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2003年7月号

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    2003年 7月号
     

特集 物流子会社の不安


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Research
物流子会社実態調査 --主要79社が回答
 このたび本誌は物流子会社の実態調査を行った。国内の物流子会社約600社にアンケートを送付、79社からの有効回答を得た。79社の売上高は合計すると約1億6000万円に達する。いまや物流子会社は日本の物流市場の主要プレーヤーであると同時に、日本型3PLの最右翼とも目されている。その実像と可能性に迫る。


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【使命】 自立と親への貢献はどちらが重い?
・物流子会社の最大の使命は?
・最も重視している課題は?
・メーカー系物流子会社『外販比率ランキング』


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【業態】3PLと呼べる実力はあるか?

・物流子会社の事業別収入の平均値
・外部販売の現状/目標
・経営ビジョン


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【戦略】国内物流の空洞化にどう対応?

・親会社と子会社の海外進出地域の比較
・親会社の海外展開に子会社はどこまで関わっているか
・事業領域の現状/目標
・調達物流事業の現状/目標

 
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Top Interview

「調達から静脈まで物流は全部やる」
 リコーロジスティクス 河路鎰夫 社長
 調達から販売、使用済み製品の回収リサイクルに至るまで、親会社のサプライチェーンで発生する全ての物流機能をカバーしていく方針を打ち出している。そこで蓄積したノウハウを海外の現地法人にも提供していくことで事業拡大を図る。

 
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  Top Interview
「総合商社と競い国際物流事業を拡大」
 住電装ロジネット 後藤泰三 社長
 
国際物流事業への進出を目指す物流子会社にとって、大きな障壁となるのが総合商社の存在だ。実際、日本の大手メーカーの国際物流は、これまで総合商社の縄張りだった。住友電装の子会社、住電装ロジネットは“商社外し”を自ら仕掛けることで国際物流事業の拡大を成し遂げている。
 

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Top Interview
「日立やソニーとは別の道を行く」
 東芝物流 原田清 社長
 2000年から大きく動き出した親会社の組織変更に対応するため、東芝物流の組織も変わり続けている。東芝グループの一員として、親会社に貢献するためには子会社はエゴを発揮すべきではないと言い切る。

 
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Top Interview
「親会社との関係を180度改める」
 サッポロ流通システム 大川幹雄 社長
 親会社であるサッポロビールから「物流原価の低減」と「独立採算での生き残り」を要請されている。協力業者との関係見直しで原価を市場水準にまで下げる。そのうえでベースカーゴを活かした同業種共配を中心に外販荷主の開拓を進めていくという。

 


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Top Interview
「投資ファンドの言いなりにはならない」
 ゼロ(旧・日産陸送) 岩下世志 社長
 親会社であるサッポロビールから「物流原価の低減」と「独立採算での生き残り」を要請されている。協力業者との関係見直しで原価を市場水準にまで下げる。そのうえでベースカーゴを活かした同業種共配を中心に外販荷主の開拓を進めていくという。

     

 

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ロジスティクス・プランナー 〈3PL〉 
ニチレイ子会社のノンアセット3PL/洋菓子メーカ−3社の共配事業を運営
 

32

山之内製薬〈アウトソーシング〉

自社物流改め三菱倉庫に前面委託/年間10億円のコスト削減見込む
 
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カンダコーポレーション〈現場改善〉

パートが自主的にQC活動を展開/現場の知恵でサービスレベルを向上
     
 
67

 

Supply Chain Council[SCC]報告
SCM導入奮戦記ーー中部電力
垣見祐二 資材計画部・国際調達グループ長

 
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連載 事例で学ぶ現場改善

商物一体型の仕組み作り
石橋岳人 日本ロジファクトリー 取締役
 
 


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講座 SCMの常識ーー改革の現場から
理論編 目標と指標の設定・
実践編 ビジネスモデルを考える

杉山成正 ベリングポイント ディレクター
 

 
40

 

