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2003年1月号 |
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第1特集:欧州市場の現場
Interview |
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ドイツポスト・ワールドネット
CFO エドガー・アーンスト 博士
「我々が郵便自由化市場の勝者になる」 |
10 |
フランダース・ロジスティクス研究所
フランシス・ローム 研究員
「3PLの揺り戻しが起きている」
解 説 |
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12 |
日系メーカーの欧州拠点戦略
トヨタ/ブリヂストン/ホンダ/日本郵船
Case Studies |
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18
19
22 |
JIT納品――フォード・モーター
物流子会社――SKFロジスティクス
納期短縮――東京化成工業 |
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第2特集:中国の物流市場
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24 |
中国3PL市場 その可能性と課題
マーサー・マネジメント・コンサルティング
マーク・カーダー 副社長
ダイアナ・ホアン プリンシパル |
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28 |
短期集中連載 変革のとき――中国SCM
《第1回》物流インフラの実態と課題
アクセンチュア ロバート J.イーストン
SCMアジア太平洋地域統括パートナー |
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28 |
ニチレイ&日立製作所――アウトソーシング
ニチレイの既存部隊を人ごと移管/日立と合弁で情報子会社を新設 |
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36 |
近鉄エクスプレス――物流拠点
総額120億円かけ成田拠点を整備/通関から流通加工まで一貫処理 |
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46 |
新連載
事例で学ぶ現場改善《第1回》
大手路線業者A社の営業マン研修≪前編≫
青木正一 日本ロジファクトリー 代表 |
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54 |
CLO実践録《第2回》
「Y2Kで思い知らされた日米間格差」
川島孝夫 味の素ゼネラルフーヅ 常勤監査役 |
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52 |
物流企業の値段《第22回》 《郵船航空サービス》
北見聡 野村証券金融研究所 運輸担当アナリスト |
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64 |
湯浅和夫の物流コンサル道場《第10回》
湯浅和夫 日通総合研究所 常務取締役 |
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60 |
ロジスティクス・リーダーシップ論《第4回》
「カテゴリー・マネジメントの実務」
楢村文信 P&G ECRネットワーキング・マネージャー |
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72 |
物流ソフトの素朴な疑問 ?《特別編》
「CLMの大会って、どんなところ?」
高井英造 フレームワークス 取締役 |
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70 |
米国3PLビジネス戦記《第9回》
「ITベンチャーと手を組み アジア市場に切り込む」
津村謙一 EXEテクノロジーズ 社長 |
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74 |
The International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告
CPL(Certified Professional Logistician)の試験問題に挑戦 |
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58 |
奥村宏の判断学《第8回》
「銀行国有化論の誤り」
奥村宏 経済評論家 |
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69 |
佐高信のメディア批評
「労働組合の告発行動に救われた企業
問題解決の芽は少数意見の反映から」
佐高信 経済評論家 |
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75 |
企業物流短期動向調査(日通総研短観) 日通総合研究所 |
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87 |
国土交通省 月例経済報告 |
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88 |
国土交通省 普通倉庫21社統計 |
