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2009年9月号

    2009年9月号
     
   
   

特集 3PL市場 2009
08年度の市場規模は1兆2753億円で初の減少
営業利益率は5%以下に低迷/今期売上高は5%増を見込む
7割以上が中国進出済み/輸送は傭車、倉庫は所有が主流

 

 12  

解説 荷主のリストラ本格化で再浮上
 急ピッチで拡大を続けてきた3PL市場も、世界同時不況の影響を免れることはできなかった。依然として新規案件は増加傾向にあるものの、既存荷主の物量減少によって、市場規模は初めて前年割れした。それでも今期は5.1%の売上増が見込まれている。物流市場全体のパイが縮小するなか、3PLのシェアは着実に拡大している。


17

 

調査 国内有力3PL企業ガイド
主要45社の最新事業概要と業務領域


34

 

日本市場報告 失敗事例から荷主は学び始めた
日本ロジファクトリー 青木正一 代表

 3PLの普及から時を経るに従って、日本でも導入の失敗や契約の打ち切りといった事例の蓄積が進んできた。3PLの力量不足と並んで、荷主企業の管理放棄が失敗の主な原因となっている。プロに任せれば上手くいくと、丸投げすれば痛い目にあう。

36  

米国市場報告 米トランスプレイス社の成長戦略
米アームストロング&アソシエイツ エヴァン・アームストロング 社長

 米トランスプレイス社は大手トラック運送会社6社の配車管理を統合して設立したノンアセット型の3PLだ。荷主企業の配車管理を一括して請け負うことで、物流品質の向上と輸送費削減の両立を実現している。海外事業やコンサルティング事業にも進出し逆風下でも業績を伸ばしている。

     
     
     
  4  

「マクドナルドから何を学ぶべきか」
 下山博志 人財ラボ 社長
 現場のパート管理から企業内大学の運営まで、マクドナルドはサービス業の人材育成で世界最高のノウハウを持つとされる。そこから物流担当者が学ぶべきは何なのか。日本マクドナルドで「ハンバーガー大学」の教授や人材教育・採用責任者を務め、全世界の人材教育を再設計するプロジェクトにも参画した経験を持つ人材育成の専門家が解説する。



     

  緊急レポート

  40  

08年度決算ロジスティクス指標分析
在庫量は2008年12月をピークに急減
世界同時不況が日系メーカーの課題を露呈

梶田ひかる アビームコンサルティング 経営戦略研究センター マネージャー
 
08年度決算の結果を見る限り、売上高1000億円以上のアッセンブリー型日系メーカーは、世界同時不況の発生から半年以内に在庫調整を済ませている。サプライチェーンの“見える化”が一定の成果を挙げた格好だ。その一方、直面する不況は日系メーカーのロジスティクスの課題をいくつも露呈させている。


     
  46  

ファンケル〈物流拠点〉
ICタグを実用化した新センターが安定稼働
先端プロジェクトの苦闘と残された課題


  50  

三菱電機〈コスト削減〉
生産技術者を推進役に全工場で改善活動
社内巻き込み3年で15%の物流費削減


  54  

米UPS〈金融危機〉
稼ぎ頭の米国内宅配便の利益率が半減
グローバル事業は中国最優先が鮮明に


  60  

物流企業の値段《第52回》
西山雄二 クレディ・スイス証券 株式調査部

郵船航空サービス
海上・ロジスティクスの強化に期待
グループの経営資源が大きな武器に

 

  64  

物流IT解剖《第30回》
名糖運輸
約3年かけて基幹システムを全面改修
ハンディ端末や自動倉庫の活用も開始

 

     
  68  

海外トレンド報告【News】
欧米編・中国編


  72   湯浅和夫の物流コンサル道場
《第89回》〜大先生の日記帳編 第24回〜
物流子会社設立後のリスク

  76  

奥村宏の判断学《第88回》
銀行のあり方が問われている


  78  

佐高信のメディア批評
担当大臣でさえ苦言を呈す業界べったり発言
サラ金雑誌御用達ジャーナリストたちの醜態

  80   物流不動産市場レポート《特別編》
シービー・リチャードエリス総合研究所 鈴木公二 シニアコンサルタント

三大都市圏 2009年上半期
物流施設賃貸市況分析

  84  

物流指標を読む《第9回》
日通総合研究所 佐藤信洋

荷主企業の取り組みは変わったか

  86  

物流業のリスクマネジメント《第8回》
宇野 修 ロジスティクスバンク 代表

グローバルSCMのKPI

  90   The International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告

ライフサイクルコストを評価する
新JIS規格の構造を解説
     
 

 

 

DATA BANK

 

95

 

●国土交通省 月例経済報告

     
 

 

 

CLIP BORD

 

33

 

●プロロジスの資産・人員が分離独立
  物流不動産プレイヤーの勢力図が一変

 

59

 

●日本HPが国際物流ソリューションに本格参入
  9月に東京と大阪で無料セミナーを開催

 

59

 

