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2010年7月号

    2010年7月号
     
   
   

特集 物流現場の作り方


 14  

【第1部】強い荷主、儲かる物流業の発想法
 世界的な設備投資の冷え込みをよそに、国内の大規模流通センターの新設需要は堅調に推移している。不況をシェア拡大のチャンスととらえ、勝ち組企業が攻勢をいっそう強めている。物流市場の明暗もはっきりしてきた。コスト競争力に自信を持つ物流会社はリスクをとって先行投資に乗り出している。



16

 

【第2部】物流生産性調査2010 マテハン編
 マテハン機器は果たしてどれだけ生産性に貢献するのか。生産性の高い上位20%の現場と、下位80%の現場では利用している設備にどのような違いがあるのか。国内294拠点の実績データを分析した。本誌前号で特集した「物流生産性調査2010」のマテハン編。

バーコード──「GTIN14」が世界標準に
RFID──利用価値は活用シナリオ次第
WMS──レディメードと独自開発の勝敗は?
DPS/ピッキングカート/ハンディ端末
──バラ注文の多い現場には必須
自動倉庫──巨額の費用と柔軟性に難点
仕分け機──流通の川下で効果を発揮



 

【第3部】ベストプラクティスの現場に学ぶ

 24   

青山商事──ICタグを活用して絶対単品管理を革新
 ICタグを使ってハンガーに吊した状態でハンドリングする衣料品の物流自動化に取り組んだ。各店舗のその日の売れ行きに合わせて翌日の開店前までに必要な商品を補充する。週2回から毎日納品に切り替え、店頭のバックヤード在庫を解消。店舗の省スペース化を進めて、首都圏への集中出店を加速させる。


 
 
  26  

ゲオ──50万品目の処理にソーターの運用を工夫
 取扱アイテム数が50万にも上る。ソーターの能力をどんなに上げても、到底処理しきれない。仕分けのプロセスを3段階に分解し、マシンと人手を組み合わせて独自の作業フローを構築した。この7月から、さらにその仕組みを深化させる。


  28  

光陽商事──作業日報を元にして簡易ABCを実施
 
現場リーダーの日報を元に、庫内オペレーションの生産性を荷主別に算出。その変動をチェックすることで課題を見つけ、作業改善を進めている。運賃負担力のない低価格商品や取り扱いの面倒な“ゲテモノ商品”の川下物流をドメインにすることで、大手との差別化を図っている。


  30  

安全輸送──パートの定着率維持に面談シート
 泥臭い現場改善を積み重ねることで作業生産性を3倍以上に向上させた。性別、年齢の違いはもちろん、パート、正社員などの雇用形態による区別も一切つけず、現場のコミュニケーションに徹底して配慮することで高い定着率を誇っている。それが事業の拡大に結びついている。


     

【第4部】物流センター立ち上げのポイント

  32  

パートナーとの機能分担からスタート
日本能率協会コンサルティング ロジスティクス・ソリューション・センター
小澤勇夫 センター長/広瀬卓也 マネージャー



  34  

ピッキング設備導入の落とし穴
ロジスティクス・サポート&パートナーズ 吉原和彦 副社長


     
  4  

「物流エンジニアリングは既に成熟した」
サン物流開発 鈴木準 代表
 
マテハン機器の開発はその国の労働市場に大きな影響を受ける。そのため従来は労働規制の厳しい欧州の先進国がこの分野をリードしてきた。しかしグローバル化によって労働市場の平準化が進み、物流管理はエンジニアリング志向からソフト志向、そしてマネジメントに重心を移している。


     
  36  

イトーヨーカ堂〈現場改善〉
トヨタ流の浸透で物流費を年間9億円削減
委託先に専任担当者を常駐させて熱血指導


  44  

キユーソー流通システム〈定温物流〉
独自開発の3温度帯配送車を本格導入
荷室レイアウト・温度設定を自在に変更


  48  

蘭CEVAロジスティクス〈M&A〉
TNTロジとEGLを統合し世界的3PLに
買収費用返済で業績は4年連続最終赤字


  56  

物流企業の値段《第61回》
姫野良太 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 シニアアナリスト

