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2009年11月号

    2009年11月号
     
   
   


特集
物流コンペのすべて

 

 12  

第1部 最低限これだけは知っておこう
 複数の物流企業から提案を募り、最良のパートナーを選んでロジスティクスを効率化する、コンペ形式の入札が広く行われるようになってきた。運営ノウハウの蓄積も進んできた。安易にコンペに臨んで痛い目にあわないように基礎知識を押さえておこう。

スケジュール→本稼働まで一年かかる
現状把握→自力でできない場合も
提案依頼書の作成→基本は「PQRST」
一次審査→情報提供依頼書で絞り込む
二次審査→提案力・対応力を評価する
契約書の作成→最悪の事態を想定する
移行期→移転コストは想像以上

Interview「グローバル企業のスピードに追いつけ」
アクセンチュア 西川幸希 SCMグループマネジャー


18

 

第2部 コンペをやる理由・やらない理由
 定期的なコンペの開催は、協力物流会社と依存関係に陥ることを防いでくれる。その一方、パートナーとの長期安定的な関係は踏み込んだアウトソーシングを可能にする。どちらが果たして有効なのか。荷主企業の物流マネージャーにアウトソーシングの算盤勘定を尋ねた。


22

 

第3部 物流会社は荷主をこう見ている
 コスト削減を狙った物流コンペの増加は世界的な傾向だ。物量の減少に苦しむ物流会社の足元を見た値下げ圧力が強まっている。しかし、無理な受託は長続きするはずもない。荷主企業と同様に物流会社もまた荷主企業の選別に動き出している。


26  

第4部 サービス品質保証契約の活用術
赤峰誠司 船井総研ロジ 取締役常務執行役員
 物流のアウトソーシングが失敗に終わる例が後を絶たない。荷主が物流企業に委託するサービスの内容、範囲、前提条件が曖昧なためだ。業務委託時に交わす契約書や覚書だけで全てを網羅するのは難しい。“第三の協定書”サービス・レベル・アグリーメントの導入が解決への糸口となる。


30   第5部 事例で学ぶ現場改善 《第82回》
経験から学んだコンペ運営の勘所
青木正一 日本ロジファクトリー 代表
 物流コンペによるコストダウンはとっつきやすい反面、その扱いにはデリケートさが求められる。準備が不十分な状態でコンペを実施すれば目的を達成できないだけでなく、コンペに落選した多くの物流会社に不信感を抱かれ、後々に大きな禍根を残す。コンサルタントとして数多くのコンペを経験してきた筆者が運営の勘所を解説する。

34   第6部 SCM先進企業のRFPに“ドン引き”
刈屋大輔 青山ロジスティクス総合研究所代表
 物量データが抜け落ちている。波動の存在を隠す。サプライチェーン戦略のゴールが設定されていない──。これまでに見てきた数多くのRFPのうち、合格点を与えられるのは、ほんの一握りにすぎない。荷主がヤッツケ仕事で作成したRFPがベースとなる物流コンペの“召集令状”を受け取った3PLの担当者たちは、日々その対応に頭を悩ませている。

     
  4  

「物流サービスの購買にも戦略を」
上原修 日本サプライマネジメント協会 理事長
 
日本企業の購買・調達活動は戦略性を欠いている。内外作問題やアウトソーシングの範囲、調達先の選定を、担当者が場当たり的に判断している。調達の専門スキルを持つ人材も育っていない。調達に焦点を当て、SCMを進化させる必要がある。


     
  36  

アサヒ飲料〈IT活用〉
自販機ごとに需要を予測して商品を補充
ルート担当者の作業効率を大幅に向上


  40  

武蔵野市〈交通政策〉
路上荷捌き問題の対策に“吉祥寺方式”
共同集配の運営費を自販機事業で捻出


  44  

C.H.ロビンソン〈世界同時不況〉
中小運送会社を組織化して輸送を仲介
運賃相場の下落を追い風に収益性向上


  48  

物流企業の値段《第54回》
一柳 創 大和証券SMBC 金融証券研究所 企業調査第一部 シニアアナリスト

福山通運
新政権の労働規制強化や運賃動向に懸念
特積み依存から脱却し新規事業の展開を

 