海外論文 サプライチェーンの評価方法(後編)
ダグラス M. ランバート オハイオ州立大学/ノースフロリダ大学 教授
テレンス L. ポーレン ノースフロリダ大学 教授

 VMIの導入など、パートナー企業とのコラボレーションによる改革の効果を測定するには、サプライヤーとカスタマー双方に与える影響を評価しなくてはならない。本論文後編では、その具体的な方法として「サプライヤー/カスタマー複合収益分析」が紹介されている。

 

46
やらまいか!物流通業――ハマキョウ流・運送屋繁盛記《第4回》
「退職金を差し出した銀行マン」
大須賀正孝 ハマキョウレックス 社長
 
56
湯浅和夫の物流コンサル道場《第16回》
〜卸売業編〜 第4回
 

50
 

CLO実践録《第8回》
「クラフトのグローバルカスタマー戦略」
川島孝夫 味の素ゼネラルフーヅ 常勤監査役

 

74
ロジスティクス・リーダーシップ論《第8回》
「コラボレーションのための体制構築」
楢村文信 P&G ECRネットワーキング・マネージャー
 

79
The International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告
 

54
奥村宏の判断《第14回》
「りそな国有化の悲劇」
 

31
佐高信のメディア批評
「不可解な妥協を繰り返す最近の朝日新聞
 小沢一郎への屈服にみるマスコミの堕落」
 

80

海外論文 
経済協力開発機構(OECD)TRILOGプロジェクト報告
「貨物輸送ロジスティクス」〈後編〉
Transport Logistics : Shared Solutions to Common Challenges.
訳 福山平成大学 門田清 助教授

 
78
  ARC Advisory Group リポート
TMS市場の成長率は前年比7%
価格低モデル導入でユーザー急増

 
 