●物流環境大賞特別賞を記念して全国縦断キャンペーン
  日本パレットレンタル

 

79

 

●三井物産がASP型物流情報管理サービス
  個品のステータス情報まで社内外で共有可能

 
98
  主要記事索引
  102   編集後記
 
103
  広告索引

PDFバックナンバー

[ 特集 ] 3PL市場 2009 2009年9月号
 急ピッチで拡大を続けてきた3PL 市場も、世界同 時不況の影響を免れることはできなかった。依然とし て新規案件は増加傾向にあるものの、既存荷主の物 量減少によって、市場規模は初めて前年割れした。そ れでも今期は5.1%の売上増が見込まれている。物流 市場全体のパイが縮小するなか、3PL のシェアは着実 に拡大している。 
[ 特集 ] 調査 国内有力3PL企業ガイド 2009年9月号
主要45社の最新事業概要と業務領域
[ 特集 ] 事例で学ぶ現場改善 《第80回》 日本市場報告 失敗事例から荷主は学び始めた 2009年9月号
日本ロジファクトリー 青木正一 代表  3PLの普及から時を経るに従って、日本でも導入 の失敗や契約の打ち切りといった事例の蓄積が進ん できた。3PLの力量不足と並んで、荷主企業の管理 放棄が失敗の主な原因となっている。プロに任せれ ば上手くいくと、丸投げすれば痛い目にあう。
[ 特集 ] 事例で学ぶ現場改善 《第80回》 米国市場報告 米トランスプレイス社の成長戦略 2009年9月号
米アームストロング&アソシエイツ エヴァン・アームストロング 社長  米トランスプレイス社は大手トラック運送会社6社の 配車管理を統合して設立したノンアセット型の3PLだ。 荷主企業の配車管理を一括して請け負うことで、物流 品質の向上と輸送費削減の両立を実現している。海外 事業やコンサルティング事業にも進出し逆風下でも業績 を伸ばしている。
[ Interview ] 「マクドナルドから何を学ぶべきか」下山博志 人財ラボ 社長 2009年9月号
 現場のパート管理から企業内大学の運営まで、マクドナルド はサービス業の人材育成で世界最高のノウハウを持つとされる。 そこから物流担当者が学ぶべきは何なのか。日本マクドナルド で「ハンバーガー大学」の教授や人材教育・採用責任者を務め、 全世界の人材教育を再設計するプロジェクトにも参画した経験 を持つ人材育成の専門家が解説する。
[ 特別寄稿 ] 緊急調査 08 年度決算ロジスティクス指標分析在庫量は2008年12月をピークに急減世界同時不況が日系メーカーの課題を露呈 2009年9月号
梶田ひかる アビームコンサルティング 経営戦略研究センター マネージャー  08年度決算の結果を見る限り、売上高1000億円以上のアッセン ブリー型日系メーカーは、世界同時不況の発生から半年以内に在庫 調整を済ませている。サプライチェーンの“見える化” が一定の成 果を挙げた格好だ。その一方、直面する不況は日系メーカーのロジ スティクスの課題をいくつも露呈させている。
[ ケース ] ファンケル 物流拠点 2009年9月号
ICタグを実用化した新センターが安定稼働 先端プロジェクトの苦闘と残された課題
[ ケース ] 三菱電機 コスト削減 2009年9月号
生産技術者を推進役に全工場で改善活動 社内巻き込み3年で15%の物流費削減
[ ケース ] 米UPS 金融危機 2009年9月号
稼ぎ頭の米国内宅配便の利益率が半減 グローバル事業は中国最優先が鮮明に
[ 値段 ] 第52回 郵船航空サービス 2009年9月号
海上・ロジスティクスの強化に期待 グループの経営資源が大きな武器に
[ 物流IT解剖 ] 第30回 名糖運輸 2009年9月号
約3年かけて基幹システムを全面改修 ハンディ端末や自動倉庫の活用も開始
[ NEWS ] 欧米編 2009年9月号
 ドイツポストDHL傘下のDHL サプライチェーンは、アジアでの拠点 拡充を進めている。上海で六月、国 内輸送用のハブを稼働させ、マレー シアでは梱包拠点を開設した。
[ NEWS ] 中国編 2009年9月号
 上海港の一〜六月のコンテナ取扱 量は、前年同期比一五・六%減の一 一六六万二〇〇〇TEUとなった。 貨物総取扱量は十一・〇%減の一億 六九〇〇万トン。このうち、対外貿 易貨物取扱量は十三・七%減の一億 一〇〇〇万トンだった。
[ 道場 ] 大先生の日記帳編 第24回 物流子会社設立後のリスク 2009年9月号
 物流コストに責任を負う部署が社内に存在しない。物流 部門を丸ごと子会社に移管した親会社の多くが、そのこ とに今悩まされている。業績が悪化に転じたことで、こ れまで見過ごされきた経営課題や矛盾が次々に表面化し ている。その結果、物流子会社問題が再燃している。
[ 判断学 ] 第88回 銀行のあり方が問われている 2009年9月号