日本通運
国際関連事業を柱に成長戦略を明確化
固定費の削減とアジアでの増収策に期待


     
  52  

【特別レポート
全ト協「事業仕分け」の裏側
 政府行政刷新会議の「事業仕分け第2弾」で、全日本トラック協会が俎上に乗せられた。年間約180億円に上る「運輸事業振興助成交付金」を原資として全ト協が行う業界支援事業が対象だ。その判定は「見直し(透明性の確保)」というあいまいな結果に終わった。


  58  

イー・ロジットクラブ通信 《第5回》
オートバックスセブン・東日本ロジスティクスセンター
手厚いサービスで店舗運営を支援



  60  

海外トレンド報告【News】
《欧米編》米国のトラック輸送荷動きの改善続く
《中国編》中国のコンテナ荷動き、回復基調が鮮明に



  64   湯浅和夫の物流コンサル道場 《第99回》 〜メーカー物流編 第10回〜
「ここで運んでいるのは在庫だ。それも出荷動向と無縁の在庫が運ばれている。当然、運ぶ必要のないものまで運んでいる」

  68  

奥村宏の判断学《第98回》
高まるウォール街批判



  70  

佐高信のメディア批評
明らかになりつつある政府による言論の買収
官房機密費にどっぷり浸かるジャーナリズム


  71  

日本型SCMが次世代を拓く《第2回》
SCMの歴史が教えてくれるもの
アビームコンサルティング 経営戦略研究センター 梶田ひかる

 

  76  

物流指標を読む《第19回》  日通総合研究所 佐藤信洋
31ftコンテナ輸送がモーダルシフトをけん引

 

  78  

事例で学ぶ現場改善《第90回》
日本ロジファクトリー 青木正一 代表

印刷E社の物流フロー改善プロジェクト

 

  81   The International Society of Logistics
国際ロジスティクス学会[SOLE]報告

明治陸軍にロジスティクスを学ぶ
近代的な兵站制度をゼロから構築

  84   ARC Advisory Group レポート
SaaS型の伸びが下支えする輸送管理システム市場

     
 

 

 

DATA BANK

 

85

 

●国土交通省 月例経済報告


     
 