  50  

物流IT解剖《第32回》
丸全昭和運輸
3PL事業向けに35億円投じて新システム
業務間をデータベースで連携して統合管理

 

     
  54  

海外トレンド報告【News】
欧米編・中国編



  60   湯浅和夫の物流コンサル道場 《第91回》 〜メーカー物流編 第2回〜
「世間一般では御社はそれなりに物流が進んでいると思われているんです」

  64  

奥村宏の判断学《第90回》
「経済学は死んだ」のか?



  59  

佐高信のメディア批評
究極の天下りで年俸一億円の“パソナ平蔵”
その『特権経済学』者を擁護する日経、朝日


  68  

物流指標を読む《第11回》
日通総合研究所 佐藤信洋

今さら聞けない景気の話

 

  70   The International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告

米国発の最新ソフトウェアを紹介
調達革新とSCMの最適化を実現

  67  

ARC Advisory Group レポート
地理情報システム市場は今後5年間に50%の成長


  76  

物流不動産市場レポート《第26回》
シービー・リチャードエリス総合研究所 鈴木公二 シニアコンサルタント
首都圏・関西圏
09年9月期(7月─9月)の空室率
首都圏は上昇も、既存施設は改善傾向


     
 

 

 

DATA BANK

 

78

 

●2008年度 物流システム機器生産・出荷統計
●日通総研発表・2009年度貨物輸送の見通し
●国土交通省 月例経済報告


     
 

 

 

CLIP BOARD

 

58

 