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85 |
日本冷蔵倉庫協会 主要12都市受寄物庫腹利用状況(〜2002年10月) |
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85 |
広告索引 |
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85 |
CLIP BOARD |
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85 |
編集後記 |
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85 |
バックナンバー |
[ CLO ]
「Y2Kで思い知らされた日米間格差
2003年1月号
「コンピューター2000年問題」
への対応は、日本の食品メーカーにと
って大きな転換点だった。日本企業の
大半が九八年くらいから対策を本格
化したのに対し、米クラフトフーヅは
既に九五年に本腰を入れていた。しか
も彼らは二〇〇〇年一月一日に発生
するであろう事態にどう対処するかだ
けでなく、なぜ問題が発生したのかを
徹底的に追及した。このときの対応の
違いが、双方の差をさらに広げてしま
った。
[ SOLE ]
CPLの試験問題に挑戦
2003年1月号
Q1 日本のGDPに占める総物流コストはおよそ( )%で
ある。
a.5%
b.10%
c.20%
d.1%
Q2 公共倉庫(public warehouse)を利用する主要な理由
は何か。
a.よりよい在庫管理ができること。
b.製品ならびにマーケティングへのフィードバックがで
きること。
c.最低の投資リスクが期待できること。
d.上記のすべて。
[ CLIP ]
RFタグとバーコードを一台で処理 携帯用リーダー&ライターを発売
2003年1月号
自動認識機器メーカーのウェルキャ
ットは、RFID(Radio Frequency
Identification
)対応のバーコードハン
ディターミナル「RHT-100-02
」と、組
み込み用のRFタグR/Wモジュール
「
TE-300
」を開発、販売を開始した。
「
RHT-100-02
」は、非接触RFID
の規格ISO15693に準拠した三
種類のRFタグ、「my-d
」、「Tag-it
HF-I
」、「I・CODE1
」、「I・CODE SLI
」
に対応したハンディターミナルで、R
FIDの読みとりと書き込み機能に加
え、バーコードリーダーとしての機能
も兼ね備えている。
[ ケース ]
ニチレイ&日立製作所――アウトソーシング
2003年1月号
2003年1月、ニチレイと日立製作所は合弁で
「日立フーズ&ロジスティクスシステムズ」と
いう情報システム会社を発足する。新会社の
経営の主導権は日立が握るが、サービスを開
始する4月の時点で見込んでいる社員63人のう
ち9割以上をニチレイの出身者が占める。ニチ
レイの情報部門を人材ごと日立が引き受ける
という、新たなタイプのアウトソーシングだ。
[ ケース ]
近鉄エクスプレス――物流拠点
2003年1月号
成田空港周辺の物流施設の拡充が猛烈な勢
いで進んでいる。最大の施設規模を誇る近鉄
エクスプレスも、このほど増床工事を完了。
新たに航空貨物処理の専用設備を導入して、
航空機搭載用具に貨物を形成・解体する業務
を内製化した。従来は空港内施設に依存して
いたこの業務を取り込むことで、通関から流
通加工までを一貫して手掛ける体制が整った。
[ データ ]
企業物流短期動向調査(日通総研短観)
2003年1月号
■調査方法
本調査はアンケート方式により、四半期ベース(3月、6月、
9月、12 月の年4回)で実施する。
調査項目は次のとおりであり、当期実績見込みと次期見通しを
対前年同期比「増加する」、「横ばい」、「減少する」もしくは「値
上がり」、「変わらない」、「値下がり」等の3 つの選択肢の中から
選択回答する。
集計は、調査項目ごとに各選択肢の回答事業所数を集計し、そ
の合計事業所数に対する割合を算出、以下により動向判断指標(※)
とする。
[ ビジネス戦記 ]
ITベンチャーと手を組みアジア市場に切り込む
2003年1月号
日本で開発した倉庫管理システムを本場の
米国に売りつけよう――勇んで米国市場に乗
り込んだものの、いくら営業に歩いても全く
売れない。改めて米国の有力パッケージソフ
トを分析した結果、我々の製品とはレベル的
に格段の差があることを認めざるを得なかった。
我々は戦略の転換を迫られた。
[ メディア批評 ]
労働組合の告発行動に救われた企業 問題解決の芽は少数意見の反映から
2003年1月号
新社会党が発行する週刊新聞『新社会』に
熊本学園大教授の原田正純が「いのちの告発」
と題したコラムを連載している。『水俣病』
(岩波新書)の著者の原田は、十一月二六日号
では「労働組合の恥宣言」について、次のよ
うに書く。
[ リーダーシップ論 ]
カテゴリー・マネジメントの実務
2003年1月号
カテゴリー・マネジメントに影響を与える様々な要因は、複雑に絡み合
っている。それを整理し、分析する実務家のためのフレームワークと業務
プロセスの体系化が進んでいる。ロジスティクス戦略の担当者も、マーケ
ティング戦略との整合性のために、それを理解する必要がある。
[ 現場改善 ]
大手路線業者A社の営業マン研修《前編》
2003年1月号
新たに始まるこのコーナーでは、中小のトラック運送会社と荷
主企業を主なクライアントとして、物流現場の泥臭い改善を数多
く手がけてきた日本ロジファクトリーが、具体的な事例をもとに
物流改善のノウハウを解説する。まずは同社の青木正一代表が大
手路線業者を対象に行った物流業者の営業マン研修を紹介する。
[ 素朴な疑問 ]
CLMの大会って、どんなところ?
