑化粧品】花王の指標悪化をよそにライオンが効率改善
【タイヤ】海外戦略転換で住友ゴムの物流費比率が上昇
【ガラス】大型M&Aを機に日本板硝子の在庫水準が悪化
【鉄鋼】世界同時不況で各社に不良在庫が滞留
【電線】自動車・電気機器の需要減が在庫悪化に直結
【産業機械】日立建機の在庫回転期間が2年間で2倍に
【家電】グローバル最適化で先んじたソニー
【重電】事業構造改革進んだ東芝がライバルをリード
【自動車】新興国市場の急拡大で在庫が増加
【複写機】世界同時不況を乗り超えたリコーのSCM
【コンピューター】事業構造改革の進捗で在庫水準に格差
【印刷】エレクトロニクス事業拡大で在庫が増加



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【資料】日本企業の在庫水準
 日本の主要メーカー1591社の過去10年にわたる在庫回転期間を一覧した。全16業種の業種別在庫推移も合わせて算出した。各社の在庫削減の取り組みは、需給管理の高度化をもたらしたのか、それとも掛け声に過ぎなかったのか。在庫の長期推移を見ることで推し量ることができる。

業種別在庫回転期間10年推移
企業索引〈50音順〉
上場メーカー1591社個別データ


     
  2  

「規制緩和後の物流行政の役割とは」
国土交通省 尾関良夫 政策統括官付参事官(物流施設・複合物流担当)
 物流業の規制緩和が進み、許認可行政や需給調整はその使命を終えた。今後は安全の担保と並んで、ビジョンを掲げ、その実現に向かって産業を振興することが物流行政の役割となる。3PLの普及、アジア市場の深耕、JR貨物の利用促進などが具体的なテーマとなっている。


     
  68  

セイコーエプソン〈SCM〉
プリンター事業に世界規模でSCMを導入
需給計画を一元化し在庫を2割以上削減


  72  

トーハン〈物流拠点〉
出版社・書店と情報を共有しSCM推進
返品率の削減と客注の充足率向上に成果


  76  

独コンチネンタル・タイヤ〈欧米SCM会議2〉
顧客別・商品別の利益率に応じて
サービスレベルと在庫水準を調整


  80  

物流企業の値段《第67回》
國枝 哲 みずほ証券 エクイティ調査部 運輸セクター シニアアナリスト

近鉄エクスプレス

2012年3月期以降も増収増益を確保
中長期的には国際物流拡大の恩恵続く


     
  106  

【新連載】物流行政を斬る《第1回》
寺嶋正尚 産業能率大学 経営学部 准教授
(財)流通経済研究所 客員研究員

公約実現を目指すなら
高速道路料金はまずトラックを優遇すべき
 高速道路料金を原則無料化し、流通コスト・生活コストの低減を図るという民主党のマニフェストは評価に値する。しかし、実態が伴っていない。手厚く優遇されているのは普通車ばかりで、肝心のトラックの料金では限定的な措置しかとられていない。行政はわが国の物流をどう設計していきたいのか。まずは全体的なビジョンを示す必要がある。


  82  

海外トレンド報告【News】
《欧米編》DHLがハブを拡充し米国で反転攻勢 
《中国編》10年の中国郵便・宅配市場は16.6%増



  88   湯浅和夫の物流コンサル道場 《第108回》 〜メーカー物流編 第19回〜
「月次生産なのに在庫日数が1カ月を大幅に上回っている製品が少なくありません。原因としては2つが考えられます」

  90  

奥村宏の判断学《第107回》
異常な新日鉄─住金の合併報道



  92  

佐高信のメディア批評
その思想的転向の理由は何だったのか
保守派「正論」文化人の谷沢永一が死去



  93  

事例で学ぶ現場改善《第99回》
日本ロジファクトリー 青木正一 代表

親会社の業績不振に振り回される

 

  98   The International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告

ロジスティクス戦略の最適化へ
OR手法に基づき課題を解決


  104  

物流指標を読む《第28回》  日通総合研究所 佐藤信洋
物流需要回復でトラック事故も増えた

 

     
 

 

 

DATA BANK

 

108

 

●国土交通月例経済(国土交通省)
●《第7回》物流施設の不動産市況に関するアンケート調査/物流施設の賃貸マーケットに関する調査
一五不動産情報サービス 調査レポート