  CLIP BOAD
 
55
  ●「物流コスト削減の実務」日通総研・編/コンサルタントが実務者向けに解説

 
88
  主要記事索引
  92   編集後記
 
94
  広告索引

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[ 特集 ] 物流現場の作り方 第1部 強い荷主、儲かる物流業の発想法 2010年7月号
 世界的な設備投資の冷え込みをよそに、国内の大規 模流通センターの新設需要は堅調に推移している。不況 をシェア拡大のチャンスととらえ、勝ち組企業が攻勢を いっそう強めている。物流市場の明暗もはっきりしてき た。コスト競争力に自信を持つ物流会社はリスクをとっ て先行投資に乗り出している。
[ 特集 ] 第2部 物流生産性調査 2010 マテハン編 2010年7月号
 マテハン機器は果たしてどれだけ生産性に貢献する のか。生産性の高い上位20%の現場と、下位80%の 現場では利用している設備にどのような違いがあるのか。 国内294拠点の実績データを分析した。本誌前号で特 集した「物流生産性調査2010」のマテハン編。
[ 特集 ] 第3部 ベストプラクティスの現場に学ぶ【青山商事】ICタグを活用して絶対単品管理を革新 2010年7月号
 ICタグを使ってハンガーに吊した状態でハンドリング する衣料品の物流自動化に取り組んだ。各店舗のその 日の売れ行きに合わせて翌日の開店前までに必要な商 品を補充する。週2回から毎日納品に切り替え、店頭 のバックヤード在庫を解消。店舗の省スペース化を進め て、首都圏への集中出店を加速させる。
[ 特集 ] 第3部 ベストプラクティスの現場に学ぶ【ゲ オ】50万品目の処理にソーターの運用を工夫 2010年7月号
 取扱アイテム数が50万にも上る。ソーターの能力を どんなに上げても、到底処理しきれない。仕分けのプ ロセスを3段階に分解し、マシンと人手を組み合わせ て独自の作業フローを構築した。この7月から、さら にその仕組みを深化させる。
[ 特集 ] 第3部 ベストプラクティスの現場に学ぶ【光陽商事】作業日報を元にして簡易ABCを実施 2010年7月号
 現場リーダーの日報を元に、庫内オペレーションの 生産性を荷主別に算出。その変動をチェックするこ とで課題を見つけ、作業改善を進めている。運賃負 担力のない低価格商品や取り扱いの面倒な“ゲテモ ノ商品”の川下物流をドメインにすることで、大手 との差別化を図っている。
[ 特集 ] 第3部 ベストプラクティスの現場に学ぶ【安全輸送】パートの定着率維持に面談シート 2010年7月号
 泥臭い現場改善を積み重ねることで作業生産性を 3倍以上に向上させた。性別、年齢の違いはもちろん、 パート、正社員などの雇用形態による区別も一切つ けず、現場のコミュニケーションに徹底して配慮する ことで高い定着率を誇っている。それが事業の拡大 に結びついている。
[ 特集 ] 第4部 物流センター立ち上げのポイントパートナーとの機能分担からスタート日本能率協会コンサルティング ロジスティクス・ソリューション・センター小澤勇夫 センター長/広瀬卓也 マネージャー 2010年7月号
荷主企業の物流力が落ちている  荷主企業における物流管理能力、とりわけ 現場力の低下が目立ってきた。アウトソーシン グが進んだことで、現場を知らない物流マネ ージャーが増えている。一九九〇年代までは 現場の改善手法やマテハンの活用法などにつ いて、荷主のマネージャー自身が体で分かって いた。そのスキルが失われている。
[ 特集 ] 第4部 物流センター立ち上げのポイントピッキング設備導入の落とし穴吉原和彦 ロジスティクス・サポート&パートナーズ 副社長 2010年7月号
生産性が五倍になることも  今回のアンケート調査では、デジタル・ピッ キング・システム(DPS)とピッキング・カ ートが物流現場の生産性改善に役立つことが 証明された。
[ keyperson ] 「物流エンジニアリングは既に成熟した」サン物流開発 鈴木準 代表 2010年7月号
 マテハン機器の開発はその国の労働市場に大きな影響を受け る。そのため従来は労働規制の厳しい欧州の先進国がこの分野 をリードしてきた。しかしグローバル化によって労働市場の平準 化が進み、物流管理はエンジニアリング志向からソフト志向、そ してマネジメントに重心を移している。
[ ケース ] イトーヨーカ堂 現場改善 2010年7月号
トヨタ流の浸透で物流費を年間9億円削減 委託先に専任担当者を常駐させて熱血指導
[ ケース ] キユーソー流通システム 定温物流 2010年7月号
独自開発の3温度帯配送車を本格導入 荷室レイアウト・温度設定を自在に変更
[ 特集 ] 蘭CEVAロジスティクス M&A 2010年7月号
TNTロジとEGLを統合し世界的3PLに 買収費用返済で業績は4年連続最終赤字
[ 値段 ] 第60回 日本通運国際関連事業を柱に成長戦略を明確化固定費の削減とアジアでの増収策に期待 2010年7月号
 二〇一三年三月期を最終年度とする中期経 営計画で、国際関連事業を成長戦略の最大の 柱として位置付けた。同事業の売上高比率を 将来的には五〇%に引き上げる計画だ。ただ し営業利益率三・二%という数値目標の達成 にはコスト削減が必須になる。景気回復によ る物量増が予想されることから、変動費より も固定費の削減がポイントといえる。