89

国土交通省 月例経済報告
国土交通省 普通倉庫21社統計
日本冷蔵倉庫協会 主要12都市受寄物庫腹利用状況
 
 
95
広告索引
 
61
CLIP BOARD
 
94
編集後記
 
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バックナンバー

PDFバックナンバー

[ ARC ] TMS市場の成長率は前年比7%増 低価格モデルで導入するユーザーが増加 2003年7月号
TMS(輸送管理システム)市場の二〇〇二 年の成長率は約七%増に達した。マーケット規 模は八億六〇〇〇万ドル。ARCでは同市場が 今後五年間に年率十一・六%のペースで成長を 続け、二〇〇七年にはマーケットの規模が一四 億八九〇〇万ドルを超えると予測している。
[ CLO ] クラフトのグローバルカスタマー戦略 2003年7月号
米国最大の食品メーカーであるクラ フトは、九〇年代末に組織を抜本的に 見直した。顧客別に組織を細分化する 「カンパニー制」に移行し、従来は本 社部門にだけあったロジスティクス部 門を二〇のカンパニーに分散させたの である。今回はクラフトが「グローバ ルカスタマー戦略」と呼ぶ、この取り 組みについて紹介する。
[ SCC報告 ] SCM導入奮戦記――中部電力 2003年7月号
今年四月、米ジョージア州アトランタで開 催されたサプライチェーンカウンシル(SC C)の年次総会。その大会で日本企業として 初めて中部電力がユニークなSCM実践事例 を発表し話題となった。中部電力のSCMプ ロジェクトの概要を、発足時よりキーマンと して関わっている垣見祐二中部電力資材部計 画・国際調達グループ長が報告する。
[ SCMの常識 ] 目標と指標(KPI)の設定 2003年7月号
今回は、SCM構築の第1のステップとして、 SCMの目的と目標の設定について紹介します。 SCM改革の標準的なアプローチは、下の 図1 のようになります。まず事業戦略があり、その 重要成功要因を明らかにします。次にその達成 に向けた目標と指標を改革テーマとともに詳細 に展開していくことになります。
[ SOLE ] SOLE報告 2003年7月号
RAMS研究会報告 SOLLE東京支部フォーラム報告 今回から、SOLE東京支部で開催中の「RAMS研究会」の内 容をご紹介します。この研究会は東京支部の有志が集まって、複雑 な構造を有し、長期にわたって運用支援を必要とする製品、いわゆる システム製品のロジスティクスを研究しています。 ロジスティクスは昔から「補給と整備」といわれ、対象製品の特性 によってその内容は多様です。いわゆる消費財、食品、衣料、医薬 品、日用雑貨などは「補給」に代表される「物流サービス」が中心で あり、航空機、自動車、産業機器の類(システム製品)は、長期間 にわたって保守、整備を行わねばならず、これらは「製品支援サービ ス」と呼ばれています。
[ CLIP ] WMSのフレームワークスとEAIのウェブメソッドが提携 2003年7月号
M S ( Warehouse Management System: 物流センター管理システム)国 内大手のフレームワークスと、EAI ( Enterprise Application Integration: 統合ソフトウェア)世界最大手の ウェブメソッドが六月十一日、提携を発 表した。フレームワークスは今後、同社 のWMS「Logistics Station iWMS 」と、 「ウェブメソッド統合プラットフォーム」 を併用したグローバルSCMソリューシ ョンを提供していく。
[ ケース ] ロジスティクス・プランナー――3PL 2003年7月号
冷蔵倉庫業で日本最大手のニチレイを親会 社に持ちながら、本格的な「ノンアセット型 3PL」を志向するロジスティクス・プラン ナー。荷主への改善提案だけでなく導入・運 営にも携わり、その成果に対して報酬を得る という事業コンセプトで市場を開拓している。 昨年夏には中部地区で洋菓子メーカー3社の共 同配送事業を軌道に乗せた。
[ ケース ] 山之内製薬――アウトソーシング 2003年7月号
全国に4カ所あった自社物流センターと物流 子会社を2005年をメドに全廃し、物流業務を 三菱倉庫にアウトソーシングする。外注化に よって見込むコスト削減効果は年間10億円。 医薬品業界の流通構造の変化が、大胆な物流 効率化を後押しした。
[ ケース ] カンダコーポレーション――現場改善 2003年7月号
1943年創業の老舗特積み業者。物流センタ ー事業を始めた20年程前から小集団活動に力 を入れてきた。パートタイマーが活動に熱心 で、それが物流品質の向上につながっている。 大きな成果を求めない。楽しみながら継続し て活動を展開できる環境を提供してきたこと が奏功した。
[ データ ] 国土交通省 月例経済報告 2003年7月号
概要はありません
[ メディア批評 ] 不可解な妥協を繰り返す最近の朝日新聞 小沢一郎への屈服にみるマスコミの堕落 2003年7月号