2003年1月号
CLM(Council of Logistics Management)は、ロ
ジスティクス分野では世界最大の規模を誇る非営利
の研究団体です。ロジスティクスに関わるあらゆる
業界の実務家、ベンダー、コンサルタントに学者も
含めて約1万2000人が所属し、本拠地である米国の
各都市だけでなく世界に100カ所を超えるラウンド
テーブル(支部)を設置しています。1963年に設立
され85年に現在の名称になりました。
[ 値段 ]
郵船航空サービス
2003年1月号
郵船航空サービスの業績が好調だ。中間期は米国
港湾ストに伴う特需の発生で大幅増益を記録した。
決算発表後、株価はストップ高に。時価総額拡大の
可能性も高い。ただし、不振の続く旅行事業をどう
合理化していくかなど課題も残されている。
[ 道場 ]
代役で講師を頼まれた新春講演会
2003年1月号
「物流に限らず、企業内のあらゆる活動は、美し
くなければなりません。美しいということは、その
活動が理に適っているということです。理から外
れた不要、不純な動きがないということなのです」
ボリュームを一杯に上げたマイクを通して、大
先生の声が会場中に響き渡っている。あるホテル
で開かれた某団体の新年賀詞交歓会の特別講演で
ある。当初予定していた講師が暮れに風邪をひき、
肺炎をこじらせて入院したため、その代役を大先
生がつとめている。
[ 判断学 ]
新聞記者の謝った判断
2003年1月号
時代錯誤の銀行の国有化論が世間を賑わしている。不良債権処理で公的資
金が大量に投入された日本の銀行を、アメリカ資本が安く買い取るというシナ
リオが垣間見える。銀行のあり方を変えないまま国有化を決行しても、うまく
いくはずがない。
[ 特集 ]
欧州市場の現場 我々が郵便自由化市場の勝者になる
2003年1月号
物流業の規制緩和と郵政事業改革が急ピッチで進むEU市場で、物流業
界再編の中心に立っているのがドイツポストだ。2000年に株式を公開し
て以降、DHLやダンザスなどの有力物流業者を次々に傘下に収め、ドイ
ツ国内郵便事業者から国際的な総合物流業者への脱皮を図っている。
[ 特集 ]
欧州市場の現場 3PLの揺り戻しが起きている
2003年1月号
90年代以降、欧州ではロジスティクスのアウトソーシングが活発にな
り、それに伴い3PLが急成長を遂げた。ところが最近になって再びロ
ジスティクスを内製化する企業が出始めている。サービスを高度化でき
ない3PLはいずれ淘汰されていく運命にある。
[ 特集 ]
欧州市場の現場 日系メーカーの欧州拠点戦略
2003年1月号
欧州市場では92年のEU統合を機に物流拠点の再編に乗り出す企
業が相次いだ。各国に分散していた物流拠点を統廃合して製品在庫
や物流コストの大幅削減を図った。これに伴い3PL市場も急成長
した。それから10年が経過し、市場は新たな転換期を迎えている。
[ 特集 ]
欧州市場の現場 JIT納品――フォード・モーター
2003年1月号
米フォード・モーターはベルギー・ゲンク工場でユニークな生
産システムを導入している。工場に隣接するサプライヤーズ・パ
ークに部品メーカー各社の物流センターを進出させる。そこから
コンベアを通じて生産ラインに直接、モジュール化した部品を供
給させる仕組みだ。それによって、フォードは部品の無在庫化を
実現。乗用車1台当たり38ドルのコストダウンに成功した。
[ 特集 ]
欧州市場の現場 物流子会社――SKFロジスティクス
2003年1月号
世界最大手のベアリングメーカー、SKFの物流子会社。もと
もと親会社にのみ物流サービスを提供してきたが、98年に外販営
業を開始した。ターゲットは自動車部品メーカーや電機部品メー
カーなど。現在、10%程度にとどまっている外販比率を2006年
までに50%に引き上げることを目標としている。
[ 道場 ]
欧州市場の現場 納期短縮――東京化成工業
2003年1月号
1894年創業の老舗試薬メーカー。2002年10月、ベルギーのア
ントワープ郊外に物流センターを新設した。欧州での販路拡大と
納品リードタイムを短縮するのが狙い。従来、欧州向け商品はす
べて日本から供給していたため、納品まで1〜2週間掛かっていた。
しかし、新センター稼働後は受注の翌日に納品できる体制を確立
している。
[ 特集 ]
中国の物流市場 中国3PL市場 その可能性と課題
2003年1月号
中国のロジスティクス市場は、急激な経済成長と歩調を合わせる
形で、その規模を拡大させている。しかし、高度な3PLサービス
に関しては、まだ荷主側に不安感が根強い。有力なプロバイダーも
まだ育っていない。最新の調査でそれが明らかになった。
[ 特集 ]
中国の物流市場 物流インフラの実態と課題
2003年1月号
中国本土のサプライチェーンは現時点で一体、どのような状況にあ
るのか。近い将来、どこまで改善が進むのか。そして中国ビジネスを
成功させるためには、何をどのタイミングで実施すれば良いのか――
アクセンチュアでアジア太平洋地区を統括するSCM部門のトップコン
サルタントが、本号から3回にわたって報告する。