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2010年6月号 |
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特集
良い現場──物流生産性調査2010
国内294の物流センターの実績データを元に庫内作業の生産性を調査した。さらに、生産性の高い現場にはどのような特徴があり、運営管理の手法としては何が有効なのかを分析した。その結果、従来の物流管理の常識が正しいとは言えないことが明らかになった。
(本誌編集、特別編集協力 ロジスティクス・サポート&パートナーズ)
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【第1部】現場によって作業効率は3倍違う
1人1時間当たり処理行数/業態別生産性/納品先別生産性/拠点機能別生産性
“良い物流現場”では、作業員1人1時間当たり63.2行の注文を処理している。その労働生産性は標準的な現場の3倍、ダメな現場と比べると5倍以上も高い。現場によって庫内作業の効率には決定的な違いがある。
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【第2部】ベストプラクティスの仕様を探る
リードタイム/運営形態/管理組織/主たる雇用形態/労働力構成/拠点機能/延べ床面積/在庫日数/取扱SKU/在庫SKU/坪当たり在庫SKU/バラ出荷比率/処理行数/リードタイム内納品率/稼働時間/総労働時間/返品率
物流生産性の高い上位20%の現場をベストプラクティス、“良い現場”として位置付け、その他の現場とどのようなスペックの違いがあるのかを比較した。良い現場だけが持つ特性を見つけることができれば、そこには生産性向上のヒントが隠されているはずだ。
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22
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【第3部】主要な改善手法の効果を検証する
5S──良い現場は既に卒業
QCサークル──効果は確認できず
IE/ABC──物流業では大きな効果
日別管理──生産性との相関は最強
レイバー・スケジューリング・システム──川下の拠点に有効
スタッフ報酬制度──物流業で導入に遅れ
ロケーション管理──月1回以上の入れ替えを
物流現場の運営管理に用いられている各種の改善手法は、生産性の向上にどれだけ貢献するのか。生産性上位20%の現場が採用している管理手法と、それ以外の現場の管理手法を比較し、それぞれの手法にどのような効果を期待できるのか分析した。
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28 |
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【解説】管理次第で物流業はまだまだ儲かる
黒澤明 ロジスティクス・サポート&パートナーズ 社長 |
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4 |
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「物流行政もまた“第三の道”を目指す」
国土交通大臣政務官 三日月大造 衆議院議員
規制緩和の巻き戻しが始まった。まずはトラック運送業の参入規制となる最低保有車両台数が引き上げられる見通しだ。来年には物流事業法を含めた交通関連法の憲法となる交通基本法の制定も予定されている。日本の物流行政が国鉄民営化以来の新自由主義政策から転換し、欧州型の“第三の道”に向かって動き出している。
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40 |
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コープネット事業連合〈拠点再編〉
100億円投じて冷凍品専用センターを建設
加盟生協の物流を集約して宅配事業強化
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44 |
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デンマークDSV〈世界同時不況〉
相次ぐM&Aでグローバルプレイヤー入り
ABX統合に苦戦し豪トールによる買収説も
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48 |
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アスクル〈ビジネスモデル〉
ラストワンマイルの自社運営を断行し
事業革新を支える物流インフラを整備
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物流企業の値段《第60回》
村山 誠 野村證券金融経済研究所 企業調査一部 公益インフラ産業調査室
全日本空輸
国際航空貨物のビジネスモデルを転換
沖縄ハブでアジア貨物の取り込みに期待
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【特別レポート】米アームストロング&アソシエイツ社
スペアパーツ・ロジスティクス
──その市場規模と主要プレーヤー
CEVA──自動車物流に豊富な実績
DHL──テクノロジー産業に注力
UPS──グローバルに拠点を展開
K+N LLS──世界各国に10時間以内配送
DBシェンカー ──世界各地に空港ハブを設置
Catロジスティクス──日本にも大型拠点
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【新連載】日本型SCMが次世代を拓く《第1回》
企業間連携「CPFR」は次世代SCMたり得るか?