『朝日新聞』がおかしい。有事法制に基本的 に賛成する民主党案を社説で支持したり、変 な妥協が目立つのである。 そのスタートともいうべき「事件」は小沢 一郎への屈服にあった。「野中広務と小沢一郎 の正体」という副題の松田賢弥著『闇将軍』 (講談社)がその経緯を詳細にドキュメントし ている。
[ リーダーシップ論 ] コラボレーションのための体制構築 2003年7月号
企業間のコラボレーションには、なにより信頼関係が必要だ。パートナ ー企業との信頼関係を構築するうえで、日本特有の不透明な取引制度は 大きな弊害になる。取引上の駆け引きが続く限り、コラボレーションは機 能しない。オープンで公平な取引制度の導入が求められている。
[ 海外論文 ] サプライチェーンの評価方法《後編》 2003年7月号
VMIの導入など、パートナー企業と のコラボレーションによる改革の効果を 測定するには、サプライヤーとカスタマ ー双方に与える影響を評価しなくてはな らない。本論文後編では、その具体的な 方法として「サプライヤー/カスタマー 複合収益分析」が紹介されている。
[ 海外論文 ] 貨物輸送ロジスティクス(後編) 2003年7月号
政府はロジスティクス・インフラのニーズを 把握し、民間の資金を使ってこれを効率的に充足する必要がある。また変化する人的資源ニー ズの支援には公平と効率のパラダイムに基づい た訓練・資格体系の整備が求められる。OEC Dレポートの後編では、 環境面等での対策に 続き、グローバルな社会的最適化に向けて政府 が採るべき政策と、その効果性測定のための指 標の開発を解説している。
[ 現場改善 ] 商物一体型拠点の仕組み作り 2003年7月号
かつては手厚い物流サービスが売り物だった大手資材卸。 営業部門の圧力によって、物流のルールがなし崩しになっ ていった。緊急輸送の頻発でコストは増加し、現場のオペ レーションも混乱。指定納品時間の遅れが常態化していた。 新しい仕組み作りが必要だった。
[ 道場 ] 卸売業編・第4回 2003年7月号
「コンサルは全員の敵であり味方です」 営業部長の反発を体力弟子が諭す 一〇分ほどのコーヒーブレイクの後、会議が再開 された。休憩前に大先生一行と支店長の間で厳し いやりとりが繰り広げられた後だけに、まだ会議室 は緊張した雰囲気に包まれている。槍玉にあげられ た支店長と営業部長の表情は固い。こういう状況 で、ここからの議事を進行するのは誰にとっても辛 い役目だ。
[ 判断学 ] りそな国有化の悲劇 2003年7月号
りそなホールディングスが国有化された。何の合理的根拠もないドタバタの 合併劇を繰り返した果ての結末だ。経営者は退任するだけで責任を果たさず、 企業は失敗から何も学ばない。判断力を欠いた無責任経営が続く限り、日本は 立ち直れない。
[ 特集 ] 物流子会社の不安 自立と親への貢献はどちらが重い? 2003年7月号
外販拡大に急ブレーキ 目標は日立物流。親会社やグループ会社以 外の、いわゆる外部荷主を拡大して物流企業 としての自立を果たす。最終的には上場し、株 式公開益で親会社に貢献する。当面は日立物 流の上場時の外販比率三〇%を目指す――。こ れまで多くの物流子会社が掲げてきた経営の 基本方針だ。そのシナリオに近年、変化が訪 れている。
[ 特集 ] 物流子会社の不安 調達から静脈まで物流は全部やる 2003年7月号
調達から販売、使用済み製品の回収リサイクルに至るまで、親会 社のサプライチェーンで発生する全ての物流機能をカバーする方針 を打ち出している。そこで蓄積したノウハウを海外の現地法人にも 提供していくことで事業拡大を図る。
[ 特集 ] 物流子会社の不安 総合商社と競い国際物流事業を拡大 2003年7月号
国際物流事業への進出を目指す物流子会社にとって、大きな障 壁となるのが総合商社の存在だ。実際、日本の大手メーカーの国際 物流は、これまで総合商社の縄張りだった。住友電装の子会社、住 電装ロジネットは“商社外し”を自ら仕掛けることで国際物流事業 の拡大を成し遂げている。
[ 特集 ] 物流子会社の不安 日立やソニーとは別の道を行く 2003年7月号
2000年から大きく動き出した親会社の組織変更に対応 するため、東芝物流の組織も変わり続けている。東芝グル ープの一員として親会社に貢献するためには、子会社はエ ゴを出すべきではないと言い切る。
[ 特集 ] 物流子会社の不安 親会社との関係を180度改める 2003年7月号
これまで協力運送会社は物流子会社に、物流子会社は親会社に 依存してきた。その関係を180度改める必要がある。まずは運賃単 価を下げる。収入の減少分はベースカーゴを活かした同業種共配と 業務範囲の拡大でカバーする。既に国際調達物流にも着手した。親 会社のSCMに貢献することで子会社のビジネスは拡がる。
[ 特集 ] 物流子会社の不安 投資ファンドの言いなりにはならない 2003年7月号
日産自動車の海外担当常務から当時、日産の100%子会 社だった日産陸送(現ゼロ)の社長に転出。2001年に投資 ファンドと組んで、子会社の経営陣が親会社から子会社株 を買い取るMBO(マネジメント・バイ・アウト)を実施 した。2年後の上場を目指して、停滞していた組織の再生 に取り組んでいる。
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