[ 特別レポート ] イー・ロジットクラブ通信 第5回 オートバックスセブン東日本ロジスティクスセンター手厚いサービスで店舗運営を支援 2010年7月号
 東日本全域に分布する約二五〇店に約一万四〇〇〇アイテムの商品を 供給している。高い物流精度の実現と並んで、検品レス、カテゴリー別納品、 自動補充などの店舗支援機能の強化に努めている。庫内オペレーションに は各種の自動化機器を導入し、省力化・省人化を徹底させている。
[ NEWS ] 欧米編 2010年7月号
 UPSは、中国のECサイト運営 最大手、アリババ・ドット・コムの 中小企業向け卸売りサイト「アリエ クスプレス」と国際宅配便に関する 戦略的業務提携を締結した。
[ NEWS ] 中国編 2010年7月号
 今年第1四半期(一〜三月)の 江蘇省からの海上輸送による輸出額 は、前年同期比六八・五%増の三 四億米ドル(三一二八億円)となっ た。そのうち、コンテナによる輸出 額は六・一%増の四八四〇万米ドル (四四億五二八〇万円)だった。
[ 道場 ] メーカー物流編 ♦ 第10回「ここで運んでいるのは在庫だ。それも出荷動向と無縁の在庫が運ばれている。当然、運ぶ必要のないものまで運んでいる」 2010年7月号
 会議が終わり、大先生ご一行と物流 部長以下プロジェクトメンバーは居酒 屋に席を移した。しかし、そこでも物 流談義は止まらない。ビールが進むほ どメンバーたちは本音を口にしていく。 当初はあれだけコンサルの導入に反対 した業務課長がなぜ態度を一変させた のか、その理由も明らかになってきた。
[ 判断学 ] 第98回 高まるウォール街批判 2010年7月号
 サブプライム恐慌はウォール街が引き起こしたという声に応え、オバマ政権 が金融規制強化に動いている。これによりアメリカ経済の金融化という流れ は転機を迎えることになる。それでは日本はどうなるのか。
[ グローバルSCM ] 第2回 SCMの歴史が教えてくれるもの 2010年7月号
 アビームコンサルティングは今年二月、「日 本型SCMの将来」と題した調査報告書を 発表した。食品・日用雑貨品などのCPG (Consumer Packaged Goods)メーカーを 対象としたSCMの実態調査に基づく分析レ ポートだ。同調査の結果、日本のCPGメー カーは、その在庫レベルから大きく三つのグ ループに分類できることが明らかになった。
[ 物流指標を読む ] 第19回 31ftコンテナ輸送がモーダルシフトをけん引鉄道貨物協会「大型コンテナの活用と利用促進に関する調査研究と提案」 2010年7月号
●31ftコンテナの発送個数が96年度比で3倍以上に ●12ftコンテナに比べてコスト安などのメリットも ●さらなる普及には取扱可能駅の拡大等の取組が必須
[ 現場改善 ] 第90回 印刷E社の物流フロー改善プロジェクト 2010年7月号
 不況を追い風にして売り上げを伸ばすE社。物量の急増にオ ペレーションが追いつかず顧客からのクレームが頻発するように なっていた。危機感を持った営業部門が主導して物流フローの 改善に着手した。クレームの原因を探っていくと、そこには予 想した以上に根深い問題が横たわっていた。
[ SOLE ] 明治陸軍にロジスティクスを学ぶ近代的な兵站制度をゼロから構築 2010年7月号
 ビジネス用語として定着している 「ロジスティクス」の由来は軍事用語 の「兵站」にあると説かれている。し かし、「兵站」そのものに接する機会 は稀であるため、SOLE日本支部 の五月のフォーラムでは元陸上自衛 隊武器学校長兼土浦駐屯地司令の 飯島矢素夫氏に「明治陸軍の兵站」 についてご講演いただいた。講演内 容を起稿いただいたので、以下のと おりご紹介する。
[ ARC ] SaaS型の伸びが下支えする輸送管理システム市場 2010年7月号
 「ほとんどの企業向けソフトウェアの市場を 二桁も縮小させた世界的な大不況にもかかわ らず、TMS(輸送管理システム)市場はそ れほど大きな影響を受けることはなかった」  ARCの『輸送管理システムの世界市場 動向調査( Transportation Management Systems Worldwide Outlook)』の主著者で ある、サプライチェーン管理担当役員のステ ィーブ・バンカーはそう語る。
[ データ ] 国土交通省 月例経済報告 2010年7月号
トラック輸送情報(特別積合せトラック大手27社、一般(特別積合せを除く)トラック調査対象事業者数 約1,100社及び宅配貨物取扱大手19社) ただし、特別積合せトラックの調査対象事業者は、20年3月以前は32社、20年4月〜21年3月は26社、 21年4月以降は27社となっており、前年同月比は26社との比較である。また、宅配貨物取扱事業者は、 17年1月以前は20社、17年2月〜20年3月は19社、20年4月以降は19社であり、月次の前年同月 比は、当該月の事業者数に遡及して前年同月の遡及比較を算出していない。前年同月比は、トラック 輸送情報を参照のこと。
[ CLIP ] 「物流コスト削減の実務」日通総研・編コンサルタントが実務者向けに解説 2010年7月号
 日通総合研究所のコンサルタント 七人が、物流コスト削減のための実務 書を刊行した。現場で実際にコスト削 減に取り組んだ経験とノウハウに基づ き、コストの把握、分析から課題の着 眼点、削減の手法、評価に至るまで を網羅的に解説している。
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