アビームコンサルティング 経営戦略研究センター 梶田ひかる
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海外トレンド報告【News】
《欧米編》豪トールがデンマークのDSVを買収か
《中国編》海南航空グループが宅配大手の天天快逓を買収
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湯浅和夫の物流コンサル道場
《第98回》 〜メーカー物流編 第9回〜
「そういう業績好調な企業に共通するのは、実は在庫に対する執念とも言える取り組みが存在するってことなんです」
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奥村宏の判断学《第97回》
混迷する政府と財界の関係
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佐高信のメディア批評
批判には訴訟で対抗する?神様?稲盛和夫
受けとめる度量のなさは非正統派ゆえか
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物流指標を読む《第18回》
日通総合研究所 佐藤信洋
欧州の空港閉鎖で物流が止まるという誤解
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事例で学ぶ現場改善《第89回》
日本ロジファクトリー 青木正一 代表
アパレルE社の3PL導入失敗
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イー・ロジットクラブ通信 《第4回》
美術出版サービスセンター
自動倉庫で省スペースかつ効率管理
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The International
Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告 RAMS研究会報告 航空機のRAMS活動
膨大なライフサイクルコストを最適化
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物流不動産市場レポート《第28回》
首都圏・近畿圏
コスト削減を目的とした拠点統廃合が活発化
一部の業種では新規開発へのニーズも増加
シービー・リチャードエリス総合研究所 鈴木公二 シニアコンサルタント
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DATA BANK
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●国土交通省 月例経済報告
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CLIP BOAD |
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●物流不動産大手のGLPが中国での開発を加速/中国進出を目指す日本企業への支援体制も強化
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主要記事索引 |
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編集後記 |
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広告索引 |
[ 特集 ]
良い現場──物流生産性調査2010
2010年6月号
国内294 の物流センターの実績データを元に庫内作業の生産性を調査
した。さらに、生産性の高い現場にはどのような特徴があり、運営管理の
手法としては何が有効なのかを分析した。その結果、従来の物流管理の常
識が正しいとは言えないことが明らかになった。
(本誌編集、特別編集協力 ロジスティクス・サポート&パートナーズ)
[ 特集 ]
第1部 現場によって作業効率は3 倍違う
2010年6月号
“良い物流現場”では、作業員1人1時間当た
り63.2行の注文を処理している。その労働生産
性は標準的な現場の3倍、ダメな現場と比べると
5倍以上も高い。現場によって庫内作業の効率に
は決定的な違いがある。
[ 特集 ]
第2部 ベストプラクティスの仕様を探る
2010年6月号
物流生産性の高い上位20%の現場をベストプラクティ
ス、“良い現場”として位置付け、その他の現場とどのよう
なスペックの違いがあるのかを比較した。良い現場だけが
持つ特性を見つけることができれば、そこには生産性向上
のヒントが隠されているはずだ。
[ 特集 ]
第3部 主要な改善手法の効果を検証する
2010年6月号
物流現場の運営管理に用いられている各種の改善手法
は、生産性の向上にどれだけ貢献するのか。生産性上位
20%の現場が採用している管理手法と、それ以外の現場
の管理手法を比較し、それぞれの手法にどのような効果
を期待できるのか分析した。
[ 特集 ]
解説 管理次第で物流業はまだまだ儲かる黒澤明 ロジスティクス・サポート&パートナーズ 社長
2010年6月号
「勝ち負け表」で現場の意識が一変
物流会社に日別の損益管理を導入すれば、
会社の収支は劇的に変わる。それまでどんぶ
り勘定でやっていた分だけ効果が大きい。経
費項目が他産業に比べて少ないため損益管理
もしやすい。日々の損益管理さえしっかりや
れば、物流業はまだまだ儲かる。私自身の実
務経験を通じて、そのことを確信している。
[ keyperson ]
「物流行政もまた“第三の道”を目指す」国土交通大臣政務官 三日月大造 衆議院議員
2010年6月号
規制緩和の巻き戻しが始まった。まずはトラック運送業の参
入規制となる最低保有車両台数が引き上げられる見通しだ。来
年には物流事業法を含めた交通関連法の憲法となる交通基本法
の制定も予定されている。日本の物流行政が国鉄民営化以来の
新自由主義政策から転換し、欧州型の“第三の道”に向かって
動き出している。
[ ケース ]
コープネット事業連合 拠点再編
2010年6月号
100億円投じて冷凍品専用センターを建設
加盟生協の物流を集約して宅配事業強化
[ ケース ]
デンマークDSV 世界同時不況
2010年6月号
相次ぐM&Aでグローバルプレーヤー入り
ABX統合に苦戦し豪トールによる買収説も
[ ケース ]
アスクル ビジネスモデル
2010年6月号
ラストワンマイルの自社運営を断行し
事業革新を支える物流インフラを整備
[ 値段 ]
第60回 全日本空輸
2010年6月号
国際航空貨物のビジネスモデルを転換
沖縄ハブでアジア貨物の取り込みに期待
[ 特別レポート ]
スペアパーツ・ロジスティクス──その市場規模と主要プレーヤー
2010年6月号
本稿は2010年4月に米国の3PL調査会社アームストロ
ング&アソシエイツ社が発表した「Spare Parts logistics:
Quintessential Global Supply Chain Management─
─Market Size and Major Players」のほぼ全文を同社
の許可を得て訳出したものである。世界のスペアパーツ・
ロジスティクスの業界別・地域別の市場規模や、主要な
3PLプレイヤーの取り組みが解説されている。
[ グローバルSCM ]
第1回 企業間連携「CPFR」は次世代SCMたり得るか?