     
 

 

 

CLIP BOARD

 

66

 

●ニチレイロジが東扇島に保管能力4万トンの最新鋭拠点/ 保管・流通加工・輸配送サービスをワンストップで提供
●山九が千葉県にメンテナンスセンター/プラント設備の一貫保守サービスを提供

 

87

 

●日立物流がバンテックにTOB/自動車分野、グローバル事業を強化
●物流資材のワコンがパレットの新製品を発売/プラスチックパレット「リブレット」シリーズ


 
114
  主要記事索引
  118   編集後記
 
119
  広告索引

PDFバックナンバー

[ 特集 ] 在庫管理 “勝者と敗者”解説 日本型SCMの2000年代を総括する 2011年4月号
 SCMは本当に成果を挙げたのか。全体最適はどこま で実現したのか。各業界でどの会社が優位に立ち、ど こが出遅れたのか。その結果、格差はどれだけ開いたの か。日本の全上場メーカーの財務諸表を分析し、2000 年代の10年間におけるSCMの取り組みを総括する。
[ 特集 ] 分析 ライバル比較:在庫と物流費 2011年4月号
概要はありません
[ 特集 ] 資料 日本企業の在庫水準(00年〜10年) 2011年4月号
 日本の主要メーカー1591 社の過去10 年にわた る在庫回転期間を一覧した。全16 業種の業種別 在庫推移も合わせて算出した。各社の在庫削減の 取り組みは、需給管理の高度化をもたらしたのか、 それとも掛け声に過ぎなかったのか。在庫の長期 推移を見ることで推し量ることができる。
[ 特集 ] 上場メーカー1591 社個別データ 2011年4月号
概要はありません
[ 特集 ] 企業索引(50 音順) 2011年4月号
概要はありません
[ keyperson ] 「規制緩和後の物流行政の役割とは」国土交通省 尾関良夫 政策統括官付参事官(物流施設・複合物流担当) 2011年4月号
 物流業の規制緩和が進み、許認可行政や需給調整はその使命 を終えた。今後は安全の担保と並んで、ビジョンを掲げ、その実 現に向かって産業を振興することが物流行政の役割となる。3 PLの普及、アジア市場の深耕、JR貨物の利用促進などが具 体的なテーマとなっている。
[ ケース ] セイコーエプソン SCM 2011年4月号
プリンター事業に世界規模でSCMを導入 需給計画を一元化し在庫を2割以上削減
[ ケース ] トーハン 物流拠点 2011年4月号
出版社・書店と情報を共有しSCM推進 返品率の削減と客注の充足率向上に成果
[ ケース ] 独コンチネンタル・タイヤ 欧米SCM会議? 2011年4月号
顧客別・商品別の利益率に応じて サービスレベルと在庫水準を調整
[ 値段 ] 第67回 近鉄エクスプレス二〇一二年三月期以降も増収増益を確保中長期的には国際物流拡大の恩恵続く 2011年4月号
 世界同時不況に端を発した事業環境の激 変に対応し、事業構造の強化を進めている。 荷動きの減速、円高の進展、燃料油高騰が 進んでいるため足下の事業環境は厳しいが、 近鉄エクスプレスの強みは海外展開力と経 営管理能力、そしてテーラーメードのサー ビスにある。中長期的には国際物流の拡大 による恩恵が続くだろう。
[ 物流行政を斬る ] 第1回 公約実現を目指すなら高速道路料金はまずトラックを優遇すべき 2011年4月号
 高速道路料金を原則無料化し、流通コスト・生活コストの低 減を図るという民主党のマニフェストは評価に値する。しかし、 実態が伴っていない。手厚く優遇されているのは普通車ばかり で、肝心のトラックの料金では限定的な措置しかとられていな い。行政はわが国の物流をどう設計していきたいのか。まずは 全体的なビジョンを示す必要がある。
[ NEWS ] 欧米編 2011年4月号
 UPS傘下の金融サービス会社、 UPSキャピタルは、ペルーの首都 リマとコロンビアの首都ボゴタで企業 の貿易業務をサポートする金融サー ビスを開始する。地場の企業が部材 や商材を輸入する際に融資すること で、資金繰りを支援したり、為替リ スクなどを軽減する。
[ NEWS ] 中国編 2011年4月号