■書評 青木正一NLF代表が“ひらがなで読む物流本”/ビジュアル図解「物流のしくみ」を書き下ろし


 
84
  主要記事索引
  88   編集後記
 
89
  広告索引

PDFバックナンバー

[ 特集 ] 物流コンペのすべて 2009年11月号
第1部 最低限これだけは知っておこう スケジュール 本稼働まで一年かかる 現状把握 自力でできない場合も 提案依頼書の作成 基本は「PQRST」 一次審査 情報提供依頼書で絞り込む 二次審査 提案力・対応力を評価する 契約書の作成 最悪の事態を想定する 移行期 移行コストは想像以上
[ 特集 ] 第1部 最低限これだけは知っておこう 2009年11月号
 複数の物流企業から提案を募り、最良のパートナー を選んでロジスティクスを効率化する、コンペ形式の入 札が広く行われるようになってきた。運営ノウハウの 蓄積も進んできた。安易にコンペに臨んで痛い目にあ わないように基礎知識を押さえておこう。
[ 特集 ] 第2部 コンペをやる理由・やらない理由 2009年11月号
 定期的なコンペの開催は、協力物流会社と依存関係に陥 ることを防いでくれる。その一方、パートナーとの長期安 定的な関係は踏み込んだアウトソーシングを可能にする。ど ちらが果たして有効なのか。荷主企業の物流マネージャー にアウトソーシングの算盤勘定を尋ねた。
[ 特集 ] 第3部 物流会社は荷主をこう見ている 2009年11月号
 コスト削減を狙った物流コンペの増加は世界的な傾向 だ。物量の減少に苦しむ物流会社の足元を見た値下げ圧 力が強まっている。しかし、無理な受託は長続きするは ずもない。荷主企業と同様に物流会社もまた荷主企業 の選別に動き出している。
[ 特集 ] 第4部 サービス品質保証契約の活用術 ──Service Level Agreement── 2009年11月号
船井総研ロジ 赤峰誠司 取締役常務執行役員  物流のアウトソーシングが失敗に終わる例が後を絶たない。 荷主が物流企業に委託するサービスの内容、範囲、前提条 件が曖昧なためだ。業務委託時に交わす契約書や覚書だけ で全てを網羅するのは難しい。“第三の協定書”サービス・ レベル・アグリーメントの導入が解決への糸口となる。
[ 特集 ] 第5部 事例で学ぶ現場改善《第82回》 実践から学んだコンペ運営の勘所 2009年11月号
青木正一 日本ロジファクトリー 代表  物流コンペによるコストダウンはとっつきやすい反面、 その扱いにはデリケートさが求められる。準備が不十分 な状態でコンペを実施すれば目的を達成できないだけで なく、コンペに落選した多くの物流会社に不信感を抱かれ、 後々に大きな禍根を残す。コンサルタントとして数多くの コンペを経験してきた筆者が運営の勘所を解説する。
[ 特集 ] 第6部 SCM先進企業のRFPに“ドン引き” 2009年11月号
青山ロジスティクス総合研究所(ALI) 代表 刈屋大輔  物量データが抜け落ちている。波動の存在を隠す。サプライ チェーン戦略のゴールが設定されていない──。これまでに見て きた数多くのRFPのうち、合格点を与えられるのは、ほんの 一握りにすぎない。荷主がヤッツケ仕事で作成したRFPがベー スとなる物流コンペの“召集令状”を受け取った3PLの担当者た ちは、日々その対応に頭を悩ませている。
[ keyperson ] 「物流サービスの購買にも戦略を」上原修 日本サプライマネジメント協会 理事長 2009年11月号
 日本企業の購買・調達活動は戦略性を欠いている。内外作問 題やアウトソーシングの範囲、調達先の選定を、担当者が場当た り的に判断している。調達の専門スキルを持つ人材も育ってい ない。調達に焦点を当て、SCMを進化させる必要がある。
[ ケース ] アサヒ飲料 IT活用 2009年11月号
自販機ごとに需要を予測して商品を補充 ルート担当者の作業効率を大幅に向上
[ ケース ] 武蔵野市 交通政策 2009年11月号
路上荷捌き問題の対策に“吉祥寺方式” 共同集配の運営費を自販機事業で捻出
[ ケース ] C.H.ロビンソン 世界同時不況 2009年11月号
中小運送会社を組織化して輸送を仲介 運賃相場の下落を追い風に収益性向上
[ 値段 ] 第54回 福山通運 2009年11月号
新政権の労働規制強化や運賃動向に懸念 特積み依存から脱却し新規事業の展開を
[ 物流IT解剖 ] 第32回 丸全昭和運輸 2009年11月号
3PL事業向けに35億円投じて新システム 業務間をデータベースで連携して統合管理
[ NEWS ] 欧米編 2009年11月号
 米国内のトラック輸送量減少に底 打ち感が出てきた。米運輸省統計局 が発表した資料によると、七月の貨 物輸送サービスの指標(TSI値)が 前月比一・六ポイント増の九五・五 となり、今年二月以来、初の上昇を 示した。昨年一月以降では最大の上 昇幅となる。