2010年6月号
欧米の大手食品・消費財メーカーは現在、
グローバルな業務の標準化とシェアードサービ
スをSCMの軸に据えている。しかし、その
アプローチが日本企業にも有効だとは限らない。
今年二月にアビームコンサルティングが発表し
た調査報告書「日本型SCMの将来」をベー
スに、SCMを日本企業の強みとするための
新たな方策を探る。
[ NEWS ]
欧米編
2010年6月号
オランダの3PL企業であるCE
VAロジスティクスは、P&Gと中
東、イタリアでの物流業務受託契約
を結んだ。ドバイでは新規案件を獲
得。イタリアでは既存業務の契約を
更新したのに加え、受託範囲を拡大
した。
[ NEWS ]
中国編
2010年6月号
中国主要港湾の三月のコンテナ取
扱量は、前年同月比一四・三%増、
前月比一八・四%増の一〇四六万
九〇〇〇TEUだった。
[ 道場 ]
メーカー物流編 ♦ 第9回 「そういう業績好調な企業に共通するのは、実は在庫に対する執念とも言える取り組みが存在するってことなんです」
2010年6月号
ロジスティクスの重要性を経営陣に
どう理解させるか。プロジェクトメンバ
ーたちの議論が深まっていく。それに
伴い話題は徐々に在庫問題から経営の
本質へと近付いていく。オブザーバー
に徹してきた大先生も、みんなのやり
取りに手応えを感じているようだ。
[ メディア批評 ]
批判には訴訟で対抗する?神様?稲盛和夫受けとめる度量のなさは非正統派ゆえか
2010年6月号
どうして、そんなに「神」を求めたがる
のか? 神は神と崇められることによって「虚
飾」に包まれる。そして、信者はそれを剥
ごうとはせず、いよいよ虚飾のベールは厚く
なる。?中小企業の神様?などと言われ、先
ごろ、日本航空会長になった稲盛和夫(京
セラ名誉会長)のことだが、『リベラルタイム』
は六月号で「稲盛和夫研究」という特集を
組み、彼を「徹底検証」している。
[ 物流指標を読む ]
第18回 欧州の空港閉鎖で物流が止まるという誤解
2010年6月号
国土交通省「平成21年度国際航空貨物動態調査報告書」
●アイスランドの火山噴火で欧州各国の空港が閉鎖
●空港・航空各社が多大な経済損失を被るのは必至
●日本の物流にも影響はあるが、その大きさは限定的
[ 現場改善 ]
第89回 アパレルE社の3PL導入失敗
2010年6月号
プロジェクトは既にスタートしていた。センターの運営を委託
する3PLも決まっていた。しかし、その3PLの提案にはど
うにも納得がいかなかった。現場運営の実力にも疑問符が付い
た。オーナー経営者と3PLの板挟みに悩むプロジェクトリーダ
ーが助け船を求めてきた。
[ 特別レポート ]
イー・ロジットクラブ通信 第4回 美術出版サービスセンター自動倉庫で省スペースかつ効率管理
2010年6月号
図工・美術用教材を企画・販売する美術出版サービスセンターでは
小物から長尺物、大型商品まで、荷姿のバラバラな約一万八〇〇〇
アイテムを取り扱っている。しかし、その物流センターは意外にコン
パクトだ。ロータリーラック型の自動倉庫を活用して、省スペースか
つ効率的な管理を実現している。
[ SOLE ]
RAMS研究会報告航空機のRAMS活動膨大なライフサイクルコストを最適化
2010年6月号
SOLE日本支部RAMS研究
会では、「保全革新・システム改善」
を今年度の調査研究テーマの一つと
し、業種別RAMSの事例研究を実
施している。今回はその代表例とし
て航空機のライフサイクルを通して
実行されるRAMSの活動を扱った。
航空機はライフサイクルの長い高価
格な製品(システム)であり、その
膨大なトータル・コストを最適化す
るために早くからRAMSに関する
活動が行われている。
(富士重工業航空宇宙カンパニー航
空機設計部・富田博之)
[ 物流不動産市場レポート ]
第28回 首都圏・近畿圏
2010年6月号
コスト削減を目的とした拠点統廃合が活発化
一部の業種では新規開発へのニーズも増加
シービー・リチャードエリス総合研究所 鈴木公二 シニアコンサルタント
[ データ ]
国土交通省 月例経済報告
2010年6月号
トラック輸送情報(特別積合せトラック大手27社、一般(特別積合せを除く)トラック調査対象事業者数
約1,100社及び宅配貨物取扱大手19社)
ただし、特別積合せトラックの調査対象事業者は、20年3月以前は32社、20年4月〜21年3月は26社、
21年4月以降は27社となっており、前年同月比は26社との比較である。また、宅配貨物取扱事業者は、
17年1月以前は20社、17年2月〜20年3月は19社、20年4月以降は19社であり、月次の前年同月
比は、当該月の事業者数に遡及して前年同月の遡及比較を算出していない。前年同月比は、トラック
輸送情報を参照のこと。
[ CLIP ]
物流不動産大手のGLPが中国での開発を加速中国進出を目指す日本企業への支援体制も強化
2010年6月号
物流不動産大手のグローバル・ロジ
スティック・プロパティーズ(GLP)
は中国において、今後数年間、最低
でも毎年一〇〇万平米ずつ施設規模
を拡大していく方針を明らかにした。
投資額は一平米当たり約六〇〇ドル
を見込んでいる。