 香港空港管理局は、香港空港の 二〇一〇年の貨物取扱量は前年比二 三・四%増の四一〇万トン、航空機 の発着便数は九・七%増の延べ三〇 万七〇〇〇便だったと発表した。
[ 道場 ] メーカー物流編 ♦ 第19回「月次生産なのに在庫日数が一カ月を大幅に上回っている製品が少なくありません。原因としては二つが考えられます」 2011年4月号
 ロジスティクス導入を進めるプロジ ェクトチームは、営業部門との調整を 一段落させて、今度は生産部門と対 峙することに。月次で生産しているの に、在庫日数が二カ月以上、ものによ っては半年にも達している理由は何な のか。生産部門における在庫管理の実 態解明が始まった。
[ 判断学 ] 第107回 異常な新日鉄─住金の合併報道 2011年4月号
 新日鉄と住友金属工業の合併計画が発表された。マスコミはこの合併 をこぞって礼賛し、民主党政権も後押しをする構えだ。しかし“大企業 病” や“規模の不経済” という負の側面に着目する必要がある。
[ メディア批評 ] その思想的転向の理由は何だったのか保守派「正論」文化人の谷沢永一が死去 2011年4月号
 その死を『産経新聞』が大きく報じていた。 『産経』だけと言ってもいい。いわゆる「正論」 文化人だったからだろう。関西大学の元教授 で評論家の谷沢永一の死である。作家の開高 健の盟友としても知られる谷沢は、若き日に はバリバリの共産党員だった。経済評論家の 長谷川慶太郎と同じである。
[ 現場改善 ] 第99回 親会社の業績不振に振り回される 2011年4月号
 改革は成功した。商物分離を導入し、苦労の末に安定稼働 に乗せたことで営業力は大幅に向上し、業績は順調に拡大して いった。ところが、そこに思わぬ横やりが入った。株主の交代 だ。新たな親会社となった物流会社が無謀なコストダウンを強 要。現場は大混乱に陥った。
[ SOLE ] ロジスティクス戦略の最適化へOR手法に基づき課題を解決 2011年4月号
 二月のフォーラムでは、構造計画 研究所の相澤りえ子製造BPR営業 部技術担当部長をお招きして「ロジ スティクス戦略をサポートする最適化 ソリューション」というタイトルでご 講演いただいた。ロジスティクスにお ける種々な課題をモデル化し、しくみ の構造や挙動などを試算し、意思決 定に役立てるオペレーションズ・リサ ーチ(OR)の取り組みの一端を解説 していただいた。講演の概要を報告 する。(SOLE日本支部幹事・防 衛大学校 宝崎隆祐)
[ 物流指標を読む ] 第28回物流需要回復でトラック事故も増えた 2011年4月号
「平成22年中の交通事故の発生状況」、「平成22年中の交通死亡事 故の特徴及び道路交通法違反取締り状況について」 警察庁交通局 「自動車輸送統計調査」 国土交通省 ●事業用貨物車による事故が7年ぶりに増加 ●物流需要の回復が事故件数の増加に直結 ●需要減退が見込まれる今年は再び減少に向かう
[ データ ] 国土交通省 月例経済報告 2011年4月号
概要はありません
[ CLIP ] ニチレイロジが東扇島に保管能力四万トンの最新鋭拠点保管・流通加工・輸配送サービスをワンストップで提供 2011年4月号
 ニチレイロジグループは二月、東扇島 (川崎市)に延べ床面積三万六三〇〇平米 (保管能力約四万トン)の大型冷蔵倉庫 「東扇島物流センター」を稼働した。川崎 市から土地を賃借し、建物・設備に五六 億円を投資。運営はニチレイ・ロジスティ クス関東が担う。
[ CLIP ] 日立物流がバンテックにTOB自動車分野、グローバル事業を強化 2011年4月号
 日立物流は三月九日、バンテックを 買収すると発表した。自動車部品物 流に強みを持つバンテックを傘下に収 めることで収益源の多角化を図るとと もに、海外事業の強化も視野に入れて いる。バンテック側も今回の買収に賛 同意見を表明している。三月一〇日 から四月一九日までの期間でTOB (株式公開買付)を実施し、発行済み 株式数の五〇・一四%以上の取得を目 指す。買収金額は最大五四四億円に 達する見込み。
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