[ NEWS ] 中国編 2009年11月号
 中国主要港湾(沿海港湾と内陸河 川港湾)の今年一〜八月のコンテナ 取扱量は、七七七二万TEU(速報 値、以下同)だった。このうち、八 月の取扱量は一〇八九万TEUだっ た。
[ 道場 ] 第91回 メーカー物流編 ♦ 第2回「世間一般では御社はそれなりに物流が進んでいると思われているんです」 2009年11月号
 物流をゼロベースで見直すために大 先生の指導を仰ぐと聞かされ、現場の 古株たちは猛反発。実力者の常務の肝 入りとあっては表立って反対できないも のの、実際にプロジェクトが始まった暁 には、あの手この手で追い返してやろ うと手ぐすねを引いている。そこに大先 生ご一行が初めて乗り込んだ。
[ 判断学 ] 第90回 「経済学は死んだ」のか? 2009年11月号
 資本主義である以上、恐慌が起こるのは当然だ。サブプライム恐慌に対す る日本の経済学者たちの説明は、結局これに尽きる。何の役にも立たないこ のような解説しかできないのは一体なぜなのか。
[ メディア批評 ] 究極の天下りで年俸一億円の?パソナ平蔵?その『特権経済学』者を擁護する日経、朝日 2009年11月号
 『週刊ポスト』の九月一八日号が、竹中平蔵 が人材派遣大手のパソナグループ会長になって 「年俸一億円の独り勝ち」を報じている。それ にしても、息子に世襲させた小泉純一郎といい、 「改革」を掲げて、結局は自分の利益に結びつ ける厚顔コンビには呆れる。  しかし、このコンビをいまだに信奉するメデ ィアや読者がいるのだから、その愚かさには何 をか言わんやである。
[ 物流指標を読む ] 第11回 今さら聞けない景気の話 2009年11月号
日通総合研究所 「企業物流短期動向調査」 ●経済成長率は前期比と前年同期比で異なる ●民間在庫の減少はGDP押し下げの要因に ●前年同月比では景気は緩やかな回復へ
[ SOLE ] 米国発の最新ソフトウェアを紹介調達革新とSCMの最適化を実現 2009年11月号
 SOLE日本支部九月度のフォー ラムでは、ソフトウェア販売のユニ アックスの佐々木操社長に最先端の サプライチェーン・ソリューション について、概要から導入手順までご 講演いただいた。本稿では戦略的な 調達活動実現のための「ASAP (Advanced Sourcing Application Platform)」とサプライチェーン・ネ ットワークのデザインツール「Supply Chain Guru」を紹介する。(文責:ユ ニアックス・前端克典技術部部長)
[ ARC ] 地理情報システム市場は今後五年間に五〇%の成長 2009年11月号
 ARCアドバイザリーグループの最新の調査によ れば、GIS(Geospatial Information System: 地理情報システム)の世界市場は、今後五年間で 五〇%(年平均成長率換算で九・三%)成長する と予測される。GIS市場は近い将来、世界的に 電力・石油・ガスなどの非循環型産業や政府部門 の支出によって支えられる見通しだ。今後五年間 の後半には、アジア・中南米・中東などの新興市 場におけるGISの採用が増加する。一方その頃 には、グローバルな景気後退によってもっとも打 撃を受けた産業が息を吹き返し、再びGISへの 投資を行うと予想される。小売・不動産・サービ スなどの業界も、GISソリューションの採用を 増やすものと期待される。
[ 物流不動産市場レポート ] 第26回 首都圏・関西圏 2009年11月号
〇九年九月期(七月│九月)の空室率 首都圏は上昇も、既存施設は改善傾向 シービー・リチャードエリス総合研究所 鈴木公二 シニアコンサルタント
[ データ ] 日本ロジスティクスシステム協会2008 年度 物流システム機器生産出荷統計 2009年11月号
 物流システム機器の生産出荷状況を定量的かつ継続的に把握することを目的として、日本ロジスティクスシステム協 会(JILS)の「物流システム機器推進部会」(旧・物流システム機器懇談会)が1985 年から実施している。2007 年度調査より新たに調査委員会を設置し、調査内容を検討している。
[ CLIP ] 青木正一NLF代表が?ひらがなで読む物流本?ビジュアル図解「物流のしくみ」を書き下ろし 2009年11月号
 本誌連載陣で物流コンサルタ ントの青木正一日本ロジファク トリー代表が、書き下ろしで新刊 を上梓した。タイトルは、『ビジ ュアル図解「物流のしくみ」』(同 文館出版)。ドライバー出身で現 在も泥臭い現場改善指導を得意 とする筆者が、豊富な実務経験 を通じて学んだ知識やテクニック を体系的に解説している。
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