 銀行業は破綻した産業であり、これからは大きさではなく質が問われる。 英「エコノミスト」誌がこう主張して話題を呼んでいる。一方ひたすら巨大 化した日本の銀行には危機に陥っているという認識が全くない。
[ メディア批評 ] 担当大臣でさえ苦言を呈す業界べったり発言サラ金雑誌御用達ジャーナリストたちの醜態 2009年9月号
 七月に出した拙著『田原総一朗とメディ アの罪』( 講談社文庫) には、この連載の 二〇〇七年七月号から二〇〇九年二月号まで の二〇回分が収録されている。  それでその田原だが、『CREDIT AGE』な る雑誌の二〇〇八年二月号で、消費者金融業 界をこう弁護している。
[ 物流不動産市場レポート ] 三大都市圏 二〇〇九年上半期物流施設賃貸市況分析シービー・リチャードエリス総合研究所 鈴木公二 シニアコンサルタント二 2009年9月号
 シービー・リチャードエリスは七月三〇日、「ウェアハウスマーケットレポー ト(2009年上半期)」を発表した。国内主要都市における物流施設の市 況動向を調査・分析したものだ。調査対象は主用途が倉庫であり、かつ、一 般募集された施設四二一九棟。ここでは物流主要エリアである首都圏、中部圏、 関西圏の需給動向を解説する。
[ 物流指標を読む ] 第9回 荷主企業の取り組みは変わったか 2009年9月号
日通総合研究所 「ロジスティクスレポート No.13」 ●多くの荷主企業が物流を「重要な経営課題」と認識 ●コンプライアンス志向の高まりで物流投資にも積極的 ●合理化を目的としたアウトソーシングの動きは停滞
[ 物流業のリスクマネジメント ] 第8回 グローバルSCM のKPI 2009年9月号
 原材料の調達から顧客への納品に至るサプライチ ェーン全体のパフォーマンスは「スループット」と 呼ばれる評価指標で管理する。それをサプライチェ ーンの各プロセスの担当部門のKPI に落とし込む。 それがSCM の基本的なアプローチだ。しかし、実 行している企業はまだ少ない。
[ SOLE ] ライフサイクルコストを評価する新JIS規格の構造を解説 2009年9月号
 S O L E 日本支部R A M S ( R e l i a b i l i t y , A v a i l a b i l i t y , Maintainability and Supportability)研 究会では、昨年制定されたライフサイク ルコスティング(以下、LCC)に関わ る規格「JIS C 5750─3─3」を 紹介し、内容についての検討を行なっ た。ライフサイクルコスティングはロジ スティクスの基盤となる考え方の一つで あり、標準的な論点をカバーしたJIS 規格が制定されたことには重要な意義 がある。
[ データ ] 国土交通省 月例経済報告 2009年9月号
《トラック》 4月の特別積合せトラックの輸送量は、前年同月比11.8%減少(7ヶ月連続)、一般トラックの 輸送量は、同12.2%減少(7ヶ月連続)、宅配貨物取扱個数(20 社ベース)は、同7.1%減少 となった。
[ CLIP ] プロロジスの資産・人員が分離独立物流不動産プレイヤーの勢力図が一変 2009年9月号
 今年七月、日本の物流不動産マーケ ットに一大プレイヤーが現れた。GLプ ロパティーズ。同社が国内で管理・運 営する物件は七一棟、総延べ床面積は 二五〇万平方メートルを超える。これ は国内マーケットシェアトップ。それも、 現時点で二位のAMBプロパティジャパ ンの資産規模(約三〇棟、一〇〇万平 方メートルと推察される)を大きく引き 離す圧倒的首位だ。
[ CLIP ] ●日本HPが国際物流ソリューションに本格参入九月に東京と大阪で無料セミナーを開催●物流環境大賞特別賞を記念して全国縦断キャンペーン日本パレットレンタル 2009年9月号
 日本ヒューレット・パッカード (日本HP)は日本オラクルと共 同で国際輸送管理ソリューショ ン「オラクル・トランスポーテー ション・マネジメント(OTM)」 の提供を始めるにあたり、九月 に東京と大阪で無料セミナーを開 催する。/ 物流機器・パレットのレン タルサービスを展開している 日本パレットレンタル(JP R、本社:東京都中央区)は このほど、第一〇回物流環境 大賞・特別賞受賞を記念して 列島縦断「ありがとうキャラ バン」キャンペーンを実施した。
[ CLIP ] 三井物産がASP型物流情報管理サービス個品のステータス情報まで社内外で共有可能 2009年9月号
 三井物産は、日本ユニシスと共同 で開発したASP(インターネット を通じて利用できるソフトウェア)型 物流情報管理サービス「UNITR A(ユニトラ)」の利用拡大を進めて いる。貨物や物流容器の移動履歴な どのステータス情報を一元管理し、企 業内・企業間での情報共有も可能な サービスだ。現在、トライアルを含め て国内外で約一〇社が導入している。
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